知事の記者会見
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平成24年2月13日(月) 午前10時30分
1.

知事発言

(1)

一般国道151号太和金トンネルの通行止めの解除について

【知事】  おはようございます。2月13日月曜日の定例記者会見を始めさせていただきます。
一般国道151号線の太和金トンネルの通行止めの解除について御報告をいたします。
東栄町と豊根村にまたがる一般国道151号の太和金トンネルにつきましては、長年の地下水の影響などによりまして去年の8月21日にトンネル内で落盤が発生し、通行止めになっておりました。これ、お手元の資料(https://www.pref.aichi.jp/cmsfiles/contents/0000048/48688/ichizu.pdf)でございますが、ちょうど東栄町から豊根村に行く、ちょうど境のトンネルでありまして、今これを、青のところが止まっておりますので、ぐりぐりぐりっと迂回路を、赤の迂回路を通っていただいているわけでございまして、これは長野県側に行くのに大変難渋しているということでございます。
 実は、9月ぐらいに長野県の阿部知事からも、これは大変重要な路線なので、是非、一日も早い復旧をという、そういった電話もいただきましたので、実は、今日9時過ぎに私のほうから電話いたしまして、懸案でありました太和金トンネルは、当初、今年度末、この3月末に何とか開通をということでございましたが、防災協定を締結している地元業者さんによる迅速な復旧工事着手だとか、一部の工程で昼夜24時間の施工などをやっていただいて、当初の予定より1か月半早く開通をすることができたと。今週の金曜日、2月17日正午より通行止めを解除することができましたということを御報告させていただきました。
 飯田地区というか南信地区にある、いろんな温泉とか何とかへ行く大変重要な道路なので非常に影響が出ているというふうにもお聞きをいたしておりまして、そういう意味で、今回1か月半前倒しで開通することができたということで大変喜んでおります。通行止めの期間中、10キロメートルのう回路ということでお願いしておったわけでございますが、これで解除ができる。
 なお、トンネルの中を補強しましたので、ちょっと狭くなりましたので、3.8メートルの高さ制限がかかりますが、その点は是非、御理解をいただいて、安全通行にまたよろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。
 ちなみに、長野県の阿部知事からは、是非、三遠南信を、これはかかってきた電話で恐縮ですがと言いながら、是非、三遠南信の連携をよろしくお願いしたいというお話がありましたので、私からは、とにかく具体的な何かプロジェクトをやりましょうやと、そうせんと前へ進んでいかんよという話を申し上げましたんで、観光でやるのか何でやるのかあれでございますが、そんなことも、これは具体的にやっていければというふうに思っております。
  
(2)

あいち医療通訳システムについて

【知事】  あいち医療通訳システムについてということでございます。
 愛知県ではですね、平成22年度から医療関係団体など交えて、医療通訳のシステムについて検討を行ってまいりました。本年度は試行的に実施をいたしておりまして、春から通訳の養成を行い、10月1日から病院などへの派遣を行っております。実績は4か月間で200件余、いわゆる通訳さんを派遣したのが200件余ということになっておりまして、医療機関の皆さんからは非常に好評をいただいております。
 愛知県の特徴は、通訳派遣と電話通訳を組み合わせているということで、これは全国初の取り組みでございます。通訳派遣の場合は、あらかじめ通訳をこの日の何時に頼むということで派遣するわけでございますが、急な場合は、それはすぐというわけにいきませんので、そういうときは電話で通訳してもらうということで、そういったことを組み合わせることで緊急時や休日、夜間も対応できるということでございます。この事業を実施することによりまして、県内の希望するすべての医療機関や保健所、保健センターなどにおきまして医療通訳を使うことが可能になり、外国人の皆さんの医療環境の向上が図られるわけでございます。
 そういったことで、愛知県内では約20万人の外国人の方が生活をされておりますけれども、特に病気になったときに言葉が通じないという不安があるというふうにもお聞きをいたしております。従って、平成24年4月、新年度から愛知県、県内全市町村、それから医療関係団体、大学と共同で、病院や保健所等でポルトガル語、スペイン語、中国語、英語などの医療通訳が利用できる、あいち医療通訳システムという事業を実施いたします。今日の15時から運営主体となる、あいち医療通訳システム推進協議会の設立総会を開催することといたしております。場所は三の丸庁舎の2階ということでございます。そういったことで新年度から。22年度からやって、今年度試行的な運用をやって、24年度から本格実施をしていきたいということでございます。何とぞ、これ是非、成功させていきたいと思いますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。
  
(3)

国際戦略総合特区計画の認定申請について

【知事】  国際戦略総合特区の認定申請についてでございます。
 昨年末、国際戦略総合特区に指定をされました、「アジア1航空宇宙産業クラスター形成特区」につきまして、地域協議会の合意を得て、明日、2月14日までに出してこいというのが国の指示でございましたので、明日、愛知県、岐阜県、名古屋市など12の地方公共団体共同で、国に対して国際戦略総合特区計画の認定申請を行うことといたしましたので、御報告をいたします。
 まずはですね、第1回目の計画認定を3月中旬ぐらいまでにやるということなので、そのころまでに、これ2段構えになっておりましてね、3月中旬ぐらいまでに、まず第1回目の認定申請をやるので、それまでに具体的な使える規制緩和とか、税の特例があれば出してきてくれと。それ以降にまた、4月以降ですね、また追加のものをまたやっていくということになっておりまして、まずはということでございますので、今回この地域からこの航空宇宙産業特区では当面、三菱重工さんを始めとする企業の活用が見込まれる国際戦略総合特区設備等投資促進税制、これは特別償却または投資税額の控除の税の特例をまずは申請していこうというふうに思っております。
 今回の航空宇宙産業クラスター特区については、こういった税の特例と、あと例えば輸入航空機部品の関税のフリーゾーン化とか、工場立地の場合の緑地規制の緩和だとか、あと航空機関係輸出規制の緩和とか、そういったものも計画には入れておりますが、今回はまずこの急ぐ、今すぐ使えるものということで、今回、三菱重工さん、また川崎重工さん、あと富士重工さんがこの航空宇宙産業関係でもう設備投資を予定しておりますので、それに対しての税の特例というのを、まず今回第1弾として申請していこうというふうに思っております。さらにまた具体化をして、この4月以降ですね、またこういった規制緩和についても申請をし、5月以降になると思いますが、その規制緩和などなどについても特区の認定を受けていきたいというふうに思っております。いずれにしても、年末にいただきました国際戦略(総合)特区の具体的な第1弾ということでございますので、明日これを申請し、具体化をしていきたいというふうに思っております。
  
(4)

「大村知事と語る会」について

【知事】  次に、これは私と語る会ということでございまして、昨年3回やりました、これは皆様にも御報告いたしました。8月に観光、10月に豊橋で農林水産物、それから11月にモリコロパークでリニモ沿線のにぎわいまちづくりと、こういうことでございました。この語る会の参加の皆さんからいただいた御意見をしっかりと受けとめて、新年度の事業を考える上におきましても、大いに参考にさせていただきましたので、予算の記者発表を終えたこの時期にですね、改めて感謝の意を込めまして発表させていただきたいというふうに思っております。
 第1回はですね、観光ということでございました。武将観光といったことを切り口に御意見をいただきました。そういったことを踏まえ、新年度の予算では、「あいち戦国姫隊」について、これは来年度も存続したいと考えております。また資料(https://www.pref.aichi.jp/0000048734.html)にありますが、東アジアをターゲットにした観光客の取り組みが大事だということでございますので、来年度、韓国・ソウルの百貨店におきまして、本県の観光と食をPRする観光物産展の開催を、これも新年度予算で予定いたしております。また国内におきましても来年度の取り組みとして、発信力の高い東京、大阪で、マスコミ、旅行業者を集めて名古屋市長と一緒に県内グルメの試食会を行う、そうした予定でございますので、しっかりとPRをしていきたい。愛知・名古屋の食をPRしていきたいというふうに思っております。
 それから、愛知の農水産物のブランド戦略ということで第2回をやりました。そこでいただいた御意見をしっかり受けとめて、これはもう目の前のことでありますが、3月6日から9日にかけまして千葉県の幕張メッセで開催されますアジア最大級の食料食品展「フーデックス ジャパン2012」へ愛知県として初めて出展をすることにいたしております。それから3月7日から13日に、食の都、流行の発信地である香港におきまして、愛知の食のブランドを発信する「愛知フェアin香港」を開催いたします。
 「フーデックス ジャパン」は全部で、参加者、来場者8万人ぐらいみえる訳でございますが、本県からは8団体、会社と農協などですね、が国外向けブースヘ参加をいたします。それから「愛知フェアin香港」につきましては全部で17の企業、団体の皆さんが参加するということでございます。大成功に終わっていただきたいと思います。また、来年度は中国・上海におきまして高級百貨店等の仕入れ担当者と県産農林水産物を取り扱う食品事業者との商談会を開催するとともに、その高級百貨店で愛知フェアを開催しPRをしていきたいというふうに思っております。
 それから、学生と語るまちづくり―リニモ沿線のにぎわいづくり−ということでございますが、これはですね、リニモ沿線地域づくり調査研究会が、これは県と市でつくっておりますが、リニモ沿線の活性化につながる地域活動に対して支援をしておりまして、この事業を来年度も継続していきたいというふうに思っております。
 いただいた御意見はまとめまして、こういった県の事業にこういうふうにするということも含め、愛知県のホームページにアップさせていただいて公表させていただきたいというふうに思っております。
 来年度もこの語る会、継続をしていきますので、何とぞよろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。
2.

質疑応答

(1)

第1回中京独立戦略本部会議を終えた所感及び今後の進め方について

【記者】  先週行われました、第1回中京独立戦略本部会議を終えての所感と今後の会議の進め方についてお伺いします。
【知事】  ここに至るまでの経過はいろいろありましたが、世界と闘える愛知・名古屋、大都市圏の自立、独立ということを、私ずっとかねがね、ずっとずっと申し上げてまいりましたが、それに向けての大きな議論をしていく、そういう舞台が整ったということだと思っております。
 それには、まずは、あれだけ多士済々の皆様にお集まりいただきましたので、とにかくありとあらゆる角度から、この愛知・名古屋の未来に向けての骨太の大きな提言をたくさんいただきたいというふうに思っております。この間の9日の会議でも、グローバルの視点とか長期的な視点での、ものづくり産業のあり方とか地域経済を支える中小企業の発展、それから、またリニア新幹線が来た場合に大都市東京とどういうふうにやっていくのかといったようなこと、そういったことについての御提言、また人材育成とか歴史文化、それからまた愛知・名古屋はPRがあんまりうまくないというような御指摘もいただきました。そういったことをしっかり受けとめさせていただいて、また次回以降も大いに談論風発といいますかね、ありとあらゆる視点から、角度から積極的な御意見、御提言をいただきたいというふうに思っております。そうしたことを受けとめながら、本部会合はもちろんですが、その下にいろんな課題ごとに議論を詰めていくタスクフォースもつくりたいと思っておりますから、そういった面で、是非、どんどん具体的にやっていきたい。それでもって来年度中に、来年度ぐらいかけて方向性をきっちりと作っていきたいというふうに思っております。
【記者】  会議で、河村市長がたたき台を次の会議に示したいとおっしゃっていましたが、たたき台はどのような形になりますか。
【知事】  たたき台のたたき台のたたき台と言ったからね三つ。それはどのレベルのものを言うのか俺にもよくわからんけど、これから話をしますわ。具体的に何か話をしているわけじゃないので。たたき台のたたき台のたたき台って言ったから、論点整理というか、論点整理のその前ぐらいのようなものじゃないかと思いますがね。具体的に彼から聞いてないので、これまたじっくり聞きます。
【記者】  会議のたたき台は、知事のつくるたたき台と市長がつくるたたき台と二つに分かれるようなことはありますか。
【知事】  いや、二つはないでしょう。一つしかありません。お示しするのは二つというのはないですね。それは一つです。
 そうでなければ出せないですよね。それは皆さんに失礼だと思います。
【記者】  大阪のような制度論というか、市を解体するとか、区をつくるとか、県をどうするのかという議論は、本部員会議でしないのでしょうか。
【知事】  いや、そんなことないですよ。
最初はねやっぱり、僕、最初からある程度こうだというのを出すよりも、本当に前から申し上げているんですけど、ありとあらゆる角度からいろんな御意見をまずはお伺いして、イメージでもいいんですよ、イメージで、こういうイメージの地域、まちにしたらいいとかね、こういう歴史文化を大事にしたらいいとか、こういうふうなグローバルの視点で企業が、韓国、中国の企業が投資できるようなものをつくってくれとか、いろんな御意見ありましたけど、本当にいろんな御意見をたくさんいただいた上で、その上で議論というのはバァッと、まずバァッといろんな意見をいただいて、その上で、じゃそういう制度論を議論する場をつくってやってもらうか、あとは経済とか産業の面をやっていくかとか、あと、観光とか文化とか歴史とか都市や地域の魅力をつくるためにはどうするか、いろんな論点、分野、ジャンルがあると思いますから、まずはいろんな意見をいただいて、それをまた、それぞれごとに論点をお示しをして議論いただくというやり方になると思いますがね。だから、そういう意味で、制度論とかありとあらゆるものをやっていくということ、これはいずれそうなります、そういう機会には。
【記者】  制度論などの議論を、タスクフォースで行うのですか。
【知事】  論点論点をやっていけば、そういったタスクフォースみたいなところでやって、それをまた本部会議で議論してもらう。共同で議論するということもあると思いますけど、いずれにしてもそういう議論になってくると。だから、制度論をやらない、そんなことありません。当然やらなかったら意味ないです。
【記者】  制度論について、来年度をかけて方向性を作っていきたいとおっしゃいましたが、その方向性というのが、制度とか枠組みになるのでしょうか。
【知事】  まあそういうことでしょうね。だから、本当はもっともっと早くやりたかったんですけど、スタートが7月だったのが2月になってしまったので7か月遅れましたのでね、実際具体的なあれとして、プロジェクトチームで論点整理とか、いろんな議論はやってきましたけど、そういう意味では、ちょっと時期がずれたというのは、それはその都度また並行的にずれていかざるを得ないので、そういった意味で、1か月や2か月で方向が出せるようなものでありませんから、それよりも、僕は本当に徹底的にいろんな意見、議論をしていただきたいなと。この際ですね、この機会にというふうに思っていますので、是非、この本部員の皆さんだけでなくて、多くの御意見を歓迎したいというふうに思います。
【記者】  会議の後に本部員などが、知事や市長の考えを、もう少し伺いたいとおっしゃっていましたが、そういう声に対してどのようにお考えでしょうか。
【知事】  それを受けて河村さんが、たたき台のたたき台のたたき台を、と言われたんだと思いますが、私はね、最初から申し上げているんですけど、そりゃ私もいろんな腹案はありますけどね、でも、それを申し上げるのは失礼だろうというか、むしろそうじゃなくて、やっぱりそれぞれの立場の、いろんな立場の方、いろんな活動をやってきた方にそれぞれの思いをぶつけていただきたいと。それはむしろ我々からのお願いなので、そのお考えは分かりますが、是非いろんな御意見をまずまず。まずまず虚心坦(たん)懐にお伺いして、そういった議論を大いに盛り上げていければというふうに思っています。
 要は、例えば、どこかにあるやつを持ってきて、これと同じようなものをやりますというんだったら話は簡単だけど、そういうふうにはしたくないので、是非いろんな皆さんの御意見をもっともっとたっぷり、いっぱい聞きたいというふうに思っています。
(2)

大阪府の教育基本条例について

【記者】  大阪府の教育基本条例について、以前の会見で、今後、検討の指示をする、前向きに検討したいとおっしゃっていましたが、その後、具体的な指示はされたのでしょうか。
【知事】  年末に橋下さんから連絡いただいて、東京の石原都知事とも教育改革について話をしたので、是非愛知の方でも御検討いただきたいというような話をいただきましたんで、私、教育については、私もいろんな思いがあるということを申し上げた上で、資料を送っていただきましたので、早速うちの教育委員会、またうちの事務方にもその中身について、大阪の基本条例、府と市のね、それについて課題整理、論点整理という意味で、中身についての検討は指示しております。
 粗々(あらあら)大体こんな課題があるとか、こんな問題点があるとか、現行制度ではこれはこうできませんよとか、いろんな報告はいただいておりますが、それは受けた上でどういう形で議論していくか、ちょっとまだ今、検討中です。ですから、我々もそういう意味では現段階は、大阪からの問題提起を受けとめて、我々なりに今、問題整理、課題整理をしていると。そこで今、止まっていると、こういうことです。
 これからどうするかは、またちょっと新年度にゆっくり考えていきたいなと思います。もう2月県議会始まっちゃうので、あんまりそこをじっくり議論しているという、当面ちょっとその時間はないのかなと思いますけど。
【記者】  大阪では、教育委員の罷免規定などが物議を醸していますが、そのことについての知事の所見をお伺いします。
【知事】  前にも私、申し上げたことあると思いますが、やっぱり全国各地区でそれぞれ教育、これは制度というよりも現場の状況が大きく違うと思うんですね。愛知県でやっぱり日の丸・君が代というのは、私、子供のころからも欠かしたことはないので、学校のいろんな行事で。だからそういう意味では、愛知県の教育現場の皆さんの状況と大阪の状況と、やっぱり大分違うのかなと。そうなると、全く一緒というわけにはいかないと思うんですね。
 ただね、私の思いとして、前から申し上げていますが、やっぱりこの地域に住まう子供たちの教育とか、そういったものについて、やっぱり選挙で選ばれた首長が責任を持つと。そこに住んでいる、育っている子供たちの未来に、やっぱり選挙で選ばれた首長が責任を持つ。要は、教育目標とか、こういった教育をやりたいということを首長の皆さんが、率先してやっていけるということは、それはそうあるべきだということを申し上げてきましたから、そういう意味で、そういう計画とか目標みたいなやつは、全部教育委員会がやっているという今の状況というのは、私はちょっといかがなものか、というふうに思います。
 それは都道府県というよりも、各市町村の首長さんだと思うけどね、そこはね。だから、そういう意味で、もっともっと教育は地方分権であるべきだし、選挙で選ばれた首長さんが、やっぱり責任を持ってやっていくということと、今の教育委員会制度というのは、私は若干、若干というか、相当いろいろこれは議論があっていいと思いますので、そういった面での議論は大いにやっていきたいな、というふうに思っています。
(3)

橋下大阪市長の政治塾について

【記者】  橋下大阪市長の政治塾に3千人を超す応募者がありましたが、この数字、この現状をどのように受けとめていますか。また、他の政治塾との連携も含めて、知事の政治塾をどのようにしたいのかお伺いします。
【知事】  当初は100人と言っていたのが400人になり、それが応募者が3,000人を超えたというのは、本当にすごいなというふうに思います。それだけ今の国会、国政について、国民の皆さんが非常に不満を持っておられるということじゃないかというふうに思います。その現われだと思いますよ。だから、既成政党の皆さん、大いにやっぱりそこのところは真摯に受けとめていただきたいな、というふうに思います。
 今この時点もね、国会では衆議院の予算委員会が一問一答で真剣に繰り広げられているわけですけれども、もっともっと突っ込んだ議論をしていただきたいというふうに思っております。
 一部には、クイズ番組みたいなことを国会でやるんじゃないとかいう話もありますけどね、あれはね僕はあまりにも、前、麻生さんのときに「漢字が読めますか」って、あれ民主党があの時やったけど、あれもちょっと失礼な話だと思いますが、今回の田中防衛大臣は、それとはちょっと違うと思いますよ。基本的な知識があまりにも不足している。はっきり言って不適任だと思いますよ。だから総理の任命責任は免れないと思いますよ。何でこの時期にこれだけ外交、防衛について全く知識、見識のない方を、派閥の順送りかバランスか知りませんがね、あれしたというのは私はどうかなと。だから、それを野党の皆さんが、そうした外交・防衛政策について、これをどう思いますか、これをどう感じるんですか、それを聞くのは当たり前のことなんでねこれ。だから、そういう意味で私はそういったああいうのを延々と見せつけられるとね、やっぱり大阪維新の会というか、こういった新たな動きの政治塾に期待をするという国民の皆さんの声が出てくる、これは至極当然というような流れかなというふうにも思います。
 どこでしたかね、朝日の世論調査かな、何か次の政権は民主党中心というのが19%で、自民党中心という政権が21%で、それ以外の政権というのが30%ぐらいというような世論調査もあったようでございますけれども、そんなことだと思いますね。だから大いに。ただ、何千人もあると、どうやって運営していくのか。そんな入るところないもんね、会場。どうするのかなというふうに、ちょっとそんなことは思いますが、大いに期待したいというふうに思います。是非にぎやかく、大いに頑張っていただきたいと思います。
 でもって、私の東海大志塾は今日から募集ということでございますので、2月13日、今日から募集をいたします。募集しますといっても、もう既に申し込みは何通か来ておりますが、正式には今日からでございますので、できるだけ多くの皆さんにお越しいただいて、私はすぐ、この塾は、前から申し上げておりますように国政選挙の候補者養成ということではなくてですね、東海州、東海4県を対象にして東海州を目標にしたい、それから是非、日本全国に道州制を導入していきたい。次の国政選挙は国からの地方の完全独立、完全な地方分権、独立を勝ち取れるかどうか、そこが一番の対立軸だと、そういうふうに持っていきたいというふうに思っています。
 ですから、中京都構想、大阪都構想、東京を含めた三都構想、それと道州制、東海州、関西州、そういったことをやれるのかやれないのか、口だけじゃなくてちゃんと行動してくれるのかと、そういった方々をしっかりと応援していきたい。そういう意味では、この東海大志塾で地方の独立、完全な地方分権、それからまた東海州の盛り上げというか、そういう意味での大いに盛り上げを、雰囲気を作っていく、そういう舞台にしたいと思いますので、もう既に愛知だけではなくて、静岡、岐阜、三重からも多くの問い合わせをいただいておりますので、もちろん4県以外からもいただいておりますので、是非、にぎやかくやっていければというふうに思っております。
 ですから、今、言ったようなことを、おととい土曜日、東京へ日帰りで行ってきましたけど、東京での小沢一郎先生の政治塾でも同趣旨を申し上げて、大いにそういった、国からの完全な地方の独立、地方分権、道州制、そういったことを申し上げさせていただきました。
 そのとき申し上げたのは、だから、いわゆる地域のインフラ整備だとか地域の産業振興、企業誘致、観光とか、そういうもろもろの国民生活に密着したような、そういった仕事は、社会保障も医療も、福祉も含めてですよ。年金ぐらいはオールジャパンかもしれませんが、医療も、医療保険も含めて地方がやればいいというふうに思うんです。やれるんです、その方がうまくいく。だから、そういった意味で、そういうものは全部我々がある程度大きな道州制にして全部担って、むしろ国は、国は外交、防衛、通貨、国際経済とか国際金融の枠組みとか、そういうまさに日本の国益を左右するような骨太な、まさに戦略を問われるような、そういったものをもっともっと一生懸命やってほしいと。もう内政はいいと。外交、防衛、通貨。特に通貨ですよ、国際金融の枠組みね。欧州とかユーロはこれだけどうなるかわからない、こんな状況の中で日本が手をこまねいてやっていくことがどれだけ、どれだけ日本の国益を損ねているのか。そういった意味で、僕はもっともっとそちらの方に国会議員、国政の皆さんが注力してやっていただきたい。そういう意味での国の枠組みを、国がやるべきこと、地方がやるべきこと。地方というか、まさに内政のほとんどを担うことができるような、そういった自治体、地方政府ですな。地方政府をつくって役割分担やって、国際社会に大いに日本の国益を訴えてやっていくという枠組みをつくっていこうと、こういうことなんです。ですから、是非そういったことを訴えていきたいと思いますので、こういった政治塾が大阪でもある、にぎやかくやられる。それから私もこれから東海大志塾を4月からのスタートに向けてやっていく、河村さんもやっていく。それから東京の方でもできると思いますから、そういう意味で、是非そういったものがにぎやかくやって連携をしてやっていければというふうに思っております。