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生態と防除目次

<イネ>
イネ心枯線虫病

1 病原体   Aphelenchoides besseyi Christie (線虫類)心枯線虫被害葉
 
2 被害の様子
 分けつ期以降穂ばらみ期頃よりイネの葉の先3〜5pぐらいが白く枯れる。
ほ場一面に発生することもあり、「ホタルイモチ」などと呼ばれることもある。
米粒はイネシンガレセンチュウの加害によりクサビのような割れ目を生じ、黒点米を発生させ米の品質が低下する原因になる。
葉の症状において、イネカラバエの被害は葉に横に連なった穴があいていることが多く、区別できる。
3 病原体の生態
 被害もみの中で越年し、次年度の発生源となる。浸種時や発芽後に水中に泳ぎだし、健全なもみの中に入る。発芽と同時に芽のほうへ移動して生長点で葉の始原体を侵す。
線虫の大きさは0.5〜0.7oぐらいで、雌は雄よりも細長い。もみや葉の成長点をシャーレに入れておくと、容易に検出される。
4 発生しやすい条件
・発病田から採取した種子を用いると多発する。食菌性の強い線虫であるため、かびの生えやすい箱育苗の期間に感染・増殖する。出穂してから気温が高いと黒点米が発生しやすい。
 
5 防除対策
・種子に感染したもみを使用しない。
・種子消毒を徹底する。
・近年、種子更新率が高く、本病の発生は少なくなっているが、自家採種で栽培している農家では例年発生が多いところもある。