知事の記者会見
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平成24年6月4日(月) 午前10時
1.

知事発言

(1)

愛知県の今夏の省エネ・節電アクションプランについて

【知事】  おはようございます。さて、それじゃ6月4日、6月最初の月曜日ですが定例の会見を始めさせていただきます。
 先ほど部長会議でも報告をいたしましたが、愛知県のこの夏の省エネ・節電アクションプランについてということでございます。
 昨年はですね、先ほど部長会議でも申し上げましたが、連休中の浜岡原発停止を受けまして、これは大変だということで連休明けから、産業界、労働界、あと関係の市町村、みんな集まってもらって、この夏をどう乗り切るかということをやりました。
 そういう中で、トヨタ始め自動車産業が土日操業、木金休みで土日操業をやるということなので、我々としても、県としても、月曜日から水曜日までの13時から16時のピークカット、シフトをとにかく率先垂範してやろうということでございました。で、昼休み時間を1時間ずらして1時から2時にして、その間冷房も止めようということもやりました。で何とか乗り切ることができたというふうに思っておりますが、今年はですね、昨年その7‐9月で自動車産業の土日操業が終わった後、私はとにかく来年はもうできないと、この土日操業は。あまりにも企業及び働いている人、それから地域への負荷が大きいということなので、中部電力には、とにかく冬の間にしっかり投資をして、そういうことがないようにやってくれということを強く要請をいたしまして今日に至っております。
 この冬の間いろいろな火力発電所のメンテなり何なりをやったり、あと、点検の時期を若干ずらしながらこの夏の間フル稼働できるようにすることも含め、それから新潟の上越のLNG火力がもう1基立ち上がってくるということもありまして、この夏は何とか乗り切れるんではないかといったような需給バランスになったということも踏まえまして、電力を賢く使うスマートユースによって省エネ・節電の取り組みを強化していきたいというふうに思います。
 三つありまして、一つ目は県庁の省エネ・節電の取り組みということでございまして、照明はこの節電強化期間中、7月から9月ですが、この間は廊下、玄関等の照明は全て1日消すと。それから、13時から16時のピーク時間帯、窓側を中心に4分の1消灯する。エレベーターは各庁舎1基を停止、コピー室のコピー機を2分の1を停止といった強化策をやります。それから、農業総合試験場の揚水ポンプ稼働時間の夜間シフト、夜中にポンプを動かす。それから、下水処理場の揚水ポンプも13時から16時の間は可能な限り稼働抑制するなどで、ピークシフト、ピークカットをやるということでございます。
 それから二つ目は、県民の皆さんへの効果的な啓発・広報活動ということでございます。
 三つ目は、最後は緊急時、需給ひっ迫という緊急時については、しっかりと危機管理体制、連絡体制を万全にしていくということを作らせていただきました。それが2枚目以降の資料(https://www.pref.aichi.jp/cmsfiles/contents/0000051/51783/gaiyou.pdf)でございますので、ご覧いただければと思っております。
 こういうことをやることによりまして、今回の対策の効果については、とりあえずこの本庁舎、西庁舎、自治センターの三つの庁舎の合計では、2010年の最大電力、おととしが一番最大電力だったんですね。おととしは猛暑でした。去年はちょっと涼しかったのであれだったんですが、おととしに比べて、これをやることによって5.1%の節電に相当する水準の節電ができるということでございますので、こういった形で無理なく、スマートユースでこの夏を乗り切っていきたいというふうに思っております。
 5%というのは、国から中部電力管内は5%の節電というのをやってちょうだいということを言われておりますので、それもクリアできるということでございます。そういう意味では、こういった形で県民の皆さんには、県内の企業さんにも広く呼びかけをしていきたいというふうに思っております。
 さっきの部長会議でも申し上げましたが、限りある資源を、限りある電力、エネルギーを賢く有効に無駄なく使うというのは、これはある意味で当たり前のことでありますので、しっかりと取り組み、進めていきたいというふうに思っております。 
  
(2)

第1回長良川河口堰最適運用検討委員会の開催について

【知事】  続きまして、第1回長良川河口堰最適運用検討委員会の開催についてということでございます。
 先般、長良川河口堰に関する国との合同会議の愛知県側の組織として、昨年度の長良川河口堰検証プロジェクトチームや専門委員会の委員を中心とする委員会を設置すべく作業を進めているということを申し上げました。このたび、昨年度のこのプロジェクトチームの座長を務めた小島政策顧問や専門委員会の座長を務めた今本京都大学名誉教授を始めとする10名の専門家で構成をする愛知県長良川河口堰最適運用検討委員会を立ち上げて、6月14日に公開で初会合を開催する運びとなりました。委員会では、専門的な見地からの知見を集約整理していただくとともに、庁内検討チームとの意見交換を通じまして、長良川河口堰の最適な運用について実りのある議論を進めていただけるものと期待をいたしております。
 なお、合同会議のコアに当たる準備会につきましては、県側からはこの検討委員会からの専門家を2名、国側からはモニタリング部会などから専門家2名という、枠組みで合同会議の論点や運営方法等の検討を進めていきたいというふうに考えております。現在、準備会に参加していただく専門家の人選などやっておりますので、できるだけ早くこれをやっていきたいというふうに思っております。 
  
(3)

第23回全国産業教育フェア愛知大会の開催及びキャッチコピー等の募集について

【知事】  それから第23回全国産業教育フェア愛知大会の開催及びキャッチコピーの募集ということでございます。
 愛知県では来年ですね、平成25年に第23回全国産業教育フェアを開催いたします。日程は、平成25年11月9日、10日の2日間。会場は、メイン会場といたしまして愛知県産業労働センター、ウインクあいちと愛知県体育館、それからサブ会場といたしまして刈谷市産業振興センターと刈谷市総合文化センターを予定いたしております。交通の便がいいところということでございますが、愛知県での開催が初となる本大会では、産業教育を学ぶ専門高校生が全国から集まって、研究発表、作品展示、ロボット競技大会、各種コンクールなどを通して生徒の日ごろの学習成果を披露いたします。この大会は、平成26年に本県で開催されます技能五輪全国大会、全国アビリンピックのプレイベントにもなるというふうに考えております。日本一の産業県である愛知からモノづくり愛知の技術を全国に積極的に発信していきたいというふうに考えております。
 本大会に向けまして、児童生徒の関心を高めながら準備を進めてまいりたいと考えておりまして、このたび、大会のキャッチコピー、マスコットデザイン、ポスター原画、テーマソングを愛知県在住の児童生徒から広く募集することといたしました。マスコットやキャッチコピーなどによりまして開催気運を大いに盛り上げていきたいというふうに思っておりますので、多数の御応募をお待ちいたしております。
 なお、全国産業教育フェアというのは、全国の農業、工業、商業、水産、家庭、看護、情報、福祉、総合、特別支援学校で学ぶ生徒さんたちによる学習成果の発表の場として、平成3年から都道府県教育委員会、その他産業教育に関する団体と共催で国が開催をいたしております。対象となる県立学校は、愛知県では、農業、工業、商業等の専門学科は愛知工業高校始め75校、それから総合学科は鶴城丘高校始め9校、特別支援学校は名古屋聾学校始め25校がございます。これらの高校の皆さんを中心に、全国から生徒さんが集まります。この全国産業教育フェア愛知大会の参加人数は、過去の実績から見まして、約10万人を見込んでおります。そういう意味では結構大きな大会ということでございますので、しっかりと準備をし、大いに盛り上げていきたいというふうに思っております。 
2.

質疑応答

(1)

愛知県の今夏の省エネ・節電アクションプランについて

【記者】  県庁の省エネ・節電は去年とどの点が違うのですか。 
【知事】   去年と一番違うのは、去年は昼休み時間を動かしたでしょ。去年やっぱり、ちょっと昼休み時間を動かしたんで、なかなかやっぱりPR、周知、PRしたつもりなんだけど、やっぱりそれがあれだったんで、今年は無理なくということなので、昼休み時間を動かさないということと、それから冷房も去年止めましたが、今年はちょっといろいろ、去年もありまして、今年はそのままにしていきたいということでありますけど、あと、強化したところはあとどこだ。 
【知 事
政 策 局 長】
 知事の発言もありましたけど、月曜日から水曜日にやっていたのが主なものでございまして、それを全日に増やす。例えば事務室の一部消灯なんかは月曜日から水曜日ということをやっていたんですけれども、それを月曜日から金曜日まで全部やるとか、エレベーターなんかもそういうところでございまして。量は違いますけど、全日にする。 
【 記 者 】   今回の対策で3つの庁舎で2010年比5.1%の節電になるとのことですが、政府の言っている節電5%の数値を、県民へ周知し求めていくことになりますか。 
【 知 事 】   それは数値目標ということですか。それはやりません。
去年も数値目標はやらないということを申し上げましてね。と言うのは数値目標というのはひとり歩きしますし、要は結局、去年もさんざん申し上げたんですが、電力というのはためることができないんですな、特徴は。温泉のかけ流しと一緒でして、使わないと、ビャーと末端で消えて無くなっちゃうわけですよ。だから賢く使うと。賢く使うということが必要なので、そういう意味で、また一方であまりにも過度に萎縮しますと景気が冷え込んでしまいますから、あるものをですね。もちろん無駄遣いはしない、それから限りある資源だからできるだけ節約して使うことをやりますけれども、はなから目標という形はね、私は去年もとりませんでしたけど、今年もとるつもりはありません。
 ただ、政府から5%というのが一応国から示されているので、まず県としては、こういった形で無理なく5%ぐらいの省エネ・節電をやっていくということを、こういうことをやりますよということを県民の皆様に周知して、それぞれの皆さんでやれることをやっていただくということが必要じゃないか。
 そういう中でも特に、特にやっぱり夏場になりますと一番電力を使うのは、ピークは午後1時から4時、13時から16時なので、逆にいうとそれ以外は、夜、そんなこと言うと、あんまり言うと怒られるけど、夜は別に、全然ピークでも何でもないので、工場も動いてないし。夜勤のところあるけど、基本的にはあれだから、そういう意味で午後、13時から16時の間のピークカットを是非重点的に念頭に置いていただいて、それぞれの部署部署で無理なく、スマートユースで節電をお願いできれば。そういう呼びかけをしていきたいと思います。 
(2)

教育懇談会について

【記者】  先日第1回教育懇談会が開かれましたが、次回の開催時期、テーマ、方式についてお伺いします。  
【知事】  先週、29日火曜日にやったばかりでありましてね、次の日程というのは、これは委員の皆さんの日程も聞かなきゃいけませんので、これからしっかり調整をしたいというふうに思っておりますが、7人の方に本当に率直にいろんな御意見をいただいたので、本当に私も何か目からうろこが落ちる感じがあって、非常に楽しい懇談会だったと思います。1時間半が15分ぐらい延びたかな、確かね。そもそも2時間ぐらいあってもいいと思いましたがね、ちょっと時間が短いぐらいだなというふうに思いました。
 例えばね、改めてちょっとおさらいを言うと、江川達也さんはね、もともと教員経験がおありなので、教員をどう教育するかというのが必要じゃないかとか、メディアが発達する中で漫画や映像教育を通じた教育の効率化などが必要じゃないかとか、いろんな御意見をいただきました。
 それから、共立総研の江口さんは、愛知県の入試制度について、やっぱりこれはどうかということで、改善の余地があるのではないか。例えば、名古屋市内だけでも東西格差がこんなに開いているというので、あの数字を聞いたとき、私もそうだなと、それはいかんなというふうに思いました。そういったこともこれからのテーマじゃないかと思います。
 柴山さんは企業の視点から、企業が求めるのは基礎学力のしっかりした人だということであり、専門教育にもっと力を入れてもらいたいとか、そういった御意見をいただきました。
 白石さんも、今の学生が非常に内向きで地元志向が強いと。教育のカリキュラムとか専門家を登用するなどの教員の多様性も必要じゃないかということとか。
 河合塾の谷口さんは、学力の形成よりも、道徳教育、キャリア教育が上位に上がっているというようなことで、学習指導要領や教科書から少し逸脱しても成果を上げているところがあるので、そういった教育特区も標ぼうしたらいいんじゃないかとかいう意見でありました。
 中野さんは、入試や選抜なども含めて時代に合った形で変えていくべきものは変えるべきではないかと。工業高校などの専門高校から大学にもっと柔軟につなげていけばいいのではないかとか、インターンシップを活用すべきとか、そういった御意見をいただきました。
 それから、松田愛教大学長さんは、高校の多様化が進む中で高校と大学の連携をどう進めていくかとか、対象とする人口が変われば教育も変えなければならない、教育の投資を増やす必要がある、こういう御意見もいただきました。
 いずれにしても、いろんな意見をたくさんいただきましたので、私も最初から申し上げておりますが、例えば愛知県の高校入試制度、高校教育のシステムがどうか、これでいいのかということとか、公立学校と私立学校の役割をどう考えるかとか、あと、首長と教育委員会の役割、市町村への権限委譲、そうしたことをどう考えるかといったことを最初に申し上げました。あと、インターネットを始めそうした情報がどんどん入ってくる時代の中でどう教育を考えるのかといったようなこともいただきました。
 いずれにしても、今後日程を調整しながら、今回はフリートーキングでしたけど、次回以降はテーマをあらかじめ設定して、そのテーマでしっかり議論をいただこうというふうに思っております。 
【 記 者 】  分科会を設置する予定はありますか。 
【 知 事 】  まずはテーマを設定をして、そこで議論をしていただいて、そこでさらに深くということになればそうなると思いますが、まずは今の教育懇談会の中で議論を進めていきたいというふうに思っています。だから今言われた分科会うんぬんの話は、次、テーマを設定ごとに、例えば高校入試制度だったら、次かその次ぐらいに議論しようかと思いますが、それをやった上で、さらにそれが必要だということであれば、分科会かまた別途のものを作って、そこで議論してもらって、また議論をフィードバックして、戻してもらって議論するとか、そういった形もあると思いますけれども、まずは教育懇談会の中でテーマをやっていければというふうに思っています。 
(3)

東日本大震災で発生した災害廃棄物処理について

【記者】  昨日、碧南市の中部電力火力発電所に隣接する町内会で投票が行われ、受入れ反対が8割以上という結果になりました。この結果を知事はどう受け止めますか。 
【知事】  愛知県としてはね、前から申し上げておりますように、この大震災で発生した震災がれきの引き受けにつきましては、名古屋港南5区ですね、知多の名古屋港南5区、碧南の中部電力発電所の中、それから田原のトヨタ自動車の中の処分場の中に県が直轄で処分場を作ってこれを受入れていこうということで、今、調査費を立てて、予算措置を4月にして、全てこれは事業者発注をして、委託調査の発注をして、調査検討を進めているというところでございます。できるだけ早くこの調査検討を進めていく中で受入れ計画を作り、併せて環境影響調査、そうしたこともしっかりやって、科学的なデータを積み上げた上で地元及び県民の皆様にしっかりと説明をし、そして理解をいただいていく中で、これは一日も早く受入れをできるように進めていきたいというふうに思っております。
 ですから、私は3月4月と受入れを表明するに当たりまして、去年の3月の大震災、それから4月にがれきの受入れを表明してからいろんなことを検討いたしました。ありとあらゆる可能性を検討していく中で、被災地の復興を進めていくためにも、がれきの一日も早い撤去、処理が必要不可欠だと。避けて通れない。阪神大震災の時でも、あれを迅速に処理したことによって次の一歩が踏み出せたということは皆さん御案内のとおりであります。ですから、そういう意味で、これに日本人として、日本国民としてこれは全力で取り組んでいかなければならない課題だという思いの中で、愛知県としてもこのがれきの広域処理の引き受け、これをやるということを表明させていただきました。
 今、調査をやっているところでありますから、これは粛々とやっていきたいというふうに思っておりますし、具体的な計画、それからいろんなデータ。これは独自の受入れ基準を作りますので、そういったものをしっかり作った上で、県民の皆様及び地元の皆さんにしっかりと説明をしてしっかりと取り組んでいきたい。それでもって一日も早く受入れを進めていきたいというふうに思っています。  
【記者】  反対が8割以上占めたことについての知事の評価はいかがでしょうか。
【知事】  あんまり言わんほうがいいんじゃないかと思いますけど。私はこの調査検討をしっかり進めていって、問題あるものが来るわけがないので、問題のないもの、安全なものをきちっとやって、それも現地からこちらへ持ってくる搬送の間も、現地も、途中も、そしてこちらに来てからも全部モニタリングでチェックをしてやっていくということですから。
 ただ、残念ながら、前も申し上げたように、民間企業だったら自分のお金だから、水面下でダーっと調査をして、全部物ができてきた後にポンと説明ができるわけです。ところが、行政というのはやっぱりみんなのお金だから、これを内緒で調査をしてやるということはできないので、だから最初にこういったところで調査をやりますということを申し上げて予算措置をして、その上でやっていくしかないんですね。ですから、そういう意味では、今我々がやっていることは、とにかく一日も早く受入れをできるように最短の距離を、最短でやれるようにということで予算措置をし、調査をし、進めているんですね。ですから、そういう意味では、私は独自の受入れ基準を作り、こういうやり方をやります、こういうふうにやっていきますということを申し上げれば、皆さんに御理解いただいて受入れることができるというふうに思っていますから、そういう意味では、これを粛々とやっていくということです。  
【記者】  今回の結果を見ると、非常に強い反対意見だと思いますがいかがでしょうか。  
【知事】  だからそれは、何回も言うように我々が今説明するツールを持ってないので。説明するものを持って行けば、それはもう全く、全く私は円満というか円滑に、円滑、スムーズに受入れが進んでいくというふうに思っています。碧南ってそういうところだ。  
【記者】  受入れが始まった静岡県の島田市では、がれきにコンクリートが混入するということがありましたが、愛知県は何を受け入れるのか、どのような調整をしているのでしょうか。  
【知事】  もう既に岩手県、宮城県とは協議を進めております、前から申し上げているように。進めておりますので、受入れの体制というか具体的なものができれば、すぐに持って来れるという状況にはなっています。ですから、これはただ、こちらの受入れ体制を作らなきゃいかんので、それを今やっているということなので、協議はもう既にやっておりますから、そういう意味では、こちらの受入れ体制ができればすぐ、遅滞なくというか速やかに受入れができるというふうにはなっているということです。  
【記者】  受け入れるがれきの種類も調整を行っているということでしょうか。  
【知事】  だから、いろんながれきのものがあるので、それをこちらで受入れの体制によって、これをこのぐらいということで言えば、発注というか言えば、すぐできるようにということにはなっているということですね。ですから、あくまでも、ただこちらの受入れの体制ができないと、それは向こうに発注できないので、今、そういうことの協議を今進めております。あと、できるだけ情報を、どのぐらいのがれきで、どれぐらいの放射性物質の、いわゆる線量はどのぐらいあって、どこにどのぐらいのものがあるのかというのは、やっぱり情報は常に詳細にいただきたいので、そういった意味での協議は、協議というか連絡は今やっているということです。  
【記者】  先ほど、説明の材料をもって説明したいとおっしゃいましたが、地元の住民に聞くと、説明材料がない中でも、なぜこの3箇所なのか説明がほしいとの声がありますが、どのように思われますか。  
【知事】  私はですね、なぜここの3カ所なのかというのは4月に申し上げましたし、5月も議会で申し上げました。何回でも申し上げておりますし、地元には、各市役所にはその発表の前にも県庁の方からも申し上げておりますし、なぜここなのかといえば、それは、人家、市街地から相当距離のあるところであること、それからある程度まとまった土地があると。そこに県が直轄で、県が直接借りるか買うか、それはどっちでもいいんですが、県がそれを占有して、ずっとそれは県が責任を持ってやっていくことができるという場所ということで。それとあと交通のアクセスですね。道路もそんな狭い道があるとかそんなことじゃなくて、産業道路みたいなのがありますから、そういったことも含めて総合的に勘案して、ここだということ。ほかに、これ以上の受入れる候補地はないということなので、ここを対象に、候補地として、今検討を進めているということはずっと申し上げてまいりました。
 ですから、そのことを引き続き申し上げていくし、それだけじゃ説明にならないので、どういう基準のもので、どういうものをどういう形で持ってくるかということをしっかりと申し上げて説明していくことを、前から申し上げているようにそれをやっていきます。そうすれば、私は理解をしていただけるというふうに思っております。  
【記者】  知事は、説明のためのツールが揃えば説明できるとのことですが、ツールが出来た時、県からの説明は、首長と議会というレベルなのか、町内会のレベルで説明するのか、住民に門戸を開くのか、どのレベルで考えていますか。 
【知事】  別に、全く本邦初公開で新しいことやるわけでも何でもないので、何か例えば事業をやろうとする場合にはとにかく、例えば大きな道路を通すということでも、それはまず事業計画をやるんだから、まず現場の行政である市と、市役所とやっていくということ。議会は、市議会は、そりゃ市役所の方からか、もしくは要望があれば一緒に説明するということになりますけど、そういうやり方をする。それから地元の皆さんに説明会をやりますよと言って声をかけて、御興味のある方、関心のある方に来ていただいて説明をする。別にそれはいつものやり方ですから、そういったことを粛々とやっていくということです。