扶桑町花立自主防災会は、平成26年度防災貢献団体として表彰を受けました。


−扶桑町花立自主防災会が結成された経緯を教えてください。


 平成17年度の自治会役員会の中から、「我々が中心になり自治会組織とは一線を画し、半ば独立した自主防災組織をつくり、長期視野に立ちここ花立の住民を大小の災害から守っていこう」と声が上がり、総会の了解を得て、一部自治会規約を改正し、花立自主防災会を結成しました。当時の役員の中には現役の消防署職員、会社での自衛消防団経験者、地方消防団分団長経験者等もいましたので、自主防災会役員も半ばスムーズに決まりました。


−活動されている地域にはどのような特徴がありますか。

 扶桑町は愛知県の北部、木曽川扇状地の扇頂近くに位置します。この花立地区は以前は鬱蒼とした木々に覆われた山林原野でしたが。慶応四年5月(9月に明治と改元)犬山市に位置する入鹿池の河内屋堤が決壊して大惨事がありました。いわゆる「入鹿切れ」です。被害は丹羽・春日井・中島・東海の四郡133か村におよび、死者941人、負傷者1741人、流出家屋807戸、浸水家屋11079戸、流没耕地約8400haの多きに達したそうですが、この花立地区は被害にあわなかったということです。
 現在は、世間にもれず高齢化が進み、独居老人世帯も年々増加しています。築50年以上経つ木造住宅も残っています。周囲は畑作の調整地域になる為、新しい住宅は殆どが地元出身の新家のため、宅地造成は進んでいません。


−扶桑町花立自主防災会にはどのような組織がありますか。
 会長1名 副会長2名 会計1名 会計監査2名 顧問2名 委員若干名から成り、役員全体で10〜15名です。会長は互選、副会長以下は毎年交代制です。(防災規約による)

−扶桑町花立自主防災会の主な活動内容を教えてください。

防災倉庫内資機材点検・町内防火器具点検
 毎年4月、新自主防災委員のために、2防災倉庫内の資機材の把握説明を兼ねて、点検を行ないます。年間を通して3回ほど点検します。
 町内防火器具(消火栓等16箇所・消火器15箇所)の使用訓練及び点検や不良器具の交換、使用期限切れの消火器の薬剤交換等を行ないます。
 また、簡易ホースの取り扱い方と、消火器の取り扱いは、防災委員として最低限覚えてもらいます。

防災会地図を毎年見直し作成
 扶桑町広域避難場所及び、避難場所の確認、町内防災器具配置地図の確認、80歳以上の一人暮らし・80歳未満の一人暮らしを地図上での確認、災害時要援護者・災害弱者緊急通報契約者の地図上での確認をしています。

普通救命講習会受講
新自主防災会委員全員に、丹羽消防署主催の「普通救命講習」を受講してもらいます。
 
花立自主防災会主催「防災訓練」

 設立した平成17年から毎年行い、10回を数えます。毎年、訓練内容を変え、マンネリにならないように考えて行なっています。
 第10回(平成26年)の場合
・防災倉庫内資機材披露(発電機始動、投光機点灯、簡易トイレとハウス展示等々)・シェイクアウト訓練
・南海トラフ大地震で倒壊した家屋からの救出訓練
(ジャッキアップ訓練・チェンソー訓練・負傷者応急処置搬送訓練)
・水消火器による初期消火訓練
・簡易ホースによる放水訓練
・炊き出し訓練(平成24年に炊き出し器「まかない君」購入)






防災体験
(扶桑町借り上げバスによる体験ツアー形式)
・平成24年 豊田市消防署防災センター
(地震体験、煙道体験を実施)
・平成25年 愛知県消防学校防災センター
(防災講義(30分)、地震体験、煙道体験、初期消火訓練)
・平成26年 駒ヶ根高原砂防フィールドミュージアム
 国土交通省天竜川上流河川事務所砂防調査課職員3名による「土砂災害から命を守るために」というテーマで60分の講義を受けました。
 「雨太郎」という車に乗り、時間雨量180mmを体験しました。
 その後2班に分かれ、ボランティアガイドの引率で、砂防ダムや巨石群の見学ハイキングを実施しました。(約2時間)



−活動をするにあたり、課題や問題点はありますか。
 主な課題は
・地区住民の高齢化
  毎年高齢化が進み、防災訓練に参加される人たちも毎年同じで、「救助する側というよ
 り救助される側の人々ばかりで」との声も聞かれます。日曜日に行なわれる為、若いお父
 さんやお母さんが子供をつれて参加してくれます。最近、爺さん婆さんがお孫さんを連れ
 て参加してくれます。小学生も訓練に参加してもらえるのは頼もしい限りです。

・訓練内容のマンネリ化
  防災訓練の内容は、―藉消火訓練 ▲丱吋張螢譟次´4憤廛曄璽垢砲茲詈水訓練
 っ録未砲茲訶櫺家屋からの救助訓練(ジャッキアップ訓練、チェンソー訓練、応急手当
 訓練、止血法、固定法、搬送法) サ澣淤 Γ腺釘鳥藩儼盈 炊き出し訓練
 避難訓練(5班に分けて、トランシーバー交信で各避難経路を誘導避難)
  以上の内容を、年度ごとに訓練内容を組み合わせて行なっています。繰り返しの訓練が必
 要と思い毎年行なっています。

−今後、どのような活動を行っていく予定ですか。

・防災訓練に、若い世代の人々の参加を増やす
  防災訓練は毎年日曜日に行なっています。若いサラリーマンも参加できると思うのです
 が、毎年ご年配と子供ばかりです。救助する側の若い世代の参加を呼びかけ、魅力ある内
 容にしたいと思っています。

・防災体験を有効利用
  3年続いた防災体験も、町の無料借上げバスがあったから、遠くても防災体験ツアーが
 出来たのですが、27年度からは有料になる為、毎年のようには出かけられなくなります。
 今後は、防災体験の内容を吟味して、必要に応じて行なう事とします。

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