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時代はまさしく環境の時代である。新しいニーズをどのように捉えていくかを考えた場合、「環境共生」が重要な視点であり、キーワードは「循環、共生、参加」だと思う。
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整備の基本方針の「博覧会の理念と成果の継承」と「32年の青少年公園の歴史」をどう捉えどう折り合いをつけていくのかが論点となるが、その際、公園周辺状況(物理的状況)や人々の公園に対する思い入れが変わってきたことをどうとらえていくかが重要。
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近年の少子化の中で、青少年公園における大人の利用が増加していた状況をみると、「青少年公園」というネーミングを再検討する必要がある。
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長い間青少年公園を使っていた者からすると、子どものものについては残しながら、お年寄りも使っていただけるようなバリアフリーに配慮した公園にしてほしい。また、宿泊施設がどういう形で生まれ変わるのか期待している。
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博覧会後もすばらしい自然がまたよみがえってほしいと思う。
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整備の4つの基本方針を貫く新しいコンセプトが必要。それを作るにあたっては、(地球的な課題に市民が取り組んでいこうという形の)市民参加社会のニーズを踏まえた公園であることが重要である。
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市民参加社会を作っていくためにはコモンズ(=集まる場所・つながる場所、共有地)が必要であるが、公園がひとつのコモンズになると思う。
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例えば、シニア社会になると施設だけの利用ではなく、コミュニティーとしての利用や関係を作るために公園を利用する人が増えてくるし、防災・福祉・介護の問題等を含めた関係づくりのための公園ということも出てくる。このような市民参加社会のコモンズとしての公園という視点は、都市公園の新しいコンセプトとして重要となる。
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「博覧会の理念と成果を継承する」ことに関しては、博覧会の理念の一つであり150年の博覧会史上初めての取組みである、本格的な「市民プロジェクト」や「自然体感プログラム」等を継承発展させていくべきである。特に博覧会で育成された「自然体感プログラム」のインタープリター※が中心となって、さらにインタープリターを養成する(公園に来た人がインタープリターになれる)というような人的な資源の循環がなされると良い。
※インタープリター…自然が発するメッセージを通訳して伝える森の案内人
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公園づくりの方法としては、利用者自らが自分たちのニーズに「気がつきながら」公園計画をつくるというワークショップによる公園づくりを期待したい。
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博覧会時のソフト事業(環境イベントなど)を博覧会後も継続的に開催するなど、ソフトを中心においてそれを充実させ地域に根づかせていくことが重要。また、イギリスのCAT※のようなものを中部のものづくり技術で作り上げたら、もっと高度なすばらしいものになると思う。
※CAT(Centre for Alternative Technology)…イギリスのウェールズ地方にある環境問題を生活の中で考えるためのテーマパーク
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公園づくりにあたっては、利用する人たちに幅広く意見を聞き、青少年に限らず社会的な弱者や高齢者が何回も訪れるような魅力ある公園にしてほしい。
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ジョギングコースやサイクリングコース、スポーツ施設などの充実を望む。
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総合的な学習の場、特に体験を通して環境・自然に対し学習する場となる公園にしてほしい。周辺の大学や文化施設、地域と連携をとった形や防災体験できるような公園になれば良いと思う。
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地域、自然との関わりの中で人生の大半を過ごしてきた達人である高齢者がボランティアとなって来園者と関わっていくような企画を期待したい。これは、(コストを下げるという意味だけではなく)豊かな人生経験を得られた方たちが若い人たちに伝えたい思い・心をきちっと伝えていく場をつくるというものである。
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公園整備の基本方針の一つに「博覧会の理念と成果を継承する」というのがあるが言葉が難しい。「博覧会の楽しさを継承する」と表現するなど、もっと肩の力を抜いて公園計画づくりを進めた方が良い。
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半年間のディズニーランド的な状態(=万博)を迎え、その余韻をどのように残すかがこれからの公園の作り方で大事なところとなる。例えば、市民参加型の万博ということで、参加された方たちによりできた「万博コミュニティー」を核として公園ができていけば良いと思う。
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日本では「公共事業」という言葉は「官」がすることと捉えられているが、本来、「公」は官、「共」はコモン・パブリックという意であり、公園は「共園」にしたらどうかと思う。つまり、「官(=公)」のものではなく「パブリック(=共)」であることをベースに公園計画を進めてほしい。
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公園の名前を考えるのにメモリアルを付けることは避けたほうがよい。メモリアルは死んだ人を忘れないという意味が強く、墓地や葬儀場と間違える。
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大学の学生にヒアリングしたところ、ほとんどのものが何も手を加えなくてもよいから以前のままの状態に戻してほしい、という回答であった。学生は地元出身者が大多数で、幼い頃から公園を利用しており、また、大学に入ってからはゼミ合宿やクラブ活動に利用していた。
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公園の周辺には大学が多くあるので、大学にある図書館・国際会議ができる施設等と公園の施設(宿泊施設等)の連携をはかり、どちらの施設も有効に活用できると良い。
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外国人児童生徒と日本人児童生徒をはじめ、外国人住民や日本人住民、異世代の人々が自然の中で一緒に学べる施設があると良い。
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防災訓練や地震の際の食料・水・医薬品・仮設住宅等の備蓄基地としての利用など、防災面での活用ができると良い。
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市民にむけて、広報活動を兼ねたアンケート調査を行い、何らかの形でいただいた意見をフィードバックするようにしてほしい。
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中部地域には埋もれた名所旧跡など観光資源がたくさんある。ものづくりの中枢圏域であるこの地域の万博後(=ポスト万博)の発展を考えた場合「観光」も大きな産業である。このような「観光産業」の観点から、本公園に全国から多くの人々が訪れてくれる「観光の拠点としての公園」を目指してほしい。
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初期の投資額だけではなく、ランニングコストも含めたトータルコストで投資の判断を考えてほしい。また、万博で生まれたボランティアの芽を引き継ぎ、青少年公園の中でボランティア活動と連携し、いろいろなコスト・費用を削減していくことが必要である。
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相変わらず世間では、いじめ・集団暴行などの事件が起こっている中で、若い世代が健全にエネルギーを発散できる場として魅力ある公園となるよう計画を進めてほしい。また、子どもたちが、思いやり、命の大切さ、痛みなどを自然に理解・体感できるプログラムを組み入れてほしい。
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親しみをもてる公園となるよう公園の「愛称」を募集するなどしてほしい。
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強すぎる刺激や情報に囲まれている青少年たちが、心を整理整頓し、気持ち良く心を磨く場として青少年公園があっていいと思う。
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もりのゾーンに整備されている間伐材を使った檜の園路がとてもよい。このような、子どもたちが自慢できる自然の具体的なものがあるとよい。また、手作りベンチを作って、ベンチの背に寄付された方の好きな言葉を刻むなど市民が参加しやすい受け皿をたくさん持つことで国内外の人々に参加しやすい状況ができると思う。
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最初から公園計画を決めつけてしまうのではなく、不都合が出た場合等に改善・変更していくことが大切。
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何百万人という来場がある万博開催中に、こんなすばらしい公園があるんだということを伝えもう一回ここ(公園)に来てみようと思われるような工夫を今から考えたほうが良い。後で宣伝するのは多くの負担がかかる。
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財政面が厳しい状況の中で、コスト面・経営のことをしっかり考えた公園づくりが大切であり、(コスト面だけでなく利用される公園という意味でも)市民参加が公園づくりの大前提となると思う。また、東部丘陵線の経営も公園の利用と関係してくるので、公園だけを見ない、つまり公園づくりは皆に責任があるというような考え方をすべきである。
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元々青少年公園はスポーツがテーマの公園であったので今後も強化すべきであるとともに、普段から身体を動かすことをベースにした公園とした方が良い。最近の子どもたちの体力がとても落ちていると感じる。
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市民参加のひとつとして実施している記念植樹は、参加者が自分の木を植えるというメモリアル的なものであるとともに、後の管理面でも住民を巻き込んだ形となるだろう。
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都市公園を生物的な発想の空間にできたら良いと思う。具体的には、コージェネレーション※の公園空間、例えば、公園の中で発生した伐採木を園内で処理するというような発想である。
※コージェネレーション…熱電併給システムのこと。エンジンやタービンなどの動力、燃料電池などによって発電を行うと同時に、その排熱を利用し熱供給を行うシステムのことで、エネルギー効率が高いのが特徴。
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子どもの遊びは遊具に誘導されるものではなく、冒険そのものが遊びである。自然を体感できるように誘導する空間配置、わくわくするような全体的なデザインが必要である。
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現在、手を入れている森(もりのゾーン)を博覧会終了後の公園維持管理の中で育てていくことも博覧会の財産を引き継ぐことであり、博覧会を契機に今まで以上に利用してもらえるようになると考える。
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「眺める森から関わる森へ」という考えのもと、市民参加を得て人間と森との正しい関わり方を学んでいけるよう、森の育成管理計画や作業マニュアルのようなものを作ってほしい。
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公園周辺の大学と連携し、自然サテライトキャンパス(自然の中で生物教育を行うもの)として公園を位置づけ、学生たちが、教師だけではなく市民参加の中で育っていく市民としての専門家と出会う場としていくとよい。
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特に尾張地方は日本の歴史の中で最も入会※を成熟させた地域であるので、この発想を新しい形で受け継いでいくことが重要である。広域公園(=青少年公園)は愛知県が育てる都市の入会地だと思う。
※入会(いりあい)…一定地域の住民が、慣習的な権利によって特定の山林・原野・漁場の薪材・緑肥・魚貝などを採取することを目的に共同で使用すること。
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大人が楽しめる公園というものが増えており、本来利用するべき子どものことを全く忘れてしまっている。過去の実績から親子に人気があった施設は継続していってほしいと思う。
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「博覧会の理念と成果の継承」にこだわる必要はあまりなく、万博を機にリニューアルされた公園というのが分かればいいし、時代時代に適合した公園になっていけば利用されるのではないだろうか。
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時間も元気も意欲もあるシニア世代がボランティアなどで活躍できる場所となれると良い。
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子どもから高齢者・障害者、競技者まで幅広い人々が一緒になって安全かつ安心してスポーツ・レクリエーション活動や交流ができる理想的な生涯学習の場としてほしい。
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スポーツをしている子どもたちは実にいい顔をしている。今後も「青少年の健全育成」というテーマを残してほしいと思う。
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「青少年公園」というネーミングにとらわれないで、青少年という枠を越えた幅広い視点で、また、次の時代をにらんで公園づくりを進めてほしい。
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公園と周辺5大学との連携ができないか。例えば、大学生達のボランティア活動に単位を与えて、インタープリターのようなことができると良いと思う。単位取得のためとはいえ、学生達にとって公園内の森でインタープリターをすることは良い経験になり、また、子どもたちに引き継がれていくのではないか。
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公園内での飲食物の提供といったサービス面に配慮した公園づくりをしてほしい。
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公園内に知多木綿、有松絞り、三州瓦など愛知県の特産物をあちこちにちりばめるなどして、ものづくり愛知らしい、本物にふれあえる公園にしてほしい。また、本物のアートを体感できるアートゾーンのような場所があると良い。
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青少年公園にあった宿泊施設では、一人っ子が多い子どもたちが同じ年代や年上の先輩、あるいは指導者と交流しながらの集団生活を通して成長できる場であったと考えている。
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子どもたちの利用は休日が中心であり平日利用はほとんどない。よって、休日は子どもたちを対象とし、平日は高齢者の方などを対象としたソフトプログラムやスポーツ施設があるとよく利用される公園になると思う。
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雨の日に公園を利用したいと思わないので、雨の日でも楽しめる公園になれば良いと思う。
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