居住施策に関するアンケート調査

市町村名 東浦町
市町村長名 神谷 明彦

愛知県の住まい・まちづくりを取り巻く状況について、特に注目している現状と今後重要となってくる課題についてのお考えをお聞かせください。

  過去にはモータリゼーションをうけ、まちの郊外への住宅団地の造成が行われ、学校・下水道・公共交通機関などのインフラ整備が整わず、遠方へ通学、通院を余儀なくされています。
また、複合大型商業施設ができたことで、昔からある商店街が衰退し、高齢者の買い物難民化等が問題となってきており、これらに対応するための施策も必要となってきています。
 今後、より一層進む人口減少と超高齢化社会に向けて、自家用自動車に頼らず、公共交通機関や自転車、徒歩で生活のできる利便性の高いコンパクトなまちづくりを進めることが必要と考えます。独自のまちづくりを進めるうえでは、土地利用の規制が支障となる場合や、規制をかける必要がある場合がありますので、権限移譲・特例による規制緩和又は、規制ができるルールづくりなどにより、町にふさわしい独自のまちづくりが推進できるしくみも必要と思います。
 また、これからのまちづくりには都市の景観、品格は必要な要素であり、本町では他市町と比べて特出している景観をまだ見出しておりませんが、歴史景観に限らず、自然景観、農村景観、産業景観、清潔感のある市街地など、まちに入ると何か違うと感じるまちづくりが必要であると思っています。
キーワード コンパクトなまちづくり

上記の課題解決のために推進すべきと考える住まい・まちづくりに関する取組みについてのお考えをお聞かせください。

 コンパクトなまちづくりを進めていくうえでは、地域住民との協働事業による買い物難民対策の朝市などのソフト面での事業や、都市計画マスタープランを踏まえた具体的なまちづくりを進めるため、住民、商業・医療施設の事業者などを主体としたワークショップを開催し作っていく予定です。
 また、平成25年度より町の景観づくりの方針となる景観計画の策定を進めております。東浦町の景観を町が決めるのではなく、住民の意見を反映した景観計画とするため、住民主体のワークショップを開催し、景観資源の抽出や景観形成の基本方針など、住民の意見を伺いながら進めてまいります。
キーワード 景観とまちづくり