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がん標的治療トランスレーショナルリサーチ分野

研究テーマ紹介(一般の方向け)

 がんは、健康な人の細胞の中にある遺伝子の情報に異常が起きることで発生します。従ってがん細胞は、もともと正常だった我々の細胞が変化して発生したものです。感染症は異物(菌やウイルス)によって起きるため、ヒトが持たないタンパク質や機能などをターゲットとして治療することができますが、がんの場合、正常細胞にはなくがん細胞だけが持っている異常を見つけ治療薬を開発するのは容易ではありません。
 そのような中でも、近年、がん細胞の生存に非常に重要な異常をターゲットとして治療を行う分子標的治療薬が開発されるようになりました。

研究テーマ紹介(一般の方向け)

 我々の研究室でもそのようながんに特徴的な異常を見つけることが目的の一つです。比較的実験がしやすい細胞株を用いた実験から異常を発見し、動物モデルで検証し、最終的にはがん患者さんで臨床効果を検証することになります。一方で、人間の体は複雑なため、細胞やモデル動物で効果があっても、人の臨床試験では効果を認めないことも多くあります。「効く人」と「効かない人」がいて「なぜ効かないのか」「どうやったら効くようになるのか」を解明するのが本研究室のもう一つの目的です。このため、病院の各部署と協力して、患者さんのがん組織を解析し、患者さんの治療経過と照らし合わせたりしています。このような検討を行うには、患者さんのがん組織そのものを使用する必要が出てきます。協力に同意いただけた患者さんのがん組織から細胞を取り出したり、モデル動物に移植したりすることで、治療効果を再現する試みも行っています。

研究テーマ紹介(一般の方向け)

研究テーマ紹介(一般の方向け)

 分子標的治療薬は、がん細胞が増えていくのに大事な場所をブロックし細胞を死滅させる治療です。しかし、がん細胞は様々な方法を使ってそこから逃れようとします。これには、@がん細胞が正常細胞に存在するシステムを活用し薬が効かないようにする、Aがん細胞に新たな異常が発生し薬が効かなくなる、の2つの可能性が存在します。我々は、これまでにがんにおけるこれらの仕組みを解析することで治療効果が改善できることを示してきました。


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