知事の記者会見
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平成23年8月8日(月) 午前10時30分
1.

知事発言

(1)

行革大綱に係る「重点改革プログラム(仮称)の策定に向けた重点改革項目(案)及び論点」について

【知事】  皆さんおはようございます。
私から冒頭、お手元に配付しております資料(https://www.pref.aichi.jp/0000043874.html)で御説明をさせていただきたいと思いますが、先ほど部長会議で、9時からの部長会議で、各部局に指示をいたしました。行革大綱に係る重点改革プログラムの策定に向けた項目と論点についてということを、これを、これまで総務部にありました政策評価・事務事業見直しプロジェクトチーム、これ、春からスタートさせて各部局と議論をし検討をしてもらいました。行革大綱をさらに深掘りするんだということで、事務事業の見直しを議論し、項目をつくったわけでございまして、それを今日、各部局に正式に指示をいたしました。これは、秋を目途にこれをさらに具体化し、重点改革プログラムをつくって、行政改革の取り組みを一層強力に進めていきたいというふうに思っております。
なおですね、お手元、部長会議で配った資料(https://www.pref.aichi.jp/cmsfiles/contents/0000043/43874/kaikakukoumoku.pdf)、この横長のやつがありますので、ちょっと、その5ページ以降をごらんいただきますと、行革大綱の深掘りの視点といたしましては5点の視点でやりました。
例えば民間活力の導入拡大ということで5ページ、芸文センターや陶磁資料館への指定管理者制度の導入はできないかという検討、それからネーミングライツの導入とか、未利用財産とか空きスペースの活用とかそういったことも、これも各部局で十分やってくれということで指示をいたしました。
それから2点目が資産の適正管理。老朽化とか利用状況などなどを見て、本当にこれは県がこれからもやっていくことが必要なのかということで、ざっと6ページ以降にあります。愛知こどもの国とか、勤労福祉会館とか、野外教育センターとかなどなどなどということでございます。これはもちろん関係の市町村なり団体の方がおられますから、即これが方向性を持ったものでありませんが、やっぱり十分、皆さんの意見を聞いて議論をしていただきたいということでございます。それから7ページも同じですね、産業技術研究所とか農業総合試験場、レクリエーション・スポーツ施設などなども聖域なく議論をしてちょうだいということでございます。
それから次は、3点目は効果の徹底的な検証ということでございまして、9ページでございます。いろんな関係団体の会費とか負担金の見直しとか、それからいろんな宿舎などなどの見直し、それから環境調査センターとか、海外産業情報センターなどなどの、そういったいろんな団体等々の見直し、そういったことが10ページにもございます。それから11ページも同じくでございます。それから、ここにありますように名古屋港とか水道事業、県立病院のあり方などなども議論をしてもらいたいというふうに思っております。それから、限られた財源の中でのものということで、福祉医療制度の見直しだとか私学助成の見直し、こういったものも議論をしていただきたいというふうに思っております。
それから4点目の地方分権改革の加速。これは13ページでありますが、こういったことも県と市の関係の議論、これもしていただきたいと思います。
それから人件費の見直しということで、定員の適正管理、それから時間外勤務の縮減などなど、全部で46項目ございまして、これをしっかりとやっていただきたいと思います。この46項目に関係する23年度予算額は全部で、これ全部、どこまでというのはありますが、総務部でざっくりやって、総計2,413億円がこの46項目に関係をいたします。これ十分議論をし、これを検証していただきたいというふうに思っております。秋を目途に重点改革プログラムをつくっていく、今日がキックオフでございます。
なお、お手元の資料(https://www.pref.aichi.jp/0000043874.html)にもありますように、こうした今回の初めての取組としてこれを公開いたしまして、インターネットで県のホームページにアップいたしまして、県民の皆様からさまざまな御意見をお伺いしようと思います。今日、8月8日の今日から8月26日金曜日まで、この間県民の皆様から十分な御意見をいただいて、さらに議論を深めていきたいというふうに思っております。できるだけこういったものを見える化といいますか、そういう議論を県民の皆さんから、わかりやすく見ていただきながら進めるということでございますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。
よろしくお願いします。
  
(2)

世界コスプレサミットについて

【知事】  おとといの土曜日、名古屋で世界コスプレサミットなるものがありまして、何かで出ろと言われたんで、何にしようかなと思ったんですが、何で私が「宇宙戦艦ヤマト」のデスラー総統をやったかというと、要は、準備期間が長いと、まあちょっとサイズがあるんですけど、あれ、売っているやつのサイズが、結果としてですね、あれしか着れる服がなかったというのがあれでございまして。
あれを着たら、あれを着るんだったら、顔は青く塗らないかんというふうに言われましたので青く塗ったところ、汗でも落ちんようにと、ごしごし塗ってくれたんで、最後、耳まで塗ったんで、最後とるときに、耳の穴まで塗ってくれたんでとるのが大変だったんですが、反応は、心配したんですが、まあまあそこそこ好評だったというふうに思っております。
2.

質疑応答

(1)

行革大綱に係る「重点改革プログラム(仮称)の策定に向けた重点改革項目(案)及び論点」について

【記者】  重点項目46項目で、2,413億円とのことですが、だいたい、いくら分ぐらいという削減目標みたいなものはありますか。
【知事】  それは、現段階では特にありません。やっぱり予見をもってやるのではなくて、その額を削るということではなくて、本来あるべき事務事業の見直しなり、持っているいろんな資産とか、施設とかが本当に機能しているかとか、そういう目でいろいろ御意見をいただきたいというふうに思っております。
【記者】  まったく削られないということもありますか。
【知事】  それはないだろうなきっと。それはないわな。ないけど、どれだけというのをつくるという趣旨ではないと思います。
【記者】  この秋の時点で、全ての項目についての県としての姿勢を打ち出すということでしょうか。
【知事】  可能なものは、できるだけ早く方向性を出したいと思いますが、中にはそう簡単にいかないというのもありますから、秋の段階で、これはこうすると結論めいたことを決めるものもあれば、こういった視点で引き続き議論、検討するというものもあれば、いろんな形があると思いますけど。
そういう意味で一つの一定の、この重点改革プログラムというものは秋以降にまとめたい。その中で、完全にこうすると結論めいたものもあれば、引き続きこれはこういう視点で議論していきましょう、検証していきましょうというのもある。いろいろなものが入ると思います。
【記者】  秋の時点で結論が出たものは、平成24年度予算に反映させるということでしょうか。
【知事】  それはそうでしょうね。
 はい。ですから、秋だということなんでしょう。
24年度予算に反映させるためには、年内には大体方向性をつくっておかなきゃいけませんものね、遅くとも。ということで、秋に一定の方向性をということになると思います。
(2)

東北地域応援のための出張を終えて

【記者】  先週の東北地域応援のための出張を終えてのご感想と、今後の支援についてあれば伺います。
【知事】  まず第1点、先週、1日、2日、3日、月、火、水で東北出張をしてまいりました。これはかねてから申し上げておりますように、5月21日に県営名古屋空港からいわて花巻便、7月2日に青森便というのがFDAさんによりまして運航が開始されました。8月1日からデイリー、毎日ということになりましたので、その段階で必ず私も乗りますよ、とこういうふうに約束しておりましたので、その初日から行ったということでございます。そういう中で、最初いわて花巻に行きまして、花巻の市長さんとか、商工会議所の会頭さんとか、いろいろな方とお話をし、そして翌日、釜石とか大槌町とかの訪問をさせていただきました。
現地、岩手県は、御案内のように関東自動車の東北工場とか、アイシンとか、豊田紡織とかグループ各企業が結構行っておりまして、ビジネスの需要があるということなので、そういう意味では大変、大変喜んでおりました。あとまた、平泉が世界遺産に登録されたということもありますし、我々は産業面、経済面での交流をさらに太くして御支援するということとともに、やっぱり観光面も含めて、やっぱり人の往来が活発になればなるだけ、それだけ応援ができるというふうに思っておりますので、その点をまず、ビジネスとか観光とか人の交流、そうしたことをまずはやっていきたいというふうに思います。
それから、大槌町はうちの愛知県から保健師さんを3月、たしか15日か16日からだと思いますが、発災直後から4人派遣をいたしておりまして、県が1名、中核市が1名、市町村が2名の、4名のチームでこれで30班。1チーム大体1週間ぐらいの、ダブりはもちろんありますけれども行って30班。8月12日で最後になります。というのは、8月12日で避難所が撤収するので最後ということでありますが、現地へ行って激励いたしましたが、本当によくやっていただいたと思います。この経験をぜひそれぞれの地元の市町村を含め共有をしていただきたいということを、お願いを現地でもしてまいりました。
それから、釜石市は、先ほど部長会議でも申し上げましたが、東海市と姉妹都市をやっておりまして。昭和30年代の後半にあそこに、今の新日鉄の東海製鉄所、当時、東海製鉄をつくるときに、釜石から新日鉄の社員が3,000人こちらに来たと。ですから民族大移動に近いのかもしれませんが、3,000人来て、その人たちの子弟も含めれば、あそこに釜石に縁のある方が1万人いると。東海市の人口は、今11万ぐらいいるのかな。だから、ちょうど1割ぐらいの方が、釜石に縁があるということでございますから、そういう意味では本当に御縁がある地域でありますから、東海市もしっかり御支援いただきましたが、我々も引き続き支援をしていきたいというふうに思っております。
それから青森には、これも去年の秋にJALの便がなくなるまで、年間10万か11万ぐらいあったというんですね。相当やっぱり、高度経済成長のときに青森のほうからこちらに来た方が、やっぱり御家族を連れて帰省したりなんかする需要が相当あったと、今も相当あるというふうに聞いております。それともう一つ、県営名古屋空港の隣が北部市場でございまして、やっぱり青森は、リンゴ始め農産物を多く関東とか京浜市場、それから大阪市場、そしてこの中京市場に売っておりまして、特に農協関係者とかそういった方々は、あの便がなくなったんで、これまでしょっちゅう名古屋に来て、青果の関係者といろいろ打ち合わせてしていたのが行けなくなったけど、本当にすぐ隣に来たので非常に喜んでおられました。いずれにしても、そういった形での経済面でのつながりをさらに深めていって、復興支援をしていきたいというふうに思っております。
なお、私どもは、地震対策アクションプランを見直すための有識者会議も6月からスタートしておりますので、そういった経験を踏まえて、またしっかりと地震対策をやっていきたいと思っています。また、津波対策については10月の後半に南知多町で津波対策の防災訓練をやりますので、そういったこともしっかりとやっていきたいというふうに思っております。
(3)

県庁の省エネ・節電対策1ヶ月の実施結果について

【記者】  県庁の省エネ・節電対策が、7月からスタートして1か月経ちましたが、現段階での実施結果を教えてください。
【知事】  これは、御案内のように月曜日から、月、火、水の午後1時から4時のピークカットをメインにしながら、休憩時間を、大変、職員及び県民の皆さんにも御不便をおかけしている面はあるかと思いますが、12時から1時間を午後1時から1時間ということに1時間シフトいたしました。その間、消灯したり、エレベーターを止めたり、冷房を止めるということもやりまして、御協力をいただいております。
その1カ月間の節電実績は、この本庁舎、西庁舎、自治センター、いわゆる県庁の本庁の3施設では、平均して1日当たり5%の削減率ということでございまして、大体目標どおりということでございます。また、地方機関の三の丸庁舎、海部総合庁舎など五つの総合庁舎では、当初見込みの削減率6.7%に対して大体7.0%ということで、大体目標どおりの節電効果が上がっております。引き続き無理のない範囲で節電を率先垂範でやっていきたいと思っております。
なお、熱中症になったら元も子もありませんので、これは関係部局長さんに十分言っておりますが、これは臨機応変にやりますので、ぜひ、何かいろいろあったら、知事政策局のほうに何なりと申しつけていただきたいということを申し上げております。
まだまだ夏、これから本番ということでありますから、引き続き節電と、それも熱中症になったらしようがないので、電力をスマートに賢く使う「スマート・ユース」に心がけていただきたいということをお願いしたいというふうに思っております。
(4)

東海テレビ放送の不適切なテロップに関する同社社長との面談について

【記者】  今朝、東海テレビ放送の社長と面談されたようですが、その内容についてお聞かせください。
【知事】  東海テレビの今回の件につきましては、事が事だけに、大変遺憾だというふうに思っております。とにかく視聴者の皆様と県民の皆さん、そして特に岩手県の関係の皆さんには、十分にこの経過を検証した上でしっかりと説明をしていくということが必要だということを申し上げさせていただきました。また、改めて再発防止とコンプライアンスの徹底ということについても申し上げさせていただきました。
私自身は、愛知県知事という立場でありますから県民の代表として、また、愛知県は、東海テレビの設立の経過ということだと思いますが、第2位の株主でございまして、そのことも踏まえてですね、実は、木曜日の放送だったので、直ちにということで、金曜日に、うちの県庁の事務局のほうから東海テレビには、極めて遺憾であり、これは善処されたいと、二度とこういうことが起こってはいかんということは申し上げておりましたが、改めて私のほうから社長さんのほうにしっかり話をしたほうがいいと思って、今日ということでございまして。明日以降、私おりませんので、今日ということで日程を調整して。私、今日は午後、設楽町というか旧津具村まで行きますので、今日、山村問題懇談会ということで行きますので、昼間までということの時間の中で調整いたしましたところ、こういう状態ですから非常に先方が御多忙だということもあって、いつでもいいよということで、朝7時ということになりました。我々は別に、朝何時であろうが結構ですからということで、今日は申し上げさせていただきました。
まだまだ、これは、事態は、完全におさまったということではありません。むしろ、我々もそうですが、エリアである東海三県はもちろんでありますが、岩手県さんのほうに十分引き続き誠意をもって対応していただきたいというふうに思っております。
【記者】  知事が意見を述べられて、東海テレビ放送の社長からは、どのような発言がありましたか。
【知事】  事態の経過、経緯について説明を受け、今後の対応についてもお話をいただきました。東海テレビでは対策本部を設置し、社長さんが自ら本部長について陣頭指揮をして、今回の一連の経過のとにかく謝罪と、その事故の検証を進めている。もちろん、今後の再発なんかとんでもない話でありますが、その再発防止、コンプライアンスの徹底ということについて、陣頭指揮でやるという決意をお聞かせいただきました。
とにかくほかの会社と違って、テレビ局というのは、まさに社会の公器でありますから、その点について十分、先ほど申し上げましたが、その点について十分県民の皆様、視聴者の皆様に十分説明をし、理解をいただくようにやってくれということを申し上げました。
(5)

自民党愛知県連執行部のメンバーについて

【記者】  先週末に自民党愛知県連執行部のメンバーが発表になりましたが、知事の感想をお伺いします。また、これから県政を運営されていくにあたって、どのような関係を築かれていくのかお聞かせ下さい。
【知事】  自民党愛知県連の役員さん構成については、もう7月の半ばに顔ぶれが決まっているというふうにお聞きしておりましたので、その配置が決まったということなんで、別に特に、特段の感想は私自身はありません。ああそうですかということかなというふうに思っております。
私は県議会、103名の県議会の皆さんと対しているわけでありまして、そういう意味では、県連の役員がどういう配置になるかということについては、直接私とは、そう関係はないのではないかというふうに思っております。ですから、今回どういう形の配置になったとしても、そのことで何か影響があるとか、そのことで何か私自身が感想を持つということは特にはありません。
(6)

米国債格下げによる愛知県への影響について

【記者】  アメリカの国債の格付けが下がり、今日も株式市場で下がっているようですが、経済が混乱すると、愛知県にも影響が大きいと思いますが、どのようにお考えですか。
【知事】  大変憂慮すべき事態、状態だというふうに思います。ですから、今朝からG7で電話でのやりとりがあったというふうに聞いておりますが、それで先ほどですか、国際的な、世界の金融市場の安定にG7として一致して協調して対応するんだという声明を発表されたと聞いておりますが、そのこともあって、週明けの今日、朝から始まるアジア市場が動揺しないようにということで、緊急声明を発表されたというふうに受けとめておりますけれども、そのことで、今のところ78円台ですか、ということでありますから、そのことは市場、今回のG7の緊急の対応は、市場の一定の評価といいますかね、効果はあったんではないか、評価を得ているんではないかというふうに思います。
引き続きこれは、特に日本が、日本から強くアメリカ及びヨーロッパ各国に言って、世界の金融市場が安定するようにということを、日本がむしろリーダーシップをもって働きかけてやっていくということが必要だというふうに思っています。ですから、そのことも含めて、できるだけ早い機会に全国知事会の円高対策のプロジェクトチームを開いて、そのことも含め政府、日銀に対して強く要請をしていきたい、その先頭に立ってやっていきたいというふうに思っています。