知事の記者会見
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平成24年3月5日(月) 午前10時
1.

知事発言

(1)

天皇陛下の御退院について

【知事】  皆さんおはようございます。定例の記者会見を始めさせていただきます。
 お手元に資料はございませんが、昨日、天皇陛下が無事御退院されました。2月17日からの17日間の御入院ということでございまして、無事退院され、そして御所のほうで回復に努められるということで、一日も早い完全御快癒をお祈りいたしたいというふうに思っております。
 なお、2月17日から3月4日まで、県庁でお見舞い記帳を受け付けさせていただきました。昨日までで、土曜、日曜日も全部やっておりましたので2,395名のお見舞い記帳をいただきました。記帳簿につきましては、今後、宮内庁とも調整の上、県内市町、県内17の市町でもお見舞い記帳を受け付けておりますので、その分も合わせまして、宮内庁の方に、私ども県の方からお届けさせていただきたいというふうに思っております。17市町における記帳者数につきましては、現在、その報告を待っているというところでございます。
  
(2)

「あいち地域安全戦略2015」の策定について

【知事】  最初にお手元にお配りしております資料(https://www.pref.aichi.jp/0000049265.html)に基づいて御報告いたしますが、「あいち地域安全戦略2015」を策定いたしました。先ほど、部長会議の後、愛知県安全なまちづくり推進本部会議を開催いたしまして、私が本部長でございますが、そこで、この「あいち地域安全戦略2015」を策定させていただきました。
 これはですね、平成18年に刑法犯の認知件数を平成27年までに10年で半減させるということを目標に掲げて、平成18年の3月、ちょうど6年前に「あいち地域安全緊急3か年戦略」を策定し、そして3年前の平成21年2月に「あいち地域安全新3か年戦略」を策定し、県民総ぐるみで刑法犯を減らそうということでやってまいりました。
 お手元に資料1(https://www.pref.aichi.jp/cmsfiles/contents/0000049/49265/siryou1.pdf)というのがお配りしておると思います。これをちょっと見ていただきますと、左側に棒グラフがありますが、刑法犯の認知件数は平成10年ぐらいからドドドドドッと。例の金融ショックといいますかね、金融危機、アジア経済危機といったところからずっと増えてまいりまして、平成15年がピークでございます。これは全国的にもこういう傾向でございますが、それを平成15年に20万件を超えたところから、これは減らしていこうということでやりまして、平成17年度、だからこの平成17年の後ですね、平成18年3月に作ってから県民総ぐるみで運動をやってきまして、今、ここまで減らすことができました。平成17年に20万件あったものが、平成23年、去年は11万9,000件ということで、この6年間で8万件減らすことができました。県民の皆さん、関係者の皆さんに心から感謝申し上げたいと思います。これをさらに、今度の4年間で何とか、10万件を切るところまで減らしていこうということでございます。
 減ってきたわけでありますけれども、依然として住宅対象侵入盗が5年連続全国ワースト1位ということでもございます。それから自動車盗も4年連続全国ワースト1位ということなので、この住宅対象侵入盗、自動車関連窃盗、それから振り込め詐欺、この三つを重点的に対応するということで、今回の戦略を作らせていただきました。これは県警の方からも報告があると思いますが、是非よろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。
  
(3)

平成23年度愛知県芸術文化選奨受賞者の決定について

【知事】  平成23年度愛知県芸術文化選奨の受賞者の決定についてということでございます。
 愛知県芸術文化選奨は、愛知県の芸術文化の向上発展に貢献し、優れた業績を収められた方々を表彰する制度でございまして、初年度の昭和52年度から数えて今年で35回目ということでございます。このたび平成23年度の受賞者が決まりました。お手元に資料(https://www.pref.aichi.jp/0000048462.html)がございます。
 まず、文化賞は声楽家の夏目久子さん、陶芸家の林邦佳さん、中部児童文学会の計2名1団体でございます。いずれもこの地域を拠点に、長年にわたって高い水準の活動を続けておられ、全国的にも評価を受けている方々でございます。続きまして文化新人賞は、現代舞踊家の石川雅実さん、劇作家・演出家の柴幸男さん、美術作家の清水陽子さん、声楽家の二宮咲子さん、やさしい美術プロジェクトの計4名1団体でございます。それぞれの分野でこの地域を代表する若手芸術家として、今後の活躍が大いに期待される方々でございます。受賞者の皆様には表彰状とたて、そして奨励金として、文化賞受賞者には70万円、新人賞受賞者には30万円をお渡しいたします。授賞式は3月12日月曜日、来週の月曜日の午後1時半から県庁本庁舎の講堂で行います。当日は受賞者であります声楽家の夏目久子さんの歌で式典に花を添えていただく予定でございますので、よろしくお願いをいたします。
  
(4)

nobodyknows+への「LOVEあいちサポーターズ」委嘱について

【知事】  nobodyknows+の「LOVEあいちサポーターズ」の委嘱ということでございます。
 このたび、愛知県を拠点として全国的に活躍するとともに、一番のあれは、この間のゆめリンク愛知国体の応援ソングをいただきました。そんなことなので、是非お願いできないかということでお願いいたしました。また地元の中日ドラゴンズのチアドラコンズの楽曲を提供するなど、この名古屋で地元に根づいた、根差した活動を行っておられる、ヒップポップグループのnobodyknows+の皆さんに、愛知県のRRを行っていただく「LOVEあいちサポーターズ」の「あいち音楽大使」を委嘱することといたしました。nobodyknows+の皆さんは、今年もチアドラコンズ2012公式テーマソングを制作されるそうでございます。また、今月24日には、モリコロパーク春まつりのスペシャルライブにも出演をしていただきます。今後、nobodyknows+の皆さんには、「あいち音楽大使」として音楽を通じて愛知県をPRしていただくことをお願いしております。委嘱式は3月14日午前10時半ということで、公館で行います。よろしくお願い申し上げます。
 「LOVEあいちサポーターズ」もこれでちょうど10組ということでございまして、メンバーも、俳優さん、スポーツ選手、アイドル、いろいろ多彩になってきましたが、まだまだこの輪を広げていきたいというふうに思っております。よろしくお願いをいたします。
  
(5)

名古屋港水族館のシャチ公開トレーニングについて

【知事】  先週、名古屋港水族館のシャチの春休みの一般公開を発表させていただきました。それで近況も発表させていただきましたが、このシャチの公開トレーニングを皆さんにご覧いただこうということで、3頭とも一生懸命訓練に励んでおりますので、順調にいきますといよいよ明日、3月6日から展示プールでの訓練。医療用プールから予備プール、それから展示プールと三つあるんですが、その展示プールでの訓練が開始されるということでございまして、そういうこともありますので、今度の3月9日金曜日に、河村さん(名古屋市長)と一緒にその訓練を見に行こうということにいたしました。
 実際にどういうパフォーマンスを見せてくれるかは、その日の状態ということでございますが、是非、報道関係の皆様にも公開させていただきますので、またよろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。ということでございまして、これ、当日は4時半でございます。実際、視察をし、その後、取材対応もさせていただければというふうに思っております。
 現況の写真(名古屋港水族館提供)をですね、



 これは3頭そろってスプラッシュという、上に伸び上がって背中からドンと打ちつけるパフォーマンスでありまして、背中を打ちつけることによって大量の水しぶきが上がる、だからスプラッシュということなんでしょう。ということでございますが、実際見るとすごいよ、きっと、多分ね。ということ。


 これは回転してるだね、こうやってクリクリクリッと3頭そろって回転をしているというパフォーマンスということ、の訓練と。


 
 これは、予備プールから展示プールへ移動の訓練中の様子と。鼻先にこういうのを付けて、ダッとかいって移動すると。これは一番大きいビンゴですね。
 ちなみに、ビンゴは雄で、雄のビンゴは、推定30歳で体長650センチ、4,080キロ、4トンでございます。ステラの雌が推定26歳で、520センチの2,200キロ。それからラン、子供ですが、これは雌で6歳、420センチで1,200キロと、こういうことでございまして、4トン、2トン、1トンと、こういうことでございまして、是非、当日お楽しみを。



 これはジャンプだな。これはビンゴですね、ジャンプ。
 当日のプールがこんな感じで、ここで、ここを見ていただく。見ていただく時間は10分だそうです、訓練の都合上。ですから、それは名古屋港水族館の専門家によう聞いてくださいということでございます。当日、3月9日、是非、またお越しいただければというふうに思っております。
2.

質疑応答

(1)

東日本大震災から1年の所感と今後の対応について

【記者】  3月11日で東日本大震災から1年を迎えますが、知事の所感をお聞かせください。また、県としても、いろいろな支援策を行ってきたと思いますが、今後の対応についてもお聞かせください。
【知事】  本当にあの衝撃的な3月11日から1年ということでですね、改めて犠牲となった方々、被災を受けられた方々に、心からお見舞いを申し上げたいというふうに思っております。亡くなられた方々には、心から御冥福をお祈り申し上げますし、また、本当に被災地の方々には、心からお見舞い申し上げたいと思いますし、我々は、とにかく昨年の発災当初から全力で支えると、関東、東北、東日本の方を全力で支えるんだということを申し上げて、即座に行動に移してまいりました。緊急消防援助隊、県警、そして県の職員の派遣、人の支援はもちろんですが、物資の支援、それから人の受け入れを含め、被災地域支援対策本部を直ちに立ち上げさせていただいて全力で取り組んできました。また県民運動としても、「私たち1人ひとりができることを」ということを標語としてお声をかけさせていただきました。本当に、県庁職員はもとよりでありますが、県内市町村の皆さん、そしてまた行政の関係の皆さん、そして民間企業の皆さん、ボランティアの皆さん、NPOの皆さん、本当に多くの皆さんに御支援をいただいているということを、心から感謝をいたしたいというふうに思っております。
 ですから、今後ともですね、とにかくやれることすべて全力でやっていくという姿勢は変わりません。これからもしっかりやっていきたいと思います。そういう意味で、一つは我々にできること、職員の長期派遣、県庁の職員でも30人、そしてまた県内市町村の職員の派遣も、長期派遣ですね、2か月、3か月の長期派遣も30人から40人、名古屋市さんも入れれば100人以上の長期派遣になると思いますが、しっかりとやっていきたいというふうに思っております。
 それからまた、本県に、愛知県に、今現在1,300人近い方々が、おもに被災3県からお越しになっておられます。先日、その交流会を2月25日に開かせていただきましたが、その折にも申し上げたんですが、一日も早くふるさとに帰っていただくように応援したいと思いますし、長期にわたりますと、どうしても生活の拠点をつくらないかんと思いますから、そういう意味で、仕事、学校、そういった面では、私ども万全のフォロー、サポートをしていきたいというふうに思っております。
 徐々にといいますか、今、現段階でも愛知県にお越しになられる方が徐々にではありますけれども増えておられるということ、それはある程度長期にわたれば、どうしても生活の拠点が必要だということで、我々のところには、もちろんマッチングは大事でありますけれども、お世話できる仕事があるということも特徴だと思っておりますが、そういったことを含めて、やれることは全部やっていきたいというふうに思います。
 また、昨年6月に開設した愛知県被災者支援センター、これは四つのNPOの皆さん、愛知ネット始めそういった方々を中心に運営をしていただいておりまして、こちらから愛知県にお越しになられた方々の支援を全力で、これも引き続きやっていきたいというふうに思っております。
 愛知ネット始め愛知県のNPOの皆さんが、特に気仙地方を拠点に、石巻から気仙沼から、陸前高田から大船渡あの辺を、宮城、岩手のあそこを、本当に一手に引き受けて支援している最大のNPOが愛知県のNPOだということでございまして、現地の信頼も大変厚いと聞いておりますので、そういった形で引き続き、これはしっかり支援していきたいというふうに思っております。
 それとあとは、やっぱり私、再々申し上げておりますが、支援、応援するのも、来ていただくのも、これも大変大事でありますが、やっぱり日本全体が元気、活力を出していかなきゃいけませんので、直接の応援ももちろんですが、我々愛知県の役割は何かといいますと、やっぱり日本及び日本経済を支えていくと、日本一の産業県として支えていくということが、我々の大きな役割だというふうに思っております。ですから愛知が、産業が、経済がぐるぐる回って初めて日本経済が回るし、東北の経済も応援できるというふうに思っておりますから、そういった産業、経済を活力、てこ入れ、これをしっかりやっていきたいというふうに思っています。
 また、愛知県の中でいえば、翻っていえば、愛知県の防災対策も、これもさらに充実をさせていきたいというふうに思っております。学校の耐震化、それから住宅の耐震化の補助、それから海岸堤防の耐震化とか老朽対策、そういったことは全力で取り組んでいきたいと思いますし、この2月県議会の予算にも入れております。それから、愛知県と31の沿岸市町村で津波対策推進協議会を設置いたしておりまして、ソフト対策についても充実をさせていきたいというふうに思っております。
 ちなみに、電信棒に、ここ海抜何メーターという表示を付けるやつを。通常はそういった電柱を使うとお金が要るんですが、中電さんとかNTTさんに言って、そういう標高表示はタダでやらせていただくということで話はついておりますので、これはしっかりと、希望のあるところはやっていくということでやっていきたいと思います。
 また、国の基幹的広域防災拠点の設置についてでございますが、これは先の、先週の2月県議会の答弁でも申し上げましたが、今、私ども調査をやっておりますが、拠点は県営名古屋空港、それからこの三の丸地区を中心にし、港、それからモリコロパーク、それから新城総合運動公園などなどをネットワークしてやっていく、そういう防災拠点を整備していきたいというふうに思っておりまして、ただ、こういったところ、こういう形が望ましいということをつくるんですが、整備するのは国なので、しっかりと国にこれも要望していきたいというふうに思っております。
 いずれにしても、やれることを何でもやっていくという姿勢で、これからも現地の支援はもちろんでありますが、日本経済を支えていくために全力で頑張っていきたいというふうに思います。
(2)

東日本大震災の災害廃棄物処理について

【記者】  昨日、野田首相がテレビ番組で被災地のがれき処理について、受け入れ自治体に対して、国が財政支援をしていきたいという考えを示しましたが、そのことに対する知事の受け止めを伺います。また、県が環境省に出している質問書に対する回答は、まだないのでしょうか。
【知事】  併せて、同じお答えになるかと思いますが、私、10月、そして12月の2回にわたりまして国に対して質問書、公開質問書を出させていただきました。いまだ、まだ来ておりません。ただ、方向としては変わっておりませんで、我々としては、がれきの処理の引き受けも含め、全力でやることはやっていきたいと、その姿勢は変わりません。ただ、この放射性物質に対する県民の皆さんの御懸念、御不安があるのも事実でありますから、その点についてですね、やはり県民の皆さんに納得していただける、御理解いただける、そういったデータ、情報をいただきたいということをかねてから申し上げております。
 従って、そういったことの数字、データですね、データを詳細にまず出していただきたい。それから、どういうふうに、現地から受け入れた場合のモニタリングを、どういうふうにやっていくのかということ、それから、その数字、8,000ベクレルうんぬんと言ってますが、それに対しての、それは東日本と西日本で、やはり僕は状況は違うと思いますが、その点についても、今、御質問させていただいております。それから、何と言ってもですね、最終的にそれを、灰になったものを埋める、埋め立て処理をした土地の利用、跡地利用、そういったものも含めてですね、どういうふうに対応したらいいのか、そういったことの方針を国として出していただきたいということをやっておりますので、そのことをまず明らかにしていただくことを今、待っているところでございます。県内市町村及び事務組合の皆さんには、あれは66だったかね、全部やっておりまして、一つずつまた、お答えが来たら、全部返したいというふうに思っておりますが、そういう意味で、それを待っている状況でありますが、さらにしっかりしたデータ、情報をいただきたいと。その上で、また県内市町村、事務組合の皆さんと相談して、これは御報告をつくっていきたいというふうに思っています。
 というか、結局あれですよ、8,000ベクレル以下というか、それだけ示して、あとは地方自治体の判断だと言っているわけですよ、国はね。それはやっぱり違うでしょと。地方自治体の判断にお任せしますと、要は安全なんだから、あとは地方自治体の判断にお任せします、と言われてもですね、それはやはり違うのではないかと。一方で、国が、我々が先頭になって説明いたします、ということとやっぱりちょっと違うんじゃないかと。もっとやっぱりそういったデータも含め、もっとしっかりと示していただきたい。
 先週の議会で答弁したことと、私、それは全く変わりません。そこはしっかりとやっていただきたい。そうしないと、我々が理解できなかったら県民の皆さんには説明できないので、その点を是非、お願いしたいということを申し上げております。その点は、これからも申し上げていきたいというふうに思っています。
(3)

河村名古屋市長の南京事件に関する発言について

【記者】  河村名古屋市長の南京事件に関する発言を巡って、今週、南京で予定されていました交流イベントが延期になりましたが、知事の所感をお伺いします。
【知事】  南京ジャパンウィークが今週の9日からかな、9日から開かれて、中国でも大変人気のあるSKE48の皆さんも行って、大いにアピールするということでありましてね、これは大変いい企画だと思って期待をしておりましたが、延期になったというのは、大変残念だというふうに思っております。
 これは先週も申し上げておりますが、今回の件については、是非、一日も早くですね、これは事態の収拾を図っていただきたいなというふうに思っております。何せ名古屋市と南京市、34年間の友好交流、姉妹提携の積み重ね、歴史があるわけですから、是非、一日も早く事態の収拾をしていただいて、さらに友好交流が発展していくことを切に望んでおります。
(4)

中京都構想について

【記者】  河村名古屋市長が、先週の市議会で、中京都構想あるいは、尾張名古屋共和国に関連して、愛知県を廃止して県を飲み込むイメージで、名古屋市を解体するつもりはなく、大きな大名古屋をつくりたいと言っていますが、これは、2人で掲げられている中京都構想とは別物の印象がありますが、いかがでしょうか。
【知事】  何ら問題ないんじゃないでしょうか。河村さんが言っていることは構想でもなくて、発言だから。だから、僕は、彼には、「県を飲み込んでやっちまうんだと言っとけ」とかっていつも言ってるんでね、そういう意味では大いに結構じゃないでしょうか。
 ただ、構想というのは具体的な形がないと構想になりませんから、そういう意味で、発言はね、僕はいっくらでも自由かっ達にいろんなことを言っていいというふうに思っておりますが、ただ、(尾張)名古屋共和国構想にしたって、何にしたって、構想ということじゃなくてね、やっぱりあるのはただ一つ、中京都をつくるというのを1年前に公約に掲げ、何回も何回も、公で紙にし、そしてまた記者会見でも答え、選挙でも訴えたのは、愛知県と名古屋市を合体して一つにする。強力で唯一の司令塔。二重行政を撤廃する、一つにする。法人格も一つにする。司令塔は1人だということを1年前に言っているわけですから、それは変わらないということなので、それについて途中いろんな言い方があっても、それはにぎやかく、楽しくやったらいいんじゃないかというふうに思ってます。
【記者】  愛知県と名古屋市が合体するということは、名古屋市を解体するということでしょうか。
【知事】  違います。僕は何度でも言ってますから。
 私は大阪は、大阪都構想は東京都に近いものというふうに受けとめてますが、あれもね、つぶさに見ると、東京23区の特別区の権限をもっともっと強くするというふうに言っているから、似て非なるもので違うんですよ。一緒じゃない。だけど、分割していくという意味では似てるということかもしれませんが、私、前から言っているように、愛知と大阪の状況って非常に違う。やっぱり面積の大きさが全然違うということと、経済の中心は名古屋ではないと、ここはね。ここは西三河ですから、自動車産業が経済、産業の中心なので、そういったことも踏まえると、私は、やっぱり名古屋市という形を一つ形にして、併せて、愛知県と合体をして一つにするということで申し上げているんで、だから、皆さんはそういうふうにつくりたいんでしょうけど、つくったことは何回でも違うと言っているんで、その点は、もうちょっと勉強して質問していただきたいというふうに思います。
【記者】  名古屋市を解体しないとなると、名古屋市長も残るということでしょうか。
【知事】  1人にすると言っているんです。だから、日本語をよく理解してちょうだい、そこは。1人にすると言っている。合体して一つにすると。トップは1人だということを1年前から言っているので、その報道も、新聞記事も、是非、それを頭に入れてから御質問していただきたいというふうに思います。
【記者】  トップは1人ということですが、名古屋市は解体しない、愛知県も維持していくというのは。
【知事】  いやいや。だから皆さんすぐ、すぐ前提条件を自分たちでつくるのはやめていただきたいと申し上げているんですね。去年、皆さんに配った紙があるでしょ。残っているでしょ、皆さん取材のメモに。何でこんなことを何回でも言わないかんのかと思って、だんだん腹立ってくる。そうじゃなくて、だから、残ってるわけだから、それを見てやってください。だから、愛知県と名古屋市を合体して一つにする。法人格は一つだと、トップは1人だということなんですから、その辺、それと違うようなことを聞かれても、それは同じことを言うだけなので。その中で、いろんな形があるのは、それは中京独立戦略本部でいろんな御意見を聞いてね、形を作っていきましょうとやっているんですね。ですから、そういう意味で、今の段階は、もちろん僕は前から申し上げている(ように)腹案もあるけれど、それはいろんな方の御意見を聞いてね、調整しながらやっていくということがいいと思っているので、そういう形にしていきたいというふうに思っていますので、河村さんがどういう発言をしても、それは自由なんですよ。自由なんで、いかようにでも言っていただければいいけど、決め事は、去年、1年前に言ったことは決め事なので、それに向かって、どういうふうな形をつくっていくのか、ということだと思っております。
 ですから、私もいつも言っているでしょ。じゃ愛知県を全部名古屋市にして、中国の上海市みたいな直轄市にすることだってありだよと。ただ、現実問題、それは全部の市町村を合併するなんてあり得ないからね、それ。県内をね。だから、そうじゃない、現実に可能性のあることをしっかりやっていくということじゃないでしょうか。構想というのは、そういうことになるんで。
 だから、いろんな発言と構想と、僕はちょっと違うと思いますが、そこが。だから、途中段階いろんなことを言ってもそれは自由なんで、もっともっと大いに盛り上げていただけりゃいいのかなというふうに思ってます。
【記者】  トップというのは、全県的にわたるような行政の司令塔を、一つにまとめて1人にするというイメージになるのでしょうか。
【知事】  いやいや、だから1人だって言っている。
【記者】  中京都構想について、次回の中京独立戦略本部会議に、知事の考えとか、具体的な踏み込んだ内容を提示される予定はありますか。
【知事】  たたき台のたたき台のたたき台と言ったからね。いや、僕が言ったわけじゃないよ。河村さんが言ったんだから、調整して、それぞれが別々のもの、紙を出すということになりませんから、これから議論というか、中で調整していきたいというふうに思います。
(5)

民主党愛知県連の大会への出席について

【記者】  昨日の民主党愛知県連の大会に知事は出席されて、中根代表が地域主権等の政策が一致すれば、次期衆議院議員選挙の連携も視野に入れたいと話していましたが、それに対する知事のお考えを伺います。
【知事】  これも、私、前から申し上げていることなんですけどね。要は、我々が目指すのは大都市の自立、独立と道州制、それから完全な地方分権、地域主権だということを言っているわけですから、その同じ方向でやっていただける方は、その同志を、是非たくさんつくっていきたいと、次の国政選挙では、応援をしたいということを申し上げているんで、そういった点で一致ができれば、それはどこの党と、ということではなくて、そういった方々と一緒にやっていければ、一致ができれば一緒にやっていくということはあると思います。ただ、具体的に、まだそういう議論になっていないので、これからということだと思いますけど。