知事の記者会見
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平成23年5月30日(月) 午前10時30分
1.

知事発言

(1)

愛知県美術館企画展について

【知事】  おはようございます。
まずは、愛知県美術館の企画展について御報告をさせていただきたいと思います。
棟方志功さんの東北復興支援特別企画ということでございまして、これは7月9日から9月の4日まで愛知県美術館で開催いたします。
お手元(https://www.pref.aichi.jp/0000042205.html)にありますようにこの展覧会は、東日本大震災の影響によりまして、「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」というのが残念ながら中止になってしまいましたので、それに代わるものとして企画をいたしましたが、東北出身の版画家で、ヴェネチア・ビエンナーレのグランプリを受賞するなど海外でも高い評価を得ている棟方志功さんの企画展をこの夏開催したいというふうに思っております。今回の展覧会には、この棟方志功さんの代表的な作品の数々にあわせ、青森、岩手、宮城など東北を題材としたものも展示をする予定でありまして、大震災の関係の方々に元気になっていただければと思いますし、愛知県に、こちらに来られている被災者の方には無料でご覧いただけるようにしたいというふうに思っております。また、ポストカードなどチャリティーグッズについては、収益金を復興支援として被災地に寄付させていただきたいというふうに思っております。何とぞ多くの皆様の御来場をお待ちいたしておりますので、よろしくお願いを申し上げます。各地をずっと巡回をして、この愛知県の前は福岡なんですね、今回7月9日から(愛知県で)開催ということでございますので、よろしくお願いを申し上げます。
  
(2)

著名人による愛知県のPRについて

【知事】  続きまして二つ目。著名人による愛知県のPR活動ということで、愛知県を愛し応援をしてくださる方々に応援していただくために、「LOVEあいちサポーターズ」というのを創設(https://www.pref.aichi.jp/0000042203.html)することといたしました。
その第1弾といたしまして、俳優の哀川翔さんに頼んだんでございますが、哀川翔さんはですね、実は私も個人的に前から親しくて、特に私の地元の三河湾でよく釣りを、矢作川の河口とか三河湾のところでもう3回ぐらい釣り大会をやってまして、私も2回ぐらい一緒に行ったかな、ということで、それを昨日やりました。あいにくの台風の影響の大雨で、3時までやるやつを12時に中止にしたんですが、私は打ち上げのところへ行ったんですが、「釣れたかね」って言ったら、「ちゃんとキスが釣れた」ということでございまして、そんなことで昨日行ってまいりました。
それでですね、こういう委嘱状と昨日の写真でございます。
一応こういう名刺をつくりました。「LOVEあいちサポーターズ あいち三河湾釣り大使」ということで翔さんに委嘱をさせていただきました。これからもさまざまな機会に、三河湾の釣りをはじめとして愛知県の魅力を発信していただければというふうに思っております。
ちなみに、昨日、加藤晴彦さんも一緒だったんで、加藤さんは名古屋市の広報大使をやっとるんだな。やっとるんだけど、「まあ愛知県も一緒にやってちょうだいね」と言ったら、「うん、わかったわかった」という話なんで、その場で話をつけてきましたので、また折々にお話をしていければというふうに思っております。
  
(3)

電力・エネルギーの安定供給確保に係る政府・与党への要請について

【知事】  それから3点目はですね、中部5県による電力・エネルギーの安定供給の確保に係る政府与党への要請活動についてということでございます。
これは私が既にこれまで、連休明けの5月の10日、それからまたその翌週、海江田経済産業大臣に2度要請をしてまいりましたが、今回、私ども愛知県の方から中部電力管内の他の4県の知事さんにお声かけさせていただいて、中電管内5県で共同で要請していこうということになりまして、明日ですね、午後、全国知事会議がありますので、それに合わせて各県の皆様上京されますから、その折にですね共同で要請をしていこうということで話が整いました。要請内容は、既に私どもの方から要請をしておりましたものをベースに、今、最終的な詰めをやっております。
内容は、一つは電力・エネルギーの安定供給の確保、二つ目は代替電源の安定的な確保、費用負担対策、三つ目が企業の生産性・国際競争力低下の回避、四つ目は雇用の安定確保、それから五つ目が省エネルギー対策のより一層の強化、それから6点目が新エネルギー政策の推進。ここまでは私どもの愛知県の要請と一緒なんですが、7番目に電力・エネルギー政策の見直しという項目も入れさせていただいております。そういったことを、7点を明日、長野、岐阜、静岡、愛知、三重、5県で要請をしていきたいと思います。要請先、この後、時間と場所は御報告いたしますが、朝10時半、民主党の岡田幹事長、横光陳情要請対応本部の本部長代理、それから12時10分総理官邸、枝野官房長官は決まっております。あと、経済産業省は今調整中ということでございます。ということでございますので、何とぞよろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。
そして明日はですね、午後3時から全国知事会議で、総理、片山総務大臣、松本防災担当大臣出席で意見交換、この東日本震災対応の意見交換ということがございます。私も出席をいたします。その際にですね私からも、かねてから申し上げておりましたように電力・エネルギーの安定供給の確保、それから費用負担対策などなどを、あと、新エネルギー政策の推進、そうしたことを強く申し上げていきたいというふうに思っております。それがこの三つ目ということでございます。
なおですね、明日もう一つ、午後2時から東京でリニア新幹線の期成同盟会、私が会長を務めております期成同盟会がございます。これも知事出席は、私、愛知と山梨と岐阜と奈良ということでございますが、期成同盟会をやって、それが2時から1時間でやって、3時から全国知事会議。それから、この中央リニアの新幹線の要請活動として、午後4時40分これも岡田幹事長のところに、民主党岡田幹事長のところに午後4時40分に行くことになっております。その後、国土交通省にも参ります。
ですから、明日は終日、朝からずっと東京に参ります。私の日程だけ言うと、朝10時半に岡田幹事長、それから12時10分に枝野官房長官、午後2時からリニアの期成同盟会、午後3時から全国知事会議、それから午後4時40分また民主党の岡田幹事長でリニアの要請ということになっておりますので、その間に経済産業省と国土交通省を今調整をいたしております。ですから、明日は終日そういった形で、電力・エネルギー関係と全国知事会とリニアの関係、3点で明日は上京をいたしますので、よろしくお願いを申し上げます。
ということが3点目。
  
(4)

長良川河口堰検証公開ヒアリングについて

【知事】  それからですね、4点目といたしまして、長良川河口堰検証公開ヒアリングについて御報告をさせていただきたいと思います。
私、河村さんとの共同マニフェストで長良川河口堰の開門調査というのを掲げさせていただきました。もちろんその実施は管理主体であります水資源機構ということでございますが、愛知県といたしましても、利水等の利益の享受、費用の負担といったことをやっております。そうした意味で、この長良川河口堰の事業費負担額1,500億円のうち、実は3分の1の500億円弱は愛知県の負担でございまして、金利も入れれば償還額は722億円を愛知県が負担しなければなりません。もう既に償還済み額は469億ですが、まだ253億円が残っております。ですから、そういった意味で、この長良川河口堰についていろいろな御意見がこれまでもありましたが、改めて私はこの問題を、関係者の方々の御意見を聞く中で専門的知見を整理していきたいということで、県の政策顧問であります小島先生を座長といたしまして、準備チームで公開ヒアリングの実施、そして論点整理という準備をお願いしてまいりました。このたびその作業がまとまりまして、第1回の公開ヒアリングを6月8日の水曜日ということで実施をしていきたいと思っております。3名程度の方をお呼びいたしまして、長良川河口堰の運用に関しまして、利水、治水、環境面に関して御意見を伺っていこうというふうに思っております。第1回の公開ヒアリングには、私も河村市長も出席をしたいというふうに思っております。会場等の詳細はまだ今調整中ですから、これはまた追って御報告をさせていただきたいというふうに思っております。
今、現段階で決まっていますのは、長良川河口堰の検証チームのメンバーとして、小島さん始め5名の先生方でございます。もう既に準備会合をやっていただいております。この方々に検証していただきたいというふうに思います。それから、公開ヒアリングは6月8日の午後4時から5時ということで、場所等々は調整をいたしております。
これは公開で、あと傍聴も、今ちょっと調整をしておりますが、可能な範囲でお聞きいただければというふうに思っております。公開で行いたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
2.

質疑応答

(1)

長良川河口堰検証公開ヒアリングについて

【記者】  公開ヒアリングですが、今後、何回ぐらいの開催を予定されていますか。また、検証チームのメンバーは、全てのヒアリングに参加されるのでしょうか。
【知事】  とりあえず最初は、先ほど申し上げた論点について代表するような方々に来ていただいて、私と河村さん、日程を合わせてちょっとお聞きしたいということでございまして1回目。あと、ヒアリング対象の方々となりますと、相当たくさんの方にのぼるというふうに聞いておりまして、今、この段階で何回ということでありませんが、複数回、それも精力的にやっていくと、やっていきたいというふうに思っておりますし、小島座長も、できるだけ多くの方々に御意見を聞きたいと、それも複数回というふうに聞いております。ですから、2回目以降、私と河村さんが出られるかどうか、ちょっとなかなか難しいと思いますが、それは座長はじめ、このメンバーの方々にお任せしたいというふうに思っております。それと、このメンバーの方々は基本的にはすべての回に御参加いただいてヒアリングを受け、その上で議論していただいて論点整理をしていただくということをお願いしたいというふうに思っております。
【記者】  公開ヒアリングについて、知事として、どのようなことを期待されていますか。
【知事】  私、マニフェストで長良川の開門調査ということを申し上げております。もちろんそれは、具体化実行するためには、その専門家の皆さんの知見を整理して、その上で、多くの皆さんの御意見を聞いた上で判断をしていかなきゃいけないと思いますし、愛知県は大きな利害関係者ではありますけれども、メインは水資源機構ということでもあります。そういった意味で本当に多くの方々の御意見を聞いて、長良川河口堰の、これは今もうできてしまったものですから、運用のあり方をやっぱりよりよいものにしていくということが必要じゃないのかなというふうに思っておりまして、これでできて15年ですか、超えたんですね。ある意味で、歴史的経過が相当ある話でもありますが、改めてこれはぜひ多くの皆さんの御意見をいただいて、多くのいろんな目から検証していければというふうに思っています。そういう意味で、今後の運用をよりよいものにしていくためにも期待をしたいというふうに思います。
【記者】  長良川上流の方で塩害が懸念されていますが、知事としてどのようにお考えですか。
【知事】  それも含めてね、専門家の皆さんに御意見をお聞きできればいいかなというふうに思います。
塩害についてはね、私も考えありますよ、本当にそうかという話も含めて。私も農水省におったんでね、そう?という感じはありますが、それは私が現場のこともよく十分知識もなくて言うのは、先走って言うのはいけないので、それも専門家の皆さんに十分議論して、それも一つの論点整理の一つだと思います。やっていただきたいと、論点整理していただきたいなというふうに思います。
【記者】  長良川河口堰については、水資源機構が管理主体ですが、この公開ヒアリングを県と名古屋市で一緒に行うことの意味合いをお伺いします。また、他の行政機関と協働するお考えはありますか。
【知事】  一つは、これは県がやります。名古屋市と協働ではありません。県がやります。もちろん河村さんにも来ていただいて、名古屋市の事務局、皆さんにもお越しをいただくというのは歓迎しますから、連絡はいたしますが、県がやります。ですから、中京戦略本部のプロジェクトチームではありません。県がやります。事務局で一手にやります。
これはもちろん水資源機構の事業で、国の事業ではありますが、愛知県が一番大きな費用の負担者でもありますし、そういう意味では一番、最大のステークホルダー、利害関係者だと思っております。ですから、そういう意味で愛知県民にとっていろんな御意見がありますから、その意見を聞いて、よりよいものにしたい、よりよい運用をしたいということで、言っていきたいというふうに思っております。
もう一つ、岐阜県、三重県の関係県もありますから、それはヒアリングをし、論点整理をしていく中で十分意見交換をしていきたいというふうに思っています。
(2)

6月補正予算に向けての考え方について

【記者】  6月補正予算について、先日、各党愛知県議員団からの要望もありましたが、知事としてどのようなお考えで補正予算に望まれますか。
【知事】  これは前から申し上げておりますが、2月議会は、私が就任したのが2月15日で、議案説明が2月18日でしたから、3日間しかありませんでしたので、これは通例のように骨格予算ということでございました。したがって、今回肉づけ予算でございますから、その当初予算で計上を見送った政策経費、それから大震災を含めた地震防災対策事業、それからマニフェスト実現のためにできるだけ早く取りかからなきゃいけないものといったものを中心に、これは計上をしていきたいというふうに思っております。
もちろん、先週の金曜日ですね、自民党、そして減税日本一愛知、それから公明党さん、3会派からも御要望いただきました。今日は午後、民主党さんからも御意見をいただきます。そういった各党各会派の御要請、御要望もしっかり踏まえて予算編成をしていきたいというふうに思っております。
(3)

節電対策について

【記者】  節電対策について、県の方針が明らかになっていませんが、一方で企業では、節電の取組方針が出てきています。県の対応が遅いような印象があるが、どうお考えなのか。
【知事】  それぞれ企業さんが独自にやっていかれるというのは大変結構なことだと思っております。ですから、そういった状況もですね、もちろんどんどんやっていただくということにして、私どもは電力・エネルギー対策本部を5月9日に立ち上げ、そして5月23日に、先週の月曜日に中部電力さんからこの夏場の7、8、9月の電力の供給の、今、現段階での対応方策をお聞きいたしました。その上で直ちに私は県庁全部局に、月火水の午後1時から午後4時のピークカット対策を中心に、この対応策をつくるようにというふうに指示をいたしました。今、各部局で精力的にやっていただいていると思っております。ですから、それをまとめた上で県としての対応方針をつくり、県内全市町村に指示をし、そして県内の全事業所にも指示をしていきたい、要請をしていきたいと思っておりますので、そういう意味では、今作業中だということでございまして、そのスケジュールに遅れがあるとか何とか、そういうことでは全く(ない)というふうに思っています。
【記者】  節電対策の県の方針は、いつ頃に示されるでしょうか。
【知事】  今、作業中なんで、まだ私聞いておりませんが、できるだけ早くというふうに思っています。
【記者】  県立学校の冷房を全部止めてはどうかとの知事の発言が以前ありましたが、そのことについて、教育委員会に冷房停止の指示をされたのでしょうか。
【知事】  いやいや、例えばこういうことも考えられるねということでね。僕は、月火水の午後1時から午後4時のピークカットをやらなきゃいけないということなんで、逆に言うと、それ以外は電気は使っていただいて結構ですと。余力はありますということなので、その中の1例としてね、ここでも申し上げたかと思いますが、県庁の冷房も停めたろうかと。そのときは、だからいわゆる毎日ということじゃなくて、ある特定の日にね、これはシンボル的にやろうと。そのときには、県庁も停めるんだから学校も停めてもらったらどうかとか、そういう意味でちょっと提案したんであって、毎日停めろとか、そんな話ではもちろんないので、一つの例で申し上げたので、そういったことを念頭に置きながら具体的な案を早く作ってねということで、先週月曜日に指示をしたということなんです。ですから、そういう意味で御理解いただければと思いますし、毎日停めろとは言いませんが、午前中まで(停めろ)、終日停めろとも言いませんが、できるだけ学校現場でもそういったことを、月火水の午後1時から4時がピークなんですと、そこをどういうふうにするかをよくよく考えていただきたいということを、県の教育委員会でも検討してもらいますが、学校現場でもよく考えていただければと、そういうふうに思っています。
ただ、もちろんいろんな御意見があればね、いろんな御意見をお聞きできればと思います。
例えば、この間も、土日というか一昨日かな、おとといちょっとこの棟方志功展もあるもんだから、県美術館へちょっと行ってきたんですが、例えば県美術館の冷房を停めるというのは、それは難しいわな正直言って。特に収蔵庫は温度も湿度も年間一定にしているわけですよね当然のことながら。それを停めて、普段大体20度前半ぐらいのやつを、湿度は55%ぐらいにしているのかな、それを停めたら、真夏は40度を超えるよね。そうなると美術品壊れちゃうから、それはちょっと無理だと思いますが、是非そういったこともいろいろな御意見をいただいて、しっかりとリーズナブルなものにしていきたいというふうに思います。
【記者】  ピークカットの対策の一つとして、県立学校の冷房を止めるということをあげられたということでしょうか。
【知事】  もちろんもちろん。だから、それはまたいろいろ現場で考えてもらえばいいし、毎日やらなくたって、例えばこの日やるとか何とかということにしていただければいいし、7月8月、7月の後半から夏休みに入りますからね、夏休みに入ったときにどうかっていうのは、学校、基本的には、もちろん部活とかいろいろなことはあるにしても、そんなフルには使わないでしょうから、それはいろいろなやり方があると思いますよ。
(4)

自然エネルギー協議会について

【記者】  ソフトバンクの提唱する自然エネルギー協議会への県の参加意思、また、参加される場合の意義をお伺いします。
【知事】  準備会合には、先週参加をいたしました。大変、私は結構なことだと思いますので、そういう意味で、このメガソーラーの話を、ソフトバンクさんだけに限らず、これは新エネルギーということで研究していきたいというふうに思っておりますし、具体化していく話になっていけば、積極的にこれは取り組んでいきたいというふうに思っています。
【記者】  自然エネルギー協議会に参加されるということでしょうか。
【知事】  この協議会ですか?、協議会には参加しようと思います。準備会合には参加しましたから、参加しようというふうに思います。ただ、どういうふうに具体化していくかはこれからじゃないかなと思います。
というか、メガソーラーやるのにやっぱりある程度のまとまった面積が必要ですよね。土地の面積が必要だし、そのロケーションというのもあると思いますから、そういったものをやっぱり、話だけするなら、会合するのは簡単ですけれど、具体化していく上においては、いろいろな立地条件とかロケーション、それから広大な面積、それから利便性といったこともあると思いますから、そういったことも詰めていかなきゃいけないので、それはこれからということだと思います。そういう意味で、これは積極的に研究をしていきたいというふうに思います。