●はじめに●
愛知県知事 神田 真秋
少子・高齢化の進展、経済基調の変化のなか、「21世紀あいち福祉ビジョン」の策定は次のような問いかけから始まりました。
「2010年に、あいちの福祉はどうなっているのでしょうか、そして私たちの暮らしはどのようになっているのでしょうか。」
そのために、我々は「何をめざすのか」、「何をなすべきか」について、愛知県社会福祉審議会にお諮りし、広く県民の皆様のご意見もお聞きしながら「21世紀のあいちの福祉」を検討していただきました。
そして、このたび、21世紀初頭の10年間のあいちの福祉を展望した「21世紀あいち福祉ビジョン」を策定いたしました。
このビジョンでは、基本目標を「自立と自己実現を支える福祉」とし、新しい時代に向けて、県民福祉を更に向上させるための様々な施策を提示しております。また、地域における福祉システムの改革にも取り組み、新しい福祉文化が築かれるような社会の実現を目指しております。
このビジョンにより県民の皆様が、ご自身の将来の生活の姿や本県福祉の進むべき方向を思い描いていただくことができれば幸いです。
ビジョンの実施にあたっても、その進捗状況を公表するなど県民の皆様と情報の共有化を図り、県民参加に基づく公私協働による推進を図ってまいります。
私は、「21世紀あいち福祉ビジョン」を今後の本県福祉行政の羅針盤として、その実現のために最大限の努力をしたいと決意いたしております。県民の皆様をはじめ、ボランティアやNPO、民間事業者、社会福祉法人、市町村など、あいちの福祉づくりにかかわるすべての方々におかれましても、ビジョンの趣旨を十分にご理解していただき、ともに、21世紀の新しい福祉社会づくりを、果敢に進めることができるよう、ご協力を強くお願いする次第です。
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