知事の記者会見
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平成25年3月18日(月) 午前10時
1.

知事発言

(1)

名古屋港水族館&東山動植物園観覧セット券の販売について

【知事】  おはようございます。3月18日月曜日の定例会見を行わせていただきます。
 まず、案内チラシだけちょっと御覧をいただければと思います。
 今月から名古屋港水族館ではシャチの赤ちゃんが、また名古屋市の東山動植物園ではアジアゾウの赤ちゃんが一般公開されております。これを記念し、昨年の夏にも行いましたが、東山動植物園と協力して割引価格で両館に入園できるセット券を、春休みの始まる3月20日、明後日から発売いたします。この観覧セット券は、大人通常2,500円のところ、300円割引となる2,200円で発売をいたします。4月26日の金曜日まで、限定3,000枚を発売いたしますので、よろしくお願い申し上げます。なお、今回の観覧セット券を御購入された方には、もれなくオリジナルポストカードをプレゼントいたします。
 なお、利用につきましては、同じ日でなくても結構だということでございますので、よろしくお願いいたします。
 また、シャチの赤ちゃんの名前は3月20日から募集を開始しますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。
  
(2)

「平成25年度電力・エネルギー政策パッケージ」の決定について

【知事】  平成25年度の電力・エネルギー政策のパッケージの決定について御報告をいたします。(https://www.pref.aichi.jp/0000059589.html
 先ほど部長会議の中で代えましたけど、愛知県電力・エネルギー対策本部会議というものを開催いたしまして、この政策パッケージを決定いたしました。
 お手元の発表資料の趣旨の欄を御覧いただきますように、このパッケージは24年度から作成を始めておりますが、県の施策を具体的に示し、その着実な実施によりましてエネルギー政策を総合的に推進するために作成をしております。この2の24年度の主な取組と25年度新規事業ということでございますが、ポイントにも記載してありますけれども、まず需要面では、24年度も夏の節電に取り組みまして、中部電力管内では6.1%の節電効果があり、乗り切ることができました。25年度は、これまでの取組に加えまして、新たに県有施設への省エネ技術導入手法の検討ということに取り組んでいきたいというふうに思っております。また、供給面では、住宅用太陽光発電施設の補助によりまして、設置基数は全国一ということでございます。
 色がついているA3の横の紙をちょっと見ていただくと、これの24年度の主な取組結果のところ、供給のところの住宅用の太陽光発電施設の補助ということで、累積設置基数は8万1,000基ということで、全国一ということでございます。それから、24年度はメガソーラーにつきましても、木曽岬干拓の48メガワット、それから田原市内の50メガワット、これは三井グループですね、三井グループ。それから77メガワット、これは三菱商事との契約ということでございまして、メガソーラーが一気に進んでいったということでございます。それから、農業用水を利用した小水力発電につきましても、導入推進するための組織を8月に整備をいたしましたし、また、衣浦東部浄化センター、下水のところでも下水汚泥をペレットにして隣の碧南の石炭火力で燃やすということも去年の4月からスタートいたしました。
 25年度は、この右の方の供給面のところを見ていただきたいと思いますが、太陽光発電では県有施設の屋根貸し、新規と書いてありますけれども、これもやっていきます。それから、農業用水を利用した小水力発電では、県内で今14のプロジェクトを具体的に動かしておりますけれども、そのうち25年度中に三つ、三つですね稼働するということでございますので、またよろしくお願いを申し上げたいと思います。具体的には12ページにありますけれども、羽布ダム、それから豊田市の敷島、それから新城の高里第1地区というところですね、そういったところで稼働するということでございます。よろしくお願いいたします。それから小水力発電では、県の基本整備計画マスタープランと導入マニュアルの策定をいたします。それから下水道では、衣浦に続きまして、豊川、矢作川の浄化センターでも下水汚泥のエネルギー利用に取り組んでいくと。これは、発酵させてメタンガスを取り出して、それを燃やしてということでありますけれども、そういう活用も取り組んでいくことにいたしております。
 それから横断的な取組でありますけれども、24年度は環境新エネルギー分野におきまして、新あいち創造研究開発補助金で14件、21世紀高度先端産業立地補助金で2件を採択し、研究開発、産業立地を支援いたしました。それから、25年度はエネルギーレポートの作成とか研究会、セミナーの開催によりまして、県の新たな取組はもとより、市町村、民間取組を引き出してまいります。
 国におきましては、いまだエネルギー政策の方向が、なかなか見通せない状況にありますが、電力は県民生活、産業活動の生命線でありますので、このパッケージに基づきまして、地域として最大限の取組を総合的に進めていきたいというふうに考えております。
 すみません、先ほどの小水力の稼働、25年度中の稼働は、新城市の四谷地区が稼働ということでございます。これ県施工。それから豊田市の敷島地区、これも県施工。それから新城市の高里第1地区、これも県施工ということでございまして、3カ所が稼働する。羽布ダムは、羽布ダムってわかりますでしょ、下山にある巨大なダムですけれども、あれはちょっと大きいので、25年度に着工して稼働は28年度になります。発電出力はね、羽布ダムが900キロワット、新城・四谷は1キロワット、豊田市の敷島は0.01キロワット、新城・高里は0.01キロワットということで、ちょっとした水路にちょっと落差のあるところにつけるような感じですけど、羽布ダムはちょっと本格的なあれなので、やっぱり3年ぐらいかかる、こういうことでございますので、よろしくお願いいたします。
  
(3)

メタンハイドレートに関する勉強会の開催について

【知事】  続きまして、メタンハイドレートにつきまして御報告をいたします。
 3月12日に、先週でありますけれども、海洋におけるメタンハイドレートのガスの産出試験において、世界で初めてガスの生産開始が確認されましたが、愛知県では、このメタンハイドレートに関する勉強会を3月27日の水曜日に開催いたします。(https://www.pref.aichi.jp/0000059532.html
 実はこれ、昨年に引き続いて開催するものでございまして、メタンハイドレートの基礎的な理解を深めるとともに、将来の港湾利用やインフラ技術、あるいは輸送方法につきまして、理解を深めるために開催するものでございます。今回の勉強会では、海底パイプラインを設置する技術や天然ガスの海上輸送をテーマに、JFEエンジニアリング株式会社と川崎汽船株式会社の方に御講演をいただくということといたしております。現在進められておりますメタンハイドレート海洋産出試験が円滑に進み、プロジェクトが着実に推進されるよう、県としてもこうした勉強会で情報収集に努めまして、できる限りの協力をしていきたいというふうに考えております。
 資料がありますが、場所は名古屋都市センターの11階ホールであります。ここにありますように、活動内容としては報告があり、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの方の報告、それから今申し上げたJFEエンジニアリングと川崎汽船さんの担当の方の講演ということでございます。
 なお、去年は1月11日にメタンハイドレートに関する勉強会を開催いたしましたが、これは非公開で内々でやったということでございます。今回もそういう話だったんですが、こういう関心も非常に高いので、私は基本的には公開といいますかねオープンで、マスコミの方、御希望の方は取材していただければいいじゃないかということで、オープンにしろということでさせていただきます。ただ、非常に専門的な話なので、聞いてもあまり、素人の方あまりよくわからないかもしれませんが、御関心があれば是非また取材をいただければというふうに思っております。
 ちなみに、前回も申し上げましたが、今、渥美沖でやっておりますこのメタンハイドレートの試験掘削、いわゆる掘削船のところ、あそこはずっと固定してありますから、そこにいろいろな資材とか食料とか水を送る、そういうサプライ船というのが必要なんですが、それは三河港の蒲郡地区からサプライ船が、燃料、食料、そして掘削機材等を補給するための支援船「かいゆう」と「かいこう」というのが、三河港蒲郡地区8号岸壁を利用して、そこで送っております。ということでございますので、これからも県としてはしっかりと協力をし、一つのベースキャンプにしていければというふうに思っております。
 この蒲郡の使用頻度は、入港状況につきましては不定期ではありますけれども、今年の1月中旬からこの3月中旬、2カ月間で2隻で合計19回の利用がありました。ですから頻繁に行っているということですね。現在、資材、材料の置き場として、荷さばき地、野積み場などなど2,000平米の土地を活用いただいておるところでございます。
 メタンハイドレートの商業化の実現には、平成30年度までの長期間にわたる研究が予定されております。引き続きね、ですからあそこで多分長期間やることになると思いますから、2カ月で19回利用があるというのは結構頻繁だと思いますので、これからもこれはしっかりと協力をしていきたいというふうに思っております。
 なお、今回のこの3月27日の勉強会のメンバーでありますが、三河港を利用している企業さん、エネルギー関係者の方々中心にお声がけをしているということで、大学では名古屋大学、名古屋工業大学、豊橋技術科学大学さんにお声がけをし、民間企業では中経連、中部電力、中部ガス、サーラコーポレーション、ガステック、トヨタ自動車、総合ポートサービスさんなどなど、そうした三河港を利用している関係の皆さんにお声がけをしているということでございますので、よろしくお願いいたします。
  
(4)

国重要文化財指定記念展「朝日遺跡よみがえる弥生の技」について

【知事】  国の重要文化財の指定記念展「朝日遺跡、よみがえる弥生の技」につきまして報告をいたします。(https://www.pref.aichi.jp/0000059580.html
 3月20日から5月19日まで、清洲貝殻山貝塚資料館におきまして、国の重要文化財指定記念展「朝日遺跡、よみがえる弥生の技」を開催し、私も開会式に出席いたします。
 朝日遺跡は、本県が長年にわたり調査を行ってきたものでありまして、昨年9月に出土品2,028点が国の重要文化財に指定をされました。朝日遺跡は弥生時代における東海地方最大の集落でありまして、佐賀県の吉野ヶ里遺跡にも匹敵する遺跡だということでございます。重要文化財に指定された資料の中には、赤い顔料と文様で飾られた赤彩土器、円い大きな穴があけられた円窓付土器など、東と西の文化が交わり独自の文化を築き上げてきた我が県ならではの個性的な遺跡が、遺物が含まれております。また、玉、金属、木工などモノづくり愛知の原点とも言える高度な生産技術をうかがうことができるのも特徴でございます。今回の展覧会では、重要文化財に指定された出土品を中心といたしまして、土器、木製品、金属製品などを、朝日遺跡のモノづくりに焦点を当てて紹介をしております。是非、多くの方に御覧いただきたいというふうに思っております。この記念展の開催を契機といたしまして、この貴重な文化遺産を将来にわたって大切に保存するとともに、文化財を生かした文化力の向上、地域の活性化に、より一層取り組んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 これは例の名古屋二環と名古屋高速が交わる、清洲ジャンクションのところから出てきたんだな。あそこが丸々、あれが朝日遺跡のど真ん中のところなので、その辺をやるところにドボッと出てきたやつを長年かけてやって、国の重文に指定されたと、こういうことでございます。よろしくお願いいたします。 
 
(5)

微小粒子状物質(PM2.5)の観測状況について

【知事】  最後に一言。PM2.5に関するデータを、ウェブサイトでずっと御覧いただけておると思いますが、3月9日からやりまして、今のところPM2.5に係る注意喚起は発令をしておりません。が、ずっと平均値で、朝5時、7時の平均値を毎日毎日出しておりますが、今のところ超えておりませんが、若干、若干昨日今日とちょっと高目になっておりましてね。今日の値は平均値で、尾張地区が36.4、西三河地域が39.4、東三河地域が34.9と、こういうことでございます。85を超えると発令するということを申し上げていたとおりでございますが、環境基準値は35マイクログラムでありますから、それは超えておりますけれども、注意喚起をするところまで至っていないということでありますので、またウェブサイトを御覧いただければというふうに思います。
 なお、天気予報では、またあれですか、明日か、明後日ぐらい黄砂が来るんですか。というようなあれもありますので、引き続きこれはしっかりと注視をして、適切に対応していきたいというふうに思っております。