知事の記者会見
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平成23年6月27日(月) 午前10時30分
1.

知事発言

(1)

「国連ESDの10年最終年会合」の開催誘致の表明及び国への要請活動の実施について

【知事】  おはようございます。今日は6月27日月曜日でございます。また今週1週間もしっかりやっていきたいと思います。冒頭何点か私から申し上げたいと思います。
まず1点、国連ESDの10年最終年会合の開催誘致を正式に、国の方に開催誘致をすると、表明するということでございます。
国連ESDの10年最終年会合。ESDというのはEducation for Sustainable Development 持続発展教育ということでございまして、2002年のヨハネスブルグ・サミットで日本が提唱して、ユネスコが推進をするものでございます。2005年から2014年まで10年間こういったことをやりましょうということで、それを日本が提唱したものですから、その最終年の締めくくりの、この10年間こういうことをやってきましたというのを日本でやりましょうということで、日本でやることは決まっておりまして、それを名古屋市とも調整をしてきまして、国の方から全都道府県と政令市に対しまして6月末を期限とする開催地の公募ということでございましたので、6月末をもって愛知県と名古屋市で連名で正式に立候補するということとさせていただきました。今後、有識者の意見を聞きながら、文部科学省でございますが、7月中には関係省庁連絡会議で決定をするというふうに聞いております。今後は、名古屋市、そして名古屋商工会議所、中経連、愛知学長懇話会ですね、49の大学の学長懇話会などと連携をしながら、この最終年の会合の誘致の実現を目指していきたいというふうに思っております。
具体的に何をやるかというと、例えば環境教育とか国際理解教育とか基礎教育とか人権教育、エネルギー教育といったものを、いわゆる持続可能な社会をつくるというための教育を10年世界でやりましょうということでございまして、それを最終年は日本ということが決まっておりますので、是非この愛知・名古屋でやっていただくようにお願いをしたいというふうに思っております。正式に、とりあえず事務的にいうと、まずこの手を挙げるのは6月の末日というふうに考えております。ということで、しっかりと活動をしていきたいというふうに思っております。
  
(2)

「低炭素都市構築実証プロジェクト」の推進について

【知事】  続きまして2点目でございます。二つ目はですね、低炭素都市構築実証プロジェクトの推進ということでございます。
中京独立戦略本部ではエネルギーPT(プロジェクトチーム)をつくっておりますが、現在、新エネルギーとか省エネルギーなどにつきまして、その方策を検討しているところでございますが、今般、豊田市低炭素社会システム実証推進協議会に、これは既にあるやつで、豊田市、トヨタ自動車さんなどが中心になってやっておりますが、次世代エネルギー社会システムに関する実証事業を行うということで、愛知県も参加するということを決定いたしました。これは全国で4カ所選定しているプロジェクトでございまして、22年度から26年度まで5年間で200億円以上の事業費をかけて、家庭・コミュニティ型の低炭素都市構築に向けての各種の実証実験を行うということでございます。愛知県といたしましては、新エネルギーとかスマートグリッドの技術開発、商品開発への助成、それから新たなエネルギー社会の構築に関する一般企業向けセミナー、スマートハウス見学会の開催、それから別途愛知県がやっております、セントレアのところに埋立地のところでやっておりますあいち臨空新エネルギー実証研究エリアとのマッチングなどをやっていきたいというふうに思っております。
2枚目の資料のところに事業内容ということで、新規分譲住宅70戸で太陽光発電とか家庭用蓄電池などの総合的な実証実験、それからプラグインハイブリッドとかEVなどの蓄電池機能を生かした実証実験などを、あと次世代自動車の大量導入、そうしたものを考えております。
今回、私の愛知県と名古屋大学と中日本高速道路が入ります。ですから、高速道路を使ったそういった新エネルギーのプロジェクトも進めていければと思っております。
  
(3)

O157による食中毒の発生について

【知事】  お手元にお配りしております資料は以上でございますが、この際私からさらに追加で申し上げたいという点がございます。
一つは、6月25日の土曜日、小牧の焼肉店でO157の患者さん、食中毒の発生という事件がございました。これにつきましては、5月18日に愛知県の保健所が緊急監視を実施し、この営業者からは生食用食肉の提供を当面自粛するという回答がありましたが、5月19日から提供を再開していたということだそうでございます。お客さんから求められたということでございます。これに対しまして、引き続き生食用食肉の提供を継続している施設に対しましては、法的強制力のあるものではありませんけれども、平成10年に厚生労働省から示された生食用食肉の衛生基準を守る。要は、トリミングって、いっぱい外の周りのやつをカット、切ってやれば出していいですよというのが平成10年に厚生労働省基準でされておりますので、それを守るかそれとも取り扱いをやめるか、これはですね引き続き粘り強く指導していきたいというふうに思っております。ただ、厚生労働省のトリミングというので外側をばっと切っていくと、あんまり食べるところがなくなるのでございますけれども、それはそういう基準が示されておりますので、それを守っていただくように言っていきたい。
なおですね、今回の事例を受けまして、これまでの監視指導において提供を自粛するというふうに回答のあった施設に対しましては、その確認をしっかりとやっていきたいというふうに思っております。要は、自粛するって、ほとんどというか大方回答いただいたんで、それはちゃんとやめてちょうだいねということを言っていくということでございます。あと、そういった飲食店にも、生食用食肉の衛生基準に適合した扱いをやっていますということについては、その旨を店頭に掲示するということも指導していきます。それから、県民の皆様におかれましても、御家庭では食肉は十分加熱して食べていただくというふうにお願いするとともに、外食では無理に生食用食肉の提供を求めないように、要は、店に「食べさせろ」と言わないようにということを、これをお願いしたいというふうに思っております。
  
(4)

新城市の助産所開設について

【知事】  それからもう一つ私から申し上げますのは、これは昨日、もう既に報道等々でありましたが、新城で助産所が開設されました。私どもの方からはですね、健康担当局長が出席をいたしております。これは新城市がつくるということでございますが、総工費が、4,000万円ちょっとということでございますが、それに対しましてですね、愛知県といたしましては今年度、23年度からの3カ年で毎年500万円の運営費を助成するということを決定をいたしております。これで大体運営費は、人件費の一部とは別にした運営費は賄えるというふうに聞いておりますが、そういったことで地元と、新城市さんとずっと相談しながらやってきたものということでございまして、今回の6月に決定いたしました愛知県地域医療再生計画ですね、もう既に皆さんに御説明しておりますが、その中にこの新城の助産所の運営を助成していくというのが、この地域医療再生計画の中に含まれておりますので、それに基づいて実施をしていきたいというふうに思っております。
  
(5)

食品衛生法の都道府県知事の許可について

【知事】  それからですねもう一つ、東三河県庁の設置に向けたアドバイザリーボードの会議を先般やらせていただきました。6月17日の金曜日やらせていただきましたが、そのとき会合では出てきませんでしたが、事前にそのメンバーの中からいわゆる食品衛生法の都道府県知事の許可を、これは、愛知県は政令市と中核市がありますが、それぞれに許可をとらないかんということでございますが、これは一つの、県内全部でやれないかということを御要請いただきましたので、それにつきましてはですね、県、名古屋市及び中核市3市というのは豊田、岡崎、豊橋でございますが、いずれかで許可を受ければ、県内一円で自動車による営業ができるように、これらの市と調整をなるべく早く行うよう、担当部局に指示をいたしたところでございます。これは豊川の豊川いなりを自動車で県内をPRしながら売っていきたいと、こういう話がベースだと思いますが、そんなことも、これもそういった方向ができるようにということで指示をさせていただいております。
2.

質疑応答

(1)

「国連ESDの10年最終年会合」の開催誘致の表明及び国への要請活動の実施について

【記者】  国連ESDの10年最終年会合について、岡山県も誘致を表明していますが、今後、国に対して、愛知県での開催の優位性をどのようにアピールしていきますか。
【知事】  これはもう御案内のように愛知万博を2005年にやったということ。とにかく環境万博ということで大成功させていただきました。そして昨年は、歴史に残るCOP10もこの愛知・名古屋で開催したと、そういう実績がありますので、そういう実績を受けてですね、愛知万博そしてCOP10の理念を継承するという意味で、この国連ESDの最終年会合をやるのは、この愛知・名古屋がふわしいということで、そういう意味でのアピールを強くやっていきたいというふうに思っています。
(2)

食品衛生法の都道府県知事の許可について

【記者】  自動車等による飲食物の移動販売に係る保健所の許可ですが、いつ頃からできるようにするのか。スケジュールの目途はどのように考えていますか。
【知事】  この間いただいた意見に対して指示をしました。できるだけ早くというふうに思っております。そんなにあれはないと思います。そんな弊害があるとは思いませんので、できるだけ早くというふうに思います。
【記者】  自動車等による飲食物の移動販売に係る保健所の許可の件で、県と市だけの合意でできるものか。厚生労働省の許可などが必要でしょうか。
【知事】  ありません。要は、当然基準をやれば。大体基準は一緒なはずなんで、そういうことでしましょうねということでやれば、そこは問題ないと思います。政令市、中核市ですから、愛知県と今言った4市とで協議が整えばそれでできると思います。
【記者】  名古屋市、豊田市、岡崎市、豊橋市の4市には、もうすでに呼びかけたのでしょうか。
【知事】  事務方には指示をいたしましたので、そういうふうに呼びかけているというふうに思っております。もう今調整やっているから、呼びかけているということですね。呼びかけております。
(3)

6月定例議会に臨むにあたって

【記者】  先週から6月県議会が始まっていますが、議会に対してどのように取組んでいきたいとお考えでしょうか。
【知事】  これは、6月14日に議案の発表をさせていただき、そして先週金曜日、24日にですね提案の説明を、議案の説明をさせていただきました。いよいよ今週から本会議ということでございますが、今回は私にとりましても、ある意味で政策的経費を肉づけをするということで、肉づけ予算ということでございますので、しっかり御説明をさせていただいてですね、議会の中で十分議論させていただいて建設的な議論を積み上げて、いい結果が出せればというふうに思っております。
私は、もともと国会議員をやっておりまして議会人ですから、議会は、それぞれの立場といいますかね、でそれぞれの皆さんがいろんな各地区で地元のいろんな事情をつぶさに見てきたり、議員さんがね。それからそれぞれの自分のそれまでの職業とかいろんな活動をやってきた経過で、いろんな目線でいろんな観点から有意義な御意見とか御提言をいただけるんじゃないかというふうに思っております。そういう意味で、建設的な議論を積み重ねていい方に持っていきたいというふうに思っています。
(4)

自民党愛知県連の会長選挙について

【記者】  現在、自民党愛知県連の会長選挙を行う手続きが進んでいますが、元会長であった知事の経験を踏まえて、今回選挙になることに対してのお考えと、その結果が愛知県政にどのような影響を与えるのか伺います。
【知事】  これは、それぞれの政党さんの中での話でございますから、私がコメントするのは控えた方がいいというふうに思っております。ただ、これまでもそういう政党の中で、組織の中で手順が決まっていることについては、その手順に従って粛々とやっていくということじゃないかと思いますが、その政党の中で十分御議論していただいて進めていただける話じゃないのかなと思いますし、正直、私がコメントするのは控えた方がいいんじゃないかというふうに思います。
それから、県政への影響というのは、それはどうでしょうね。そこは、それはそれ、これはこれということじゃないかと思いますがね。というのは、どの政党、自民党であったって、自民党、民主党、公明党もですね、各政党皆さんそうだと思いますが、党としての、この愛知県の党としての活動があることと、それはそれとしてそれぞれの県議会、市議会、国会は国会でありますけれども、それぞれの活動のフィールドがありますから、それはそれでまた自分の思い、政策論、意見も提言もするでしょうし、その議案に対しては、いろんな意見を言われると思いますから、それはそれ、これはこれじゃないかなというふうに思いますけど。
(5)

中部電力との安全協定について

【記者】  各地で電力会社に対して安全協定を求める動きが進んでいますが、愛知県として、改めて安全協定に向けてどのような対応をとっていくのか。現在、安全協定の交渉を進めているならば、どのような状況なのか伺います。
【知事】  中電さんとは、4月にも浜岡原発の話をお聞きしましてね、4月10日過ぎだったと思いますがお聞きをし、そしてその上で、愛知県は原発立地県ではありませんが隣接県でもありますので、十分勉強会をやりましょうと、いろいろ情報提供もいただきたいということは申し上げました。その上で、5月になって浜岡原発の停止要請、停止という事態がありましたので、その後、電力の供給とか安定供給などにつきまして、あと浜岡の今の状況とかにつきまして、正直言って、最大限の情報提供と。その後の私の行動、活動を見ていただければ、正直言って、中電さんの微に入り細に入り、正直言って十二分に協議しながら国に対して対応しておりますので、そういう中でね、今の現段階はそのあと事務方も含めて、浜岡原発、原発問題についての十分な情報を今共有しているというふうに認識いたしております。
ですから、その上でね、全国各県が原発について安全協定などと言っておりますが、それはもう、そういうことを改めて要請する段階は、もうとっくに過ぎたと、とっくに過ぎているというふうに私は思っております。ですから、協定というのは、何かそれだけつくって「やったやった」と言うんじゃなくてね、私は今回6月議会に、浜岡原発の話だけという話じゃなくて、とにかく東海、東南海、南海の3連動地震に対する、国の調査よりもはるかに精緻な調査をですね、県の予算で5,800万円でやると、今年度と来年度やるということにしとるわけですね。今年度、来年度やれば億を超えるような予算、調査になると思いますが、それをやって、それで地震対策アクションプランを見直す有識者会議も、もうスタートさせました。そういう中で、もう中電さんとは既に十二分な情報も共有できていると思っておりますから、それを積み上げていって、そのアクションプランの中に浜岡原発をどういうふうに位置づけるのかということも含めてやっていきたいというふうに思っております。ですから、その中で当然、皆さんが言っている安全協定というのは当然含まれるというふうに思っておりますから、改めてあえて安全協定を申し入れるということの発言といいますか、もうとっくにそれは過ぎているというか済んでいるというふうに自分自身認識しておりましたので、あえてしてきませんでしたが、我々が抜本的に拡充していく地震対策、そして津波対策、ああいう防災対策のアクションプランの中で、当然含まれるというふうに認識をいたしております。
(6)

愛知13区の政党掲示板について

【記者】  愛知13区選挙区内の自民党の掲示板に、自民党の名前が書いてあるにも関わらず、日本一愛知の会のポスターが貼ってあると、県連から変更の申し出があったと聞いていますが、このことについての見解をお伺いします。
【知事】  これ、前も申し上げたかと思いますが、私自身、ちょっとその看板の、広報板のところの問題で半年ぐらい前、地元でですね、私自身の広報板がとられるとか壊されるとか、そういうトラブルがありまして、その問題がまだ済んでいませんので、その点についてということもあって、今現在、まだ外形的にはそこがすっきりしないで残っているわけですよ。
ただ、私はその問題がすっきりすればね、全然問題ないということだと思っておりますし、順次それは切りかえていくということだと思っています。というのは、広報板というのは私自身が資金を出してやったものでございまして、それが一方的にある日突然なくなっちゃったと、とられちゃったというのはありましてね。前も何回も申し上げてきたと思いますが、まだそういったことがずっと続いておるものですから、そういうところで今まだちょっと、話が全然進んでいないということでございます。ですから、そういう事情さえなければ、私は順次といいますかね、一遍にそれは。相当貼りましたから、一遍にある日、1晩で全部やれと言ったら、それは無理ですけど、順次それは切りかえていく。もう準備はしております。
【記者】  掲示板のトラブルの解決の目途は、いつ頃になりますか。また、有権者に大村知事の所属が自民党であるというような誤解を招く状況を地元でお聞きしましたが、そのことについてどのように思われますか。 
【知事】  そんなことは全くないと思います。それはあなたがつくっていると思いますよ。
というのは、というか、首長になった段階で普通というか通常、そういう形でとられる方は全くおられないんじゃないでしょうか。
現に私はもう離党届を出したということなんですね。ただ、問題はそこが、それから先のあれが、正直言って、手続が進んでないとかトラブルになっているので、そのことについて残念だなと思っておりますが、それは私が、ああだこうだ言う話じゃないので、これ以上、もう半年ぐらいずっと一緒ですから、これ以上言ってもしようがないんですが、そのことについて僕は粛々とやっていくと。もう何にも、何の思いもありませんから、淡々とやっていくということだけなんで、そのことは、それが片づけば順次切りかえる。もう準備は既にやってありますので、いつでもやれるということになっております。ですから、そのことと有権者の皆さんに何とか、それは全くないと思いますよ。
だって、もう私が国会議員をやめて知事になったということは、愛知県知事というのは地元の人から見ればとにかく、首長はみんなそうですよ。市長さんもそうだし、みんなの知事であり市長であり、党派も会派も関係ないねと。現に、私は政党活動とか会派活動をやらないわけですから、ということは、そういうことで受けとめていただけるんじゃないかというふうに思います。
【記者】  掲示板のトラブルが解決する目途は、どのようにお考えでしょうか。
【知事】  それはわからないです。それはわからない。私に聞いてもしようがない。
【記者】  掲示板とは別に、事務所も外壁に自民党と書いてありますが、書き換える予定はありますか。また、そのことについては、自民党の処分に併せて検討されるのでしょうか。
【知事】  処分の話は、私がああだこうだ言う話じゃありませんから。それもずっと宙ぶらりんになってという話ですね。党則違反だからおかしいじゃないかと申し上げているところだけなんでね。
そのことは、そうなんですけれども、今申し上げたそこのところが、トラブルの話がずっとそのまま宙ぶらりんになっているもんですから、あえて、強いて私からおかしいじゃないかと言っているときに自分からするというのはどうかなという思いがあってそのままにしていますが。それと、この春までずっとずっと選挙続きだったんで、うちのスタッフも、少ないスタッフの中で、うちの仲間も、うちの職員からも出ましたしね、そんなことで時間がありましたが、それはそんなに遠くないときに、そこは。もう準備はずっとしているんですよ。いつでも切りかえられるように準備はしてありますので、それはそれで、しかるべきときにやれればというふうに思っています。
【記者】  トラブルとは、掲示板のことでしょうか。
【知事】  掲示板ですね。
【記者】  掲示板のトラブルとは、原状回復を求めているのに、原状回復がされていないということのトラブルということでよろしいでしょうか。
【知事】  まあそういうことですね。
【記者】  トラブルの解決は、法的手段ではなくて、話し合いで解決できればということでしょうか。
【知事】  いろんなあれがあるんじゃないんでしょうか。いろんな形というかパターンがあると思います。それはもう私がどうのこうの言うような話じゃないと思います。
【記者】  今は、まだ自民党の支部長であると思いますが、このことについては、自民党の処分が決まってから、検討されるということでしょうか。
【知事】  どうするもこうするも、外形的にその問題があるのでそのままにしているということだけで、別に何のこだわりもありませんから、何とも私は。皆さん何かしつこくしつこく、おもしろおかしく書こうとしているけど、全く何とも思ってません。だから、あくまでもその問題があるのでそのままにしてあるだけで、外形的にね。だけど、自分としては別に何のこだわりも。別に、だって今さっき申し上げたように、私自身は政党とか会派の活動やっておりませんから。それと、県民市民もそういうふうな目で見ているという方はおりませんよ、はっきり言って。私が今から自民党の活動をするなんていうことを思っている人はいないでしょう。だから、そういう意味では、そのところは全然自分自身は何のこだわりもありませんけど。だんだん、だんだん、最初のうち、正直、最初はむっちゃくちゃ腹立っとったけど。
例えばね、掲示板のところに、自分の名前のところにガムテープを貼られて、腹立ちませんか、それ。どう思いますそれ。ガムテープ貼られたんですよ組織的に。とってからならまだしもだけど、とってからでも腹立つけど、ガムテープで名前を貼られたらね。それって、名前にガムテープを上から貼られてですよ、それって、普通の人間がやることだと思いますか。だからそういう、間違いなく器物損壊だし、本当にとっていっちゃったやつは窃盗だけどね。だから最初のは本当に怖い、人のやることじゃないなと、人間の仕業じゃないなというふうに思いましたけど、思ったから今日まで、それぐらいやるなら、とことんやってやると思ってね、もちろん警察に被害届を出して受理してもらってますよ、はっきり言って。だから、その点についてどうするかというのはありますが、だんだん、だんだん、しかし、だんだん日がたってくるとね、人間というのはまあええかと、まあ昔のことだなと思ってね、だんだん、だんだん、正直言ってね、1カ月たち2カ月たち3カ月たち、半年ぐらいたってくると、だんだん、だんだんまあええかなという気になってんるんだな、不思議なことに。返せ、戻せと言ったってね、まあなとか。そういうのはやられ損ということかねと、正直言って。とって持っていって、ばっと、うずたかくどこかに積んで、特定の人のところに積んであったみたいだけど、その写真も全部撮ってあるよ。警察も現認しとるそれ全部。それだけど。そうしなかったら被害届受理せんでね、警察ってなかなか。だけど、まあだんだん、だんだん月日が経つとまあええかなという気には、正直なってますけどね。月日が経つとだんだんそういうもんかなと思います。
(7)

政府の中部電力への融資について

【記者】  先週、政府が中部電力に対して、政策投資銀行を通じて1,000億円融資すると決めましたが、そのことをどう評価しますか。
【知事】  大変結構なことだと思います。中部電力さんからの5項目の要請に対して、政府は、これはしかと受けとめたと、最大限に努力しますというふうに言っているわけでありますから、その第1弾がようやく決まったのかなというふうに受けとめております。ですから、政策投資銀行の1,000億円の融資というのは、これは大変ありがたいことだというふうに思いますが、ただ、そのことと私がかねてから申し上げている、正常に運転している浜岡原発を法律に基づかない要請で停めたと。それでもってその費用負担を中電だけに、我々愛知県の産業にかぶせるというのはいかがなものかと、こうずっと申し上げておりましたから、その点についての費用負担問題というのは、全くそこには出ておりませんので、引き続きそれは、強く申し上げていきたいというふうに思っております。
ただ、今回の融資が決まったということについては、大いに評価をしたいというふうに思います。
(8)

知事の特別秘書について

【記者】  知事の特別秘書に関して、自民党、民主党から反発の声も出ていますが、どのように理解を求めていくのか。また、自民党の中には、知事、職員の給与削減と秘書の問題を切り離せばという意見もありますが、それに対して知事はどのようにお考えでしょうか。
【知事】  議会というのは議論の場ですから、いろんな議論、いろんな意見があっていいと思いますから、十分御意見をいただいて御議論いただければいいというふうに思っています。それはすべての議案について、いろんな議案、いろんな意見、議論があるべきだというふうに思いますよ。そうでなかったら、103人も議員さんおいでになるわけだから、それぞれ地域とかいろんな業種とか職種とか、いろんなことを経てきてこられた方々ですから、それぞれの御意見をしっかりいただきたいというふうに思います。
その上で、私はかねてから申し上げているとおりなんですが、現に24の都道府県でそういう条例があると。それも地方公務員法に基づいて、法律に基づいて条例が24の都道府県にあって、19都府県かな、で置いてきた実績があるということなんで、そういう意味で、全国的にそういったことで実績がありますよと。ある意味で世間並みのことをお願いができればということかなと。
私だけのことじゃないわけです。私はずっと未来永劫、これから10年も20年も30年も40年も50年もずっと知事をやるわけじゃないので、やっぱり愛知県という大きな県で、いろんな活動をやっていく上においてそういった方が必要だと私は思っています。ですからそのことをね、私だけでなく、これからも含めてね。
だから、今から60年前にその条例があって、これがありゃ、普通は置けるはずなんだけど、給与条例がないというのは、それは、こんな1条がなかったというのは、当時の何ていうんでしょうね、条例をつくった人の、当時の事務方というか県庁のミスだろうと思うけどねそれ。そういう意味で私は今後の、この愛知県の県政を担う知事という職責にある方についてね、やっぱりそういったポジションに人間が必要ではないかということを申し上げているわけですね。現に、今のこういう政治状況の中で、いろんな意味で国とのかかわりが深くなり、現に私も機会があれば国の方に、東京に行っていろんな訴えをしている。そういう中で、やはりそういったポジションの人間が必要だということを、これは真摯に申し上げているところだし、これからも申し上げていきたいというふうに思っています。それについて、いろんな御意見があるというのは、それは、私はいろんな御意見をいただくのは大変結構なことだと思いますから、いろんな意見に耳を傾けながら議論をしていきたいというふうに思っています。
【記者】  知事の特別秘書について、例えば、自民党や民主党が否決や継続審議とかそのような形になるかもしれませんが、そのような対応を自民党、民主党が決めた場合、知事はどのように対応されますか。
【知事】  私はそういうふうにはならないと思っていますけれども、動きはこれからですから、仮定の話にはお答えする立場ではありません。