知事の記者会見
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平成23年5月16日(月) 午前10時45分
1.

知事発言

基幹的広域防災拠点にかかる民主党への要請について

【知事】  ただいま民主党の愛知県連の牧代表、鈴木副大臣、それから黒川先生ですね、御三名に御要請をさせていただきました。内容は、一つは、国の広域防災拠点を、是非これをつくっていただきたい。そのための調査費を具体的にお願いしたいという要請をさせていただきました。これは県も6月議会にこの予算化を、調査費の予算化をしていきたいというふうに思っておりますが、あわせて国の方もやっていただいて、一緒にこれはできるだけ早くその具体的な中身を詰めて、実際に具体化をしていきたいというふうに思っておりますので、その点を御要請させていただきました。
あわせて、先週、海江田大臣に要請をさせていただいた電力の安定供給、費用負担対策、それと省エネ・新エネルギー対策、これを強力に進めていくということについても先ほど要請させていただきました。これからもしっかりとこれは訴えていきたいと思っておりますし、牧さんにちょっと前から話をしておりまして、できるだけ近々に国と民主党の方に要請に行きたいという話をして、牧代表に段取りを今していただいているところでございまして、明日の午後には、民主党本部には時間をいただいているようでございますから、それとあわせて、しかるべきところに要請をしていきたいというふうに思っております。
2.

質疑応答

(1)

電力・エネルギー対策の取組状況について

【記者】  県の電力・エネルギー対策の取組状況について、今日からクールビズも始
まったことも併せてお聞かせ下さい。
【知事】  まず、今御質問いただきました電力・エネルギー対策の取り組みということでございます。
その前に、今日からクールビズでございますので、今日はこんな格好でございますが、ひとつまた皆さんもよろしくお願い申し上げたいというふうに思っております。
さて、電力・エネルギー対策でございますが、ちょうど1週間前、5月9日に愛知県電力・エネルギー対策本部を立ち上げさせていただきました。そしてその翌日、先週の火曜日、10日に海江田経済産業大臣を訪問いたしまして、安定供給の確保、そして費用対策、省エネ対策、新エネルギー対策についての要請をさせていただきました。その後、先週の木曜日、12日に、これも皆様に取材いただきましたが、この今回の浜岡原発停止についての、電力・エネルギーの供給、安定供給についての、産業界、経済界と労働界、そして名古屋市さん、そして市長会、町村会代表の皆さんにお集まりいただいて意見交換会をさせていただきました。
そういう中で一番多かった意見は、やはり停電は何としても避けてもらいたい。停電になりますと、特にモノづくりをやっているところは、コンピューター関係では、そりゃもう精度が当然狂ってきますし、あと、例えば電炉とかそういう金属を溶かしてつくるようなところになりますと、一旦、炉を冷やしてまた温めるとなると相当なロスが出るということでもございますから、そういう意味では避けてほしい。それから、13日の金曜日に観光関係の皆さんと意見交換させていただきましたが、零細の旅館さんなんかは、停電なんかになるとお客さんが全部キャンセルになって、もうやっていけないというような話もいただきました。したがって、まずは絶対に安定供給を確保していただきたいということ。そして費用面についても、これも産業界からも労働界からも、費用、コストを、それをそのまま我々愛知県と中部の産業界におっかぶせるのはいかがなものかということで御要請をいただきました。
そういったことを含め、引き続き経済産業省、国と中電さんには一日も早く電力の安定供給宣言をやってほしいということを申し上げさせていただいております。そういったことを含め、またしっかりとこれも取り組んでいきたいと思います。
なお、今、中部電力管内の5県で共同で国の方に、この電力の安定供給と費用負担の問題について、国の方でこれは責任を持つというふうに言っておられますから、それはしっかりと持っていただきたいということを5県の共同で要請しようということを今、話をさせていただいております。まとまり次第、これは国の方に強力に要請していきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。
なお、今もお話がありましたが、このクールビズもそうなんですが、今年の夏をどういうふうに乗り切っていくかを含めて、これはしっかりと取り組んでいきたいと思いますし、あわせて、省エネルギーだけでなくて、新エネルギーですね、太陽光とか風力とか、そしてまたバイオマスなどなども含め、そういったことをトータルで、新エネルギーをさらに進めていくということで、スマートグリッドといったことも含めて、愛知県でさらに取り組みを進めていきたいと思いますので、近々プロジェクトチームを立ち上げてやっていきたい。これは名古屋市さん、河村さんにも昨日ちょっと話をしましたが、一緒にやっていこうという話をさせていただいておりまして、愛知県と名古屋市で省エネルギー、新エネルギーのプロジェクトチームを立ち上げてやっていきたいというふうに思っております。
【記者】  大震災後、電力も含め自粛しないようにということであったが、新たに浜岡原子力発電所の停止があり、省エネについてどのようにお考えか。また、クールビズも省エネ対策として、さらに進化させていくようなお考えはあるのか。
【知事】  地震があったからといって、過度な節電、そしていろんな行事の自粛はしない。それは変わりません。ただ、夏の省エネとかクールビズとか、これはやっていくのは当たり前なので。
要は、夏の暑いときに、外は35度36度で、部屋の中が24度とか何とかで、要は上着を着なきゃ寒いぐらいの、そんなのはおかしいということは私も前から言っておりますので、この今回の浜岡云々とは別に、とにかく省エネはしっかりやっていきたい。
それから新エネルギー対策は、これは産業化にもつながると思いますし。先週の金曜日に、エナックスだったかな、常滑に新たな電池の工場が、もう3月に工場ができて、誘致をさせていただいて、りんくうタウンのところにね、この連休明けから稼働しております。これは、リチウムイオン電池の工場で、県も補助金を2億7,000万出す、ということで、これは世界一の先端技術の電池の工場。ソニーのいわゆる電池対策の本部長をやっておられた方で、その方が独立をして会社をつくってもう15年近くなると思いますが、その工場を誘致することができました。そういった産業化を、いわゆる新エネルギーの実証実験と産業化を愛知県で、この愛知で、日本で一番進んでやっていきたい、そのことは変わってないというか、今回のことも契機に、さらに加速をしていきたいというふうに思っています。
だから、先ほど申し上げたように愛知県と名古屋市で新エネルギー、省エネルギーのプロジェクチームを、これは立ち上げてやっていきたいというふうに思っています。
【記者】  浜岡原子力発電所の停止作業が行われ、その際、海水が流入するトラブルがあったようだが、停止作業の経緯をどのようにご覧になっていますか。
【知事】  浜岡原発の停止作業については、これは私も報道でしかわかりませんが、こういう形でいわゆる東京電力に対する電力の融通などなど、いろんなことの段取りができたら順次停止をしていくというふうに聞いておりますから、そのことについて、淡々と4号機、5号機が停止をしたと、そのことはそういう事実として客観的に受けとめております。私の考えといいますか、私の受けとめ方は、それ以上のことはありません。
ですから、そのことについては中電さんの決断ですから重く受けとめたいと思いますが、毎度毎度申し上げておりますが、そのことは事実として重く受けとめたいと思いますが、そのことでかつてない事態に直面しているのは事実ですから、私の仕事としては、そのことを前提として、あとは電力の安定供給とこの費用負担、このことについて国が責任を持つと言っているわけですので、それをしっかりとこれからも訴えていきたい。早く具体的な中身を出してくれということを申し上げたい。それから、中電さんと国には、早く電力の安定供給宣言をやってくれということをこれからも言っていきたいと思います。
(2)

クールビズの実施について

【記者】  今日からクールビズということで、知事の今日のスタイルのポイントというか、どういうことに気を使って服を選ばれたのかお伺いします。
【知事】  クールビズ初日なんで、できるだけちょっと、ぱっと見わかりやすい格好がいいかなというふうに思いまして。
私もテレビたくさん出させていただきましたので、「TVタックル」もそうですが、この服は大体、私も4年半「太田総理」でレギュラー張りましたので、夏は大体タレントさんに負けないぐらいのものを、爆笑問題に負けないぐらいの服を着ないかんなということで幾つか選びましたが、別に今年つくったわけじゃなくて、こんなのは何年も前に着たもので、着古しでございますが、これぐらい着てもいいかなということで、今日は着てきました。
(3)

基幹的広域防災拠点にかかる民主党への要請について

【記者】  基幹的広域防災拠点設置のため、6月県議会に調査費を予算計上されるということですが、どれくらいの額になりますか。
【知事】  いや、わかんないわかんない。
それはね、我々も、県もやるから、国もお願いしますということにして、本当は国の2次補正がもっと早いかと思ったんだけど、何かだんだんだんだん先へ行きそうなのであれですが、いずれにしても、2次補正あるので、そこに乗っけててちょうだいねと。内閣府だと聞いておったんだけど、さっき鈴木克昌さんが「いや、うちの総務省なんで、頑張ります」とかって言っていただきましたので、是非是非それは具体的なものにしていきたいなというふうに。
額は、これは今事務方がやって、最後、知事査定という段取りが、それが6月の頭なので、そのときにやっていきたいというふうに思います。
(4)

東三河広域連合について

【記者】  新城市長が、東三河8市町村と県との広域連合の推進を提唱されましたが、知事にお話はあったのでしょうか。また、その広域連合について意見をお伺いします。
【知事】  私は穂積さん(新城市長)から、新城以北の4市町村で広域連合をやりたいというような話は、前、3月に設楽ダムへ行って、その後豊橋で意見交換したときに、そんな話は聞きまして、ああなるほどそういう考え方もあるんだなというのは聞きましたが、8市町村という話は今初めてお聞きしました。
いろんなお考えがあっていいんじゃないかと思います。ですから、東三河プロジェクトをこれからやっていく上で、とにかくいろんな意見を出してくれというふうに申し上げておりますので、そういう中で是非是非、活発な意見交換ができたらというふうに思っています。
【記者】  新城市長が、中京都構想の中で、東三河が外れているとおっしゃっていますが、そのことについてのご意見を伺います。
【知事】  いろんな御意見をお聞きしますが、僕は、愛知県全体を一つの大きな大都市圏としてやっていくんだというのが中京都構想なんで、そこは愛知県全体ということで、東三河が外れる、そんなことはありません。それと、むしろ、むしろですね、東三河を大きな発展の核とするために、担当副知事も置きましたし、東三河県庁もつくりたいということなんで、大きな大きな柱立てにしていきたい。そのことは変わっておりませんので、そのことを申し上げていきたいと思います。
(5)

給与削減について

【記者】  鈴木三重県知事が、6月議会に知事の月給とボーナス削減の条例案を提出する方針ということですが、知事ご自身の給与についてはどのようにお考えでしょうか。
【知事】  これは2月議会のときに申し上げました。できるだけ早い機会に、自分の腹案はありますので、それを具体化をして議会に提案をさせていただきたいというふうに申し上げております。そのことは変わりません。ですから、6月議会に提案させていただきたいと思っておりまして。
三重県の鈴木知事が、こういう形の具体的な提案をされるということは新聞報道で知りました。それはそれで大変結構なことだと思っておりますが、そのことはそのこととして、自分は自分なりの腹案がありますので、それを具体化して、また提案をしていきたいというふうに思っています。
【記者】  具体的な削減額については、どのように受けとめていらっしゃいますか。
【知事】  それぞれのお考えがありますので。鈴木さんは選挙中にそういったことも訴えてやっておられたというふうに聞いておりますから、それはそれで、具体的に提案をされたということで結構じゃないかというふうに思います。それ以上のことはありません。それぞれの各県でいろんな状況があるので、それはそれで御判断をされたということじゃないかと思っております。
それとあわせまして、愛知県職員全体の給与削減につきまして、これもいろんな、昨年からの状況、それから財政状況、それから震災関連対策などなどもありますので、これは本日から給与抑制について職員組合と交渉を行うということになっておりまして、県の職員の皆さん全員に対して私のメッセージも、今日はそれぞれの皆さんにお伝えをさせていただくということになっております。ですから、そういう中で是非、職員の皆さんにも、是非こうした状況を踏まえて御協力をお願いしたいというふうに思っております。
具体的にここがどうなるかは、これは今日から職員組合の皆さんと交渉ですから、どうなるかはこれからでございますが、ぜひ御協力をお願いしたいというふうに思っております。