知事の記者会見
メインメニュー
知事のマニフェスト 知事の発言・寄稿 知事記者会見 県議会知事提案説明 知事からのメッセージ 知事交際費の執行状況 プロフィール トップページ 写真で見る主な活動


平成23年12月19日(月) 午前10時30分
1.

知事発言

(1)

定例知事記者会見の生中継の開始について

【知事】  皆さんおはようございます。月曜日の定例記者会見を始めさせていただきたいと思います。 
定例記者会見の生中継の開始ということでございまして、これまでは、この定例会見での模様は新聞、テレビなど通じまして広く県民の皆様にお伝えいただいておりますが、県におきましても、これまで定例会見の模様はインターネットにより録画配信をしておりました。このたび、よりスピーディーに定例会見の模様をお伝えするため、県政記者クラブの皆さんに御理解いただきまして、本日の定例会見からインターネットのユーストリームを利用して生中継ということになりました。この定例会見をリアルタイムでご覧いただくということで、県政をより身近に感じていただきたいと思います。
  
(2)

世界銀行での愛知用水パネル展における皇太子殿下への御説明について

【知事】  世界銀行での愛知用水パネル展における皇太子殿下への御説明ということでございます。
世界銀行の日本支社というのは、東京の内幸町の富国生命ビルというところにありますが、その1階に、私も気づきませんでしたが、今から何年前、5〜6年前から世界銀行のブースがありまして、そこに12月5日から22日まで愛知用水のパネル展をやっていただいております。これは、私、8月に長野の牧尾ダム、御岳山のふもとの牧尾ダムに行った時に、その時ツィッターで、これは世銀の借款を受けてやった戦後の東名高速とか東海道新幹線と並ぶ三大プロジェクトですと、こういうふうにツイッターで書いたところ、世銀の職員がそれを見て、これをやってくれたということでございまして、ちなみに、IMF・世銀の総会が来年10月に48年ぶりに東京で、日本で開かれるということもあって、今そのプレイベントをやっているそうです。
そんなことでやっていただいて、これが愛知用水概要図という、これは原寸大だな。原寸大ですが、これが元になって、昭和23年に浜島辰雄さんという当時安城農林高校で農業土木の先生をやっていた方と、知多市の久野庄太郎さんという篤農家のお二人が、この図面を持って吉田茂総理に直談判に行って、そこから始まったということでございまして、これは個人で作ったんですけれども、今の愛知用水の水路は全く一緒。それだけの情熱を持って作られたということで、これのパネル展がありまして、これも展示をしていただきました。
それをこの間、13日の火曜日に行ってきたんですが、なぜ行ったかといいますと、皇太子殿下に急遽御視察をいただけるということになりましたので、行ってまいりました。始まる前に皇太子殿下には、15分ほどお時間をいただいて御進講をさせていただきました。愛知用水のこと、それから愛知県は明治用水、豊川用水、さらに宮田用水、木曽川用水、木津用水と、農業用水の延長の長さは全国3番目ですけど、面積当たりの水路密度は日本一でございまして、農業生産額も全国3番手ということでありまして、日本有数の農業県ですということも御進講させていただきました。
併せまして、9月の台風15号について殿下は、100万人を超える避難勧告ということに対して非常に御関心をお寄せいただいておりましたので、実際139万人の避難勧告を出させていただきましたが、都市型豪雨に対しては非常に我々問題意識を持っておりますと、これから関係の市町村としっかりと協議をして、よりよい方向を見出していきたいということを御報告させていただきました。また、あいちトリエンナーレ、昨年お越しいただきましたが、その話を申し上げ、お礼と、また2年後にもやりますということを申し上げさせていただきました。殿下からは素晴らしかったというお声をいただきまして、また是非、次回も御視察いただければありがたいということを申し上げさせていただきました。
いずれにしても大変光栄なことでございまして、こういったことも含め、これからもしっかりと取り組んでいきたいというふうに思っております。
  
(3)

名古屋環状2号線西南部・南部区間の見通しについて

【知事】  名古屋環状2号線西南部南部区間につきましてでございます。
名古屋環状2号線は、今年の春、3月に東南部が開通いたしました。南西部につきましては、平成21年5月にいわゆる有料道路と国の直轄で合併施行でやるということになりました。当時は選挙前で、麻生内閣で景気対策のときに、東京外環が1兆3,000億円、この名古屋環状2号線が1,350億円ということで何とかこれを乗っけていこうということで、私、当時自民党の県連会長をやっておりまして、これを一生懸命押し込んで、ゴーサインになったということを覚えておりますが、その後、政権交代があって、その秋に凍結されてしまいました。その後、昨年4月に有料道路方式で整備方針が示されたが、またこれが実現をしておりません。
こうした中で、先々週に、12月9日、高速道路のあり方検討会というのが示されまして、そこにミッシングリンクの解消ということで、東京外環、名古屋二環などの大都市の高速道路は整備を、こうした整備をすべきだということで例示をしていただきました。これを受けて松原国土交通副大臣が先週、東京外環については来年度早々の着工を表明されましたので、「東京外環と名古屋二環はこれまでの経過からセットですよね」ということを急遽、先週水曜日、14日緊急要請を行わせていただきました。松原副大臣からは、有識者委員会の報告のとおり積極的に取り組んでいきますという前向きな発言をいただきました。もうこれは昭和62年に用地は全部買えておりますので、是非、早期の着工ということで引き続き働きかけをしていきたいというふうに思っております。
  
(4)

愛知県美術館の特別開館について

【知事】  愛知県美術館の特別開館についてでございます。
現在、愛知県美術館では「生誕100年ジャクソン・ポロック展」というのを開催いたしております。実は、昨日私、拝見してまいりました。これは愛知県美術館の学芸員が中心となって企画したものでございまして、アメリカからも、海外からも、それから日本国内からもこのジャクソン・ポロックのものをかき集めて、多分これだけの展覧会を日本でやるのはもうないだろうと言われておりますが、これを愛知県美術館でやった後に東京の国立近代美術館でやりますが、2カ所だけでございまして、その8〜9割をうちの愛知県美術館の学芸員が企画したということでございまして、大変意義のあるものということでございます。従って、1月3日は休みでございますが、1月3日、是非、多くの方に御来館いただきたいということで特別開館をすることといたしました。
ジャクソン・ポロックはアメリカの作家で、ピカソ後の絵画芸術の新しい地平を切り開き、現代美術の出発点ともされております。是非ですね、これは1月22日まででございますので、是非、多くの方に御来館をいただければと思います。
なお、1月3日は先着100名様にポロック展ポスターのプレゼントも用意いたしております。1枚500円で売っているやつでございますが、是非、お越しいただけたらというふうに思っております。既に1万6,000人の方に御来館いただいておりますが、さらに御来場いただくようにお願いしたいと思います。
  
(5)

交通安全啓発活動について

【知事】  交通安全啓発活動についてでございます。
12月8日に交通安全年末緊急アピールを私と県警本部長とでここでさせていただきました。しかしながら残念なことに、昨日までの交通事故死者数は212人で、前年同期と比べて26人増加をいたしておりまして、全国ワースト1位。2位の東京都とは8人の差があります。引き続き交通事故防止に向けて、県として様々な取り組みを行ってまいります。例えば、人が多く集まる栄などでの交通事故防止のキャンペーン、県警と連携した駅前での飲酒運転根絶の呼びかけ、地域の公民館などでの高齢者向けの交通安全啓発活動などでございます。
なお、明日20日は毎月の交通事故死者ゼロの日でございますので、明日午前8時半から県庁の正面玄関前の大津通におきまして再度また街頭に立ちまして、私も参ります。県庁挙げた交通安全啓発活動を実施させていただきますので、よろしくお願いを申し上げます。年末に向けて一件でも交通事故を減らしたいと思っておりますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。
  
(6)

中華人民共和国への渡航について

【知事】  明日の午後から中国に訪問することにいたしております。上海及び江蘇省を訪問いたします。上海、それから南通、それから南京というふうに回ってまいります。
御案内のように愛知県は、1980年、31年前に江蘇省、南京市がある、上海の隣の江蘇省と姉妹提携を結んで、もう31年経ちます。たまたまですね、私は今年の秋、江蘇省に行かれるという方何人かに、江蘇省の書記に親書を書いておりました。親書を書いておりましたが、相手の名前の、江蘇省書記の名前を見てオッと思ったのは、羅志軍(ら・しぐん)という書記を私知っておりまして。
たまたまですが、ちょっと待て写真残っとるぞと思って調べたら、ちょうど8年前の2003年の12月に彼は南京市の書記をやっておりまして、名古屋市と姉妹都市だから何かの記念の何かがあるっていうんで日本に来たと言って、東京へ来た折に私のところに表敬訪問してくれまして、自民党本部で相手をして、私と彼、こんな大男ですけど、一応写真も出てきたんで、こいつを持っていって渡さないかんなと思っておりますが、そんなこともありましたので、これは早いとこ顔を出した方がいいなということもあってですね、日程を探りましたら、年内というか、この3月まで、年度内を探したら、この日程しかないということだったので、明日、急遽行って訪問してきたい。彼らにも是非、愛知に来てもらいたい、訪問していただきたいということで招請をしていきたいなというふうに思っております。向こうの方も覚えていて、「はよ来い」って手ぐすね引いて待っていると思いますから、是非、行ってきたいと思います。
ちなみに、南京では、愛知県立芸術大学、県立芸大と南京芸術学院が学術交流に関する協定を結んでおりますので、そういったことについても意見交換をしてきたいと思っておりますし、また、南通では経済特区を視察したり、あと、名古屋銀行さんが前から事務所を設けておったんですが、愛知県からたくさん企業があっちに行っておられるということで、北京政府の認可を取って、今年の9月に支店に格上げをしたということでございまして、名古屋銀行さんの頭取さんが現地で待っておってくれるそうでございますから、それも含めて視察をしてきたいというふうに思っております。また、上海では旅行会社も訪問し、また愛知に対する、セントレアを利用していただく、そういったツアーの要請もしていきたいというふうに思っております。
いずれにいたしましても、短い時間ではありますけれども実りの多い訪問にしたいというふうに思っておりますので、また、よろしくお願いを申し上げます。
2.

質疑応答

(1)

中京独立戦略本部の開催について

【記者】  中京独立戦略本部について、その開催の目途、見通しについてお伺いします。
【知事】  これは従来どおりここでも申し上げてまいりましたが、この7月に開催するということで、6月にメンバーも発表し、看板もつくり、段取りを進めてまいりましたが、名古屋市会でのハプニングでああいう議決がされてしまったので、その後、名古屋市当局と名古屋市会との間で調整協議がされておられるという状況でありまして、我々としてはですね、これは県と市で一緒にやっていくということでありますから、その協議調整の状況を見守っているということでありますが、前から申し上げておりますように一日も早くこれは、できるだけ早く開催をすべきだと思っておりまして、我々も準備万端進めておりますので、是非、早くやっていきたいと思います。
なお、プロジェクトチームは、もう既に多くのプロジェクトチームをスタートさせておりまして、今日も午後、観光プロジェクトチームがあります。ですから、プロジェクトチームをどんどんどんどん進めていって、実を上げていきたいと思います。
なお、中京独立戦略本部につきましては、引き続きこの調整をしていきたいというふうに思っております。
(2)

大阪市長就任及び新党構想について

【記者】  今日、橋下氏が大阪市長に就任しましたが、知事の所感をお伺いします。また、先週末、一部の報道であった石原東京都知事の新党構想に関し、橋下市長が大村知事と連携というような報道がありましたが、今後、橋下市長と連携しての国政への働きかけについて、何かお考えのことがあれば教えてください。
【知事】  選挙からだいぶ経ちましたけれども、今日が正式な就任日でですね、橋下さんの大阪市長就任ということなんで、選挙の勝利と併せて心からお祝い申し上げたいというふうに思っております。
選挙中も、私、2度ほど選挙応援に入らせていただきました。また、選挙の終わった後も何度も電話などなどでやりとりもさせていただきました。そういう意味では、ちょうどこの1年ぐらい、いろんな意味で連携して一緒に連絡とってやってきた同志として、これからも我々愛知と大阪で連携しながら世界と闘える大都市を作っていきたい。日本を代表してアジアの大都市と勝負して、闘って勝てる、そういう大都市を作っていきたいという思いは一緒でありますから、是非、それをさらに前に向けて進めていきたいというふうに思っております。
なお、先週一部の報道であった新党構想云々。そこまでいくかどうかは別にいたしまして、それはそれとして、多分そこまでということには今すぐにはならないと思いますが、いずれにしても、政治活動、政治行動として我々地域から、地域からというよりも、日本を代表する大都市から日本の国の形を変えていきたいという思いは一緒でありますし、私も前から申し上げておりますように、我々は現場の行政を預かる者として、私は愛知に人、物、企業をどんどん集めて日本一元気な愛知、世界と闘える愛知・名古屋を作りたいということで、それはそれで誰にも負けないようにしっかり頑張っていきますが、その時、やっていく上においてね、やっぱり我々がこの愛知で、橋下さんが大阪で、我々だけが力んでおっても実現できんものがありますので、そういう場合はやっぱり国に働きかけをしていかなきゃいけない。国会議員に、国会に、そして国政に働きかけをしていかなきゃいけない。それは事実だと思います。ですから、どういうふうに働きかけをしていくのか、それは私は私のやり方、流儀、スタイルがあります。橋下さんは橋下さんのやり方、流儀、スタイルがありますから、それはそれぞれのやり方があると思いますが、よくよく連携をとって、連絡を取りながらこれはやっていきたいというふうに思っております。これからも連絡を取ってしっかりとやれればというふうに思っております。向こうからもそう言われておりますから、しっかりやっていきたいと思います。
【記者】  新党構想に関して、新党の形になるかは別として、石原都知事や橋下大阪市長以外の方とも連携をとるお考えはありますか。
【知事】  先週、一部報道があったのは承知しておりますが、明日どういうことかとは私は特に聞いておりませんので、コメントは特にはありませんが、要はあれなんです、我々の思いが、同じ同志の方々とは連携をしていくという、そこの基本線なんですよ。要は、先ほど申し上げたように今の国の形。地方分権ということじゃなくてね、東京の永田町とか霞が関だけで物事が決まっていく時代ではもうないと。だから、我々が愛知とか大阪とか、そういった国から独立してでもやっていけるような力と気概のあるところが、どんどんどんどん先行してやっていって日本を引っ張っていくというのが我々の思いですから、それがやれるところがどんどん物を言っていって、そして1人よりも2人、2人よりも3人ですから、連携をしてやっていくということは、これは私はあっていいことだというふうに思っておりますので、どういうふうになっていくかはよく分かりませんが、引き続きそういう志を同じくする同志の皆さんとは連絡をとって、連携をしてやっていくということだと思っております。
【記者】  知事は新たに党を立ち上げることを考えていないということでよろしいでしょうか。
【知事】  私自身は地域政党、日本一愛知の会を持っておりますから、その活動を展開していくということだと思っておりますが、それ以上のことは、私自身からあれするということは今考えておりません。
私はあくまでも愛知を根城に政治活動をしていくということですから、愛知をしっかりと元気にしていくために、他の地域というよりは、世界のいろんなライバルと目されるところと負けないように、そういった形での施策を次から次へと打っていきたいなと、それに向けて頑張る。併せてそういったことを、同じような志を持った方々とは意見交換もし、しっかり連携していくということだと思っております。
(3)

愛知県競馬組合の議員報酬について

【記者】  知事は愛知県競馬組合で議員報酬ゼロを提案され、議員から反発する声も多いようですが、どのように議員に対応していくのか、お考えを伺います。
【知事】  先週、私、15日に競馬組合議会のあり方検討会の場で私の趣旨は申し上げました。議員報酬について、私はですね、一部事務組合と議論し議決をする責任ある立場ですから、その金額の多い少ないは別にして、議員報酬という形であるのは、これは私はあっていいと思っておりますが、ただ、私、管理者をやっておるのは名古屋港管理組合と競馬組合の2つでありますが、名古屋港管理組合と競馬組合はやっぱり状況が違うと。競馬組合は大変な赤字であると。40億円の累積赤字と、去年2億8,000万の単年度の赤字があるということでありますから、私はその赤字の間はですね、議員報酬については、是非これは御協力をいただきたいと、返上ということで御理解、御協力をいただきたいということをお願いをいたしました。
その日もそうですが、その翌日も、今、各議員の皆さんと意見交換、協議をやっております。引き続きやっていきたいというふうに思いまして、是非それは御理解をいただければというふうに思っております。引き続きこれは協議をしていきたい、努力をしていきたいというふうに思っています。
【記者】  議員との間で、知事の方から歩み寄るということは、あるのでしょうか。
【知事】  今は、私の思いと趣旨を申し上げて、御理解を願いたいということで協議調整をしているということです。引き続きそれを、理解を求めるように努力をしていきたいと思っております。