骨髄バンクハート

1骨髄バンク事業とは
2ドナー登録について
  ・ドナー登録とは
  ・ドナー登録できる方
  ・ドナー登録するには

3ドナー登録受付会場
  ・保健所等定期登録受付窓口
  ・特別登録会の御案内

4骨髄・末梢血幹細胞の提供について
  ・骨髄提供について
  ・末梢血幹細胞の提供について
  ・骨髄提供と末梢血幹細胞提供の違い
  ・骨髄移植・末梢血幹細胞移植が対象となる主な病気

5骨髄ドナー休暇制度の導入について
6骨髄提供者助成事業を実施する市町村について
7骨髄バンク事業における再生医療用iPS細胞ストックへの協力について
8骨髄バンクに関する問合せ

1 骨髄バンク事業とは

 白血病などの血液の病気を治すには、骨髄移植や末梢血幹細胞移植などが有効ですが、これらが成功するには、患者さんとドナーの白血球の型(HLA型)が一致しなければなりません。

 ところが、このHLA型が一致する確率は兄弟姉妹で4人に1人、それ以外では数百人から数万人に1人と非常にまれなため、骨髄移植や末梢血幹細胞移植を受けられない患者さんが少なくありません。

 そのため、広く一般の方々に善意の骨髄・末梢血幹細胞の提供を呼びかけるのが、骨髄バンク事業です。この事業は、国の主導のもとに(公財)日本骨髄バンクが主体となり、日本赤十字社の協力を得て、1992年から開始されました。

2 ドナー登録について

ドナー登録とは

 骨髄・末梢血幹細胞の提供希望者が、白血球の型などを日本赤十字社に登録することをいいます。

ドナー登録できる方
要件

◆ 骨髄・末梢血幹細胞の提供の内容を十分理解している方
◆ 年齢が18歳以上、54歳以下で健康状態が良好な方

◆ 体重が男性45kg以上/女性40kg以上の方

 ただし、血圧、病気の既往歴などによってドナー登録をお断りすることがあります。

要件終了

◆骨髄・末梢血幹細胞を提供できる年齢は20歳以上、55歳以下です。
   ドナー登録後の健康状態によっては、コーディネートを進めることができないこともあります。
   骨髄・末梢血幹細胞の提供にあたっては家族の同意が必要です。

ドナー登録するには
  • 登録の予約について
     まず、登録のしおり「チャンス」をお読みください。そして、内容をよく理解したら、下記の登録受付場所から、ご希望の場所を選んで事前に電話予約をして下さい。(受付日時は場所によって異なります。)
     なお、「チャンス」は医薬安全課及び各保健所にてお配りしております。                           

     「チャンス」は、(公財)日本骨髄バンクのホームページ(http://www.jmdp.or.jp)からご覧いただけます。 

  • 登録のプロセス
    1.登録受付場所で、まず13分程度のDVDを見ていただきます。
    2.ドナー登録、骨髄・末梢血幹細胞提供について御説明します。
    3.HLA型(白血病の型)や血液型の検査を行うために採血をします。
    (ここまでの所要時間は30分ほどです。)
     判定されたHLA型のデータは日本赤十字社に登録され、骨髄移植・末梢血幹細胞移植を必要とする患者さんのHLA型と適合しているかどうか調べます。

     

  • 骨髄・末梢血幹細胞提供希望者の登録状況(令和4年4月末現在)

    全国  538,098人
    愛知県  21,564人

3 ドナー登録受付会場

保健所等定期登録受付窓口
 名称  住所  電話  受付日
 春日井保健所  春日井市柏井町2-31  0568-31-2189  火
 清須保健所 清須市春日振形129
(清須市春日老人福祉センター内) 
 052-401-2100  水
 半田保健所  半田市出口町1-45-4  0569-21-3341  水
 衣浦東部保健所  刈谷市大手町1-12  0566-22-1699  火
 豊川保健所  豊川市諏訪3-237  0533-85-9699  火
 一宮市保健所 一宮市古金町1-3   0586-52-3855  第2、4水
 愛知県赤十字血液センター  瀬戸市南山口町539-3  0561-84-1131  月~金
 愛知県赤十字血液センター豊橋事業所  豊橋市東脇3-4-1  0532-32-1331  月~土
 献血ルーム タワーズ20  名古屋市中村区名駅1-1-4
  JRセントラルタワーズ20F
 052-571-1002  年中無休
 献血ルーム ゲートタワー26  名古屋市中村区名駅1-1-3
 JRゲートタワー26F
 052-589-2229  年中無休
 栄献血ルーム  名古屋市中区栄3-15-33
  栄ガスビル9F
 052-242-7030  年中無休
 大須万松寺献血ルーム  名古屋市中区大須三丁目30-40
  万松寺ビル1階
 052-251-7161  年中無休
 献血ルーム フォレスト 名古屋市西区則武新町3-1-17
イオンモールNagoya Noritake Garden3階 
 052-462-8090  年中無休 
 岡崎献血ルーム  岡崎市明大寺町字寺東1-1
  名鉄東岡崎駅南館5F
 0564-52-1800  土~木
 豊田献血ルーム  豊田市若宮町1-57-1
  A館 T-FACE 9F
 0565-35-4480  水~月

※新型コロナウイルスの影響に伴い、保健所における受付日を縮小しています。事前にお問い合わせください。
*保健所でのドナー登録は事前予約制です。
*時間については、各受付場所へお問い合わせください。
*お近くの献血会場でも登録できます。
 (献血会場の予定は、愛知県赤十字血液センターホームページをご覧ください。)

日本骨髄バンクや保健所の開催する説明会で説明を聞かれた方は、説明員の署名等が記載された登録申込書を持参すれば全国の献血会場等でも登録ができます。

特別登録会受付案内

職場やお宅の近所にやってくる献血バスの献血会場で登録会を開催します。


実施主体 愛知県江南保健所
実施日時 令和4年8月18日(木)
午後2時から午後4時まで
実施場所 犬山市役所
犬山市犬山東畑36
実施形態 献血併行型登録会
予約及び
問合せ先
愛知県江南保健所 環境・食品安全課 電話 0587-56-2157
(土・日・祝日を除く午前9時から正午まで、午後1時から午後5時まで)
予約期間 令和4年8月17日(水)まで
主催 愛知県、犬山市、公益財団法人日本骨髄バンク
後援 愛知県赤十字血液センター、
認定特定非営利活動法人あいち骨髄バンクを支援する会
備考  新型コロナウイルス感染症感染拡大により、中止

実施主体 愛知県
実施日時 令和4年8月21日(日)
 午前10時30分から午前12時30分まで
実施場所 名古屋港水族館 JETTY前広場(学生サマー献血キャンペーン会場)
名古屋市港区港町1-3
実施形態 献血併行型登録会
予約及び
問合せ先
愛知県保健医療局生活衛生部医薬安全課 電話 052-954-6305
(土・日・祝日を除く午前9時から正午まで、午後1時から午後5時まで)
予約期間 令和4年8月19日(金)まで
主催 愛知県、公益財団法人日本骨髄バンク
後援 愛知県赤十字血液センター、
認定特定非営利活動法人あいち骨髄バンクを支援する会

実施主体 愛知県新城保健所
実施日時 令和4年10月20日(木)
 午前10時から午前11時まで、午後1時から午後3時30分まで
実施場所 新城市役所 本庁舎
新城市東入船115
実施形態 献血併行型登録会
予約及び
問合せ先
愛知県新城保健所 環境・食品安全課 電話 0536-22-2204
(土・日・祝日を除く午前9時から正午まで、午後1時から午後5時まで)
予約期間 令和4年10月19日(水)まで
主催 愛知県、新城市、公益財団法人日本骨髄バンク
後援 愛知県赤十字血液センター、
認定特定非営利活動法人あいち骨髄バンクを支援する会

*原則予約制ですが、当日も受付を行います。
*予定が決まり次第掲載しています。

4 骨髄・末梢血幹細胞提供について

骨髄提供について
  • 骨髄移植とは
     骨髄(骨の内部に存在するスポンジ状の組織)の中には造血幹細胞(白血球・赤血球・血小板の元になる細胞)が含まれます。
     ドナーさんに全身麻酔をして注射器により骨髄液を吸引し、採取した骨髄液を患者さんの静脈へ点滴注入する治療法です。
  • 骨髄提供のプロセス
  1. 患者さんとHLA型が適合すると日本骨髄バンクから提供意思と健康状態を確認する書類が送付されます。
  2. 骨髄・末梢血幹細胞提供についての詳しい説明と健康状態を確認するための問診・採血を行います。
    (確認検査:この段階で承諾しない採取方法の確認をします。)
  3. 最終候補者に選ばれると、御家族を交えて詳しい説明を行い、同意された場合は最終同意書にサインします。
    (最終同意後は提供意思の撤回はできません。)
  4. 提供の1か月前
    病院で健康診断を行い、安全な採取に備えます。
  5. 提供の1~3週間前
    貧血を軽減するため事前に採血をして保存します。
  6. 提供の1~2日前
    入院し、健康チェックと説明を行います。
  7. 全身麻酔をかけて、注射器で骨髄液を採取します。
    採取量は、通常400~1,200mLで、所要時間は1~3時間です。
  8. 提供後、2~3日で退院し、多くの方はすぐに日常生活に戻ることができます。
    退院後も電話による健康状態のフォローアップが行われます。
末梢血幹細胞提供について
  • 末梢血幹細胞移植とは
     G-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)という白血球を増やす薬を採取前の3~4日間、連日皮下注射し、末梢血(からだに流れている血液)に含まれる造血幹細胞を増加させます。
     造血幹細胞が増えたところで血液成分を分離する機器を使い、造血幹細胞を採取し、骨髄移植と同様の方法で患者さんに点滴注入する治療法です。
  • 末梢血幹細胞提供のプロセス
  1. 患者さんとHLA型が適合すると日本骨髄バンクから提供意思と健康状態を確認する書類が送付されます。
  2. 骨髄・末梢血幹細胞提供についての詳しい説明と健康状態を確認するための問診・採血を行います。
    (確認検査:この段階で承諾しない採取方法があるかを確認します。)
  3. 最終候補者に選ばれると、御家族を交えて詳しい説明を行い、同意された場合は最終同意書にサインします。
    (最終同意後は提供意思の撤回はできません。)
  4. 提供の1か月前
    病院で健康診断を行い、安全な採取に備えます。
  5. 3~4日間、通院または入院し、G-CSFを注射します。
  6. 注射を通院で行う場合も末梢血幹細胞採取の1日前に入院し、健康チェックと説明を行います。
  7. 両腕に針を刺し、血液中の造血幹細胞だけを取り出します。
    採取量は通常100~300mLで所要時間は3~4時間です。
  8. 提供後、2~3日で退院し、多くの方はすぐに日常生活に戻ることができます。
    退院後も電話による健康状態のフォローアップが行われます。
骨髄提供と末梢血幹細胞提供の違い
骨髄移植と末梢血幹細胞移植の長所と短所(ドナーの場合)
    骨髄移植  末梢血幹細胞移植
 長所  経験が多く、安定している  国内では、血縁者で既に実施
 自己血採血や全身麻酔下での手術が不要
 短所

 全身麻酔による副作用
 穿刺部の痛み・感染・出血
 自己血採血を要することが多い

 大量G-CSFの副作用
 採血中の合併症
 採取による血小板の減少
 大量G-CSF投与の長期安全性が不明

ドナー負担の違い
    骨髄移植  末梢血幹細胞移植
 G-CSF注射  無  有
 自己血採血  有
(無の場合もあります)
 無
 全身麻酔  有  無
 入院期間
 *施設によって異なります。
 通常3泊4日

 ・採取のみ入院の場合
 1泊2日~2泊3日
 ・G-CSF注射から入院の場合
 4泊5日~6泊7日

 面談・検査・採取等のために
 施設へ

 7回前後  ・採取のみ入院の場合
 8回前後
 ・G-CSF注射から入院の場合
 5回前後
 骨髄・末梢血幹細胞提供のための検査費用、入院費といった費用などは一切かかりません。
 ただし、ドナー登録手続きの際の交通費は自己負担となります。

骨髄移植・末梢血幹細胞移植が対象となる主な病気
白血病・・・・・・・・・・・血液を造る細胞の異常でがん化した血液細胞だけが増え、正常な血液が造られなくなる病気。
再生不良性貧血・・・血液を造る細胞の機能が低下し、血液成分が極端に少なくなる病気。

このほか、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、先天性免疫不全症、代謝異常などがあります。


(参考)さい帯血移植について

 骨髄移植や末梢血幹細胞移植のような、造血幹細胞移植のひとつとして、
 「さい帯血移植」があります。

 「さい帯血」とは、赤ちゃんとお母さんを結ぶさい帯(へその緒)と、お母さんの胎盤に含まれる血液をいいます。
 さい帯血の中には骨髄と同様の、赤血球、白血球、血小板を作り出すもとである「造血幹細胞」が豊富に含まれています。

 詳しくは、県ホームページ「さい帯血移植について」https://www.pref.aichi.jp/0000056934.htmlをご覧ください。


5 骨髄ドナー休暇制度の導入について
 詳しくは、県ホームページ「骨髄ドナー休暇制度の導入について御協力をお願いします」https://www.pref.aichi.jp/soshiki/iyaku/kyuka.htmlをご覧ください。


6 骨髄提供者助成事業を実施する市町村について
 
骨髄提供者助成事業について

 骨髄バンク事業における取組により、移植を希望する患者さんの約95%にドナー候補者が見つかっていますが、ドナー候補者の仕事の都合等により、実際に移植が行われる患者さんは60%未満に留まっており、骨髄提供者(ドナー)の負担を軽減し、骨髄提供しやすい環境づくりが求められています。
 愛知県では、平成31年4月1日から、骨髄移植(末梢血幹細胞移植を含む。)を推進するため、骨髄提供者及び骨髄提供者が勤務する事業所へ、助成金の交付を行う市町村に対して、その金額の1/2を補助する事業を実施しています。
 助成の内容や対象は各市町村によって異なりますので、詳しくは、直接、各市町村へ確認してください。

骨髄提供者助成事業を行う市町村について

 愛知県内で骨髄提供者等への助成事業を行っている市町村は別表のとおりです。

 【別表】骨髄提供者助成事業を実施する市町村一覧表(令和3年4月1日現在).pdf

 愛知県が行う骨髄提供者助成事業費補助金について、周知用リーフレットデータを作成しました。

【リーフレット】骨髄提供者(ドナー)等の助成について【3つ折り】(令和3年11月作成).pdf

7 骨髄バンク事業における再生医療用iPS細胞ストックへの協力について
 詳しくは、https://www.pref.aichi.jp/soshiki/iyaku/bankipsstock.htmlをご覧ください。

8 骨髄バンクに関する問合せ        

公益財団法人 日本骨髄バンク
住所 東京都千代田区神田錦町3-19 廣瀬第2ビル7F
TEL 03-5280-8111
FAX 03-5280-0101
ホームページ http://www.jmdp.or.jp
※平成25年10月1日から、「公益財団法人骨髄移植推進財団」は「公益財団法人日本骨髄バンク」へ
  名称を変更しました。
医薬安全課トップページ         文頭へ戻る