安城市安城防災ネットは、平成24年度防災貢献団体として表彰を受けました。


−安城防災ネットが結成された経緯を教えてください。


 平成14年度のあいち防災カレッジ受講者が中心となり、平成18年9月に「あいち防災リーダー会・安城」を設立し、平成20年3月に「安城防災ネット」に名称を変更して、防災啓発活動を推進しています。


−活動されている地域にはどのような特徴がありますか。

 安城市では、73の町内会があり、73の自主防災会が組織され、地域に合った特徴ある活動をしています。各自主防災会や地区公民館では、安城市の防災危機管理課や生涯学習課の計画に基づく防災啓発活動が実施されています。
 安城防災ネットに対して来る防災啓発活動の講師並びにスタッフの派遣要請に応え、市民の防災意識向上と行動力向上に協力しています。



−安城防災ネットにはどのような組織がありますか。

 安城防災ネットでは、会長1名、副会長1名、書記1名(補佐1名)、会計1名、会計監査1名、企画部長1名、研修部長1名、広報部長1名、安城市ボランティア連絡協議会委員1名が会の運営に携わっています。


−安城防災ネットの主な活動内容を教えてください。

●運営会議
 年に1回定期総会を、また月に1回定例会を開き、さらに役員会や事業内容の打ち合わせ会を随時行っています。さらに、町内の自主防災会の防災訓練や地区公民館の防災講座や研修、小中学校の防災体験学習等に講師やスタッフを派遣しています。


●家具転倒防止・ガラス飛散防止対策の実技訓練 
 日本間(土壁)を想定したモデルサンプルで実際に家具固定技術教えています。
 また、ガラス飛散防止対策として、各自宅のガラスにガラス飛散防止フィルムを貼ることの重要性を説き、時にはフィルムを張ったガラスを割ってもらい、フィルムの効果を体得することによって、実際に自宅のガラスの飛散防止を実施してもらうよう説得しています。






●非常持出し品の啓発

研修会場等で、参考に非常持出し品のサンプルを展示し、現物を手にとって品定めしてもらうことで、自宅で準備を怠らないよう啓発をしています。








−活動をするにあたり、課題や問題点はありますか。


 課題は、活動予算を会員の会費で賄っているが不足がちで苦慮していることです。また、啓発活動で使用している器具や展示物、小物備品が多数あり、管理場所に苦労しており、現況は会員宅で分散保管しています。
 さらに、設立当時から心配していた会員の高齢化の問題があります。会員は勤め人が半数であるため、実際に活動する時間に制約が生じます。若者で防災啓発活動に興味や関心のある方を順次入会してもらっていますが、先の見えない状況は続くと思っています。


−今後、どのような活動を行っていく予定ですか。

 今後とも、市民と共に「自分の命は自分で守る」を合言葉に命の繋がりを最も重視して啓発活動を進める方向です。
 他の活動では、災害時に役立つ「ロープワーク」の実習やビニール袋で作る雨合羽やポンチョ、古新聞で作る紙コップや座布団、小物入れ、スリッパなどの防災グッズを実際に作ることで楽しさを体験して、家庭で復習してもらいたいと考えています。
 また、防災関連の講演会や研修会、講習会に極力参加して防災の啓発活動につなげたいと考えています。

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