第4回「愛・地球博 理念継承エリア検討委員会」委員発言要旨



(文責事務局)
平野委員長 あいさつ

大変お忙しいところをご出席くださいましてありがとうございます。
この委員会も昨年11月から始め4回目である。3回までの委員会では、「イデアのひろば」をテーマゾーンと記念ゾーンに分け、テーマゾーンを展開していく方向性として「交流」と「環境」という2つの大きな視点の中で、「交流」においては「国際交流」、環境の場においては「地球を愛する・知る」、それから「健康と環境に配慮した生活」、「自然・生命の力に学ぶ、創造する」、「産業と先端技術」という視点から2つの参考となる展開案を提示し、委員の方々からそれぞれ建設的なご意見、指導をいただいてきた。
本日はこれまでのご意見をもとに、事務局の方でとりまとめ内容についてさらにご自由なご意見、アイディアをいただいて、できれば基本構想としてまとめていきたい。
その後、2回ぐらいで具体的な広場の検討に入っていければと思っている。


会議の概要


【主な発言要旨】

事務局:

資料説明。

委員長:

これまでいただいた委員の方々のご意見、あるいは市民の方々にご意見をいただいたところをまとめて提案をしている。



委員からご意見の一つとして資料をいただいており、ご紹介いただきたい。

委 員:

第1回の委員会でプライベートな意見表明の時に地球市民センター、愛・地球の日という提案をしたが、この事業は単に思いつきではなかなかできないので、愛知万博の市民参加事業を一緒につくりあげてきた21世紀にふさわしい公園づくり委員会の他の2名の委員と三人で意見交換をさせていただいた。資料は、その起案の根拠になる考え方をまとめたものであり、かなりの部分を今回の基本構想の中に取り入れていただいた。



市民参加による万博というものは、BIEのロセルタレス事務局長も大変驚かれ、21世紀型の万博の姿というのはこの多主体が作り上げて行く新しい持続可能な社会の一つのモデルになったのではないのかと思う。これがどこまで出来るかは、どう持続的に育て上げていけるかということになると思うので、かなり時間がかかるが、その根拠になる部分について3人で議論した。

委員長:

今回まとめていただいた提案は、これまで皆さんからいただいているご意見に基づいてまとめてあるが、提案内容がかなり盛りこまれている。

委 員:

大変よくまとまってきている。特にこのコンセプト、テーマから、展開内容をエリアで5つに分けたが、これをいかに使っていくのかという、具体的なイベントなり、具体的に何をやっていくのかもっと議論されていくべきである。



いいコンセプトであり、いい方向に向かっているが、それが十分活かしきれないのではいけないので、この委員会で具体性を持たせていくことが大事である。



「公園マネジメント会議」の体制がモデルとして出ているが、これが本当に機能するには誰がこれを引っ張るのか、誰がリーダーシップを取るのか、このエリアごとに、あるいはコンセプトごとに、どう具体的に運営されていくのか、ここがどう機能するのかというのが大事であると強く感じた。



具体的に何をやっていきたいかという点をNGO、NPOの方に聞いて、内容を具体化するのと、これを実現させていくための運営組織や具体的に回していくのかまで踏み込んでいった方がよい。

委 員:

よく出来ていると思うが、言葉が多いので、要点が埋没している。地球市民センターに行ったらこういうことが出来ます、体験交流だったらこういうことが出来ます、というように、分かりやすく短く書いて一般にアピールしないと一番肝心な市民に情報が伝わらない。一番大切なことは、利用していただく市民の人がしっかり理解していただけるかどうかである。



この案はサプライヤーの論理としては完璧なほど書いてあるが、これがそのままユーザーに通じると思ったら間違いで、単なるアリバイ文書に過ぎなくなる。なるべく具体的に市民の側から、目に見えるもの、手に触れるもの、ここへ行ったらこれが出来ますというような伝達方法を固められたらいい。

委 員:

市民団体側の人間でもあるので、市民参加の部分についてお話したい。



「公園マネジメント会議」(管理運営)の初期段階、将来段階という分け方の中で、本格的に市民参加をするのであれば、大事なことは、運営も大きなチャレンジであるが、公園をつくっていくという段階への参加が、初期段階でもかなりチャレンジをしていく必要がある。



これはまだ絵に描いた餅なので、地元の市民団体がこれを担えるかといったら、ハードルが非常に高い。博覧会の地球市民村も市民プロジェクトもみんなそうだが、NPOだけではなく、いわゆる専門家や、企業の皆さんと一緒にやったから出来たので、NPOだけではまだやりきれない。まだNPOが社会サ−ビスを担うというところまでニーズがないので、そこまで体力が残念ながらない。それを育てることが万博で芽を出したのであって、その点を気をつけないと、理想論で走ると恐い。



やはり県に責任を取っていただくことになるが、できるだけ行政機関以外、特に民間が頑張り、その中にNGO、NPOがあるという程度で考えないといけない。即座にこれは市民団体の仕事である、というのは、市民団体側からすれば、期待はするが実態がまだ伴わない。そういう点に留意して皆さんのお知恵を借りながら、市民団体も責任を担う一翼として頑張りたいと考えている。

委 員:

「万博の環境はどうだった」と言っても、誰も興味を示す顔をされない。より心に残ったものは、すごくシンプルなものなんだろうといつも思う。



産学官という協働は必要であるが、本当に何を残そうとしているのか、誰に伝えようとしているのかということが、博覧会が終わってから7ヶ月も過ぎてしまって、一般の人にとっては既に関心のないことになりつつある。



協働は万能ではない、ということに留意すべきである。県の守備範囲は何なのかを確固たる姿勢で出す必要もある。例えば防災拠点づくりを「みんなでやりましょう」と言っても多分言葉だけで、いざ発災をした時には何も機能しない。やはり行政としての責任分野、そして子ども達に伝えるという責任分野を真剣に考える必要がある。



万博の記憶として、みんなが歩いた、苦もなく歩いたということも重要な継承すべき理念の中の一つの心に残る思い出ではないかと思う。

委 員:

「イデアのひろば」の小さなエリアに、次々と盛り沢山な機能がおしこまれている。



この記念樹の森、迎賓館の記念館のこの二つは本当に素晴らしい万博の思い出なのできちんと中身も充実化した方がよい。



大阪万博の跡地公園へ行ったがほとんど人はきていない。記念館があり資料も残されているが可哀想な状況である。万博の名残は結局岡本太郎さんの塔だけである。



先日愛知の緑化センターに行ったが、緑化センターの建物が30年前の万博と同じ時期に建てられたものなのに新しく感じた。普遍性があり、周囲の緑がよく育っている。また、イベントとして使えるような広場がたくさんあった。



普遍的な何かをこの長久手会場だった場所に置くことがすごく重要である。



万博の記念として残されるものは記念ゾーンだけでよく、後はどのようにこのたくさんの広場を活用していけるかということがとても重要ではないか。例えば「モニュメント広場」は、素敵なモニュメントが出来ればよいが、市民で作るモニュメントとなるとプロではないので、質が問われる。長い年月に耐えられる工夫が必要である。

委 員:

大変難しいチャレンジをしようとしている。議論のポイントは、博覧会の多参画型というキーワードをいかに後世に伝えていくのかである。それに取り組む時には、マネジメント会議に自由放任に委任してしまうのか、きちんとしたソフトの器とコンセプトを持って議論を揉んでいくのか、そのフレームやルールをどう作るのかというところを明確にするべきだと思う。そのフレームがいい加減であると、誰が最終的に責任を持つのか、どこまでがそれぞれの領域なのかがいい加減になってしまい、結果的に体制自身が崩壊をしてしまう。



コーディネーターという文字が図面の中にあるが、このコーディネーターというものがどういうイメージなのかを明確にすべきである。



この博覧会の中ではフレンドシップ事業というが全県あげて行なわれた仕掛けがあり、フレンドシップ事業との関係をどうするのかについても整理をする必要がある。



記念ゾーンとテーマゾーンの関係性もある程度明確に整理をしておかないと、両方で二重構造になってしまう可能性がある。明確な機能区分が必要である。

委 員:

全く同感である。



さらに気になるのは、地球市民センターと、体験交流広場、モニュメント広場は、イベントがない時は、単なる建物と単なる広場となってしまうのではなく、イベントがなくても行ってみたくなるような楽しい要素を持った市民センターや体験交流広場とすべき。公園の管理運営委員会が四六時中、毎日毎日イベントをやり続けないとそこが活性化しないというのでは、大変なことになる。



このモニュメント広場に敢えて記念するようなモニュメントを新たに作るというのはおかしい。それは記念ゾーンの機能であるべきで、テ−マゾ−ンは楽しい広場やセンターであり、そこを活用しながら万博の理念を継承していく。

委員長:

非常に重要なのは、大きな上物を考えていくのか、いかないのか。また上物を考えた時は、その維持を含めて何をどうするのかということを決めないと、次の時代の人に負債を残す事になる。



モニュメントというのは以前も提案がありましたが、フレンドシップ市町村を何らかの形でたどっていけれるようなものがどこかに残せないかというご意見があり、提案の中のモニュメント広場が似たようなコンセプトのものになる。



子どもを含めた皆さんが集まって、何か環境等に関わることで楽しんで学び、あるいは好奇心を喚起するという場が体験交流広場の一つの理念だとしたら、その理念をどういう形で表すのかが課題である。



市民参加が重要な万博の成功の鍵でもあったことから、どうやってこの公園に市民参加を取り入れるのか議論するのがこの会議の内容であろう。



県(行政)の責任範囲をどこまでとするのかを、控え目に表現しているのかもしれない。しかし、責任のない形で市民へ投げてはいけない、という委員のご指摘であった。



コンセプトそのものとして、どうあるべきかという点では、委員の皆さんも同じようなご意見のようで、これはよいかと思う。そしてこの内容でもう少し踏み込んだ具体的なものが必要になってくるであろう。また、市民に向けたわかりやすい資料としてまとめる必要がある。

委 員:

万博の成果とか思い出を継続することが基本的な考え方であることはよいが、万博の楽しさというのは、現実から少しだけ宙に浮いたものである。だから、ここに行けば現実から少しだけ宙に浮いたものがあるというのが、一番シンプルな形での市民への提示の仕方だと思う。ここへ行くとそういうのが体験出来る、触れられるという表現でのまとめが、いろいろ御託を並べるよりよく伝わるであろう。



管理運営の問題で、運営会議とか、委員会方式というのは、英米の国で非常に盛んであり、これは行政体自体をカウンセル(話し合い、相談等)でやるので、細かい規則がないというのが大前提である。細かく決めてある国は議論が出来ない。議論しながら自分達でルールを決めていくというのがカウンセルの基本であり、紙に書いたものは非常に少ないからカウンセルの行政が出来る。しかし、それぞれの問題の代表者で運営委員会をつくると、それぞれの立場からの意見がぶつかり合ってなかなかまとまらないのが現実であり、この辺りの組み立て方をもっと詰めていくべきである。下手をすると、圧力団体のぶつかり合いになって、何も決まらないことになりかねない。

委 員:

ものに例えれば、最低限の雨が降った時には逃げ込む場やトイレがあるような青空市場を県が提供するのか、あるいはコンセプトに基づいた魅力ある商業施設の大家さんに県がなるのかを明確にしないと、この場の運営の方向も明確になってこない。



愛・地球博という一つの成果がデザインの質としてあるわけだから、そのデザインの質の延長線上にフレームを決め、そこに魅力度を求め、未来に対する浮遊感みたいなものを与え、それを引っ張って行きながら、パート、パートできちっとした議論ができる仕掛けが望ましい。



決してイデアの広場で青空市場やガレージセールをやるために、今日ここへ皆さんに集まっていただいているわけではないはずである。やはり市民参加をずっと指導してご苦労をされてきている委員のご意見を充分に聞きながら設計をする必要がある。

委 員:

公園マネジメント会議やこういう施設をつくりどう持続するのかということは、入口のところで普遍的な姿を求め過ぎると、なかなか議論が行き着かない。今回のこの地球市民センターの姿を考えた時に、ずっと永続する、成功する姿はどうなのかということを言い張ると、恐らくこれが理想であるとか、これがいいとかという議論になってしまう。



愛・地球博の理念継承ということで言うと、この理念継承もかなり永続的、普遍的な姿として表現しようとすると、時代の変化で非常に陳腐化する。それで博覧会協会での理念継承については、ずっと組織が永くあるということではなく、10年間で行うことを決議している。



愛知万博の理念継承という視点に立った時の一つのあり方として、我々の提案では、日本が提唱し国連も認めている持続可能な開発のための教育の10年などにきちんとリンケージするような姿勢を立て、10年間頑張ってみようとか、愛知万博に様々な関わりを持ってきた市民参加の一種の交流的なプラットフォームを作ってみようなど、ゼロからではなく、既にあるものをマネジメントしながら、その中から将来へのきっかけみたいなものをつくっていくことが必要なのではないかと思う。



あくまでも市民参加はムーヴメントであるから、施設や空間の持続性などは、愛知県がきちっとしたイニシアチブを取っていただくのがよい。


公園マネジメントとしても、イニシアチブというのは要る。そのソフトとハードとの境界の問題は非常に重要であり、役割分担や資金などについての智恵が必要である。今回、万博の理念継承事業とのリンケージは不可避だと思うので、暫定資金の活用の工夫も要るのではと強く思っている。

委 員:

万博の成功の一つには、3万人以上のボランティアが出て来てくださったことがあげられるが、これは万博で生まれたのではなく、もともと自分達のNPO、NGO活動をしていた方々が万博というよいきっかけを見つけて参加してくださったものである。



万博の一番大事な継承になることは、ボランティアをしてくださったNPO、NGOの方々の活動をどうやってもう一回支えていくかを考える場とすることではないか。そしてここがその拠点となり得るのであって、「拠点です」と押し付けるものではないと思う。だから、いい場所を提供してあげることで利用してもらえる。そのためにはなるべくローメンテナンスで、大勢の方々が上手に活用できるような形での何かを県民に持っていただくということが、一つの土台になるのではないかと思う。

委 員:

モリゾーキッコロ記念公園というのは公園全体ではなく、今、我々が議論しているのは、その中の本当にごく一部のところである。そこをどう使うかということに絞っていくならば、イベントに応じて、必要に応じて有益に使う事が出来ればいい、その有益に使うためのコンセプト、あるいはテーマは何なんだということにもっと視点を変えていくことが出来ればと思う。



そのためにはNGOの皆さんが中心になって万博の理念を継承したイベントをやっていただくのをみんながサポートして、少しでもより多くの市民ないしは世界各国から来ていただいて愛・地球博の理念を継承したイベントに参加する、あるいは企画するというような話へ持っていかないと、このエリアの議論にならない。

委員長:

ここは公園全体でなく、「イデアのひろば」を議論する委員会であり、記念ゾーンとテーマゾーンとに分け、記憶をたどるのは記念ゾーンで基本的な部分の役割を果たし、テーマゾーンでは人と触れ合い、そこに行って楽しみ、夢をそこで求めようとするような集まりの場であるとよい、という皆さんの意向である。この点は、ほぼ皆さんの同意を頂けたと思う。



あとは、交流広場、あるいは市民センターと称する人が集まる場を、上物を含めて具体で考えなければいけない。特別何かの仕掛けをそこに作ることなく、市民の人たちが一緒になって参加し、提案をして行動できるような仕掛けについて、皆さんのご意見が収れんしている。

委 員:

基本的な物の考え方として、「イデアのひろば」の位置づけは博覧会の理念と成果の継承の場ということは間違いない。その中で、今のゾーンの設定であるが、方針の中で交流、環境、記念、それから市民参加という、これも当然のことと思う。



ゾーンを記念ゾーン、テーマゾーンと分けて考えていき、中をどうしていくか、具体的に建て屋をつくって運営をしていくのか、広場のままにしていくのか。これはこれからの検討だと思う。



ここは「イデアのひろば」だけの議論の場であるが、建物を造っていく段階では、既にある児童総合センター、フィールドセンターなどについて一体的に連携を考えていかなければいけない。



管理運営についても、どこがまず主体になるかというのを決めていかないとなかなか難しいのではないかと思う。

委員長:

管理運営に絞って議論をすると、マネジメント会議自身の主体が何であるか、誰が責任を持ってリーダーシップを発揮するのか、これらが一番重要である。メンバーの構成からして重要になってくる。この点は今後、議論が必要だと思う。



このゾーンを管理する、あるいは市民に呼びかけて集まっていただくような仕掛けをするのはこのマネジメント会議だと思う。イベントの提案は市民の方々を大事に活かしていく必要があろうかとは思うが、全く好き勝手にこの場を使うというのでは、「これは何なの」ということにもなるので、コンセプトの議論はきちっとこの会議体がやらなければいけない。



費用含みの運営そのものについては、責任ある主体を明確にしておく必要がある。



「イデアのひろば」を全体の公園の中での位置づけた結果、万博の理念を継承する場としてあるので、そのためにどうするかという内容に絞らざるをえないと思う。全体の公園の方は、全体の議論をする21世紀にふさわしい公園づくり委員会の会議で考えていく。

委 員:

委員長のご指摘のとおりであり、例えば防災対応などの議論は実は公園全体の議論である。整備の手法としてそういう方法があるにしても、やはりここの理念継承エリアを純化した議論にしていくためには、不似合いである。

事務局:

防災支援機能をここに位置づけしたのは、市民センター等、いろんな施設を造る時には発災時においては、通常の利用と大幅に場が転換されるという趣旨である。



実際こういう施設が発災時には防災という観点では違う使われ方をする意味では、一体的に考えた方がいいと考えた。但し機能展開の並びと同列で議論することではないことは確かであり、そういう視点が必要であることを載せたいので参考ぐらいにいれておいた。

委 員:

例えば災害が発生すると公民館がだいたい避難所になるが、公民館はその時のための目的のためにつくられたわけではなく、造った時の目的として書いてある例はほとんどない。そこまで言うと、また言葉が多すぎることになり、現実から宙に浮き上がりたいのに、現実に戻される。敢えて言わなくても、結果として利用できるのであれば、これは強いて言わない方が品がいいと思う。

委員長:

ソフトウェアを大事にして人が集まることを検討していく際に、別な決定ファクターが働くというのは良くない。

委 員:

私も同意見ではあるが、防災や何か大きな災害が起きた時に、この公園に一番入りやすい場所がこのエリアである。これは災害の時にはすごく重要なポイントである。

委員長:

それを理解した上で発言している。基本的にはここが一番アプローチ出来る。緊急時には芝生広場も大切である事は間違いない。

事務局:

全体の公園計画についてはまた別途議論する場があるので、ここはあくまでも理念継承を中心とした議論に純化する。

委員長:

ある程度背景を分かった上で、公園の中でのイデアの意味付けをきちんと決めていった方がよいであろう。ここは大変難しい議論のエリアであるため、なるべく発散しないように絞り込んでいきたいと思っている。



次回の会議では、マネジメントとしてはどうあったらいいのか、市民の方にソフトの面で一緒に動いていただくような仕掛けをどうつくったらいいのかということなどについて、具体に入りたい。



またそれらの機能を含めたらどのくらいの規模のものをここにつくるべきか、人を集めてイベントをするにはどういうような仕掛けがあったらよりよいかということも示して欲しい。

委 員:

広場が平面的な構成に見えるが、モニュメント広場はほとんどが斜面である。よってできれば体験交流広場とモニュメント広場も一体的に捉え、ソフト、ハードを含めて、魅力あるものになるのかという検討をしたほうがよい。これは公園のデザインの部分とも非常に関わってくると思う。ここがよく出来るか出来ないかによって、全体の環境のイメージというものが相当変わってくるのではないかと思う。

委員長:

建物など、どうすれば集まって楽しく交流が出来、環境についての概念もお互いが共有できるものになるのか、という点がポイントとなる。



今日の提案をまとめると、記念ゾーンで記憶をきちんとたどり交流を思い出し、片方のテーマゾ−ンで交流し、楽しく発展をすることが基本となる。今日のご提案を踏まえ基本的なところをもう少し整理をするが、できれば基本的な構想としてはこの内容で認め頂きたい。



次回の委員会では建物へどれくらい投資するかなどの条件を示して欲しい。そして万博の協会の方からのソフトに余剰金を使わせてもらえるようなので、より具体に市民のご意見も含めながらどう使っていくべきか、また運営母体として行政が責任を持って関わるのかというところも含めて提案を頂けたらと思う。

委 員:

管理・運営と一括りにしているが、管理と運営とは基本的に違うと思う。管理は事務的なことで会議は要らない部分である。運営というのが、市民の団体などいろんな人とマネジメントを考えるべきものである。管理・運営で合わせてしまうと収拾がつかないので、管理と運営は明確に分け、運営を中心に議論すべきである。

委 員:

運営を、企画・運営とする方がよい。

委員長:

管理は県の責任を持った公園だとしたら、行政がやるべきである。運営は、NPOを含めた市民の方々に、催し物のアイディアも出していただきながら一番いい公園として活用が出来るような運営会議をしていっていただいたらと思う。この点は、次回の委員会資料でまとめて、ご意見を頂いて修正を入れていただく。



次回は9月上旬頃と聞いているが、具体をまとめるには時間不足であるため、もう少し時間を頂きたい。それまでに必要があれば事務局の方から委員をお訪ねいただいて、ご意見を賜りながら整理していってもらったらどうか思う。

事務局:

そういう方向でまとめる。



今後は、今日の意見を踏まえまして、具体的な基本計画を取りまとめる形になる。いろいろな視点でのご意見を踏まえながら、検討を進める必要があるため、若干時間をいただき、年内くらいかかるかと思うが、取りまとめていきたいと思う。

委員長:

後は、また事務局から委員の方々を直接、お訪ねいただき、意見を入れながら整理をしてもらったらと思っている。

事務局:

本日は、長時間にわたりご熱心にご議論いただきありがとうございました。貴重な意見をいただき、ほぼ基本構想をまとめ上げることが出来た。次回の委員会までには、もっと具体的な基本計画を取りまとめてまいりたい。。



これをもちまして本日の委員会を終了させて頂きます。ありがとうございました。

委員長:

どうもありがとうございました。