武豊町玉貫西二区自主防災会は、平成26年度防災貢献団体として表彰を受けました。


−武豊町玉貫西二区自主防災会が結成された経緯を教えてください。


 昭和54年より武豊町の自治区として、「区民の安全は隣近所の助け合いが重要である」との考えから結成されました。旧来、役場主導の一斉防災訓練に自治会役員だけが義務的参加する位でしたが、東海大地震対応として平成20年役場が開設した「防災リーダー養成講座」を契機に当区として平成21年に積極的に防災活動を開始しました。
 積極活動の核を防災リーダー養成講座や県の防災関係養成講座受講者(約20名)等と区自治会役員と民生委員(約73名)等が担い、地域の全戸参加を目指した“命を守る”を合言葉にした自主的防災活動をしています。

−活動されている地域にはどのような特徴がありますか。

 当区の場所は知多半島の中央に位置する武豊町の西側の丘陵部分(県立武豊高等学校がある)にあり、660戸・住民約2000名の規模です。
ヽと瓦錬隠亜腺械娃蹐如◆壁靄町想定最大津波約4m)津波被害を被らない地域です。
戸建て住宅がほとんどで、そのうち約20%が耐震診断が必要な昭和56年以前に建てられたもので、ほとんどは高齢者の方が住んでいます。一方、それ以外は新耐震基準を満たす家になっています。
住民、隣組の助け合い・コミュニケーションの状況は日々のごみ出し管理や度々の防災訓練なども寄与して、向上してきていると思います。


−武豊町玉貫西二区自主防災会にはどのような組織がありますか。
 
 区自治会の指揮下に自主防災会を設置しています。
,靴し、意志決定者の区長など自治会役員は任期が1年なので、専門的・継続的な防災知識・経験・技能が不十分です。これを補う為の防災専門者集団(防災リーダー養成講座等の受講者など)からなる防災専門部会を設置し、計画作成や防災関連の訓練準備・実務指導等を継続的に行なう事ができる組織構成としています。
区全体多人数で実施した防災訓練の場合、傍観的・見学的になりがちでしたが、この点を見直し、区の一つ下の組織集団である常会単位(20戸〜150戸の中・少人数)で計画・訓練を実施できる常会防災会を設置しました(隣組助け合い・全員参加重視の活動)。 
 なお、常会防災会毎にバラバラで希薄な活動にならない様に基本計画・方針は区自主防災会から指示し、防災専門部会が指導・バックアップする様にして、狙いの推進ができる様に配慮しています。

−武豊町玉貫西二区自主防災会の主な活動内容を教えてください。

ヽ萋阿僚電世髻岾匿佑量燭鮗蕕觧が最優先」に置いて計画・訓練しています
 活動内容の優先順位づけの明確化として、その年に必ず実施する重点活動項目・訓練項目を区防災会が各常会防災会に指示し、それ以外の防災訓練内容は各常会防災会が自由に立案していく事にしています。
(必須活動を指示した一例)
 *家具固定の実習 *応急処置の実習 *隣組単位でお茶飲会(30分以上)
∨漂匏盈の頻度(年3回くらい)
 *4〜8月の間: 各常会防災会単位で各種防災訓練を実施
 *9月: 町一斉草刈活動の機会を利用して訓練を実施(安否確認の訓練のみ)
 *10〜11月: 町主催一斉防災訓練を実施(平日の日中に実施される事も多い)
常会単位の少人数訓練だから可能になった特徴的活動事例を下記に示します。
家具転倒防止・ガラス飛散防止の実習
 町の防災ボランティア家具固定部会と連携して実物模型での説明、6〜10個の実習テーブルを設置かつ指導員を全部に配置。全員実習参加と会話のはずむ交流となってきています。

家屋耐震診断推進の戸別訪問(不定期実施)
 耐震診断が必要な戸建てが区内に約20%あるので、役場担当の都市計画課と連携して戸別訪問ローラー作戦を実施しました。住人の多くが高齢で耐震診断・補強に消極的傾向でしたが、受診申し込み宅もあり効果がありました。5年間隔で状況をウォッチングしていく予定です。

隣組単位の安否確認訓練(最重要訓練)
 平成21年から各隣組内(約60組、1組10〜20戸)に安否確認場所看板を全設置しています。地震が収まったらそこに全戸集合→安否確認→欠席者・要援護者他宅を即訪問→問題あれば全員で救出の訓練を実施しています。年3回の防災訓練で毎回実施している最重要訓練です。(要援護者×支援者セットも完了です。)
 隣組全戸が顔を合わす数少ない機会であり大切にしています。また、平日の発災を考慮し、発災後各戸の玄関に掲示する黄色の「無事ですタオル」を全戸配布して、在・不在や安否確認の迅速化にも配慮しています。
 
隣組お茶飲み会(親睦・絆強化)

 お菓子付き、子供参加自由、だべり・苦情自由のお茶飲み会で、絆強化を狙っています。だから時間は30分以上です。“防災活動は隣組の絆無くして長続きしない”事に気付き、この活動を採用しました。継続実施していきます。(子供・仕事・苦情などの話題も出て、親近感の芽生えが感じられました。) 

−活動をするにあたり、課題や問題点はありますか。
 
主な課題は
)漂匈萋阿離泪鵐優蟆宗△笋蕕気豐兇諒Э
*対応:隣組の絆、コミュニケーション向上が活動を長続きさせるキーと考え、隣組お茶飲み会、親睦会を重点の一つとして推進していきたいです。

¬燭鮗蕕覺囘世ら、発災後の安否確認の徹底
*対応:マンネリ化と言われようとも、信念を持って安否確認訓練(弱者安否確認含む)を毎回実施したいです。

C楼菲漂匏盈への子供・生徒の参加率向上
*対応:学校・教育委員会の防災意識がまだ低い点が原因で参加が非常に少ないので、地域に居る時間帯における子供の命を守る教育を徹底する様に教育委員会に申し入れたいです。もちろん地域自主防災会との連携が不可欠なので、協働作業を具体化させていきたいです。

ぢ竸明のある家屋が大半になって来て、ほとんどの住民が生き残ると予想されるので、今後は発災後の避難所生活・助け合い生活にも視点を向けた活動を追加していきたいです。
*対応:避難所運営、炊出し、トイレ設置、発災後生活の想定等の訓練を追加したいです。また、旧耐震基準の家屋の状況もウォッチングしていきたいです。

−今後、どのような活動を行っていく予定ですか。

 
最重点の「命を守る」に向けた従来の訓練活動を継続実施します。そして上記課題に対応した活動を追加していく予定です。


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