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臨床検査部

臨床検査部のご紹介

 臨床検査部は、「迅速」かつ「正確」な検査データを提供し、診療に役立つ臨床検査をモットーに業務を遂行しています。  部内は、「生理・化学検査科」と「遺伝子病理検査科」の二つの科に分かれています。

「生理・化学検査科」には、血液、生化学・血清・一般、生理機能の3検査部門、「遺伝子病理検査科」には、遺伝子病理、細胞診、細菌の3検査部門があります。

 私たち検査部職員は、がんセンターの基本理念に基づき、最良の心あるがん医療の一翼を担う診療支援を目指しています。その成果の一つとして、臨床検査を行う能力を十分に有していることを認定する国際規格であるISO15189の認定を、2018年3月15日より受けています(有効期限2022年3月31日)。

生理・化学検査科

 生理・化学検査科は、生化学・血清・一般検査、血液検査、生理機能検査にわかれます。


生化学検査

日立7700

 血液、尿、穿刺液、分泌液などに含まれる物質を化学的に分析して、診断、治療、経過観察などに役立てています。

 酵素(AST(GOT)、ALT(GPT)、LDH、CK、アミラーゼなど)、脂質(コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロール)、蛋白質(総蛋白、アルブミンなど)、及び蛋白の老廃物(クレアチニン、尿素窒素、尿酸)などを定量分析することにより、肝臓・胆道、腎臓、膵臓、心臓などの疾患や機能の状態が分かります。

 これらの測定には自動分析装置や各種解析装置を使用しています。

 また、診察前検査に対応した迅速検査体制をとって、採血後1時間以内に各診療科に結果を報告しています。


血清検査

アーキテクト

 腫瘍マーカーと呼ばれる主に癌などで産生される特殊な物質(蛋白、酵素、ホルモン)を最新の自動分析装置を用いて測定しています。

 通常、腫瘍マーカーの検査は2〜3種類の腫瘍マーカー項目を測定することが多く、癌の補助診断、癌の種類の鑑別、進行度、治療効果の判定などに用いられます。


ルミパルス

 その他、感染症検査として肝炎ウイルスの抗原・抗体、梅毒、HIVなどの測定、さらには、急性・慢性炎症に対する蛋白関連検査を行っています。

 腫瘍マーカーの主な項目と感染症、急性炎症検査については、診察前検査として採血後1〜1.5時間で結果を報告する迅速検査体制をとっています。


一般検査

クリニテック

 尿を材料として、蛋白(腎臓、尿路系の疾患)、糖(糖尿病)、潜血反応(腎臓・尿路系の炎症・腫瘍・外傷)、ウロビリノーゲン(肝障害・黄疸)などを調べる尿一般検査を行っています。

 また、ベンスジョーンズ蛋白、妊娠反応の腫瘍関連検査及び泌尿器疾患の重要な診断の一つである尿中の細胞(赤血球、白血球、上皮細胞、異型細胞などの判読)、細菌(尿路感染)、結晶(結石、通風など)を顕微鏡で調べる尿沈渣も行っています。

 そのほかに便の潜血反応(潰瘍・ポリープ・腫瘍)や穿刺液などの検査を行っています。

 尿一般検査と尿沈渣は診察前検査として30分以内に結果を外来診療科へ報告しています。


血液検査

コールター 凝固

 貧血や炎症の指標となる赤血球、白血球などの血球数の算定(血算)、血球の分類、血液の固まり具合を調べる凝固検査、骨髄中の細胞を調べる検査などを行っています。

フロー

 白血病や悪性リンパ腫では、血液中に異常な細胞が出現し、その細胞はそれぞれに特有の形を示しています。

 通常それらの異常細胞は顕微鏡検査で検出されますが、当センターではさらにフローサイトメトリーという新技術を用いて悪性細胞の検出を行っており、この検査は当地域では当センターが中心となっています。  骨髄移植や最先端医療である末梢血幹細胞移植のための検査もこの部門の重要な仕事です。  また、診察前検査に対応して、外来患者様の血算結果は30分以内に各診療科に報告する迅速検査体制をとっています。


生理機能検査

トレッドミル

 主として手術予定患者様の心肺機能評価を行っています。検査には、心電図及び長時間記録できるホルタ−心電図、麻酔等で心臓への負担がかかった場合に耐えることが出来るかどうかチェックするためのトレッドミル運動負荷試験があります。さらに、心臓の弁の動き、心筋の厚さ、血行動態を観察するための心臓超音波検査を実施し、心臓の機能を詳しく調べています。  また、肺の機能を調べるために肺活量、努力性肺活量、残気量・残気率、肺内ガス分布、肺拡散能、クロ−ジングボリュ−ムなどの検査を実施しています。  その他に聴力検査、ピロリ菌呼気検査、骨塩定量検査、乳腺超音波検査などを行っています。

遺伝子病理検査科

 遺伝子病理検査科は、以下の3つに分かれます。

遺伝子病理検査

遺伝子病理検査

遺伝子病理検査

 内視鏡検査や針穿刺などにより採取した生検組織や、手術で摘出した腫瘍臓器の病理標本を作製しています。手術中の迅速病理診断にも対応し、がんの診断から術中・術後の治療方針の決定に重要な役割を果たしています。

 腫瘍組織は免疫・遺伝学的検査の進歩に対応できる処理や保存を実施して、原発不明がんや転移性がん、悪性リンパ腫に対する免疫組織学的鑑別、がん関連遺伝子産物やがん関連ウイルス等の検索システムを構築しています。

 くわしくは、遺伝子病理診断部


細胞診検査

ディスカッション

 細胞診検査室 子宮膣部などから綿棒やブラシなどで擦過して得られた検体、喀痰や尿など体内から排出された検体、さらに乳腺や甲状腺、内視鏡下での膵臓などから針で穿刺吸引して得られた検体を対象にそれらの標本から悪性細胞の有無を顕微鏡下で調べています。 また手術時の胸腔・腹腔洗浄液の迅速診断、超音波内視鏡下での穿刺材料の迅速処理など「迅速」な診療支援も行っています。 外来や病棟での穿刺吸引の際にはベッドサイドへ赴き、良好な標本の作製に勤めています。 細胞診検査は学会で認定された細胞検査士を中心に業務を行っています。

 また、細胞検査士育成のための研修生の受け入れを行っています。

 詳細は愛知県がんセンター技師研修生募集要領をご覧ください。

 研修スケジュール一年目は年間スケジュール予定二年目はシニア研修生年間スケジュールをご覧ください。


細菌検査

血液培養

 細菌感染症の起因菌の同定と薬剤感受性検査を行っています。  抗癌剤投与や移植などにより免疫機能が低下した患者様は、感染症に罹患しやすく、早期に治療が必要となるため、血液による迅速感染症検査や、最近、胃炎、潰瘍、胃癌との関連について注目されているヘリコバクター・ピロリ菌の培養検査を行っています。また、院内感染対策チームの一員として院内感染防止に努めています。


スタッフ紹介など

スタッフ紹介

<認定資格>

細胞検査士 11名(内 国際細胞検査士 2名)

認定血液検査技師 4名

認定サイトメトリー技術者 2名

超音波検査士(循環器) 5名、 (体表) 2名、 (消化器) 1名

認定心電図検査技師 2名、 日本不整脈心電学会認定心電図専門士 2名

認定輸血検査技師 1名

認定病理検査技師 1名

遺伝子分析化学認定士(初級) 1名

二級臨床検査士(循環生理)1名、 (微生物) 1名

NST専門療法士 1名

緊急検査士 1名

有機溶剤作業主任者 1名、 特定化学物質・四アルキル鉛等作業主任者 4名

研究・学会発表

<受賞歴>

・2008年度 日本臨床衛生検査技師会 学術奨励賞 優秀論文賞

  生検検体、胸水、リンパ節穿刺液等微量検体からのRNA抽出の検討」

・2009年度 日本臨床衛生検査技師会 学術奨励賞 優秀論文賞

  「T6カラーフローサイトメーターFACSCantoUを用いた全血法と分離法の比較」

・2010年度 第10回愛知県医学検査学会 学術奨励賞

  「LDLコレステロール測定試薬の比較検討」

研修制度

お知らせ

臨床検査技師研修・細胞検査士任意研修については愛知県がんセンター技師研修生募集要領をご覧ください。

令和2年9月改訂

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