知事の記者会見
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平成25年2月18日(月) 午前10時
1.

知事発言

(1)

クリムト「黄金の騎士をめぐる物語」展の実施結果等について

【知事】  皆さんおはようございます。2月18日の月曜日、定例記者会見を始めさせていただきます。2月も後半ということになりましたが、まだまだ寒い日が続きますので、お体をお気をつけいただきたいと思っております。
 まず、愛知県美術館で先般、2月11日、先週の月曜日までやっておりましたクリムト展について初めに御報告をさせていただきたいと思います。
 お手元に資料があると思いますが、愛知芸術文化センターでは、開館20周年とクリムト生誕150年を記念いたしまして、12月21日の金曜日から「クリムト 黄金の騎士をめぐる物語展」というものを開催してまいりました。期間中8万人以上の皆様に御来場いただきまして、この5年間では、平成22年1月から3月の「大ローマ展」に次ぐ入場者数でございました。
 愛知県美術館で、クリムトの「黄金の騎士」、あれが一番の財産でございまして、去年はウィーンのクリムト生誕150周年にもお貸しをいたしました。そういったこと、お貸しするとまた貸していただけるということで、今回の展覧会は、非常に好評というか、レベルの高いものであったというふうに思っております。
 ちなみに、オリジナルカレーの、ナゴヤキャッスルと県美術館で共同開発した黄金の騎士カレー、1個500円、も当初販売予定を1,500個で作ったんですが売り切れまして、2,200個になりましたので、それだけ評判があったということでございまして、非常に喜ばしいことだと思います。
 今年は、この後ずっと、夏のトリエンナーレに向けて、大変にぎやかく県美術館で美術展をやってまいります。
 まずは、来週の3月1日の金曜日から「円山応挙展」を開催いたします。江戸時代中期の京都画壇で高い人気を博した応挙の作品から、国宝「雪松図屏風」ですね、これは三井記念美術館か、だな確かね、からお借りをするものも持ってきます。それから、兵庫県大乗寺の二つの客殿にある襖(ふすま)24面分の障壁画、重要文化財を、これをそのまま、畳の部屋を再現するというのが一つの大きな見どころということでございます。このポスターはそれか。これをそのまま再現するということでございます。なお、本展覧会が開館以来ちょうど100本目の企画展となるということでございますので、よろしくお願いいたします。3月1日から4月14日までということでございます。
 それから、それが終わりますと、続きまして、今度は、4月から6月、4月26日金曜日から6月23日日曜日まで2カ月間、「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」を開催いたします。これは、平成23年の7月に開催する予定でありましたが、例の東日本大震災の影響で、要は原発のあれが不安であるということでキャンセルを食らったものでございまして、2年越しに、これが開催になります。2年前の7月、これが来なくなった時の埋め合わせということで「棟方志功展」をやったんですけど、それはそれで非常にたくさんのお客さんが来ていただいたということでございまして。それはそれでございますが、今回は、これはモスクワのプーシキン美術館が世界に誇るフランス絵画のコレクションから、ルノワール、ゴーギャン、ゴッホなどの秀逸な作品が一堂に会するということでございます。中でも、ルノワールの印象主義の肖像画の中で最も美しいと評されるこれ、ポスターの「ジャンヌ・サマリーの肖像」1877年というものが来るということでございまして、これは日本初公開ということでございますので、これが最大の見どころということになります。
 6月23日までやって、それを経て、次に8月10日に開幕する「あいちトリエンナーレ2013」につないでいくということでございますので、大型の展覧会が、20周年とトリエンナーレということもありまして、目白押しでございますので、またひとつよろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。資料などなどは、お手元にあるとおりでございます。
  
(2)

日中漫画交流事業について

【知事】  まず、お手元の資料でございますが、日中漫画交流事業について御報告をいたします。(https://www.pref.aichi.jp/0000058628.html
 尖閣諸島国有化に伴うデモの活発化などによりまして、昨年9月16日から開催する予定でございました日中漫画展を、3月24日から28日までの5日間、友好提携先であります江蘇省内におきまして開催することになりましたので、お知らせをいたします。
 昨年9月の延期の発表以後も江蘇省人民政府とは連携を密にいたしまして、できるだけ早い時期の再開に向けて働きかけを行ってまいりました。この度、漫画展の開催につきまして、江蘇省側の全面的な協力を得られることになりましたので、3月に南京市内にある日中友好会館において、開催することを決定いたしました。日中漫画展では、森田拳次さん、ちばてつやさんら日本が誇る漫画家と中国の若手漫画家が地球の未来の姿をユーモラスに描く作品を合同展示いたします。日本側から75点、中国側から15点の合計90点の作品を展示する予定でございます。私自身も主催者の一員といたしまして、この漫画展のオープニングセレモニーに出席するため、3月23日から24日、土日でございますけれども、江蘇省南京市を訪問することといたしました。
 日本の代表的なポップカルチャーであります漫画を通じまして、中国との交流をこれまで以上に活発化し、江蘇省との友好関係の一層の交流と交流促進を図ってまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 これはですね、9月の延期以降、作品はすべて額装し、額に入れて置いておりまして、南京市内にずっと保管をしてありました。必ずどこかでやるぞということで、できるだけ早くやろうということで段取りをしておりまして、日中情勢をにらみながら、江蘇省側には、できるだけ早くやりたいということを伝えてまいりまして、昨年末、3月の開催に向けて、全面的に協力するという意向を江蘇省からいただきまして、準備を進めてまいりました。日中関係は依然として厳しい状況、いろんな課題がありますけれども、こうしたときこそ我々地域地域で、友好提携を結んでいる我々同士が相互交流を進めていくべきだというふうに思っております。この事業が、私ども愛知県と江蘇省さん、それから日本と中国の友好交流につながっていくことを期待したいというふうに思っております。
 なお、この日中友好会館でありますけれども、江蘇省の南京市の市街地に位置しております。展示施設などを有する宿泊施設だということでございます。江蘇省政府、要は、どこでやるかは、こちらの方から全部江蘇省政府側に依頼いたしておりまして、江蘇省政府から推薦があったものでございます。
 なお、この日中友好会館の建設に当たっては、愛知県からもエレベーターやエスカレーター、冷房装置の購入、設置等の支援を行っております。平成5年度の予算で2億円ということだそうでございますが、そうした支援も行っております。
 年度内というのは、一つは予算の関係で、今年度、我々県の予算も用意をし、それから民間の企業さんですね、愛知国際文化交流財団とかトヨタグループさんとか、関係の金融機関の皆さんとかからも事業費の御支援をいただいておりますので、できるだけ早くこれはやろうということで、今回こういう形になったものでございます。
 なお、この日本漫画事務局の「八月十五日の会」というのが、もともとありまして、日本でも8月15日、終戦の時に、こういう厳しい状況だったというのを漫画にして中国で展示をするというようなことを、2009年から、日本漫画協会の皆さんがやっておりますが、その方々に今回これをやっていただきまして、当日は、オープニングセレモニーは、昨年の日中友好40周年の実行委員長、企画委員長かな、石川好先生と漫画家の森田拳次さん、クミタ・リュウさんにも御一緒していただいてオープニングセレモニーに参加していただくという予定でございますので、よろしくお願い申し上げます。
 なお、あと2枚目以降は、参考の資料でございます。また御覧いただければというふうに思っております。参加作品は、また3枚目以降にずっとありまして、もう既に8月の段階で、いろいろ報道していただいたんですが、あの絵も一応、こんな形のものでございます。また御覧をいただければというふうに思っております。データは、事務局にありますので、またお申しつけをいただければというふうに思います。
  
(3)

県有資産の有効利活用について

【知事】  続きまして、県有資産の有効利活用についてでございます。
 県有施設の有効利活用について、2件の発表をいたします。いずれも「行革大綱に係る重点改革プログラム」に沿って進めるものでございます。
 1件目は、「県有施設利活用・保守管理プログラム」についてでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000058655.html
 庁舎などの県の施設につきましては、老朽化の進行とともに、今後、整備・更新等の需要が増えていくものと見込まれておりまして、より一層、効果的・効率的な施設の利活用・保守管理が必要でございます。このため、個別の庁舎ごとに、今後とも活用するもの、あるいは廃止するものといった利活用の方向を定めまして、集約・移転などの対応策を取りまとめて、「県有施設利活用・保守管理プログラム」として策定することといたしております。昨年度に引き続き、この取組の第2次分として、16の施設について、プログラムを策定し、公表するものでございます。プログラムでは、16施設のうち9施設を引き続き活用することとし、7施設を廃止することといたしましたが、このことによりまして、現在の庁舎等を今後15年間維持する場合と比較いたしますと、財産収入も加えれば、行政サービスを低下させることなく、合計約64億円程度の効果を期待できるというものでございます。
 それともう一つ、2件目は、森林公園ゴルフ場のネーミングライツの導入についてでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000058627.html
 本県では、新たな自主財源を確保し、県有施設の維持整備に役立てていくため、ネーミングライツの導入を積極的に進めております。こうした中で、ゴルフ場の指定管理者であります森林公園ゴルフ場運営株式会社の構成法人である株式会社ウッドフレンズさんから、ネーミングライツの取得を希望したいとの意向が本県に示され、昨年末に提案書の提出を受けました。提案内容の審査を経まして、この度、株式会社ウッドフレンズをネーミングライツパートナー、スポンサー企業とすることを決定いたしましたので、お知らせいたします。
 今回のネーミングライツ料は、年間300万円でございます。パートナーからお支払いをいただくネーミングライツ料は、森林公園の施設整備に役立ててまいります。また、愛称は「ウッドフレンズ森林公園ゴルフ場」とし、期間は本年4月1日から3年間ということでございます。本県のネーミングライツの導入は、歩道橋に続きまして2例目ということでございますが、県民が利用するレクリエーション・スポーツ施設への導入は、これが初めてということでございます。
 3枚目以降は資料でございまして、4枚目以降に「県有施設利活用・保守管理プログラム」がお配りしてありますので、個別のものは、ずっとこの中に資料としてあります。県庁周辺だとか、西尾市内、豊田市内、設楽町内、豊橋市内が二つということでございますので、御覧いただければと思います。県は、いろんな施設を行政施設で持っておりますが、老朽化に加えまして、やはり時代の流れで、役所も企業も一緒だと思いますが、事務事業を合理化、効率化し、スペースをできるだけ節約していって集約していくというのは、当然の流れだと思いますので、そういった形で不断に見直し推進をしていきたいというふうに思っております。最後の紙は森林公園ゴルフ場のネーミングライツのものでございますので、御覧をいただければというふうに思っております。  
  
(4)

中小企業金融相談窓口の新設について

【知事】  それから、中小企業金融相談窓口の新設について御報告をいたします。(https://www.pref.aichi.jp/0000058686.html
 県が、昨年12月に実施した調査では、4割近くの中小企業が、中小企業金融円滑化法の終了に伴いまして、金融機関の融資姿勢が消極的になるのではないかといった懸念を抱いていることが明らかになったわけでございまして、こうした実態を踏まえまして、この1月には、金融機関などの経営支援を受けながら経営改善を図る中小企業の資金繰りを支援するため、県の制度融資におきまして、通常より0.2%程度低い信用保証料率が適用される「経営力強化資金」を創設するなどの措置を講じたところでございます。
 それらの制度面での対応に加えまして、今般、愛知県信用保証協会及びあいち産業振興機構の協力を得て、尾張、西三河、東三河の3カ所に中小企業金融専門の相談窓口を設置いたしまして、3月1日から相談業務を開始することといたしました。本件は、県の信用保証協会から、相談窓口まで、その職員を定期的に派遣をいただきまして、中小企業から寄せられる様々な金融相談に対し、専門的な立場から、迅速かつきめ細かいアドバイスを行っていただこうというものでございまして、こうした体制の整備は、本県初の取組でございます。
 明日2月19日に、一般社団法人名古屋銀行協会の小笠原会長始め、地域の金融機関の代表者の皆様を県公館にお招きし、私から、年度末及び中小企業金融円滑化法終了後の来年度における中小企業の金融円滑化を直接要請することといたしております。
 県としては、今後とも中小企業の業況、資金繰りに細心の注意を払いながら、国、金融機関などとの連携を図りながら、中小企業の金融支援に万全を期していきたいというふうに考えております。
 その次は資料でございます。窓口の設置場所は、この資料の裏側ということでございまして、尾張部は、あいち産業振興機構ですね。これは、ウインクあいちのところでございます。西三河、東三河はそれぞれ県民事務所と東三河総局ということでございます。
  
2.

質疑応答

(1)

日中漫画交流事業について

【記者】  漫画展の現地では、江蘇省の共産党トップと会う予定はありますか。    
【知事】  現段階は、今調整をいたしております。多分会うと思います。
 ただ、中国さんが、いつもなかなか事前にあまりね、まだこんなに、1カ月以上ありますから、まだ日程が、近くならないと、なかなかわからないということでありますけれども、そういう方向で、今調整をいたしております。
【記者】  中国側が受入れたということは、一定程度日本との関係を良くしたいとの思いの表れだと知事は認識していますか。    
【知事】  今言われた、そういうこともあるというふうに思っています。
 我々としてはね、やっぱりできるだけ早く、9月にああいう形で、尖閣問題で、中国中がデモ活動などなどで騒然としましたので延期をいたしましたが、もともとこの日中漫画交流事業は、私どもの方から特に江蘇省南京でやるということを提案したのは、昨年の春、5月・6月ということでありますから、そのときには江蘇省側は、大変喜んでいただいたということでもありますので、そういった底流というか、ことは変わらないというふうに思います。ですから、状況が、9月のようなことは、もうないということでありますから、そういう意味では、私は、1月には上海に行って、愛知県の食品の販売促進、PRやりましたけれども、やっぱりこういう文化の交流事業も、やはり積極的に進めていって、是非こういった形で、日中の友好が前に向いていければありがたいなというふうに思っています。
 江蘇省側の方も同じ気持ちだというふうに思っています。  
【記者】  江蘇省は、正式には愛知県の何にあたりますか。「友好都市」ではないと思いますが、何と言いますか。     
【知事】  友好提携省。  
(2)

森林公園ゴルフ場について

【記者】  森林公園ゴルフ場のように、愛知県以外に公営のゴルフ場はありますか。   
【知事】  県営のゴルフ場はようけあるんじゃないのかな。 
【総務
部長】
 全国で8都県12ゴルフ場あります。    
【知事】  東京都もあるんだよな。東京都は埋め立てのところか。夢の島か、確か。あそこじゃなかった。そうだよ。あれは、だから東京が世界都市博をやるとか言って、やめちゃったところをゴルフ場にしたんじゃなかったけ。確か。そうだと思ったけど。    
【記者】  森林公園ゴルフ場は黒字だったのですか。   
【農林
基盤担当
 局長】
 今、PFI事業で民間に運営を任せておりまして、その中で独立採算制でやっていただいておりますので、収支の赤字はありません。 
【記者】  PFI制度の以前はどうでしたか。    
【知事】  赤字。   
【総務
部長】
 県が特別会計で経営していました。県営です。  
【知事】  黒字じゃないだろう。 
【農林
基盤担当
 局長】
 そのときは赤字でした。  
【知事】  赤字だろう。そりゃ持ち出しじゃないかきっと。そんな大きな額じゃないと思うけど。
 愛知カンツリーは土地を貸しとるだけか。名東区の牧野ケ池のところに、愛知カンツリー倶楽部って。あれ、土地は全部県有地。だから珍しいパターンだろうけどね、あれ。だって、日本のトーナメントもやるだろう、あそこ確か。だけど、あれはだから昭和20年代に、この中京地区を代表するゴルフ場が欲しいとかいう、必要だとかいう声で、県の公園を丸々貸したんだよね。で、今に至っているということだよなあれ。そうだよ。あれ、会員制だもんな。今さら動かせんわなと思いますけど。まあいいけど。
(3)

国の設楽ダム検証結果について

【記者】  昨日、設楽ダムについて国土交通省の中部地方整備局が、ダム案が最も有利という検証結果の素案をまとめました。素案に対する知事の評価を聞かせてください。    
【知事】  そういう会議が行われて、そういったことが、資料が示されたということは聞いておりますけれども、県としては、これまでもですね、生活再建については、これもどんどん、120世帯かな、その90何世帯が、もう契約して、移転がどんどん進んでいるということもありますので、生活再建とか、地域のそういったダム事業によって道路が例えばずうっととまっているとかね、いうようなことについては、これはしっかりと粛々と取り組んでいくということで、やってきているわけでございますが、今後につきましては、今、設楽ダムの連続公開講座ということで、県民の皆様に、いろんな情報を提供し、わかりやすく認識をしていただくということでやっておりますので、そういったことも踏まえながら、これは考えていくべき課題ではないかというふうに思っております。ですから、昨日そういった中部地方整備局から、そういったことが示されたということは承知をいたしております。
 今後、国の方が関係者及び関係市町村に説明をするというふうに聞いておりますから、その状況を見守っていきたいというふうに思っています。
【記者】  知事の判断を仰ぐということですが、知事はどのような認識を示しますか。    
【知事】  知事の判断というか、あれでしょ。これをやって、そうした地元の説明会をやった上で、意見照会がいずれあるんですかね、いずれね。というふうには聞いております。ただ、具体的なスケジュールは聞いておりません。 
【記者】  設楽ダム再開を是とするか、否とするかについて、現時点で知事自身は判断していないということですか。     
【知事】  私自身はですね、これについては、広く県民の皆さんにいろんな御意見をお伺いしたいということを、就任当初かな、申し上げた覚えがございますが、民主党政権のもとでですね、このダムが、全国で100幾つですかね、見直し、検証ということになりましたので、それをずっと我々としても、県としてもですね注視をし、見守ってまいりました。併せて、それはそれとして、さっき申し上げた設楽ダム連続公開講座というものもやって、今、豊川については、こういう状況ですよ、それから三河湾との生態系でこうですよとか、設楽ダムの事業規模とか、事業の目的とかはこうですよ、ということを県民の皆さんに情報提供し、いろいろ御意見を承ってきたわけでございまして、昨日、国の方がそういった形の資料をまとめられたということでありますから、それは、そういうことかということで承知をいたしておりますが、今後、地元に説明をし、いろんな御意見を聞いていくということになると思いますので、それを踏まえて、意見照会があればですね、またその段階で、いろんな方の御意見を聞いていきたいというふうに思っております。 
(4)

北朝鮮の核実験に関する対応について

【記者】  北朝鮮の核実験を受けて、神奈川県や埼玉県では朝鮮学校への補助金の見直しを表明している県がいくつかありますが、愛知県では対応を考えていますか。    
【知事】  先週の地下核実験について、直ちに私からも抗議声明を出させていただきました。国際社会に対する挑戦に近い、断じて許せない行為だというふうに思っております。国連の決議にも反するということでもありますので、これは日本政府が率先して、特に周辺国、アメリカ、中国、ロシア、関係国と十分連携を密にしながら、これは断固として、き然とした対応、特に制裁、経済制裁を含めてやっていただきたいというふうに思っております。そのことも声明を申し上げさせていただきました。
 現段階では、私はそういったことで、特に政府に外交面での努力を促していきたいというふうに思っておりますので、これ以上、県として、さらに県内のそういった学校に対して、さらに加えてということは考えておりません。 
(5)

教職員等の退職手当見直しに伴う早期退職者について

【記者】  県教育委員会によると教員の1割ぐらいが2月末での退職を考えているとの結果を発表しました。他県では2月末に辞めても同じ職場で3月に再任用することで影響を少なくしようという取組もありますが、知事はどのように考えますか。     
【知事】  これは前にも申し上げたと思いますがね、いわゆる退職金の制度、そもそも申し上げますと、公務員の給与制度、給与体系というのは、あくまでも民間準拠が基本原則だというふうに考えております。従って、そういったことを踏まえて、国では人事院制度、地方では人事委員会制度というのがあって、民間給与の体系をずっと調べて、人事院勧告、人事委員会の報告といった形になっているんですね。
 退職金の制度についても同じでありまして、それが今回、国家公務員については、11月16日、解散の日にですね、民主党政権、それから自民、公明、各党が、みんな賛成をして、言葉は悪いですけど、どさくさに紛れてと言うとちょっと言葉言い過ぎかもしれませんが、法律がバーンと通ってしまったと、1月1日から施行だということなんでね、正直言って、私も当時、あれよあれよとか、えっという感じ。本当に議論したのかというような感じで思っておりましたが、ただ一方で、法律を国会で決められたということは重い。国権の最高機関ですから、立法機関ですから、私もその一員で15年やってきましたから、それは重い。で、退職金制度はですね、愛知県の場合は、常に国家公務員準拠でやってきたということはございます。従って、であれば、これはもう12月議会で、我々も提案してやらざるを得ないということでありますので、職員組合の皆さんと11月からずっと交渉して、1カ月近いロングランの交渉をやって、12月の20日、最終日に提案をさせていただいたわけでございます。
 施行日をいつにするかといろいろ議論ありましたが、周知期間などなどを経て、3月1日ということにいたしました。ですから、地方自治体で1月1日でやるところ、2月1日でやるところ、3月1日でやるところと、いろいろあると思います。それぞれ同じぐらいの数だと思いますが、我々としては、そういう原則を愚直に、これはもうやっていかざるを得ない。そりゃ県民の皆さん、国民の皆さんの目線から見て、きちっとやっているかどうかということが、一番大事だというふうに思います。ですから、これはこういう形でやらせていただいて、また議会にも議決をいただいたということがございます。
 ただ、あとはですね、我々がやらなきゃ、意を砕かなきゃいけなかったのは、じゃあ3月の1カ月間学校現場、もちろん知事部局もそうなんですけどね、県の知事部局、それから警察、それから学校現場、そういった現場、現場で支障が生じないように、それは臨時職員の対応、それからそういった非常勤講師の対応、あと学年主任とか校務主任とかいろんな、あと担任さん、副担任さんという制度もありますから、みんなでバックアップをしてやっていくということで対応を、支障が生じないように対応するということで、こういった体制はとれたと思っておりますので、1カ月、3月、最後の1カ月ですけどしっかり対応していただきたいというふうに思います。
 なお、そういった再任用の話につきましては、やはり現場で、実際に3月末まで勤め上げる方とそうでない方と、現場の中で職員の中に不公平感が出てはいけないということだと聞いております。ですから、愛知県教委の判断として、2月末でやめて、すぐ3月から再任用ということは今回はしないと。4月以降は、それはすると、それぞれの希望があれば対応すると聞いておりますから、3月1カ月は、そういったことはしないと聞いております。その点、私は妥当だというふうに思っております。是としたいと思っております。