消防団の歴史

大正2年 公設消防組合設置
昭和14年 警防団に改組
昭和22年 消防団に改組
現在(平成23年) 8分団160名
年間行事

4月 | 総合訓練、新入団員訓練 |
7月 | 総合訓練(弥富消防団合同)、災害救助・小型ポンプ放水訓練 |
8月 | 総合防災訓練・実践操法 |
11月 | 普通救命・災害訓練(倒壊家屋救助) |
12月 | 総合訓練(観閲式訓練)、年末夜警 |
1月 | 観閲式 |
2月 | 総合訓練 |
3月 | 春季火災予防運動 |
人口規模に対して団員数が多い消防団です
飛島村の人口約4,550人に対して飛島村消防団の定員数は163人です。人口30人に1人が消防団員です。この団員数で、村民の生命・財産を守るべく活動しています。火災などの災害時は現場に出動し、通常の活動は訓練や消防器具の点検、防災の広報、イベントでの警備などを行っています。
実戦を想定した訓練
ポンプやホースなどの消火器具の操作を身につける消防操法は、火災現場での消火活動の基本になります。特にポンプの操作を完全に覚えるためには練習が必要です。近年では競技会のルールに基づいた操法に加え、実戦を想定して火災現場から離れた水利(消火栓、防火水槽)からホース、ポンプを繋いで放水する訓練も行っています。操法の訓練は大会に出場する選手が中心になって行いますが、この訓練は操法の選手でない団員も参加し、団全体の技術力向上をはかることを目的としています。海部南部消防署訓練場と筏川で行われる消防団防災訓練では、放水訓練、救助訓練、舟艇訓練の3項目に加え、倒壊した家屋を作り救助活動の訓練をしました。
村民の命を救うための普通救命講習
いざというときに救急救命活動ができるよう、消防団員を対象とした普通救命講習を定期的に開催しています。蘇生人形を使って人工呼吸、心臓マッサージ、AEDによる心肺蘇生法、止血などの応急処置を学び、人命を救うことができる消防団員を育成しています。
村民が多数参加する防災訓練
東海地震に備えるため、防災意識の高揚と防災体制の万全を図ることを目的とした防災訓練を毎年開催します。この訓練は、飛島村役場及び各地区避難所において、消火器、消火栓を使った初期消火訓練やバケツリレー訓練などが行われ、応急処置訓練や水防工法の訓練指導は消防団員が担当します。過去に、防災訓練に参加した村民が実際の火災時に消火栓の水で消火した実績があるので、一人でも多くの方に参加してほしいと思います。村民と訓練の後、団員は飛島村消防団実践操法競技会に参加。小型ポンプ操法の訓練の成果を発表します。
毎月19日は防火の日
飛島村消防団は、防火の日である毎月19日に村民に防火を呼びかける広報巡回を行います。火を出さないことが最高の防火活動ですので、村民一人ひとりに問いかけるように、お声掛けしています。その他の活動としては、村のイベントでの警備や交通整理、分団の車両・消火器具・消火栓とその脇に収納したホース、ノズルの点検も行います。また団員は、各世帯の家族数やお年寄り、身体障がい者の住まいを把握し、災害の際、安否確認ができるようにしています。
火の回りが早い木造火災
木造民家の火災は火の回りがとても早く、木造火災の恐ろしさを知りました。消防署員はもちろん応援の弥富市消防団員と必死の消火活動をし、延焼はわずかで済みましたが、鎮火してからの残火処理を含めると丸一日活動を続けました。火災は財産、写真などの思い出まで失ってしまいます。逃げ遅れれば生命も失ってしまいます。この消火活動を通じて、防火の備えの大切さを思い知らされました。
農家の長男から勧誘活動をしています
就職して村から転出する若者が多いため、跡取りとして家業を継ぎ村に残ることが多い20歳以上の長男の方を中心に団員の勧誘をしています。そのため、団員の職業は、農業専業、農業とサラリーマンの兼業、店舗経営などの自営業が多いです。飛島村役場の職員も団員として活動しています。災害があったとき、通常の勤務より出動を優先できるので、団員が仕事で集まりにくい平日昼の戦力になっています。
※平成23年12月現在のデータを基に作成しています