居住施策に関するアンケート調査

団体名 独立行政法人 都市再生機構中部支社 
役職・氏名 都市再生業務部市街地整備チームリーダー 坂倉 健
専門分野 市街地整備・都市再開発

愛知県の住まい・まちづくりを取り巻く状況について、貴団体での取組みの経験やそれぞれの専門の分野から、特に注目している現状と今後重要となってくる課題についてのお考えをお聞かせください。

・大都市周辺地域に開発されてきたニュータウンでは、人口減、高齢化が平均を上回るスピードで進んでいると認識している。
その特徴は、①開発時に子育て世代が住居を構えたことによる親世代の一斉高齢化現象。
②子供の成長、世帯離れにより親世帯のみが残る現象。③親世帯の都心移住による空家増、及び人口減現象。などでありこの様な現象から起こることは、
・路線バス等の撤退又は本数減、高齢者の自家用車運転離れによる交通手段の確保難。
・ニュータウンは丘陵地に多く開発され坂道の多い街となっている為、高齢者外出控え現象。
・主たる購買層の減少による日常用品店舗の撤退。
・空家増、人口減による犯罪発生数の高まり。 などが予測され、かつての安全・安心なまちが曲がり角にきている。
キーワード ニュータウン衰退

上記の課題解決のために推進すべきと考える住まい・まちづくりに関する取組みについてのお考えをお聞かせください。

・ニュータウンが従来からの住民に外部からの新しい住民が加わり、再び生活活力を取戻していくように下記のような取組みが考えられる。
  1. ELVの無い中層集合住宅の上層階、住み手が居なくなった戸建て住宅等に、外から若い世帯層が住みたがる仕掛けづくり。(ソフト面:子育て層家賃低減策、戸建て空家住宅の紹介システム)(ハード面:室内改装の自由度UP、子育て層用住居空間)
    また、外国人居住も進め積極的生活交流タウンを作る。
  2. 高齢者にやさしい交通再構築。
  3. 元気で活動的なシニアの積極的活用による、高齢者や弱者の手助けシステム作り。
  4. 空家を使ったシェアハウス・在宅ワークハウス作りができるシステム作り。
  5. 中心部の日常利便施設活性化(購買+顔合わせの場作り)
キーワード 新旧交流活力