平成11年の地下水位は、降水量が前年と比べて全般的に多かったため、前年よりも上昇しました。地域別の地下水位変動状況は、以下のとおりです。

 











 

 
井戸数
 
水位上昇数
 
無変動
 
水位下降数
 
無効数
 
変動量
(m)
尾張地域
 
64
 
42(63)
 
2(0)
 
20( 1)
 
0(0)
 
0.14(0.66)
 
西三河地域
 
14
 
6(12)
 
0(0)
 
8( 2)
 
0(0)
 
-0.05(0.21)
 
東三河地域
 
10
 
6(10)
 
0(0)
 
4( 0)
 
0(0)
 
0.09(0.68)
 
渥美地域
 
4
 
2( 4)
 
0(0)
 
0( 0)
 
2(0)
 
0.01(0.19)
 
知多地域
 
13
 
3(11)
 
0(0)
 
9( 2)
 
1(0)
 
-0.22(0.40)
 

(注)1 尾張地域から東三河地域までは、地盤沈下観測所における観測結果であり、渥美地域及び知多地域は、民間既設井戸における観測結果である。


 
 
 

○尾張地域(十四山観測所)の地下水位と地盤変動状況



十四山観測所の307m井を例に、年平均地下水位の経年変化をみると、水位観測を開始した昭和52年に約−23mであった地下水位が、平成11年には約−4mまで約19m上昇しました。
また、同観測所に併設している水準点A309では、昭和52年には年間約4pを超える沈下がありましたが、その後、地下水位の上昇に伴い、年間沈下量は減少し、最近では、微少な隆起・沈下を繰り返しながら沈静化に向かっています。
この結果は、過剰な地下水揚水が地下水位の低下をもたらし、地盤沈下を引き起こしていることを示しています。

 
 
 
 

1 地盤沈下の現況
(1) 尾張地域
(2) 西三河地域
(3) 東三河地域、知多地域、渥美地域
2 地下水位の現況
3 地下水揚水量の現況