県議会だより 令和4年9月定例議会 新型コロナウイルス感染症対策や原油価格・物価高騰等総合緊急対策などにかかる令和4年度補正予算を可決  令和4年9月定例愛知県議会は、9月21日に開会し、24日間の会期を経て10月14日に閉会しました。その概要をお知らせします。 議員提出議案(意見書)  議会の意思を国政に反映させるため、次の5件の意見書が可決され、衆参両院議長及び内閣総理大臣始め関係大臣等に提出されました。 ●流域治水の推進について ●地方財政の充実・強化について ●女性のデジタル人材育成等の促進について ●要人への警護の強化について ●自動車関係諸税の抜本的見直しについて 知事提出議案  知事から、9月21日に「令和4年度愛知県一般会計補正予算(第8号)」や「愛知県基幹的広域防災拠点の公共施設等運営権に係る実施方針に関する条例の制定について」など38件の議案(予算:7、条例:6、その他議案:25)並びに令和3年度一般会計・特別会計決算12件、公営企業会計決算5件が提出され、また、10月11日に「令和4年度愛知県一般会計補正予算(第11号)」など2件の議案(予算:1、その他議案:1)が追加提出され、提出された40件の議案は、本会議の審議、委員会の審査を経て、すべて可決又は同意されました。 代表質問  9月26日、次の2人の議員が県政各般にわたる問題について、それぞれの会派を代表して質問しました。 □自由民主党  藤原 宏樹 1 行財政運営 (1)県税収入の見通し (2)今後の財政運営 2 安全・安心な暮らしの実現 (1)愛知県基幹的広域防災拠点の整備等 (2)オミクロン株対応ワクチンの接種 (3)河川・海岸の地震・津波対策 (4)治安対策 3 活力と魅力あふれる愛知の実現 (1)県政150周年 (2)地産地消の推進 4 新しい時代に飛躍する愛知づくり (1)デジタル技術を活用した先端的事業・サービスの社会実装 (2)Society5.0時代に向けた「ものづくり愛知」を支える人材の育成 (3)地域の活力を維持するための持続可能な教育環境づくり 5 県知事選挙に対する知事の考え 県知事選挙に対する知事の考え 質問 来年2月の任期満了に伴う愛知県知事選挙まで、残り5か月ほどとなった。 大村知事は、平成23年2月の選挙で初当選して以来、県政の様々な分野に精力的に取り組んできた。 あらゆるものを取り巻く環境が複雑さを増し、将来の予測が困難な現代において、本県がさらに飛躍していくためには、知事の強いリーダーシップを発揮するとともに、これから進むべき道筋をしっかりと示していかなければならないものと考える。 これからの県政のあるべき姿をどのように描き、本県の未来の発展や県民福祉の向上に向け、今後どのように施策を進めていくつもりなのか、自身の去就を含め、決意を伺う。 答弁 これまでの3期11年半、経済・産業力を強化し、若者・女性の雇用を増やし、人づくりを進め、「日本一元気な愛知」と豊かさを実感できる県民生活を実現するため、県政のあらゆる分野に全力を注いできた。 今後も、愛知が日本の成長エンジンとして、我が国の発展を力強くリードしていくためには、デジタル技術の急速な発展などの変化に的確に対応し、イノベーションを巻き起こしていかなければならないと考える。 これからも、引き続き、県民の皆様から与えられた任期をしっかりと十全に全うし、さらに、日本をリードする未来の愛知の発展にも責任を担っていきたいと考えている。 □新政あいち  天野 正基 1 新型コロナウイルス感染症対策における保健・医療提供体制の確保 2 あいち重点政策ファイル330プラス1 (1)進捗状況の評価と今後の取組 3 あいちの発展と魅力的な地域づくり (1)スマートシティの取組の促進 (2)名古屋高速道路のETC専用化に向けた今後の取組 (3)県営名古屋空港のコミューター航空路線の維持に向けた取組 4 持続的なあいちの産業・農業の振興 (1)原油・原材料価格高騰の影響を受ける中小企業の支援 (2)スマート農業の普及 5 安全・安心なあいちに向けて (1)水道事業 (2)マンション管理の適正化の推進 (3)動物愛護 6 誰もが活躍できる社会と次代を創る人づくり (1)障害者支援 (2)多文化共生社会づくりの推進 (3)県立高校における高大連携の取組 スマートシティの取組の促進 質問 今年度から、先進技術を活用した市町村のまちづくりの取組を促進するスマートシティモデル事業が始まった。公募を行い、6月には岡崎市、半田市、刈谷市の3市が選定された。3市以外にも、5市から提案があり、県内市町村においても関心や気運が高まっていると感じている。 一方で、地域の課題や住民ニーズが一様ではないため、具体化には至っておらず、地域特性に応じた、スマートシティの取組を検討、導入していく必要があると考える。 今後、県として、県内市町村のスマートシティの取組の促進に、どのように取り組んでいくのか、知事の所見を伺う。 答弁 モデル事業として選定した岡崎市、半田市、刈谷市の事業は、それぞれモビリティ分野、農業分野、医療・福祉分野において、企業と連携しながら、地域課題の解決を目指す取組となっている。 県としても、3市が成果を出せるように、しっかりと支援していく。 また、愛知県には、最先端の技術を持つモノづくり企業が集積しているため、企業と行政が連携したスマートシティの取組を3市以外にも広げていきたいと考えており、今年度のモデル事業の追加募集を9月上旬から開始した。 モデル事業を通じて成功事例を創出し、地域課題の解決に向けたスマートシティの取組を県内全域で進めていく。 一般質問  9月28日、29日及び30日の3日間にわたり一般質問が行われ、次の22人の議員が県政の当面する諸課題について質問しました。 □朝日将貴(自民) 1 広域避難の具体化に向けて 2 ポストコロナに向けた訪日外国人旅行者の誘致 □桜井秀樹(新政) 1 産業におけるカーボンニュートラルの実現に向けて 2 安全で快適な自転車通行空間整備 □中村竜彦(自民) 1 県営豊橋駅西地下駐車場(もぐらパーク)の利活用 2 学校給食費の負担軽減 3 県立高校における原付通学の現状と考え方 □加藤貴志(公明) 1 帯状疱疹の理解促進と予防 2 ケアリーバー(社会的養護経験者)への支援 3 女性視点での防災、在宅被災者への支援 □松本まもる(新政) 1 県営都市公園の更なる魅力作り 2 「子どもが輝く未来基金」  (1)基金の運用状況  (2)基金の新しい運用の考え方 □辻 秀樹(自民) 1 第5回アジアパラ競技大会 2 県立高校の部活動改革 3 総合型地域スポーツクラブの登録・認証制度 □小木曽史人(新政) 1 海部地域の液状化対策 2 県立高等学校の魅力化・特色化 3 後部座席シートベルトの着用率向上の取り組み □島倉 誠(自民) 1 中高一貫校の取り組み 2 県営都市公園の魅力向上や利用促進 3 ジブリパーク開園を契機とした鉄道利用促進と地域の活性化 □政木りか(自民) 1 地域における公共交通と新たなモビリティサービス 2 FIA世界ラリー選手権(WRC)ラリージャパン2022 □安藤としき(新政) 1 不登校児童生徒やヤングケアラー児童生徒への支援の取り組み 2 学校部活動の地域移行 3 新川東部流域下水道のゲート閉塞事故の原因究明と再発防止対策 □いなもと和仁(自民) 1 今冬におけるインフルエンザ対策 2 合併処理浄化槽の整備促進及び適正な維持管理の推進 3 水素社会実現に向けたインフラ整備の取組 □神戸健太郎(自民) 1 教員不足 2 イノベーションの創出支援 3 地域包括ケアシステムの構築 □鳴海やすひろ(新政) 1 企業におけるカスタマーハラスメント対策 2 海や水辺を活用した観光振興の取組 3 水上オートバイによる危険行為等に関する対策 □杉浦哲也(自民) 1 介護人材の確保 2 アジア競技大会 □成田 修(自民) 1 愛知県新体育館の運営計画 2 中小企業におけるテレワークの導入促進 3 ジブリパークを活用した周遊観光の促進 □高橋正子(新政) 1 「かかりつけ医」を持つことについての現状と、今後の普及への取組 2 75歳以上の新しい免許更新制度と、高齢ドライバー対策 □佐藤英俊(自民) 1 木曽川中流域のユスリカ対策 2 「避難する」 □中根義高(自民) 1 ICT教育の推進及び子どもの目の健康 2 選挙啓発 3 大河ドラマを活用した観光振興 □日比たけまさ(新政) 1 頻発化・激甚化する自然災害に対する「防災・減災」への取組 2 警察の広報活動 3 高齢者の社会活動推進 □市川英男(公明) 1 あいち地球温暖化防止戦略2030の改定 2 道路施設の点検における新技術の活用 3 小中学校における不登校児童生徒への支援 4 県立高校の空調の公費化に伴う保護者負担の軽減 □林 文夫(自民) 1 中小・小規模企業支援強化  (1)ステーションAiを活用した新たな支援の仕組みづくり  (2)商店街等の空き店舗を活用した出店支援 2 農業用ため池における防災対策 □竹上裕子(減維) 1 地域と学校との関わり(地域学校協働活動) 2 三河湾環境再生プロジェクト 3 知事への来客に対するチェック体制 決算特別委員会  一般会計・特別会計決算特別委員会、公営企業会計決算特別委員会が設置され、令和3年度一般会計・特別会計決算12件及び公営企業会計決算5件が付託されました。決算は議会閉会中に継続して審査が行われることとなりました。 〈 〉内数字は委員数、◎は委員長、○は副委員長 □一般会計・特別会計決算特別委員会〈13名〉 ◎中野治美(自民) ○水谷満信(新政)  久保田浩文(自民)  森下利久(自民)  島倉 誠(自民)  中根義高(自民)  日高 章(自民)  杉浦正和(自民)  鈴木 純(新政)  樹神義和(新政)  おおたけりえ(新政)  岡 明彦(公明)  竹上裕子(減維) □公営企業会計決算特別委員会〈13名〉 ◎高木ひろし(新政) ○近藤裕人(自民)  須浮ゥん(自民)  いなもと和仁(自民)  神戸健太郎(自民)  ますだ裕二(自民)  林 文夫(自民)  杉浦哲也(自民)  森井元志(新政)  佐波和則(新政)  嶋口忠弘(新政)  廣田 勉(新政)  筒井タカヤ(県自ク) 委員会  9月21日、10月4日、5日、6日、7日及び14日に各常任委員会が開催され、それぞれ付託された知事提出議案の審査が行われました。なお、10月4日、5日、6日、7日には一般質問も行われました。 お知らせ 令和4年12月定例愛知県議会(予定) [会期:12月1日(木)〜12月20日(火)] ● 代表質問:12月5日(月) ● 一般質問:12月6日(火)〜7日(水) ● 委 員 会:12月9日(金)、12日(月)〜14日(水) ホームページ ●本会議等の日程や質問通告、結果概要などの情報を掲載しています。 ●本会議及び委員会の会議録について順次掲載しています。 ●本会議中継や、おおむね過去1年分の録画映像を提供しており、スマートフォン、タブレット端末等からもご覧いただけます。 ●テレビ放送「愛知県議会だより」を一定の間、動画配信しています。 ぜひ、ご覧ください。 https://www.pref.aichi.jp/gikai/ ※会派は次のとおり略称としました。 (自民)=自由民主党愛知県議員団 (新政)=新政あいち県議団 (公明)=公明党愛知県議員団 (減維)=減税維新 (県自ク)=県政自民クラブ 問い合わせ先:愛知県議会事務局調査課【電話】(052)954−6742(ダイヤルイン) 〒460-8501 名古屋市中区三の丸三丁目1番2号 令和4(2022)年11月12日発行