感染したら 【ポイント】
・HIV感染イコール死、ではありません。
・多くの感染者が今までどおり仕事を続けています。
・出産も可能です。
・日常生活で気をつけることがいくつかあります。
【陽性って?】
 HIV抗体検査を保健所や病院で受けて、「陽性でした」と言われたら、それはあなたの体内にHIVがいることを意味しています。「陽性」の反対は「陰性」です。ただし、感染してから検査までの期間が3か月より短いと、感染していても「陰性」と結果が出ることがあるので注意してください。
 保健所の検査で陽性と言われたら、できるだけ早く医療機関に行きましょう。どこの医療機関に行けばよいかは保健所で教えてくれます。ちなみに、愛知県内にはエイズ治療拠点病院という病院が指定されています。
 また、「国立国際医療センター/エイズ治療・研究開発センター」のホームページ(http://www.acc.go.jp/accmenu.htm)にも、患者さん向けの情報が掲載されていますので、参考にしてみてください。
【「エイズ=死」ではありません】
 かつてはエイズに有効な薬もほとんどなく、発病を防ぐことは困難でした。しかし、いまでは数多くの抗エイズウイルス薬がありますし、次々と新しい薬も開発されています。
 現在では、これらの薬を毎日服用することにより、血液中のウイルスの量を検出できないほど少なく保つことができるようになりました。ウイルスの量が増えなければエイズを発病することもありません。実際、ここ数年でエイズで死亡する人の数は減っているのです。
 エイズ=死ではありません。このことだけは覚えておいてください。
【生活はそれほど変わりません】
 定期的に通院する必要はありますが、学校や仕事をやめるなくても大丈夫です。実際、多くの感染者がいままでどおり仕事をしています。また、仕事を続けることは精神衛生上もいいと思います。
【出産も可能です】
 平成13年、HIVに感染した男性の精液からHIVを取り除き、配偶者の卵子と体外受精させることにより、HIVに感染していない子供を出産することに成功しました。女性の方でも、妊娠後、直ちに適切な治療を受ければ、母子感染は、ほぼ防ぐことができます。
 HIVに感染したからもう子供ができない、ということではありません。
【日常生活で気をつけること】
・ストレスは大敵です。ストレスがたまると免疫力が低下し、病気に対する抵抗力が下がってしまいます。規則正しい生活を送りましょう。
・刺身などの生の食事には気をつけましょう。生ものには細菌がたくさんついていて、あなたの健康を損なう恐れがあります。
・仲間で鍋をつついたり、コップで飲み物を回し飲みしても大丈夫です。HIVは日常生活ではうつりません。
・あなたの血液や精液、膣分泌液中にはHIVがいます。それらの体液が他の人の粘膜に付着すると、その人にHIVを感染させる可能性があります。性行為の際はコンドームを使用して粘膜との接触を避けましょう。また、あなたが怪我をして血が流れたときも注意が必要です。
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