花粉が鼻に入るとくしゃみ、鼻水、鼻づまりがおこります。眼に花粉が入ると目がかゆくなり、また、涙も大量に出て、充血してきます。
さらに症状が強いときは喉のかゆみ、咳、頭痛、微熱、だるさなどの症状に悩まされます。
花粉症の症状が起きる時期は、人によって様々です。花粉が飛びはじめるとすぐに症状の出る人もあれば、花粉がたくさん飛ばないと症状が出てこない人もいます。また、症状の強さも、軽い人もいれば重い人もいます。
花粉の飛散数に応じて予防策をとることにより、花粉症の症状を軽減することができます。
花粉症を引き起す花粉には、樹木ではスギやヒノキの他に、ハンノキ、ケヤキなどがあります。草本では、カモガヤ、スズメノテッポウ、オオアワガエリ、イネなどのイネ科植物、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどがあります。
花粉の飛散時期は、スギ、ヒノキなどの樹木では春が中心ですが、草本では主に夏から秋に飛散します。
<原因花粉別の花粉飛散カレンダー>
月 |
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スギ・ヒノキ科 |
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イネ科 |
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ヨモギ属 |
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ブタクサ属 |
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カナムグラ |
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スギ |
ヒノキ |
ケヤキ(ニレ科) |
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カモガヤ(イネ科) |
イネ(イネ科) |
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ブタクサ |
ヨモギ |
カナムグラ |
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県内のスギ・ヒノキ科花粉の飛散期間は、おおむね2月から4月末で、2月中旬にスギ花粉の本格的な飛散が始まり、3月上旬から中旬頃に飛散のピークを迎え、その後、ヒノキ科花粉が4月上旬から中旬に飛散のピークを迎え、4月下旬に飛散が終ります。
●過去シーズンの花粉飛散状況はこちら(平成23年、平成22年、平成21年、平成20年、平成19年)
<平成21年〜平成23年の愛知県内のスギ・ヒノキ科花粉の飛散状況>
<平成元年から平成23年までの愛知県内のスギ・ヒノキ科花粉の本格的な飛散時期>
※「本格的な飛散開始日」:県内平均飛散数が10個/cm2以上となった日
「飛散終了日」:県内平均飛散数が10個/cm2以下となった日
「本格的な飛散期間」:「本格的な飛散開始日」から「飛散終了日」までの期間
スギ・ヒノキ科花粉の総飛散数は、年によって大きく異なり、前年の夏の気象条件に影響を受けることが知られています。
夏場(7月から8月)に「気温が高く、日照時間が長く、降水量が少ない」と、花粉を飛ばす雄花が多く作られることから、花粉が多く飛散します。
<平成元年から平成23年までの愛知県内のスギ・ヒノキ科花粉の飛散状況の推移>
※ 「総飛散数」は愛知県内5調査地点(名古屋・一宮・刈谷・豊川・設楽)で測定したものの合計数。
イネ科花粉は、日本ではスギ・ヒノキ科花粉に次いで花粉症の原因となる花粉です。
県内のイネ科花粉の飛散は、春から初夏にかけて飛散するもの(カモガヤ、スズメノテッポウ等)と、晩夏から晩秋にかけて飛散するもの(イネ、ススキ等)の2つのピークが見られます。
<平成元年から平成22年までの愛知県内のイネ科花粉の飛散状況>
※ 「二地点の平均個数」は愛知県内2調査地点(一宮・豊川)で測定したものの平均数。
花粉の飛散量は、前日や当日の気象状況に左右されます。
花粉が多く飛ぶのは次のような日です。
飛散情報を参考に、次のようなことに注意して花粉症の予防に心がけましょう。
環境省花粉観測システム「はなこさん」では、名古屋市と設楽町で計測したスギ花粉飛散数をリアルタイムで見ることができます(例年2月から5月)。
※ 愛知県では、平成元年から毎日の花粉飛散情報を「愛知県花粉情報」(スギ・ヒノキ科花粉:2月〜4月、イネ科花粉:5月〜10月)として提供してきましたが、平成23年5月をもって終了しました。