知事の記者会見
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平成24年12月3日(月) 午後2時30分
1.

知事発言

(1)

愛知県管理トンネルの状況について

【知事】  皆さん、こんにちは。今日はですね、通常であれば、本会議がありましたので本来であれば1日ずらして明日ということなんですが、明日は衆議院選挙の公示ということなので、皆さんみんなお忙しいということでありまして、本当は来週。来週もちょっとなかなか、選挙期間中でもありますので、今日、定例記者会見させていただいて、もし何かあればいつでも取材にはお答えしますけど、定例の記者会見は再来週ということにさせていただければというふうに思っております。
 まずは、トンネルの崩落事故が、大きな事故が起きましたので、まずは予定を急きょ追加いたしまして、愛知県管理のトンネルの状況について早速調べさせましたので、御報告させていただきたいと思っております。
 本県が管理するトンネルは58トンネルありますが、その中に平成24年12月2日、昨日、天井崩落事故の起きた中央自動車道の笹子トンネルと同じ、天井板をつり金具で固定する形式のトンネルは、本県管理のトンネルにはありません。公社管理のトンネルにつきましては、名古屋高速道路公社が管理する高速1号線東山トンネル、これは平成15年3月の供用と、これは比較的まだ新しいのでありますけど、延長2.6キロが笹子トンネルと同じ形式となっております。
 この東山トンネルは、笹子トンネルに設置してあるつり金具に加え、落下を防止するようトンネル表面と天井板をつなぐワイヤーが追加されておりますが、今回の事故を踏まえて、緊急点検を本日より実施するということでございます。
 名古屋高速道路公社は、私の愛知県と名古屋市が共同で管理、運行しているものでございます。
 2枚目に絵がありますでしょ。これが名古屋高速の東山トンネルの断面図で、真ん中のやつが笹子トンネルは一つだけだったんですが、あとそこに、両側にワイヤーが2本掛ける2で四つございます。こういう形で。まだ10年経っておりませんので大丈夫だと思いますが、一応緊急点検を本日から始めている。愛知県内にはこれ1丁ということでございますので、御理解をいただければと思います。
 なお、本県が管理するトンネルでは、平成23年8月ですね、国道151号の太和金トンネルにおきまして内部が一部崩落をし、通行中の乗用車が崩落した土砂に乗り上げるという事故が発生しましたので、この事態を重く受けとめて、直ちに県管理のトンネル全てについて職員による緊急点検を行い、ひび割れからの漏水等の変状が見受けられた27カ所について、昨年度、専門技術者による詳細点検を実施いたしました。その結果、対策が必要とされるトンネルが9カ所、設楽町2カ所、東栄町1カ所、豊根村6カ所があることが判明したため、平成24年度内に全ての補修設計を完了し、損傷の大きいものから順次補修工事を行い、平成26年度までに完了することとしております。さらに、昨年度の緊急点検で異常が確認されなかったトンネルにつきましても、平成24年度から平成26年度までに専門技術者による定期点検、詳細点検を実施し、安全で効果的な維持管理を行うことといたしております。
 衝撃的なトンネル崩落の大事故がありましたので、至急県内のトンネルチェックをいたしまして御報告させていただきました。よろしくお願いいたします。 
  
(2)

牧野ヶ池緑地で竹林整備を担う活動団体の募集について

【知事】  牧野ヶ池緑地で竹林整備を担う活動団体の募集を行います。(https://www.pref.aichi.jp/0000056841.html
 名古屋市名東区と天白区にまたがる県営牧野ヶ池緑地には、「竹の小径(みち)」周辺を始めとして広大な竹林が広がっておりまして、公園管理者はもちろん、ボランティアの方々にも御協力いただいて竹の伐採などを行っております。私も今年5月にはボランティアの皆さんによる伐採活動に参加させていただきました。CBCさんか何か取材してくれたのかな、私、去年も行ったんですが、なかなか広い竹林公園でありますが、やはり竹の繁殖力旺盛のため、残念ながら、入り口のところだけ整備したんですが、やっぱり中の方を見ますと、ほとんど密集状態といいますか、密集してくると今度倒れてくるんですね、そういう意味では、とても整備されたとは言えない状況でございます。やはり公園を利用される県民の皆さんにとって気持ちのいい公園、竹林を維持していくためには多くの皆さんの御協力が必要であり、一定範囲の竹林を計画的に整備していくことが必要だということで、そうした活動をしていただける団体を募集したいというふうに思っております。
 この牧野ヶ池緑地公園というのは珍しい公園で、大方がゴルフ場なんですよね、愛知カンツリー倶楽部というね。これは昭和20年代に、やはり名古屋近辺に全日本レベルのゴルフの大会をやるゴルフ場がないということから、県営公園の緑地公園を使ってゴルフ場にしたらどうだということでゴルフ場を作ったというふうに聞いておりますが、その周りに緑地が残っている、そして竹林整備しているということなので、是非これは県民市民の皆さんの、本当に名古屋の近郊に残った大変大事な緑地だと思いますから、皆さんの手で守っていきたいと思います。
 従って、そういう団体を募集いたしますが、活動の目安といたしましては、期間は3年間で更新もでき、0.5ha以上の竹林を範囲として、年6回以上の活動、延べ100人以上の参加者が見込まれることをやっていただきたい。竹の伐採だけではなくて、伐採した竹の有効活用も行っていただきたい。要は、そこで切った竹は持ってって使ってくれということでございます。募集期間は、明日12月4日から年末年始を挟み来年1月15日までの1カ月半で、応募に当たっては、提案書を提出していただきたいと思います。竹林整備に合わせてタケノコ掘りや竹を題材にした環境学習などの企画も大歓迎でございます。
 県といたしましても、この募集活動につきましては、「あいち森と緑づくり県民参加緑づくり事業」を活用して、活動経費の一部を助成するなどの支援を行ってまいりたいと考えております。詳細につきましては、募集要領などを県のホームページに掲載いたしますので、御確認いただいて、奮って御応募いただければというふうに思っております。
 あと地図もついている。名古屋周辺にはね、愛知県小幡緑地、牧野ヶ池緑地、大高緑地と、こういう緑地公園がありまして、尾張旭、守山には森林公園というのもありますね。やはり県民の大変貴重な財産でありますので、しっかりと使っていきたい。
 小幡緑地は、主に運動公園だね、非常に親しまれております。
 牧野ヶ池緑地は、二環に沿った高針のところの前面の緑地は全部基本、県の緑地公園、大高緑地はJRのところから見えると思いますが、貴重な財産でありますので、これをしっかりやっていきたいというふうに思っております。
 1月には、公募いただいて契約といいますか覚書を結びたいと思いますが、是非来年の春にはね、こういった団体の皆さんに管理していただいて、筍取り放題ぐらいをやっていただければありがたいなと。要は、筍をパカパカ取ればですね、その分出てくるやつ減ってきますから、是非、奮って春はタケノコ掘りに来ていただければというふうに思っております。
 そんなことでございまして、あとはですね、今回の取組手法はいわゆるアダプトプログラム、里親制度と呼ばれるものでありまして、従来のボランティアとの違いは、活動団体から整備範囲とか整備内容についての御提案をいただいて、県と団体の間で覚書によりその内容を確認してやってもらうと。愛知県の県営公園では初めての試みということでございます。
 ということで、「県民参加緑づくり事業」の対象にいたしますので、例えば伐採した竹の運搬用トラックのレンタル料とか燃料費とか参加者の鋸(のこぎり)とか軍手とかお茶代などは、年間といいますか何十万円ぐらいの補助はできるのかなというふうに思います。それから、こうした活動を県のホームページでPRしたり、現地に看板などを設置してPRしたり、ボランティア保険への加入などについてもですね、あと小型粉砕機ですね、そうしたものの無償貸与など、そういった支援もしていきたいというふうに思っておりますので、是非是非、多くの皆さんに御応募いただきますようにお願いを申し上げたいというふうに思っております。市民挙げての、県民挙げての竹取物語をやりたいので、是非よろしくお願い申し上げたいというふうに思っております。
  
(3)

国際戦略総合特区計画の認定について

【知事】  続きまして、国際戦略総合特区計画の認定についてでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000056683.html
 国際戦略総合特区「アジア1航空宇宙産業クラスター形成特区」については、去る10月18日、国に対して2回目となる特区計画変更の認定申請をしておりましたが、先週の金曜日11月30日に認定されました。
 今回の計画変更は、総合特区法に規定されている工場立地の緑地規制の緩和措置について、名古屋市、半田市で活用できるようにしたものであります。実際に適用されるためには各市において条例を定めることが必要でありまして、名古屋市、半田市において、来年2月から3月の議会で条例案を上程し、25年度からの施行を目指していくものでございます。
 また、地域独自の取組といたしましては、中部国際空港の空港島内の超大型貨物輸送に係る必要な手続を簡単にできるようにする取組が10月から中部国際空港株式会社で始まっていることから、これも計画に盛り込んだところでございます。今後も地域を挙げて国際戦略総合特区に指定された効果を最大限に高め、アジア1航空宇宙産業クラスターの形成に向けて取り組んでいきたいと考えております。
 通常緑地規制というのは、敷地面積に対する緑地の割合が、現行では20%以上となっているものを、今回名古屋市では5%以上、半田市では1%以上という形で緩和するものでございます。
 環境施設、緑地、噴水などなど、池といった環境施設の敷地面積に対する割合が、現行では25%以上というものを、それぞれ名古屋市は5%以上、半田市は1%以上といったように緩和するというものでございまして、名古屋市の場合は、三菱重工大江工場周辺でありますから、三菱重工の大江工場とか東レの名古屋事業場、半田市さんは富士重工の半田工場、半田西工場を対象にすると、こういうものでございます。
2.

質疑応答

(1)

愛知県管理トンネルの状況について

【記者】  国が所有している県内のトンネルの状況は分かっていますか。      
【建設
部長】
 整備局から事務的に聞いているのは、愛知県内の直轄トンネルについても同様な構造はないということです。   
【知事】  よその県はわからんな。   
【建設
部長】
 うちの県だけしか。      
【記者】  愛知県が管理するトンネルで、対策が必要とされる9か所については、通行止めにする必要はないですか。      
【知事】  これは順次やっているんだろ、まだ。  
【建設
部長】
 補修をやっており、補修の仕方によっては短い期間だけ規制することはありますが、全面的に通行止めということではないです。今は通しています。 
【知事】  基本的にはあれでしょ、ひび割れてるところなので、これを補修してということだよね。   
【記者】  名古屋高速の東山トンネルの点検は、いつ頃終わる目途ですか。      
【知事】  ちょっとまだ、今日からだもん。うちも聞くけど、直接聞いて。