知事の記者会見
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平成23年2月15日(火) 午前11時
1.

知事就任あいさつ

【知事】  本日、2月15日愛知県知事に就任をさせていただきました大村秀章でございます。報道関係の皆様方には何とぞよろしくお願いを申し上げます。
さて今日は朝から、7時に家を出て、20分ぐらいから私の地元の知立駅で街頭演説をやって、その後名鉄特急に乗って名古屋に参りまして、その後県庁の方に、9時に初登庁させていただきました。
私、政治家としてこれまで5期15年自民党の衆議院議員を務めさせていただきました。そういう意味で、政治家としての自分の初心を忘れることなく、国民、県民、市民、有権者の皆様の御意見をいただくと、それを肌で感じるという意味で昨日も街宣をやり、今日も朝街宣をやってきました。街頭からお訴えさせていただきながら皆さんの御意見をいただき、そしてまた御激励も御叱声もいただくということでこれまで15年間貫いてきましたので、引き続きこういった形で、時間があれば街頭に立ちながら引き続きお訴えしながら、そして県民の皆様のお考え、お声を肌で感じながら県政に活かしていければというふうに思っております。その上で、初心を忘れることなく、そしてまた平常心で愛知県政に臨んでいきたいと思っております。そういう意味で、今までのスケジュールと生活リズムというんですか、スタイルと同じことをこれからもやっていきたいというふうに思っております。
そして9時に初登庁させていただき、その後、9時半から県庁の職員の皆さんにごあいさつをさせていただきました。これはもうお聞きいただいたとおりだと思っております。その私の就任に当たりましての抱負等々は先ほどごあいさつを申し上げたとおりでありますが、改めてそのエッセンスを、これは今日からホームページに私がメッセージ、県民の皆様へのあいさつをアップさせていただいておりますが、お手元にお配りさせていただいておりますので、また御参考にしていただければというふうに思っております。
内容は、今回150万票を超える熱い熱い御支援をいただいたことに心から感謝を申し上げますとともに、いただいた御支援をしっかりと胸にしてこの愛知県政に、そして愛知県政の前進に邁進をしていきたいということでございます。
愛知・名古屋を一つにして世界と闘える、アジアの大都市と闘える、そういう愛知・名古屋をつくっていきたい。そして、中京都の創設と平成の楽市楽座もあわせて実現をしていく。そして減税10%、大胆な規制緩和。全国、全世界から人と企業を集めていく。そういった県政を推進していきたいということ。そして、強い大都市とあわせて、身近で優しい民主主義をつくっていく、そういったこともやっていきたいと思っております。
そして、マニフェストに掲げた政策、236項目を着実に実現をしていく。これは選挙後の2月6日、7日の記者会見でも申し上げましたが、最初の半年、秋をめどに、すべてそのマニフェストについても、どういうふうに進めていくかという戦略、戦術をつくり、工程表をつくり、そしてこの1期4年間ですべて実現をしていきたい。そんなことを申し上げていきたいと思っております。
減税だけではなくて、規制緩和、そしてまちづくり、土地利用の緩和なども大きな柱としてやっていきたいと思いますし、道路、空港、港湾、鉄道なども、リニア新幹線を含めいろんな公共の大規模なインフラ投資もこれからさらに必要だと思いますから、そういったこともしっかりとやっていきたいと思っております。また、自分自身のライフワークである医療福祉への集中投資、医療福祉政策につきましても、これもお約束をさせていただいておりますけれども、これも全力投球で頑張っていきたいというふうに思っております。
そしてなお、今日この後、午後から豊橋、新城と参ります。今日、この記者会見させていただいた後、議会にごあいさつをさせていただいて、その後でちょっと着替えまして、着替えてそのまま車で、昼は車の中で食べながら、一路豊橋の方に向かっていきたいというふうに思っております。
なお、何で豊橋が先かというと、やっぱり最初、私は新城じゃないのかと言ったら、発生したところから豊橋へ行くと、それは何かあってもいけませんので、やっぱりおさまった方から行くということですよと言われて、そりゃそうだなということでございまして、私だけじゃなくて、県の関係者、それから市の関係者、それから報道の皆さんも新城からまたぞろぞろと豊橋へ行ってもし何かあってもいけませんので、逆のコースということで、それは御理解をいただきたいと思っております。
いずれにしても、この鳥インフルエンザ対策については私も全国、宮崎とか京都で発生した4年、5年前、私も自民党農林部会でさんざん議論したことがございまして、ワクチンを使うのか使わないかと大議論をやったり、いろんなこともやりました。とにかく、やっぱりこれは感染経路は本当は特定を何とかできればと思うんですが、なかなかそう簡単ではないとなれば、出てきたものをとにかく徹底的にこれは拡大防止を、押さえ込んでいくということでありますし、迅速な対応をこれはやっていかなきゃいけない。あわせて、「安全なんです」ということも含めて、風評被害等々もこれは防止をしていかなければならないというふうに思っておりますし、養鶏農家の方々、そして流通関係者も含めてきめ細かな支援を、これは県としても国と相談しながら、協議しながら万全を期していきたいというふうに思っております。
そういうことで、先週、松木農水政務官のところにもお邪魔をさせていただき、御支援のほどをお願いを申し上げてまいりました。その際、愛知県の担当は田名部政務官だというふうにお聞きしましたので、田名部政務官にも同席をしていただきましてお願いをいたしました。早速、昨日夜、8時過ぎに田名部政務官からもお電話をいただきまして、とにかく何なりとまた言ってくださいというお話をいただきましたので、またとにかく、現場ではとにかく一生懸命感染拡大の防止に全力を挙げますから、ぜひまた引き続き御支援、御指導賜りたい。また、今後いろんな経営支援等々がありますので、そういったことも含めて、対策また農水省、国の御指導もいただきたいということをお願いをさせていただきました。全力でやっていきたいと思っております。
そしてですね、いくつかちょっと補足で私から申し上げさせていただきますと、実は、当面、2月議会が2月の23日の水曜日から始まりますので、それに全力で取り組んでいきたいと思っております。初めての議会でありますから、県議会の先生方とまたしっかりと、これからの1期4年間の愛知県政について議論を、建設的な議論をさせていただければというふうに思っております。
その前提としての予算の記者発表は21日の月曜日午前10時ということでございますので、それに向けて最終的な調整、詰めを今やっているところでございまして、この段階で、これは今回は骨格予算になりますが、スケジュール的に相当タイトでございますので骨格予算になりますが、いずれにしても、そのことも含めて、21日記者発表、23日から議会スタートということで、そこで県議会の皆さんと建設的な議論をさせていただくことを楽しみにさせていただきたいというふうに思っております。
それからあわせてですね、これはまた議案等々の発表はその際ということでございますが、今回は選挙が終ってすぐということでございましたが、東三河担当の副知事を置く条例改正議案を出したいというふうに思っております。定数を3人から4人に増やすということで、これは冒頭から御提案をさせていただければというふうに思っております。
具体的な、じゃ誰をということにつきましては、これは冒頭が本当はよろしいんでしょうけれども、ちょっとあまりにも時間がありませんので、まずは4人、3人から4人にするという条例改正の議案を出させていただき、その2月議会開会中に追って具体的に誰をということを、これは県議会にお示しをさせていただければというふうに思っております。
そして、議会については以上ということでございますが、あと、あんまりかたい話ばっかりしてもなんでございますので、これは私と河村さんのといいますか共同マニフェストにも入っておりますし、私のマニフェストにもありますけれども、ちょっとやわらかく東海道の。
愛知県、東海道たくさんあるんですが、なかなか十分活かされていないんじゃないかなんていうことを、先週、とある経済界の方のところにごあいさつに行きましたら、何かその人はこんな、自分で撮った写真までいただいて、こういうふうに。奥さんと2人で何か日本橋から京都まで歩いたんだと。愛知県はそういうのをもっともっと、各地が一生懸命やっていて、もっとネットワークしてやってくれないかと、せっかくのあれなんだからやるべきだなんていう話を、これは東海道知立(池鯉鮒)の宿だな、こういうのがありますが、ということを言われましたので、名鉄さんがこういうのを、「トコトコ東海道」って、こういうのをやっていますが、前からよく言っていますけれども、豊橋の二川の宿から、だあっとあってですね、岡崎、知立、鳴海、宮とあるわけですが、ぜひそういったことを愛知県と名古屋市でも共同して「東海道てくてく歩き隊」ぐらいな、「隊」は隊長の「隊」ですけれども、てくてく歩き隊というような、そんなネットワークなんかもつくっていったらいいのかなというふうに思っておりまして、できればその経済界の方にその隊長もお願いしたいなと言って、本当は今日言っちゃうぞと言っていたんですが、さっき電話がかかってきて、「頼むでやめてくれ」と、「名前を出すな」と言われたので、「いいや、じゃまた今度ね」と言っておきましたが、これはとにかくこういった愛知県にいろんな歴史とか文化伝統たくさんありますし、東海道五十三次というのは大変、本当の歴史の大きな遺産だと思っておりますし、現に、そこの地域の人は誇りを持っておられると思いますから、そういったものをしっかり活用しながら、掘り起こしながら、地元の誇りとしてやっぱりやっていく。これに限りませんが、そんなことも一つ一つやっていきたいなというふうに思っております。
今朝も河村さんとも電話で話しましたが、こういうことを記者会見で言うぞと言ったら、「おお、言ってくれ」と。今度一回時間をつくって歩くぞと言っております。そのときに河村さんから注文がついたのは、とにかく熱田(宮)をPRしといてくれよというような、それはおまえ言っとけとか言っときましたけど、そんなこともしっかりやっていきたいと思っております。
最後に一言、片山総務大臣の問題発言について申し上げたいというふうに思っております。
これにつきましては、一昨日、日曜日の「新報道2001」の生放送の番組で私申し上げました。中京都構想について、流行病というふうに2月10日の記者会見で言われたということでありまして、私、その記者会見の際の発言要旨も手に入れて確認をさせていただきました。2月の6日に我々、私、そしてまた河村さんも含めて、正直言って命がけの選挙を戦い、愛知県民の皆さんに私は乾坤一擲(けんこんいってき)、この今の日本を救うためには、この中京都構想、減税10%、平成楽市楽座、こういったことをやることが最大の景気対策であり必要なんだと。今こそ日本のど真ん中から日本を変えたいということをお訴えし、150万票を超える愛知県民の皆様の御支援をいただきました。にもかかわらず、その数日後に、事もあろうに流行病。私はですね、新聞記事、報道を見て怒りに震えてしまいました。それも誰が言ったかというと、地方自治を担当する担当大臣が言われたということは言語道断であります。不適任だと思います。私は「報道2001」で片山総務大臣にはこの発言の撤回と謝罪を、ちょうど、民主党の渡辺周さんがおられましたから、民主党政権ですからね、申し上げました。それができないなら更迭しろということを申し上げました。これは申し上げていきます、本人からその発言の撤回と謝罪がなければ。愛知県民を愚弄するにもほどがあるということでございます。
今週私、あさって東京へ行きまして、総務省にアポイントを申し入れております。お時間がいただければ、そのことは本人にしっかりと申し上げたいというふうに思っております。国会の日程でどうなるかわかりませんが、そのことは申し上げたいというふうに思っております。
なおですね、何かほかの話に、河村さんの手法は邪道だとか、いろんなことを言いたい放題言って、昨日、何か河村さん記者会見あって、大分何か言われたんですね。私も聞きましたけど。正直言ってですね、我々政治家は選挙の、有権者の皆さんにお訴えをして、そして選挙を経て負託をいただくわけでありますから、そして政治家がですね、私何度も申し上げておりますけれども、私も国会議員をやめるということは相当な決断でありました。そして河村さんもですね、名古屋の市長、政治家が職責を賭して県民市民の皆さんにお訴えをすると、信を問うというのは相当な決断なんですね。それを邪道だとか何とかということを、それも地方自治担当の大臣が言われるというのは、私は全くもってですね、理解しかねます。要は、地域のことを地域で決めると、我々愛知・名古屋はこうしたいんだと、こういうふうな方向を目指すんだということをやっちゃいけないんですか。そういうのを愚弄するんですか。私は本当に不適任だと思いますよ、この方は。それが民主党政権の、菅内閣の姿勢だとしたら、大問題だと私は思いますね。発言の撤回と謝罪がなければ、引き続き言い続けます。そのことを強く申し上げていきたいというふうに思っております。
話すと腹が立ってきた。血圧が上がるから、これ以上言いませんけれど、こういうの私は嫌いなんだ。こういうふざけた話と曲がったことは嫌いなんですよ。白黒つけなきゃいかんというふうに思っております。
この点については以上でございます。
なお、一応こういう「日本一愛知の会マニフェスト」というのが、先ほど部長会でも申し上げましたが、これを一生懸命家内式工業でしこしことつくらせていただきまして、ほぼ全部手づくりでつくりました。12月6日に出馬表明して、大体頭の中にはありましたけれども、それを自分で書き連ね、一緒にブレーンストーミングやってくれるスタッフが1人いましたので、口述筆記をしながら繰り返しやりながら、朝大体6時とか6時半、どんなに遅くとも7時前には家を出て街宣をやって、それから一日走り回って、夜中の9時過ぎに帰ってきて、事務所でしこしこと11時過ぎまでやって、家内式工業でつくり上げましたので、自分なりにはいろいろ愛着がありますが、そういう意味で自分の生きた言葉としてつくってありますので、これはぜひ実現をできるというようにこれから頑張っていきたいと思っております。
なお、ですから、そういう意味で、選挙中、各報道の皆さんからいろんなアンケートをいただきまして、正直言って、あれだけアンケートをいただくと、出す方はいいかもしれませんが、私は時々電話をしてですね、「もうこれはいじめじゃないか」と。「いいかげにしてくれ。もうええじゃないか。私は帰ってきて、毎日夜9時過ぎに帰ってきて、11時、それから自分で書くんだぞ。ええかげんにしてくれ」ということは何社かには言いましたけれども、「まあまあ」と言われましたけれども、全部でアンケート幾つぐらい来たかな。50を超え、60ぐらい来たかな。もちろん、ちょっととてもお答えできないというか、あんまりお答えするあれがないようなものもいくつかありましたが、丁寧にお答えさせていただいたつもりでありますが、それだけ関心が高かったということかなとも思っておりますし、それはしっかりとこれからもそういった声に耳を傾けながら、とにかく今までの国会議員の職はですね、13区という地元があり、私は自民党県連会長もやりましたから、愛知全体のことも目くばせさせていただいたつもりではありますが、それとは違って、やはり本当の行政機関の長という職責をいただきましたので、森羅万象(しんらばんしょう)、ありとあらゆることに目くばせをしながら、そして愛知県民、名古屋市民、そしてまた愛知県民の皆さんの英知を結集して、とにかくすべてのことについて胸を張って誇れる、そういう愛知県をつくっていきたいと思っております。
まだまだお話ししたいこと、そして課題は山積いたしておりますから、その都度その都度また皆さんに本当に率直にお話をさせていただければと思っております。どうかこれからも何とぞよろしくお願いをいたします。
私からは以上でございます。ありがとうございました。
  
2.

質疑応答

(1)

マニフェストの具体化について

【記者】  知事が選挙期間中、重要政策として訴えられた中京都構想に並ぶ一つの課題としての減税ですが、当選後の記者会見で、秋までに骨格を固めて24年度に実施すると言われましたが、方向性としては、名古屋市の河村市長が今年実施されたような一律減税を希求されるのか、他の方向が考えられるのか、知事にお伺いします。
【知事】  減税につきましてはね、最速のスケジュールでやりますというふうに申し上げております。これは選挙中、選挙後に申し上げたところに特段変わりはありません。今からやっても、年内に、12月議会までに条例を通して、そして23年の所得を確定をし、24年6月の天引きからというのが、これが最速のスケジュールなので、名古屋市も同じになるんですね。もう23年度できませんので。ですから、同時ということになろうかと思います。
その具体的な中身、やり方については、これは県庁内に、これは名古屋市と共同というよりも県庁の話ですから、350億円の減税をどういうふうに実現をしていくのか、どういう形にするのか、個人と法人のバランスをどうするのかとか、御意見としてやはり、今言われた、高所得者低所得者で少し配慮したらどうかとか、企業誘致、そうした産業振興に少し充てていったらどうかとかいう御意見もありますから、そういったもろもろの御意見を全部入れて、愛知県庁大変優秀なスタッフが揃っておりますから、それはプロジェクトチームかタスクフォース、そういったものを早速つくりましてね、もうそういうのをつくってやるというのはもう指示をしてありますから、早速つくっていろんな方の御意見を聞いて、よりよいものに仕上げていきたいというふうに思っております。
そういう意味では、時間は、どっちみち1カ月2カ月で形をつくっても、条例をやっても、年度の途中から税はできませんでね、ですから、そういう意味では、スケジュールを逆算して、できるだけ無理なくスムーズにやれるように。ただ、できるだけ多くの人の意見を聞けるようにということでやっていきたいというふうに思っています。
(2)

名古屋市との連携について

【記者】  河村市長との協力関係が選挙期間中も非常に目立ったのですが、改めて、知事になられて、今後、河村市長との連携、県と市との連携をどうするのか。知事のお考えを伺います。
【知事】  その盟友関係は変わりません。長い付き合いですし、気心も知れておりますから、毎日電話で朝な夕なやっておりますから、それは変わりませんし、もちろん全部が意見が一致というわけにはなりませんからね、同じ人間ではないんで。それはでも調整をするというのは、それは人間の知恵だと思っております。そういう意味で、県と市で、愛知県と名古屋市という強力な自治体が一つの方向を向くことによって、ベクトルを一つにすることによって相当な効果が出てくるというふうに私は確信をいたしておりまして、その証として、中京独立戦略本部をできるだけ早く立ち上げたいと思っております。これは私と河村さんが共同本部長をやり、そしてそこに県市のスタッフ、幹部とそしてまた民間の方、また学識経験者の方を入れてですね、そういう司令塔をつくり、その司令塔の下にいろいろなタスクフォースとかプロジェクトチームをぶら下げて、共同マニフェストの各課題を実現していくように進めていきたいというふうに思っています。
正直言って、愛知県と名古屋市の行政だけでやったらすぐできるんですよ。今月中にもできちゃいますが、民間の方とかそういった方を入れると、やっぱりどうしてもその出所の会社だとか団体だとかいろんな調整がありましてね、御案内のように。ですから、そういう意味で、実際の立ち上げは、そりゃやっぱり手順を踏んでいかなきゃいけませんのであれですが、どういう形にするか絵姿は今月中ぐらいに、河村さんとよく相談をして立ち上げたいと思っております。そういう意味では、引き続きこれは連携をしてやっていきたいというふうに思っております。
選挙中も言いました。私も言ったけど、河村さんも言ったけど、正直言って、普通、通常、愛知県と名古屋市、県庁と政令市とか、あと県庁と政令市でなくたって県庁と県庁所在地の都市というのは普通は仲が悪くてね、大体張り合うようなもんですわ。私も昔役所におるとき、徳島に出向しましたけど、徳島市役所の方へ行ったんですよ、私。よう県庁とけんかしましてね、そういう意味で、そういうのはどういうマインドかというのはよくわかっていますんで、それはお互いにそれぞれ言い分があるのは当たり前なんで、一生懸命やればやるほど意見はぶつかってくるんです。だけど、それを調整するのが知恵だし、民主主義ですから、それを調整させていただいて、最後こうですねというところで折り合いをつけて決めさせていただくのが、選挙で選ばれた我々政治の役回りだと思っていますから、それは2人で相談してきちっとやっていきたいなというふうに思っています。
(3)

県議会への対応について

【記者】  知事は、200を超えるマニフェストを掲げられましたが、これを実現されるには、議会での多数派が必要になってくるかと思います。知事は、日本一愛知の会で、過半数を目指すとおっしゃっています。公明党は、県本部が知事を支持しており、自民党も県連体制が変わりました。県議会、県議選に対して、どのような方針で臨むのか、知事にお伺いします。
【知事】  議会対応につきましては、これももう既に申し上げておりますが、先週の月曜日、2月の7日に「日本一愛知の会」で公募を始めました。2月8日から18日、今週の金曜日までということでございまして、そういう意味で私が申し上げているのは、新人の方も大歓迎ですし、またあと現職の方も、それは自民党、民主党、公明党さん、党籍も問いませんと。これから私のマニフェストを一緒に実現していただける方、そして私の県政与党として一緒に政治行動をともにしていただける方を募集したい、広く募集をしたいというふうに申し上げております。現にいろんな応募ももう既にありますし、電話等の問い合わせ等々もいただいております。そういう中で、一緒にやっていける同志を募っていきたいというふうに思います。
4月10日の県議選についての同志の募り方というのはそういうことでありますが、県議会対応というのは、いろいろな御意見はあると思いますが、僕は、二元代表というのは、首長と議会が対等の関係で建設的な議論を積み重ね、丁々発止の議論をやってですね、よりよいものをつくっていくということだと思っておりますし、それは私は、あえて日本国憲法が国政は議員内閣制を戦前からのものを踏襲し、この地方自治制度は首長制、二元代表制といいますかね、大統領制を採用したというところは、やはりこれは住民自治、地方自治というのは、戦後もちろん入った概念ですけれども、首長を直接選挙で選ぶ、その政策、民意を首長たちがしっかりやってくれ、そして、それと議会もまた別途直接選挙で選ぶ。そういう丁々発止でやってくれということだと思っておりますから、この二元代表制といいますか、首長制、首長と議会との間の緊張関係を持ちながらしっかりやっていきたいと思っておりますが、それはベースなんですけれども、最終的に予算とか、例えば、私の減税10%みたいな条例、大きな条例とかが通らないと政策はできません。ですから、そういう意味で、これはアメリカでもそうですけれども、常にやっぱりアメリカの大統領も、やっぱり議会がマジョリティーがないとですね、レームダックになってしまいますので、そういう意味で、当面、4月の10日というのが愛知県議会議員選挙という機会があるわけですから、そこで一人でも多くの仲間を増やしたい。与党になるからといって、全部私の言うことを聞けなんていう話を言うつもりは毛頭ありませんから、ポイントになることを、私のマニフェストのポイントをしっかりと実現していただくということであれば、あとは、いろんな意味でそれぞれ議員さんの活動というのは、私、自由だと思いますから、そういう議会との関係を構築していきたいというふうに思っています。
【記者】  議会の対応で、自民党の現在の執行部では、話ができないと言われましたが、その執行部は替りましたので、話ができる余地があるという解釈でよろしいですか。
【知事】  まだ替ってないですよね。
【記者】  替るということはもう明言されていますので。
【知事】  新しく替った上で、その顔ぶれというよりもね、私はその新たに替られるんであればですね、替られた方がどういうふうな方針で県政に臨まれるのかということだと思っておりまして、そういう意味で、その替られる方がどういうふうなメッセージを発していただくのか、どういうふうに県政に臨もうとされるのか、それを待ってということになろうかと思います。ですから、要は、早い話、ボールは向こうにあるということだと思いますから、それを待って、その段階で判断をしたいというふうに思っております。
そういう意味で、今の段階で物を申し上げるというのはあまり適当ではないのかな。予断を持たずに、予見を持たずに、虚心坦懐に私も対応させていただければと思っておりますし、実際問題、私は4月10日の県議選に向けて、多数をやっぱり県議会で確保したい、一人でも多くの仲間を増やしたいというふうに申し上げておりますから、そういう意味で、新人の方も現職の方も、一緒にやっていただけるということであればですね、ぜひぜひ御一緒させていただければということで公募しておりますから、そのことでまたしっかり個別にまたお話をさせていただければと思います。
【記者】  知事与党というのは、現在は公明党ですが、今後、日本一愛知の会の当選者が加わって、さらに、自民党で日本一愛知の会の推薦をいただいた方という解釈でよろしいですか。
【知事】  民主党さんだって言えると思いますけどね。
【記者】  もちろん愛知の会の推薦をいただいた自・民の現職という解釈ですか。
【知事】  それはいろんなパターンがあるんじゃないでしょうか、その段階で。ですから、それはそのときに判断ということだと思っておりますから、今、この段階で決めつけるという話になりませんでしょ。その材料、今私持ち合わせておりませんので。
当面、2月議会はしっかり御議論させていただいて、その上で4月の10日に選挙がありますから、それに向かって臨んでいくと。で、終ったら、その終った段階でどういうふうにするかは、またそのときにそれぞれ、議員さん1人では仕事できないから、会派を組まれると思いますからその会派の皆さんと個別にお話をしていくということだと思います。