1 | 調査目的 |
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騒音規制法第18条(常時監視)の規定に基づき、県内主要道路の自動車騒音に係る環境基準の達成状況を把握するための調査を行った。あわせて自動車騒音に係る要請限度の超過状況を把握するための調査を行った。
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2 |
調査内容 |
(1 | )調査期間 |
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平成13年4月から平成14年3月まで
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(2 |
)調査地点 |
ア |
環境基準 |
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実施主体 |
評価区間数 |
評価区間所在地 |
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うち定点評価区間 |
愛知県 |
60 |
30 |
25市21町1村 |
名古屋市 |
13 |
13 |
1市 |
豊橋市 |
6 |
4 |
1市 |
豊田市 |
10 |
5 |
1市 |
春日井市 |
4 |
0 |
1市 |
合 計 |
93 |
52 |
29市21町1村 |
イ 要請限度
実施主体 |
調査地点数 |
調査地点所在地 |
愛知県 |
60 |
22市15町 |
名古屋市 |
13 |
1市 |
豊橋市 |
4 |
1市 |
豊田市 |
10 |
1市 |
春日井市 |
4 |
1市 |
上記以外の市町 |
111 |
15市6町 |
合 計 |
202 |
27市18町※ |
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※ | 愛知県は、「上記以外の市町」内で調査を実施しているため、調査地点所在地の合計は一致しない。
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(3 | )調査方法 |
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ア |
自動車騒音(環境基準) |
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「環境基本法第16条第1項の規定に基づく騒音に係る環境基準について」(平成10年環境庁告示第64号)に定めるところによる。
→1日の平均値(年1回)
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イ |
自動車騒音(要請限度) |
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「騒音規制法第17条第1項の規定に基づく指定地域内における自動車騒音の限度を定める総理府令」(平成12年総理府令第15号)に定めるところによる。
→連続する7日間のうち、代表する3日間の平均値
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3 |
実施主体 |
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愛知県、名古屋市、豊橋市、豊田市、春日井市及び左記以外の市町(15市6町)
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4 |
調査結果 |
(1 |
)環境基準 |
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調査区間93区間について面的評価を行った結果、昼間・夜間とも環境基準を達成した住居等 の割合(環境基準達成率)は65.4%であった。(評価区間別の結果については表1−1参照)
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13年度 |
12年度 |
評価区間内
全戸数 |
環境基準
達成戸数 |
環境基準
達成率 |
評価区間内
全戸数 |
環境基準
達成戸数 |
環境基準
達成率 |
昼間 |
50,923戸 |
39,498戸 |
77.6% |
42,620戸 |
29,845戸 |
70.0% |
夜間 |
36,228戸 |
71.1% |
27,806戸 |
65.2% |
昼間・夜間 |
33,303戸 |
65.4% |
24,455戸 |
57.4% |
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注) |
1 |
「昼間・夜間」は、昼間・夜間ともに環境基準を達成した戸数及びその割合を示す。 |
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2 |
13年度は、愛知県、名古屋市、豊橋市、豊田市及び春日井市が実施。 |
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3 |
12年度は、愛知県及び名古屋市が実施。 |
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[参考]13年度及び12年度継続して面的評価を行った44区間の達成状況
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昼間・夜間とも環境基準を達成した住居等の割合(環境基準達成率)は57.2%であり、12年度(51.3%)に比べ若干高くなった。
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13年度 |
12年度 |
評価区間内全戸数 |
環境基準達成戸数 |
環境基準達成率 |
評価区間内全戸数 |
環境基準達成戸数 |
環境基準達成率 |
昼間 |
26,167戸 |
18,110戸 |
69.2% |
25,385戸 |
15,816戸 |
62.3% |
夜間 |
17,806戸 |
68.0% |
15,899戸 |
62.6% |
昼間・夜間 |
14,959戸 |
57.2% |
13,013戸 |
51.3% |
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(2 |
)要請限度関係 |
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調査地点202地点のうち、昼間・夜間のいずれかの時間帯、又は両方の時間帯で要請限度を超過したのは43地点(21.3%)であった。(調査地点別の結果については表1−2参照)
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13年度 |
12年度 |
地点数 |
割合 |
地点数 |
割合 |
要請限度以下 |
159地点 |
78.7% |
134地点 |
74.9% |
要請限度超過 |
43地点 |
21.3% |
45地点 |
25.1% |
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昼間・夜間のいずれかで超過 |
30地点 |
14.9% |
27地点 |
15.1% |
昼間・夜間ともに超過 |
13地点 |
6.4% |
18地点 |
10.0% |
合 計 |
202地点 |
― |
179地点 |
― |
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[参考]13年度及び12年度継続して要請限度の調査を行った118地点の超過状況
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昼間・夜間のいずれかの時間帯、又は両方の時間帯で要請限度を超過した地点の割合は27.1%であり、12年度(33.1%)に比べ若干低くなった。
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13年度 |
12年度 |
地点数 |
割合 |
地点数 |
割合 |
要請限度以下 |
86地点 |
72.9% |
79地点 |
66.9% |
要請限度超過 |
32地点 |
27.1% |
39地点 |
33.1% |
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昼間・夜間のいずれかで超過 |
20地点 |
16.9% |
25地点 |
21.2% |
昼間・夜間ともに超過 |
12地点 |
10.2% |
14地点 |
11.9% |
合 計 |
118地点 |
― |
118地点 |
― |
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5 |
今後の対応 |
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環境基準の達成率が低い道路や要請限度を超過している道路については、県、中部地方整備局等国の関係機関などで構成する愛知県道路交通騒音対策推進協議会を通じて、関係機関と連携して各種の道路騒音防止対策を協議、推進していく。
特に、国道1号(岡崎・安城地区)については、中部地方整備局が中心となって平成12年6月に策定した「沿道環境改善プログラム」に基づき、環境施設帯の設置や低騒音舗装等の道路構造対策、物流対策など総合的な取り組みを引き続き推進していく。
また、引き続き自動車騒音の状況を監視していく。
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注) |
1:環境基準の面的評価とは |
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道路を一定区間ごとに区切って評価区間を設定し、評価区間内の代表する1地点で等価騒音レベル(LAeq)の測定を行い、その結果を用いて評価区間内の道路端から50m範囲内にあるすべての住居等について等価騒音レベルの推計を行うことにより環境基準を達成する戸数とその割合を把握する評価方法である。
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2:等価騒音レベル(LAeq)とは |
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変動する騒音レベルをエネルギー的な平均値として示したものである。 |

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3:環境基準の評価区間の選定方法(愛知県分) |
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「全国道路交通情勢調査」(道路交通センサス)による交通量や住居の密集状況を基に、120区間を選定した。そのうち毎年調査を行う定点30区間、3年に1回調査を行う準定点90区間とし、毎年定点30区間と準定点30区間の合計60区間で調査を行っている。
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4:点的評価とは |
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地域を代表する騒音測定地点で等価騒音レベルを測定し、基準値と比較する評価方法である。
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表1−1 平成13年度自動車騒音結果(環境基準・面的評価関係)(PDF形式) |
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表1−2 平成13年度自動車騒音結果(要請限度関係)(PDF形式) |
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参考資料 自動車騒音に係る基準 (PDF形式) |