平成14年度愛知県石油コンビナート等防災会議議事録
日時:平成14年8月20日(火)午後1時30分
場所:愛知県自治センター 12階 E会議室
1 あいさつ
本部長 愛知県知事
2 議事
(1)愛知県石油コンビナート等防災計画の一部修正について(議決事項)
愛知県石油コンビナート等防災計画総論編及び地域編の修正について、事務局から説明し、原案のとおり修正する承認を得た。
(2)愛知県石油コンビナート等防災訓練の実施について(報告事項)
ア 平成14年度の愛知県石油コンビナート等防災訓練の実施について、事務局から報告した。
イ 平成14年度の県民総ぐるみ防災訓練の参加計画について、事務局から報告した。
(3)事故報告について(報告事項)
愛知県石油コンビナート等特別防災区域内で平成13年1月から平成14年6月までの間に発生した特定事業所等の事故概要について、事務局から報告した。
3 質疑等
愛知県石油コンビナート等防災計画の一部修正の審議中に、別記のとおり2件ありました。
別記
質疑等について
1 東海地震の震源域が西に移動し、愛知県内の石油コンビナート等特別防災区域が、本年4月に地震防災対策強化地域に含まれたが、コンビナート区域内における被害予測はどのようになっているのか。
(回答主旨)
東海地震が発生した場合の被害想定につきましては、平成14年度、平成15年度にかけて、愛知県防災会議の中に地震部会を設定して、その部会に「愛知県東海地震・東南海地震等被害予測調査検討委員会」を設けまして、その調査しているところでございます。平成14年度の調査で、地震動の予測、液状化の予測、津波の予測、建物やライフラインなどの被害状況の予測を始めまして、石油コンビナート地域に多くあります危険物施設などの「危険物質」の被害予測調査も調査に含めて、被害予測を行っております。なお、地震応急対策などを早急の対応が求められますので、調査結果がまとまりしだい、中間的な報告を行って対応したいと考えております。
2 新たに東南海・南海地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法が成立したが、県内のコンビナート地区への影響はどうなるのか。また、石油コンビナート等防災計画はどのようになるのか。
(回答主旨)
東南海・南海地震は、東海地震と同様、マグニチュード8クラスの大規模なものであると想定され、今世紀前半にも発生が懸念されており、東海から九州にかけての広い範囲にわたり、地震の揺れや津波により、相当大きな被害がもたらされるものと考えられております。東南海地震は海洋型地震のため、津波による影響が考えられ、県内の石油コンビナート地区では、津波に対する対策が必要になると思います。
この成立した法律は、東南海・南海地震に対し、津波対策などの地震防災対策の強化を図ることを目的としており、7月26日に公布され、1年以内に施行されます。法が施行されますと、国の中央防災会議の「東南海、南海地震等に関する専門調査会」において、現在、検討中ですが、津波などにより著しい被害を生ずるおそれのある地域が大規模地震特別措置法の強化地域と同様な推進地域として指定されます。
仮に、推進地域に含まれますと、地域内の事業所におきましては、津波からの円滑な避難に関する「対策計画」をとり、地震防災対策を講じていただくこととなります。また、県の石油コンビナート等防災計画につきましては、同様に津波対策の推進が図られるよう審議をお願いすることになりますが、現在、国におきまして、東南海、南海地震の時振動の大きさや津波の高さについて、本年度中に予測作業が行われますので、平成15年度の改正時に、ご審議いただくこととなります。