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確かに、今の医学では残念ながらエイズを完全に治療することはできません。いちどHIVが体内に入ると、それを排除する方法はまだ存在しないのです。 しかし、複数の種類の薬を組み合わせる多剤併用療法により、体内のウイルスの量を検出限界未満まで抑えることが可能となりました。いまでは多くのHIV感染者が入院することなく、定期的に通院しながらごく普通の生活を送っています。例えて言うなら、糖尿病のような慢性疾患と同じ、と言えるでしょう。 エイズ治療薬は、逆転写酵素阻害剤とプロテアーゼ阻害剤の二つに分けられます。これらの薬はHIVが体内で増殖する過程をブロックすることによりウイルスが増えるのを抑えます。これらの薬の問題点は、薬に耐性のあるウイルスができてしまうことです。 エイズ治療が効果を上げるためには、医薬品の他に、早期発見、栄養バランスのとれた食事、適度な運動と十分な休養、医療従事者によるカウンセリングや周囲の人々の精神的な支援などが重要です。 医療情報(エイズ治療・研究開発センターホームページへ) |
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<< 愛知県内の医療体制 >> エイズ治療協力医療機関 エイズの治療は、原則として診察した医療機関で行うことになっていますが、その医療機関での治療が困難である場合には、患者さんの了解を得た上でエイズ治療協力医療機関を紹介できることになっています。 拠点病院選定の指示を厚生労働省から受ける以前の昭和62年から、愛知県は独自に治療協力医療機関を選定してきました。(現在47医療機関) エイズ拠点病院 エイズ拠点病院とは、以下の機能を有する病院で、厚生労働省の指示に基づき県が選定している施設です。 1エイズに関する総合的かつ高度な医療の提供 2情報の収集と地域の他の医療機関への情報提供 3地域内の医療従事者に対する教育等 愛知県では地域性を考慮して14医療機関を拠点病院として選定しています。愛知県において、拠点病院は全て治療協力医療機関です。 |
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<< 全国 >> 厚生労働省は全国を8ブロックに分け、各々にブロック拠点病院を選定しています。(東海ブロックは独立行政法人国立病院機構名古屋医療センターがブロック拠点病院です。) また、国立国際医療センター内にエイズ治療研究開発センターを置き、日本のエイズ治療の中核をなしています。 |
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