知事の記者会見
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平成24年9月24日(月) 午前10時
1.

知事発言

(1)

寄附で購入したゴーギャン油彩画の初公開について

【知事】  おはようございます。9月24日の定例記者会見を始めさせていただきたいと思います。
 まず、6月議会に購入の議案をかけさせていただきましたゴーギャンの油彩画の初公開についてでございまして、愛知芸術文化センターの県美術館におきまして新たに収蔵したポール・ゴーギャンの作品を9月28日から開催するコレクション展の中で初公開いたします。これは去年、3億円の御寄附をいただいたもので購入をしたものということでございます。2億9,800万円で買ったというものでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000054835.html)
 ちょうど同じキャンバスの裏表にゴーギャンの絵が、「木靴職人」と「海岸の岩」というものが裏表である、非常にお値打ちなものということでございまして、これはゴーギャンがタヒチに渡る前にフランス・ブルターニュ地方に滞在したときに描かれたものでありまして、裏表ということであります。通常は、どちらか片面しか見られませんが、今回は両側から鑑賞いただけるように展示をするということで、縦横になっているので、公開期の半ばで縦と横を変えるということであります。裏表で見れるようにやりますので、よろしくお願いいたします。
 ちなみに、これは名古屋市在住の方、昨年、亡くなられた名古屋市在住の方で、非常に県美術館に通っておられて好きだという方から遺言でですね、県美術館で買ってくれということで3億円ポンといただいたということでございまして、去年も3億円いただいて、またこれで3億円いただきましたので、非常にありがたいなと思っております。
 ゴーギャンの油彩画は希少価値がありまして、東海三県ではゴーギャンの油彩画を持つのは初めてということでございます。
 ちなみにですね、国内の美術館では、国立西洋美術館に4点、静岡県立美術館に1点、島根県立美術館に1点、あとはポーラ美術館に3点とブリヂストン美術館に2点、大原美術館、ひろしま美術館、損保ジャパン東郷青児美術館に1点、それだけということでありますので、実質これ2点ということでありますから非常に価値があるということで、是非よろしくお願い申し上げたいというふうに思っております。
  
(2)

豊川保健所田原保健分室の田原市田原福祉センターへの移転によるワンフロア化について

【知事】  豊川保健所田原保健分室の田原市田原福祉センターへの移転によるワンフロア化でございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000054842.html)
 豊川保健所の田原保健分室につきましては、この10月1日、来週ですね、月曜日から田原市の田原福祉センター内へ移転し業務を開始いたします。本年度からスタートした東三河県庁と地元市町村の協働事業として、県と市町村で庁舎を共同利用する、いわゆるワンフロア化取組の第2号ということでありまして、4月には新城森林総合センターで、旧鳳来支所に県の林務部署も入れて、ワンフロア化したということに続く第2弾ということであります。
 田原福祉センター内には、老人福祉センター、社会福祉協議会、障害者総合相談センターなど市の福祉関係の団体が入っておりまして、年間約9万人来所されております。一方、保健分室では医療費の公費負担申請の受付や簡易な相談業務を行っておって、23年度は約2,000人の方が来所されておりますので、このたびの保健分室の移転によりまして、福祉センターを御利用いただく多くの方々に、保健分室から地域保健に関する情報も提供できるということで、効果が上がるというふうに思っております。多くの方が保健から福祉に至る多様なサービスをワンストップで受けていただくということで、サービス向上が期待できると思っております。
 これと併せてワンフロア化はもう一つありまして、来年4月に田原市の営農支援センターが、今度は逆ですが、県の田原農業改良普及課の庁舎に移転をするというということでございまして、今回は保健の方が市の方に行き、来年4月は市の営農支援センターが県の農業改良普及課の庁舎に来るということで、こういった相互移転で、一層田原市との連携を強化して住民サービスの向上を図っていきたいと思っております。
 なお、この開所式は10月1日、来週月曜日にやりますが、県からは永田副知事、田原市からは鈴木市長が出席の予定ということでありますので、よろしくお願いいたします。
  
(3)

第3回教育懇談会の開催について

【知事】  第3回教育懇談会の開催についてでありまして(https://www.pref.aichi.jp/0000054747.html)、第3回の教育懇談会は来週火曜日、10月2日火曜日に開催いたします。今度は3回目、「少子化時代に対応した愛知の公私教育のあり方について」をテーマにいたします。今回の懇談会では、公立・私立高校が担うべき役割は何かといったこと、それから生徒が増加していた時代に作られた公私の生徒の受入れや私学助成の制度などなどについて、少子化に伴って今後生徒が減少していく中で、どういうふうにやっていくべきかということを議論いただきたいというふうに思っております。
 今回の出席者につきましては、特別参加として愛知県私学協会会長の石田さん、石田正城さん、それから前回に引き続き漫画家の江川達也さんにも御出席をいただくということでございます。また、一般の方の傍聴の席も設けたいと考えておりますので、30名ということで事前申し込みで、多数の場合は抽選とさせていただきたいと思っております。いずれにしても、第3回ということでございまして。
 ちなみに、今申し上げた公立・私立高校の生徒の受入れは、今愛知県では、公立が2、私立が1、2対1ということでやっておりますが、これは生徒が急増する昭和56年、ちょうど30年ぐらい前ですね、その時にそういった形の役割分担ということでやったわけでありますが、それからこの30年間、公私協調で計画的な生徒の受入れをやっておりますが、近年では私学側に定員割れ、欠員ということがありまして、そういった課題も顕在化しております。また、私学助成は昭和63年度、要は県立高校に複合選抜、2校受けられるということを入れる時に、併せて私学の経常経費の2分の1を補助する愛知方式というのを導入して、全国トップレベルの私学助成を、以来やってきておりますけれども、この方式は、私学が経費を節減すると補助金も減っちゃうということで、いろいろ課題もありますので、そういう意味では、そういったことも含め、いろいろ議論をいただければというふうに思っております。
  
(4)

さわやかエコスタイルキャンペーンの終期延長について

【知事】  これは御報告ということでありますが、「さわやかエコスタイルキャンペーン」、いわゆるノーネクタイでの業務でありますが、愛知県では、冷房などに頼らずに軽装でやる「さわやかエコスタイルキャンペーン」をゴールデンウィーク明け、5月7日から9月いっぱいということでやっておりましたが、今年は、今日はちょっと涼しいですが、気温の推移を見ますと、10月前半までは28℃を超えるような暑い日があると見込まれることから、その期間を9月30日ではなくて10月12日まで、金曜日まで延ばすということを決めさせていただきました。要は、議会開会中はこのスタイルでいくということでございますので、御報告をさせていただきたいというふうに思っております。   
  
(5)

中国における反日デモによる影響等について

【知事】  中国各地で発生した反日デモ等による影響につきまして、金曜日現在、21日現在で、とりあえず取りまとめましたが、次のとおりでございます。
 まず、愛知県の交流事業でありますが、日中漫画交流事業は9月16日からということでありましたが、これは先々週御報告いたしましたが、延期をさせていただきました。ただ、漫画の実際のものは、もう額装して南京にありますので、これはできるだけ早い機会に何とか是非実現をしたいというふうに思っております。
 それから、県内市町村の交流事業への影響でありますけど、豊橋市さんは江蘇省の南通市への市民訪問団の渡航中止、それから犬山市さんは湖北省襄陽市への訪問団の渡航延期、田原市さんは江蘇省昆山市への訪問団の渡航中止、半田市さんには山車まつりだね、来週のはんだ山車まつりに江蘇省の徐州から来る予定だったのが中止ということになりました。
 それから本県出身の青年海外協力隊員でありますが、2名が江西省、山東省で活動中でありますけども、いずれも安全を確認いたしております。また、10月から1名が湖北省に新たに派遣をされる予定と聞いております。
 それから現地留学生でありますけれども、県立大学の38名が留学中でありまして、うち36名の安全を確認いたしております。残り2名につきましては連絡が取れておりませんが、被害に遭ったという情報は入っておりません。引き続き情報を収集いたします。県立高校生3名が留学等で滞在いたしておりますが、全員の安全を確認いたしております。
 修学旅行の状況でありますが、中国へ修学旅行を予定している県立高校2校は、1校が沖縄へ変更、1校が行き先変更を含め検討中ということでございます。また、私立専修学校1校が行き先変更を含め検討中ということでございます。
 それから、日本人学校に派遣中の本県教員、8名を派遣いたしておりますが、全員の安全を確認いたしております。
 それから本県進出企業への影響でありまして、主要進出企業43社から聞き取りを行いました。一部の工場の臨時休業、生産調整、事務所や販売拠点等の一時閉鎖を行った企業がありました。9月21日現在、トヨタ自動車始め2社が一部工場の臨時休業を継続いたしております。
 観光産業への影響であります。県内旅行業者、宿泊業者から聞き取りをいたしました。中国向け旅行につきましては、普段より多少キャンセルが多いと、新規の予約は伸び悩んでいると、現時点では中国へのツアーを中止する予定はありません。一方、中国からの訪日旅行、インバウンドにつきましては、一般の団体、視察・修学旅行、いずれもかなりのキャンセルが出ているということでございます。
 それから、それをさらに詳細にしたもの、別紙でありますけれども御覧いただきますと、本県の中国進出企業の状況でございまして、県内の中国進出企業は471社988拠点でありますが、今回、主なものということで43企業にヒアリングをいたしました。影響等の状況については、次のとおりでありまして、影響ありが14社ということでございます。それから、21日時点ではトヨタ始め2社が臨時休業継続ということでありますが、トヨタ自動車は24日、今日から操業再開を予定ということであります。将来的な影響が懸念されるというのが10社ということでございました。
 それから、右のほうは県立高校、私立学校の修学旅行の状況であります。御覧いただければと思います。
 それから、市町村における友好提携先との交流事業の状況については先ほど申し上げたとおりでございまして、その他につきましては、その下にありますが、もう既に済んだところ、それからまだ今のところ予定はないというところということでございます。
 ということで、ちょっとドタバタいたしましたが、中国の関係の影響、とりあえず至急取りまとめましたので、御報告させていただきました。
  
(6)

豊橋市4歳女児死亡事件について

【知事】  豊橋の育児放棄の事件について、一言だけ申し上げたいと思います。
 これは事件になっておりますので、事実関係も含め、しっかりと関係者で介入し、何でこんな悲しい、痛ましいことになったのかということをしっかり、全容を明らかにしていただいて、二度とこういうことにならないようにしていかなきゃいけないというふうに思っておりますが、そういう中で、今回の事件の検証などなどにつきまして、どういうふうにしていくかは、これはまず、豊橋市さんがいろんなことを検証するということになるかと思いますが、豊橋市ともよく相談、協議しながら、できるだけ早いうちに、早急にこの検証委員会なるものを、第三者の方による検証委員会なるものを、豊橋市、私ども県は児童相談所を持っておりますので児相、それから警察はちょっと、事件捜査の方なのでちょっと色合いが違うかと思いますが、行政関係者でこの経過も含め検証して、二度とこういったことのないようにやっていくということを、これはしっかりとやっていきたいというふうに思っております。もう既に豊橋市とも逐一協議、情報交換しております。方向としては、豊橋市さんが主体的にやるのかもしれませんが、私どもも一緒になって、この全体を明らかにし、そして二度とこういうことのないようにしっかりやっていきたいと思います。
 いずれにしても、今回の亡くなられた子どもさんには本当に心からお悔やみを申し上げたいというふうに思っています。
  
2.

質疑応答

(1)

中国における反日デモによる影響等について

【記者】  本県の中国進出企業の状況について、ヒアリング対象とした43企業は、どういう基準で選んだのですか。残りの県内企業について調査の予定はありますか。  
【知事】  どういう基準と言ったって、主だった、というところでしょう。拠点でいって、大体1,000拠点のうち3割以上だから、トヨタグループ始め大手のところを、とにかく先週あって、先週金曜日ですから、あんまりこんなドタバタしてる時に、みんなバッと声かけてというのは、あんまり仕事の邪魔してもいかんしね。ということなんで、至急対応できる大手を選んだということですね。
 全部ということが、どこまで意味があるかということでありますけれども、いずれにしても、状況を見ながら、県内企業さんから何か声が上がってこなければ問題ないということだと思いますから、まずは主だったところで大きな影響があったかどうかというところを把握したということです。ですから、今後いろんな事業とかビジネスに支障があるとか、いろんなことがあれば、それはきめ細かく対応していきたいというふうに思っています。
 あと、状況などなどは引き続き、まだまだ、これ本当に収まっていくかどうか予断を許しませんので、引き続き状況を注視し、県内企業なり県内の関係者に影響がないように、情報収集にはしっかり努めていきたいというふうに思っています。  
(2)

教育懇談会について

【記者】  教育懇談会では、途中経過として、今までの意見を集約して懇談会としての意見をまとめる予定はありますか。  
【知事】  いや、テーマごとにいろいろ意見をもらってですね、それを例えば入試制度、複合選抜の入試制度ならば教育委員会の方に検討の会を作って投げてありますし、今度は公立私立の見直しということですから、それで意見をもらって、またそういったものを具体化していくということもあると思いますし、今言われた教育懇談会として一定の方向、意見をまとめるということが必要であれば、そりゃまとめると思いますし、今まだ、今度3回目ですから、まずは議論した上で、必要があればまとめていくということになるかと思います。 
【記者】  入試制度の議論がこれまで2回ありましたが、委員の一部が自分の意見を言っただけに思えます。これではイニシアチブが弱く、有識者の総意としてまとめた意見をぶつけないと改革できないと思いますが、いかがでしょうか。  
【知事】  要は、問題意識をあそこで共有というか出してもらって、いわゆる教育委員会の入試の検討会のところへ投げた。ある程度まとめたら、もう一回当然報告してもらって、またやりますから。だから、そういう意味では、ここで言いっ放し、聞きっ放し、そんなことは絶対しませんので、もう一回それは来てもらって、それでまた意見を言うと。 
【記者】  入試制度について、もう一度議論することもありますか。  
【知事】  あります。 
【記者】  あれで終わりかと肩透かしにあったような気がしましたが、そんなことはないですか。  
【知事】  いやいや、そんなことない。だって、私がこうやると言っているわけですから、そりゃやります。
 ただ、同じ意見交換会を似たような期間に2回3回やってもしようがないでしょ。だから、一回やって投げて、ある程度検討して、また報告してもらって、またそれを意見を言って投げてということにしようというふうに思っています。
【記者】  この教育懇談会は結構長く続くと思ってよいですか。  
【知事】  長く続くと思いますね。そんな簡単に終わらないというか、その都度またいろんな議論が出てくるんじゃないですか。テーマというかね、課題というか。だから、それでもって、その都度その都度議論してどんどんボールを投げて、またフィードバックして、もう一回ということもやっていきたいというふうに思っています。 
(3)

政策協議等について

【記者】  大阪維新の会の松井幹事長が、「河村市長とは連携できない、減税日本に対立候補を立てる、また、大村知事には顧問就任を要請したい」旨の発言をしたと聞いています。これについて、どう受け止めますか。   
【知事】  前段の河村さんの減税日本との関係については、多分それは一般論として、やっぱり政党が違うんであれば、お互い切磋琢磨(せっさたくま)するということで言われたんだろうと私は思っていますけど、一般論ということなので、そこまで具体的に本当に河村さんのところと、減税日本と候補者を立てて戦うということには、私はそうはならないんじゃないかと思いますが、直接聞いているわけじゃないので、それ以上のことは申し上げませんが、多分そういうことだろうというふうに私は思っておりますし、そういうふうにはならないんじゃないかというふうに私は思ってますけどね。むしろ、話し合って調整をしていくべきじゃないかというふうに思いますし、そういうふうに話し合って調整することはできるんじゃないかというふうに思っています。それが1点。
 それと、後段の部分はちょっとコメントを差し控えたいなと思いますけど、そのことも含めて、松井さん、橋下さんとはいろんな角度でいろんな点についていろいろ話をしておりますので、今後どうするかも含めて、その話も今、皆さんからお聞きした話なんで、直接オフィシャルなところで私がお聞きしている話ではないので、それ以上申し上げませんが、そのことも含めて、いろんな話し合いはしております。
 何度も申し上げます。昨日も申し上げましたが、討論会、私これで2回出ましたけど、要は、討論会だけではなくて、いろんな話もしてますし、政策の方向とか価値観とか理念とかベクトルが概ね一致するということであれば、それは、やはりできるだけ第3極の結集という意味で、できるだけ幅広く幅広く結集していくべきだというふうに思います。それは、これまでも申し上げてきたとおりであります。昨日も私、そう申し上げたと思いますが、ですから、これからもできるだけベクトルが一緒、理念、価値観、政策が共有できる方はできるだけ幅広く、糾合してといいますか、集まって一つの集団を作って、同じ方向に向いてやっていくべきじゃないかというふうに思っています。ですから、そういう意味では、大阪維新の会と私もそうだし、河村さんもそうだし、みんなの党の皆さんもそうだし、いろんな面で、いろんな多くの方がやっぱり一緒にやっていければいいのではないかと。
 先週金曜日、21日かな、牧さんのパーティーに私出ましたけど、小沢先生、鈴木先生も来ておられましたが、も含めて、できるだけ多くの方が一緒にやっていければいいんじゃないかと、私はそう思っています。ただ、現実問題、そういったことができるのかできないかは、政策の議論だとか価値観を共有できるかとか、具体的にどういうふうにやっていくかも含めて協議が必要だと思いますが、方向としてはそういう方向があるべきだし、そう目指すべきではないかというふうに思っております。
【記者】  河村氏と大阪維新の会が対立した場合、大村知事が大阪維新の会の顧問になれば対立は避けるということでしょうか。  
【知事】  まず、仮定の話にはお答えしないほうがいいと思いますが。それが1点。
 仮にでありますけど、最初の前段申し上げたように、若干政策のところは、全部一緒ということではないかとは思いますが、方向性とかベクトルが一緒、目指すところは一緒ということでありますから、私は、大阪維新の会、日本維新の会かな、と河村さんのところの減税日本、そこが対立するとか戦うとか、そういうことにはならないと思いますし、そういうふうにはしてはいけないというふうに思いますし、私はそこは話し合いをして方向性の一致点を見出して、一緒にやっていくということは十分可能だというふうに思っていますし、そういうふうに是非していきたいというふうに思っています。
 だから、そういう意味で、その間をとって汗をかけと言うんであれば、一生懸命汗をかきたいというふうに思っています。
【記者】  初回の政策協議で、松井幹事長から「大村知事と河村市長が早くタッグを組んでほしい」というような話がありましたが、その後、進ちょくはどうでしょうか。   
【知事】  連絡とか電話で話したりとかはありますよ。どうするかねという話とかね、いろんな会合があったときに、どういうふうにやっていこうかとかいう話とか、いろいろそういう話をする機会はありましたけど、一緒になってじっくり話をするということはまだ、そういう機会は持っておりません。これからということだと思っていますが、一回というか何回でも、こういう話は何回でも会ってじっくり話をしてやっていくということが必要じゃないかというふうに思っています。いずれそういう機会があるんじゃないかというふうに思いますけど。 
【記者】  橋下市長などと結集していくということですが、そういう場合、中京維新の会は吸収されていくことになるのでしょうか。   
【知事】  というか、中京維新の会を作る作らないと、大分、6月ぐらいからずっと話をしてましてね、松井さん、橋下さんと相談しながらやってきているんですが、最初はそれぞれやって、政策を持ち寄って一緒に協議してやっていこうねという話をずっとやってきたんですけど、ちょっとやっぱり、だんだん6月7月ぐらいのトーンとやっぱり8月ぐらいからのトーンで若干方向が少しずつ変わってきたというのは事実あるんですね。だから、一つの、彼らは日本維新の会というプラットフォームというか政党を作るので、そこでみんな集まってということだろうということを今言われていますが、そこをどういうふうに位置づけてやっていくか、これからちょっと相談をしながらというふうに思っていますけど。
 いずれにしても、私は前から申し上げているんですが、さっきも申し上げましたが、できるだけ、形がどうのこうのというよりも、できるだけベクトルとか方向が一緒の人は、本当は一つの集団でボンと一つになるのが一番いいんですが、そうでなくても、できるだけ連携して同じ方向を向いてやっていくということが望ましいと思いますので、そういう流れの中で私の中京維新の会もどうするかを含めて、よくよく相談しながらやっていこうというふうに思っています。
 だから、今どういうふうにしていくかというのを決めているわけではなくて、これから、これから、今後よくよくいろんな人と協議、相談しながら、いろいろ考えながら、よくよく考えて進めていきたいというふうに思っています。
【記者】  橋下市長に人気、行動力、パワーがある中で、主導権はあくまで橋下市長が握るということになるのでしょうか。   
【知事】  僕はね、主導権が誰だとか何とかとか、そういうことはあんまり言わないほうがいいと思うんです。誰が主導権とか、誰がとか、俺が俺がと言い出すと物事がまとまっていかなくなるので、正直言って、今の大阪維新の会、そりゃ関西とか近畿は仕切れても、全国展開はそう簡単じゃないですよね。だから、僕はそういう意味で、この東海、中部地区、それから何たって一番の、最大の、最大の大票田はやっぱり首都圏、関東ですからね、首都圏においてどういうふうに戦っていくのか、どういうふうな結集ができるのか、そこの時に俺が俺がとか、誰が誰がじゃなくて、できるだけ広く結集していくようなそういう流れを作っていきたいなというふうに思っているんですけどね。 
【記者】  そうすると、日本維新の会愛知支部のようなイメージということでしょうか。   
【知事】  いや、そういうふうにはならないと思いますがね。そういうふうにはならないと思います。 
【記者】  愛知の人にしてみれば、大村知事が橋下市長に取り込まれるのではないか、という見方もあると思いますが、いかがでしょうか。   
【知事】  いろんな見方があるかもしれない。そういうふうにはなりません。だって、彼らがこの愛知とか東海地区で、中部地区で活動できるかって、それはできませんもん、はっきり言って。それは無理ですわとてもとても。それは彼らが一番よくわかっているんじゃないですか、とても無理だと。よその地区では、じゃ僕が大阪へ行って何かできるかって、そりゃ同じですよ。無理ですよ。そんなことはないのであって、だから、それよりもできるだけ幅広く、共通の価値観、理念を持って、共通のプラットフォームを作ってできるだけ幅広く。それは一つのものにするのがいいけど、一つでないから、二つ三つあってもいいけど、そういう連携、連合軍を作ってやっていくためには何が必要なのか、どうしたらいいのかということを考えてやっていくべきだというふうに私は思っていますし、自分はそういうふうに行動していきたいというふうに思っています。 
【記者】  政策が完全に一致しなくても連携は可能ということでしょうか。   
【知事】  そりゃそうでしょ。だから何割という、やっぱり8、9割はある程度一緒でないといかんのだと思いますが、同じ人間じゃないのでね、やっぱり100%一緒ということはないでしょ。
 例えば、同じ政党にいる人だってみんな、1から10まで100%全部一致するかって、そんなことないでしょ。今は自民党の総裁選だけど、この間民主党の代表選だったけど、この間の民主党の代表選の4人なんて、むちゃくちゃ言ってること。テレビ討論でも。原口さんは消費税増税反対とかって、はっきりと3党合意なんか反対だと、破棄だと言ったわけでしょ、同じ党にいて。だから、野田さん以外3人とも、そんなもの今すぐやらんでもいいとか言うわけでしょ。だから、そこまで違っても同じ党にいるわけでしょ。だから、僕は全部が全部一緒でなくたって、でも、8、9割は一緒だと思うけど、ある程度一緒であれば、同じ方向で向いてやっていくべきだというふうに思っていますけど。
【記者】  日本維新の会と、他の第3極との関係をどう見ていますか。   
【知事】  水面下でいろんな話はありますよ。だから、そういう意味で、私は確かに価値観とか理念とか政策を一致して一つの集団でやっていかないと、後々空中分解しちゃうということなんで、大阪の面々はそういうふうに一つのあれでやっていくんだというふうに言って、それを強調してやっていると思いますが、それをあんまり強調し過ぎると、いわゆる、言葉は純化路線というんですかね、そういうのを強調し過ぎると広がっていかないでしょ。やっぱりその地域を、近畿とか関西、大阪の目線で全部、全国を仕切れるわけではないし、名古屋の目線で全部仕切れるわけでもないし、東京の目線で全部仕切れるわけではないので、できるだけオールジャパンで広く募っていくためには、ベースは押さえながらも多様性を認めて、やっぱり地域ごとのいろんな課題もあると思うんでね、多様性を認めてやっぱり取り込んでいくとか連携していくという、そういう方向はやっぱり是非是非持ってもらいたいなというふうに思っていますし、だから、さっき申し上げた大阪の面々もそうだし、私も河村さんもみんなの党の皆さんとかいろんな方もそうだと思うけど、できるだけ広く糾合してやっていけるような方向でやってもらいたいなと思うし、私としてはそういうふうに持っていけるように、いろいろ話はしていきたいというふうに思っています。
【記者】  大村知事は第3極を結集してから候補者を募ればいいとおっしゃってきましたが、その考えは変わりませんか。   
【知事】  変わっておりません。というか、そういう話を、僕が勝手に言っているわけじゃなくて、そういう話をずっとやってきたので、ということなんですけどね。 
【記者】  中京維新の会は候補者はまだいませんが、候補者調整の際に当事者になり得るのでしょうか。   
【知事】  というか、どういう形になるかは別にして、さっき申し上げたように、そりゃ大阪の皆さんがここで、東海地区で候補を立てるっていったって、立てられないですよ。だって、面倒見れないもん。人のあれもわからないじゃん。そういう意味では、そこは具体的にどうするんだといった時は、それは実質的に相談してやっていくということになると思います。  
【記者】  昨日、松井幹事長が候補者について、公募による日本維新の会の候補者を、この地方では中京維新の会代表の大村知事に応援してもらうと話していました。これについてはいかがですか。   
【知事】  直接聞いてないのであれですけど、いろんな形があるんじゃないかと思いますが、正直言って、その候補者を決める前の段階、決め方、決める中で、決めていく中で、勝手に決めるということはありませんから、そこで相談しながら、協議しながら、調整しながらということになるということもあると思います。 
【記者】  候補者公募の段階で、大村知事が顧問として関わるのでしょうか。   
【知事】  顧問かな、それはさっき申し上げたようにまだこれからですけど。 
【記者】  話し合っていっしょに立てるということもあるのでしょうか。   
【知事】  それはそうです。彼らがこうだと言って一方的に決めることはないと思います。そりゃそうだよ。だって、僕が例えば大阪で何か立てるって、できないもん、そんなこと。同じですよそれは。
 だから、それもそうだけど、やっぱりさっき申し上げたようにできるだけ広く、オールジャパンでやっていく、全国展開をしていくためには、特にやっぱり東京首都圏でどういうふうにやっていくかということをよくよく考えて、できるだけウイングを広げていくということをやっていかなきゃいかんのじゃないかというふうに思いますから、私はこれまでもそういうふうに申し上げてきたし、そういうふうなことでこれからもそういう行動というか、やっていければというふうに思っています。