瀬戸市下品野連区自治会は、平成25年度防災貢献団体として表彰を受けました。


−下品野連区自治会が結成された経緯を教えてください。


 「下品野地域の発展に関する事業の促進を図るとともに、関係団体との協力の下に福祉の増進を図り、住民のためのまちづくりを行なうこと」を目的に、平成441日に品野連合自治会から、15町内約2,500世帯・約8,000人が独立して出来た自治会です。


−活動されている地域にはどのような特徴がありますか。

 下品野地域は、瀬戸市の北東部に位置し、近くには、国定公園に指定されている岩屋堂公園や定光寺公園があり、自然豊かなところです。また、下品野地区は古くから陶磁器産業のまちとして発展してきました。
 中世からは名古屋から信州飯田につながる中馬街道と呼ばれる通りが残っており、歴史と文化の薫るまちです。


−下品野連区自治会にはどのような組織がありますか。
 
 下品野連区自治会の防災組織には、町内会、自主防災リーダー、女性の会、女性防火クラブなどの組織があります。
また、関係団体として下品野消防分団があり、平成22年には地域の各種団体の代表者が参加し、下品野地域力向上協議会が設立され、地域防災活動に取り組んでいます。


−下品野連区自治会の主な活動内容を教えてください。

下品野連区防災訓練
 下品野連区自治会では、毎年9月の防災の日前後の日曜日に連区民が参加して行う防災訓練を実施しています。この訓練では、下品野連区の消防分団、自主防災リーダー、女性防火クラブのメンバーの指導の下に、初期消火訓練、水防訓練、倒壊家屋からの救出訓練、炊き出し訓練などが屋外で行われ、屋内では応急救護訓練などが行われます。


モデル町内防災訓練
 平成24年度から、下品野地域力向上協議会と下品野連区自治会共催で、モデル町内防災訓練として、2〜3町内単位で年2回、下品野連区防災訓練と同様の内容の訓練を行っています。


地域防災台帳の管理

 平成24年度に下品野地域力向上協議会と協働で、自治会加入世帯を対象に地域防災台帳を作成しました。作成した防災台帳は、町内会長と自治会長のそれぞれが保管・管理し、記入内容に変更がある場合には、申告により、その都度更新しています。







−活動をするにあたり、課題や問題点はありますか。

 
 下品野連区自治会と地域力向上協議会は、協働で防災台帳の作成、防災マップの作成及び防災訓練を行っていますが、自治会未加入の地域・世帯が残っており、活動が地域全体に行き渡っていないことが課題となっています。また、避難行動要支援者や避難所運営などについて、具体的対応策が決まっていないことも課題として挙げられます。

−今後、どのような活動を行っていく予定ですか。

 下品野連区自治会と地域力向上協議会の共同で行っているモデル町内防災訓練は、平成26年度予定の2回の訓練で、連区内全町内の訓練が終わります。今後は、訓練の実施方法や内容の見直し及び課題の解消に努め、実効性のある防災活動を行っていく予定です。





→自主防災会の紹介ページへ戻る