3-2 里山の推移
本県の里山の推移を概略的に示しますと、江戸幕藩体制下の尾張藩林制度が解体し、林野利用統制が緩んで明治初期から中期にかけての濫伐によるはげ山の時代と、第二次大戦直後の困窮・復興時代という二回の「破壊」の時代を経て、再生されてきた状況であると考えられます。過去からの本県の里山の面積は、把握されていないので、参考として森林面積を示すと下のようになります。
ただ近年の漸減傾向が気になるところであります。
<愛知県の森林面積等の推移>

○はげ山の景観と森林の回復経過(春日井市廻間町神谷洞)
1903年撮影時のはげ山の状況
1951年2月の森林の回復状況
(出典:平成9年度里山自然地域保全事業調査報告書)
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