大治町明治町(めいじまち)自主防災会
大治町明治町自主防災会は、平成25年度防災貢献団体として表彰を受けました。
−明治町自主防災会が結成された経緯を教えてください。
平成12年の東海豪雨で甚大な被害を受けたことを契機に、また、南海トラフ巨大地震の発生に備え、地域の防災意識の向上を受け、平成14年に発足しました。
−活動されている地域にはどのような特徴がありますか。
1) 名古屋市の西方に隣接しており、ベットタウン化している。田畑が住宅開発により減少
し保水能力が失われている。全国でも珍しい全町市街化区域であり、人口密度の高い町である。
2) 西を福田川、東を新川・庄内川に囲まれている。河川の勾配が緩く感潮限界地域である。
3) 標高は、海抜0.0〜0.8mの低地である。
4) 地下水位が高く、かつて沼や湿地帯が多かったことにより、液状化率がかなり高い。
−明治町自主防災会にはどのような組織がありますか。
<役員> 会長、副会長(総代)、企画、会計、監事
<班> 情報収集伝達・広報班、出火防止・消火活動班、救出・救護班、避難誘導班、
炊き出し班
自治会との連携を強化するために、役員を防災会の幹事として出席してもらっています。
−明治町自主防災会の主な活動内容を教えてください。
●自主点検活動
・町内各地に配備の消火器を総点検し、有効期限と設置状況の調査(19ヶ所)
・町内2ヶ所に設置の防災倉庫内の資機材の保守・点検(バルーン式投光器・大型ハソリ・発電機・トランシーバーなど)
●明治町ぼうさい祭
子どもからお年寄りまで幅広い年齢層を対象に楽しく防災を学んでもらう行事を企画・運営しました。(応急手当・初期消火・AED講習・非常食の炊き出し・試食・模擬店ブース・お楽しみ抽選会)
行政、消防署、警察署、各種団体などとの協働で行いました。
●地域協働活動 手作りハザードマップ
・手作りハザードマップの作成
町指定の避難所までの避難ルートを3コース設定しました。町内に全戸配布(560世帯)を行いました。
・ハザードマップの点検・検証活動
住民とともに町内を巡回し、ハザードマップの検証を行いました。
●レベルアップ活動
・防災リーダー養成講座への参加
・防災リーダーフォローアップ講座
・防災施設視察(名古屋市港防災センター・海部東部消防本部・海部地方消防指令センターなど)
・大治町内の自主防災組織との交流会
・防災講習会への参加
●広報活動
・明治町自主防災会ニュースの発行 (年2回(4月・10月)発行し、全戸配布(560世帯))
・東日本大震災の写真や活動時の写真を展示
−活動をするにあたり、課題や問題点はありますか。
1、災害時要支援者(災害弱者)への支援体制(情報の把握と支援の方法)
2、大規模災害時の際の実効性
3、組織の高齢化
−今後、どのような活動を行っていく予定ですか。
・災害時要支援者(災害弱者)の現状把握の検討
・手作りハザードマップを参考にした防災訓練
・住民の意識向上と共助の啓蒙(ぼうさい祭の開催と明治町自主防災ニュースの発行)