Q1. |
東海地震や東南海・南海地震はなぜ起きるのですか教えてください。 |
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A.
東海地域で発生した過去の大規模地震の発生時期と震源域の状況をみますと、
1707年(宝永4年)に東海・南海地震が発生し、その147年後の1854年(安政1年)に東南海・南海地震が発生し、そのまた90年後の1944年、1946年(昭和19、21年)に東南海・南海地震が発生しております。
しかし、1944年に発生した昭和の東南海地震は、宝永の地震や安政の地震の場合と異なり、浜名湖付近の沖合いから駿河湾にかけての東海地方の沿岸一帯で断層が割れ残り、地震が起こらないまま取り残されてしまいました。その結果、この割れ残り部分、つまり断層の破壊されてない部分に当たる東海地方では、安政の東海地震から現在までの150年以上にわたり、地下の断層に歪みが蓄積し続けられていることになります。
この歪はほぼ限界に達していると推定されていることから、東海地震はいつ起きてもおかしくないと考えられております。
東南海・南海地震は、遠州灘西部から紀伊半島を経て土佐湾までの地域及びその周辺地域の南海トラフ沿いで発生する地震で、上記のように歴史的にみて、100〜150年間隔で発生しています。最近では1944年、1946年(昭和19、21年)に発生していることから、今後30年以内の発生確率は、東南海地震は70%程度、南海地震は60%程度といわれております。
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