知事の記者会見
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平成23年8月22日(月) 午前10時30分
1.

知事発言

(1)

あいちの離島・80日間チャレンジスタッフ決定について

【知事】  おはようございます。
お手元に資料(https://www.pref.aichi.jp/0000044406.html)をお配りしてございますので、「あいちの離島・80日間チャレンジ」について、そのチャレンジスタッフが決定いたしましたので発表させていただきます。
7月19日から8月12日まで、募集しておりました「あいちの離島・80日間チャレンジ」のスタッフでございますが、これは各新聞、テレビ、マスコミ報道等々、特にスポーツ新聞も含めてですね、相当PRをしていただきましてありがとうございました。おかげで全国各地から518人の応募がありまして、そのうち20名の方を最終的に選んで、8月18日の最終面接、地元の関係者を中心とする選考委員会で、選考いただきまして決定いたしました。本日発表させていただきます。スタッフはお手元に配付(https://www.pref.aichi.jp/0000044406.html)しているとおり、全員女性ということでございますが、まず、佐久島担当は、新里碧さんということでございます。日間賀島の担当は、竹内晴奈さんということでございます。いずれも東京都在住の方。それから篠島担当は、千葉県八千代市在住の奥山暁子さんという方でございます。それぞれの在住と年齢は書いてあります。
それぞれお三方のマニフェスト、詳しくは地域振興部に聞いていただきたいんですが、この一覧表(https://www.pref.aichi.jp/0000044406.html)にありますが、佐久島の新里碧さんは、島での生活、作品制作の過程を漫画でブログに書くと、島のお土産を開発していただくということでございます。それから、日間賀島の竹内晴奈さんは、愛知県知多市出身のシンガーソングライターの方でございまして、島のテーマソングをつくると、島でライブ活動をやるということでございます。それから篠島の奥山暁子さんは、これはフリーランスライターをやっていた方でありまして、あこがれの職業は漁師さんということでございまして、1日1匹必ず魚を釣って、釣った魚を料理するということでございまして、漁師に特化した雑誌「月刊漁師」を発行するというのが公約、マニフェストでございますので、是非、大いに期待したい。海が荒れたときは、魚も毎日は釣れないと思いますが、是非、頑張っていただきたいというふうに思っております。
それが、離島80日間チャレンジということでございます。本当にたくさんの反響をいただきましてありがとうございました。また、9月5日月曜日に、私のところに3人とも来ていただくということでございますので、また、その折は是非よろしくお願いを申し上げたいと思います。
島でこの間にどういう活動をやっておられるか、一回、私も拝見したいなと思っておりますので、その折は、またよろしくお願い申し上げたいと思います。
  
(2)

円高対策について

【知事】  先週、17日の水曜日、円高是正プロジェクトチーム会議を全国知事会でやらせていただきました。そして、知事さん本人が集まって、この円高問題について、かんかんがくがく議論をやって、そしてアピールをつくって、緊急アピール要請書をつくって、政府、日銀に要請に行きました。それぞれ、皆さん重く受けとめる、思いは同じだと、できる限りのことをやるというコメントをいただきました。引き続き、これはしっかりとやっていきたいと思っておりますが、今日現在も76円64銭ということでございます。大変厳しい状況だと思っております。とにかくこの危機感を多くの皆さんに共有していただいて、特に、特にやっぱりこれは、世界の金融マーケットは、まさにその国の政治のメッセージを、意思を試しているということだと思います。ですから今、民主党代表選挙がこれからということでございますが、しっかりとした政策論争をやっていただいて、しっかりしたリーダーを選んでいただいて、強力なリーダーシップのもとで、まずはこの円高対策を。もちろん大震災の復興は当然のことでありますが、それとあわせてといいますか、オールジャパンとしては何といっても、この復興をやっていくためにも、日本経済が元気でなければいけませんので、この円高是正を一丁目一番地、最右翼の政策として、強力なリーダーシップで、強力なメッセージを発して、取り組んでいただきたいというふうに思っております。そのことを強く申し上げていきたいというふうに思っております。
2.

質疑応答

(1)

民主党の代表選挙について

【記者】  民主党の代表選挙において、復興増税とか、円高対策とか喫緊の課題がある中で、小沢氏の党員資格、処遇をどうするかという問題が上がっていることについて、知事はどう思われますか。
【知事】  いろんな経過があってのことということでありますから、私がとやかく言う立場ではないので、そこは控えたいと思いますが、ただね、私は、自民党総裁選挙を延々と何回もやってきましたので、そのあれからいきますと、政策ももちろんですし、党内でのいろんな政党の中でのあり方とか体制づくりといったのも、当然それは争点になるわけですから、私は総裁選挙というのは、特に与党のリーダー選びというのは、総理大臣を選ぶ選挙ですから、私は森羅万象ありとあらゆることをテーマに挙げて議論をすると、その際にですね、その際、議論をするというのは、私はありだというふうに思っておりますから、是非、森羅万象ありとあらゆることをテーマにして、この国の、日本のこれからの方向をしっかり議論して、つくっていただきたいというふうに思っております。
それと、私もう一つ申し上げると、小沢氏云々のことは、コメントする立場にはありませんが、前から申し上げているんですけど、やっぱりこういう復興のときだからというのもありますし、特にこの円高、これだけの円高の局面に立ち向かっていくということになりますと、やっぱり強力な政治のリーダーシップ、メッセージが必要になると思います。そのときに、やっぱり今は、政権与党である民主党が300議席持っているわけですから、300議席持っているところが、国民の目から見てしょっちゅう痴話げんかをやったり、足の引っ張り合いをしていると、まとまらんということでは、それは政局は安定しないし、強力な政策は打ち出せないと思いますよ。
だから、自民党とか公明党に大連立だとか何とかって、よその党に声をかけるより前に、まず300議席持っているところがしっかり意思統一してもらわないと、まともな政策なんかできるわけないので、好き嫌いは別にして、まずは、やっぱり今回の代表選を通じてしっかり、森羅万象ありとあらゆることを議論してもらって、しっかりとした強力な政治的な基盤をつくって、政権をつくってもらいたいというふうに思います。そういう意味ではエールを送りたいと思います。頑張ってもらいたい。
(2)

円高対策について

【記者】  先週の全国知事会の円高是正・デフレ対策プロジェクトチームの中で、民主党の代表選の候補者に、まとめられた緊急アピールについての考えを正すということでしたが、その後、具体的にスケジュールは決まりましたでしょうか。
【知事】  大体、打ち合わせしたんですが、趣旨を簡単にしましてね、あと四つ項目がある。それぞれについて中身ぐちゃぐちゃ書いてもしようがない。項目を見れば大体わかるから。というか、ばっとあるわけですよ、知事会の公開質問状というのは。項目が10以上になるんじゃないの、あれ多分。それこそ森羅万象だから。その中に円高をどーんと乗せて、円高対策を、きちっとしたアンサーをもらうということですね。ですから、それは、スケジュール的にはいろいろあの後打ち合わせがあったよ。あったけど、そうはいったって、やっぱり候補者が出そろう前にぶつけるのは失礼だから、候補者がスタートする公示の日に20人そろえて、これは自民党総裁のときも一緒だから、出して、その後に、直ちに持っていくと、各陣営にね。そういうことじゃないのということは申し上げました。
だから、いつなんだろう。27日がスタートということ、29日か大体。と言われているけど、そのスタートしたときに候補者が出そろったら、ばんと持っていくということでやっていきたいと思います。
【記者】  県の9月補正予算で、県独自の円高対策を提案するお考えですか。
【知事】  金融、円高、急激な円高に対応する融資制度というのは、今でもあるわけですね。県の信用保証協会とか、その制度の枠の中でやっているわけですよ。ただ、今言われたように、これだけ急激な円高になると、やっぱりそれについて、どういうふうに対応するのかということも含めて、これはやっぱり早急に研究したいというふうに思っております。
ただ、国のほうもいろんなことを考えてくるし、国のほうは、こういう円高局面だからこそというか、そういうときだからこそ、国内に投資をする際に補助金を出すようなことを、この3次補正に乗せたいというようなことの情報がありますが、そういった状況をにらみながら。ただ、3次補正だと9月末ぐらいになっちゃうでしょ。そうすると、県議会の9月補正には間に合わんだよね。だから、そこのところ、そういう意味で、国の概算要求8月末というやつが1カ月遅れるわけでしょ。で、3次補正と合わせてやるっていうんでしょ。そういうのも含めてね、やっぱり国政というか、今の政治の、日本の政治の動きが余りにも遅いというか、とろいというか、のろいというか、ということなので、全国の地方自治体の9月補正にも影響してきますよね。3次補正に乗っけられないもん、今のままだと。だから、それも含めて困ったことだなと思いますが、だから、いずれにしろそういう状況をにらみながら少し、どこまでやれるか研究してみたいなというふうに思います。
(3)

あいちの離島・80日間チャレンジスタッフ決定について

【記者】  あいちの離島3島とも色々事情があり、それぞれの課題があると思いますが、このチャレンジスタッフ3名に、知事としてどういうことを期待されますか。
【知事】  先ほど申し上げたとおり、それぞれお三方の、お三方の公約というかマニフェストがあるわけですから、それを訴えて、地元の方を中心に面接をしていただいて選んでいただいたので、是非、それを含めて大いに、それぞれの島の魅力を大いにアピールしていただいて、大いにそこから全国に発信していただきたいな、それを期待したいと思います。とにかくこれを機会に、またそれぞれの島、3島に県民の皆さんだけじゃない、全国の皆さんの目が集まって、一人でも多くの方がまた訪れていただけるような、そんな活気が出てくればというふうに、大いに期待したいと思います。
(4)

東日本大震災被災地からのがれき受入について

【記者】  がれき処理の件で、以前から受け入れる意向は国に伝えているとのことですが、今、放射能の問題が出てきて、住民から嫌だという声も出ると思いますが、被災地からのがれき受入れを、具体的にどのように進めるお考えなのか伺います。
【知事】  がれきの処理はですね、これは東北三県で2,300万トンのがれきが出たと、こういうふうに推定されています。それこそ何十年分ですから、とても現地だけで処理できるとは思えないということで、私は、4月に宮城県の村井知事と話したときにも、最大限の我々としては、受け入れ支援したいということで、15万7,000トン、約16万トンの受け入れをそのとき表明したわけです。その姿勢は私は変わっておりません。これは最大限支援したい、受け入れしたいというふうに思っております。
ただ、ただ問題は、今言われた放射性物質云々の話が、それ以後出てきたということなので、もちろんそのことは、このがれきの受け入れをすることによって、県民の皆さんに不安を与えてはいけませんので、これはやはり放射性物質については、十分チェックをして、そういったものを含まない形のものを、受け入れるということになるんだろうというふうに思っています。ただ、具体的に、今まだそういった申し出というか連絡もありませんので、具体的にあった段階でそれは協議をしていくということになると思います。
【記者】  少しでも放射性物質が出るがれきであれば、受け入れられないということでしょうか。
【知事】  そこのところは、まだ具体的な話は来てませんのでね、コメントは、仮定の話には、ちょっとコメントするあれではありませんが、基本的には、やっぱり県民の皆さんに不安を与えるということにならないような形での受け入れということをせざるを得ないと思いますから、具体的な話があった段階で、特にその点も含め十分協議をしたいというふうに思います。
うちだけじゃなくて、他の県もみんな同じだと思います。だけど、それはそれとしてとにかく最大限、こういうときですから最大限の受け入れと支援はしたいと思っています。
(5)

中京独立戦略本部について

【記者】  市長と市議会で、附帯決議を巡って、議論されているようでして、議会の方では、市長の判断で行ってもらってもいいという意見もでていますが、河村名古屋市長と、打開策について、話をされているのでしょうか。
【知事】  そりゃもちろん。一旦7月の、正直言って、7月19日にやろうって決めたのを流したわけですよ。だから、それに至る経過の中で、一体、この附帯決議っていうのは何なんだと、やれるのかという話を延々とやっています。しょっちゅうやっています。
ただ、それは名古屋市役所と市長、河村名古屋市長と名古屋市役所と、市当局と市議会の話なんでね、それ以上私は言えないけど。とにかく経済界の人も、学者さんの有識者、外部の人を頼んだわけだから、いつまででもやれんというわけにいかんので、早くそこはしっかりとケリをつけてやるということに、段取りしてくれという話はずっとしています。
もちろん、河村さんも名古屋市当局も、名古屋市会もやるという方向なんだから、そりゃいずれかは、どこかの段階ではやるということなんですけど、これは一日でも早くやらないと、どんどんどんどん、今年の23年度はどんどん来ちゃうから、早くやるぞということは言っています。いずれ、そんな遠くないときに一定の方向が出てくるというふうに思っています。それをどうするかは、河村名古屋市長が発表されると思いますがね。
【記者】  開催は、9月県議会の後ぐらいでしょうか。
【知事】  だからそこは、そのタイミングは、河村名古屋市長が市議会との、市議会との間をどういうふうにするかということにかかっているので、それは早くやってくれというふうに申し上げています。
【記者】  河村名古屋市長は、中京都構想について、やる気がないのではと思いますが、知事はどう思われますか。
【知事】  いや、そんなことない、そんなことない。それは、しょっちゅう話をしてるから。だって、公約に掲げてる。それからずっと、しょっちゅう話をしている。そこは何ら問題ないと思います。
(6)

牛肉の放射性物質検査について

【記者】  放射性セシウムを含む牛の検査ですが、岐阜県と三重県では、ブランドを守るために、積極的に始めているようですが、愛知県の方は、以前と同じで、入ってきた段階でということで変わりはないでしょうか。
【知事】  これはね結局、愛知県内の肉牛肥育農家、426農家を全部聞いて、そうした東北・関東地方での収集された稲わらを使っているかということについては、使っていないということ、それから、57の飼料販売業者、餌の販売業者、県内の、これも聞いたけど、それは扱っていないということなので、愛知県の農家には入っていないということですから、そういう意味で、そういうのが流通していたという三重県と岐阜県とは違うということだと思っています。ですから、そういう意味で、一切そういったものを使っていないので、愛知県の肉牛については、これは、私は安全だというふうに考えておりますから、当面、全頭検査ということまでは考えておりません。ですから個々に。
それと、前に申し上げたんですが、愛知県は、県内の自給率が結局15%なんですよね、いわゆる県でいう牛肉の自給率というのは。だから、85%よそから来るので、そちらのほうと、産地のほうできちっと、実際、牛をと畜したところをチェックしてもらって、そこをやっぱりやっていただくと、データを、そういう情報を出していただくということに尽きると思います。ですから、そういったものが判明次第、逐一これは県民の皆さんにお知らせをして、安全・安心を確保していきたいというふうに思っています。
同じことは米でも言えましてね、米についても、いろいろ各県あります。一応国のほうから言われているのは17都県がね、隣の静岡までは調査をしろということなんですが、今のところ、そこで調べたところ一切出ていないということですし、愛知県内の空気、大気中のいろんな放射性物質の数値も基本的には問題ないということですから、現段階では、米についても、あえて調査をするということまでは考えておりません。
もちろん、事情が変わればもちろんすぐ、即座に対応する段取りはいたしておりますけれども、今のところは、そういったところまでは考えておりません。