知事の記者会見
メインメニュー
知事のマニフェスト 知事の発言・寄稿 知事記者会見 県議会知事提案説明 知事からのメッセージ 知事交際費の執行状況 プロフィール トップページ 写真で見る主な活動


平成25年5月21日(火) 午前10時
1.

知事発言

(1)

愛・地球博記念公園(モリコロパーク)「あいちサトラボ」のオープンについて

【知事】  おはようございます。5月21日の火曜日ということで、本当は昨日が、月曜日が定例の予定でありましたが、昨日午前中、大口町のオークマ株式会社さんの新規工場の竣工のあれにちょっと出ておりました。これは去年つくりました産業空洞化対策減税基金と大口町さんとの共同立地補助を受けてということでございましたので、そちらのほうに行ってまいりましたので、1日ずれましたことを御理解いただければというふうに思っております。
 愛・地球博記念公園(モリコロパーク)あいちサトラボのオープンについてということでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000061145.html)
 6月1日土曜日、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)の芝生広場の東側に、田畑や果樹園などの農業体験ができる里山実験フィールド「あいちサトラボ」が新規にオープンいたします。「サトラボ」というのは、里山と実験室のラボラトリーを組み合わせた造語ということでございまして、この「あいちサトラボ」のエリアは県民の皆様と協働して公園づくりを進める場として位置づけられまして、公募により集まっていただいた方々と計画段階からワークショップなどを重ねて、里山的な空間を整備することを決定いたしまして、水田、畑、果樹園を中心とする「農のエリア」の整備を進めてまいりました。この施設では、当初の公園づくりから関わっていただいた皆さんが中心となって組織をした「里山開拓団」が田畑や果樹園の世話などを行いまして、県及び指定管理者と協働して管理運営を行っていくということでございます。
 今回新規オープンするのは、「あいちサトラボ」全体の約8.1ヘクタールのうち1.7ヘクタールでございまして、主な施設は棚田、畑、果樹園などのほか、施設案内やイベント活動の場として活用されるラボハウス、炊事場、広場などがございます。新規オープンを記念いたしまして、6月1日午前9時半から開園祭を開催いたしまして、午前10時から田植えの体験を始め、そり遊び、クラフト体験などイベントも開催する予定でございます。田植え体験の参加募集につきましては明日5月22日から申込受付を行いますので、奮って御参加いただきますようによろしくお願い申し上げます。
 2枚目以降は資料でございまして、3枚目にちょっと写真が出ておりますので、こういったラボハウスなどができるということでございますので、よろしくお願いいたします。
  
(2)

地域政策懇談会の開催について

【知事】  地域政策懇談会の開催についてということでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000061496.html)
 今年度ですね愛知県では、リニア新幹線開通後の2030年頃を展望いたしまして、2020年を目標とする新しい地域づくりビジョンを策定することといたしております。関係方面からたくさんの御意見をいただきたいということで、その一環といたしまして地域政策懇談会を開催することといたしました。
 これは2年前私知事になりまして、骨格予算だったので当初予算が、肉づけの予算をつくる前に皆様の御意見をお伺いするということで、市町村長さん、商工会議所、商工会の皆様から御意見を伺う会をやりました。改めまして今回こうした地域づくりビジョンをつくるということもありまして、そこでも御意見を伺いますが、こういったことをやりますので奮ってまた御意見をいただきたいということの周知も含めてですね、各地区に出張ってまいりまして御意見をお伺いする会を来週、5月29日の知多地区の懇談会を皮切りに、7月23日までの間、県内8地区で順次開催していきたいというふうに思っております。
 ですから6月議会をちょっと挟みますけれども、これはやっぱり、日程の調整がなかなか難しいということもありましてちょっと時間かかりますが、十分お聞きしながら、こういう会をやることでこういう地域づくりビジョンをつくっているということの周知も含めて開催し、御意見をお聞きしていきたいというふうに思っております。
 なおですね、このビジョンでは、中長期を展望した愛知のあるべき姿と併せまして、県内を尾張地区、西三河、東三河の三つに分けまして、各地域の取組方向をお示ししたいというふうに思っております。そのビジョンの策定に当たりましては全庁的な取組が必要でありますので、各地区の地域編につきましては副知事が分担して補佐をしてもらうということにいたしました。東三河地域は昨年度この東三河の将来ビジョンをつくりまして、それはもちろんベースにしながら、さらに加えていくということでございますが、永田副知事には東三河地区とあわせて西三河地区の地域づくりビジョンも担当していただきたいというふうに思っております。また、尾張地区につきましては小川副知事に担当していただくということにいたしております。今回のこの地域政策懇談会はこのビジョン策定のキックオフということでございますので、しっかりと御意見をお聞きしていきたいというふうに思っております。
 3枚目にその日程がありますので、またご覧いただければというふうに思っております。
  
(3)

「あいち消防団の日」の制定と「あいち消防団PR大使」の任命について

【知事】  「あいち消防団の日」の制定とあいち消防団PR大使の任命について御報告いたします。(https://www.pref.aichi.jp/0000056897.html)
 消防団の活動を広く知っていただき団員の入団促進を図るため、日頃からそれぞれの市町村におきましては、さまざまなイベントなどなどでPRを行っておりますけれども、さらに愛知県におきましてもこうしたPRを県内で一斉に行って効果的に消防団の加入促進を図るため、このたび、愛知県消防協会が設立された日であります1月20日を「あいち消防団の日」として制定することといたしました。また、この「あいち消防団の日」の制定に関連いたしまして、愛知県公式消防団応援ソング「消防団HERO」を歌うアイドルグループOS☆Uを「あいち消防団PR大使」に任命いたしまして、8月に開催予定の消防操法大会などさまざまな機会において消防団をPRしていきたいと思っております。
 なお、任命式につきましては、23日木曜日ですね、あさって木曜日の15時30分から公館で行いますので、よろしくお願いいたします。
 消防団は地域の実情に精通し、組織力と機動力を持ちまして災害時にすぐ現場に駆けつけることができることから、地域住民の大きな支えであるとともに、地域の安全にとってなくてはならない存在だと思っております。この消防団活動に対する理解を深めていただくとともに、団員の加入促進を図っていきたいということでございまして、この1月20日の「あいち消防団の日」の制定を契機といたしまして、市町村とさらに協働いたしまして消防団のPR活動に取り組んでいきたいというふうに思っております。
 私も国会議員のときから、消防団の皆さんとはずっと交流しておりますが、まさに究極のボランティアでありまして、ぜひ消防団の皆さんのPRをさらにやっていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
  
(4)

宮城谷昌光様への「LOVEあいちサポーターズ」委嘱について

【知事】  「LOVEあいちサポーターズ」の17組目の委嘱ということでございまして、このたび、蒲郡出身の作家で、直木賞、司馬遼太郎賞など多くの賞を受賞されております宮城谷昌光さんに「LOVEあいちサポーターズ」の「あいち広報大使」を委嘱することといたしました。(https://www.pref.aichi.jp/0000061605.html)
 宮城谷さんは「三国志」などの中国の歴史小説などとあわせまして、三河地方の戦国時代を描いた「風は山河より」や「新 三河物語」などの著者としても知られております。5月28日火曜日午後2時30分から愛知県公館で委嘱式を行っていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 今回、宮城谷さんで17組目ということでございます。この「風は山河より」というのは、現在の新城にあります野田城の城主・菅沼定盈とその一族を描いたものでありますし、「新 三河物語」は大久保彦左衛門の生涯を描いたものでございます。そういったことで委嘱をさせていただいて、またさらに愛知、この地域愛知のPRをお願いしたいというふうに思っております。
  
2.

質疑応答

(1)

あいち消防団PR大使について

【記者】  消防団員はどれくらい減っていますか。10年で何割減ったというようなデータはありますか。  
【知事】  今年の4月1日で2万3,506人でありまして、2年前が2万3,991人なので、2年間で500人ぐらい減っているということでございます。
 これは一番大きいのは、あま市消防団が3町が1市になったので、それを一つにしたときに400人減ったというのが一番大きくなっておりますが、それを除きますと2年間で100人ぐらいだから、微減ということかなと思っておりますが、いずれにしても平均年齢が38歳ということでございまして、地方だと若い人も多いんですが、都市部ではなかなか新規のなり手が少ないということもありまして、結構お年を召した方が多いということもありますので、なかなか厳しい状況かなというふうに思っております。ぜひですね、これは地域を守る本当に、究極のボランティアだと思っておりますので、ぜひ多くの方に、特に若い人に参加していただければありがたいなというふうに思っております。
 昔はですね、農家とか自営業の方、特に農家が多かった時代は、自分たちの地域の行事とあわせてそういった形で参加していただいた方が多いと思いますが、今ほとんどの方がサラリーマンなので、仕事、会社勤めしながらやるというのはなかなか大変かなと思っておりますが、ぜひ多くの方に参加していただければというふうに思っております。
 ちなみに、私の地元といいますか、衆議院時代の選挙区でありました刈谷なんていうのはトヨタ関係の方が圧倒的に多いので、消防団員も若い人が多いんですよ。ほとんど若い人ばっかでありますけれども、各企業さんが推奨しているということもありまして、会社勤めしながらやっていただいていると、本当にありがたいなというふうに思っております。ぜひ多くの方に参加していただきたいというふうに思っております。
【記者】  以前消防団のPRを行った3人の方と、今回のPR大使はどのように役割分担・連携していきますか。    
【知事】  この3人の方はですね、尾張地区、西三河、東三河と、3人で二つずつ市を担当していただきましてPRしていただいたわけでありますが、あれは昨年度、24年度の緊急雇用の事業でやりましたので、あれは単年度ということでございます。
 そのうちの1人、豊橋と新城を担当していただきましたOS☆Uの玉置亜弥さんに消防団のPRソングをつくっていただきました。これが「消防団HERO」という歌でありまして、これをOS☆Uに、これはOS☆Uのメンバーの方でございましてライブなどで歌っていただいておりまして、この「消防団HERO」を今回正式に消防団のPRといいますか応援ソングとして活用し、あわせてこのOS☆Uの皆さんを消防団の応援団として今回委嘱をするということでございます。
 ですから、8月に県の操法大会ってありますけどそういったこととか、また来年1月20日の「消防団の日」に合わせて大いにPRしていきたいというふうに思っております。加入の促進もそうですけど、やっぱりこういったイベントをやることで、頑張っていただいている消防団の皆さんをぜひ応援していきたいなというふうに思っています。  
【記者】  消防団をPRしていくことは、背景に南海トラフ地震に備え地域防災力を高めるという狙いもありますか。     
【知事】  もちろん南海トラフの大地震の大震災が危惧されるわけですから、そういったときに、東日本大震災でもありましたが、地域を一番熟知して地域を守っていただく消防団の皆さんが本当に大きな役割を果たしていただいたわけでありまして、そういったことも含めて昨年度、24年度に大災害時における消防団の活動のあり方という、そういう指針もつくらせていただきました。そういった中で、やっぱり消防団、これだけの地域で頑張っていただいている皆さんをもっともっと知ってもらいたいということも含めて、この「消防団の日」をつくって、また消防団PR大使をOS☆Uを任命して、まずは県民市民の皆さんに消防団の存在を知っていただきたいということで、こういった形で企画させていただいたということでございます。
 消防団といいますと、私いつも、今でも年末の消防夜警やっぱり顔を出してますけど、地元のね。昔は「とにかく頑張ってちょうだいね」という話ですけど、今、消防夜警やって、9時過ぎに夜警でグルッと回るわけですね、チリンチリンと音を出しながらね、ああいう車でね。ところが、それでもうるさいと、静かにしろと言ってですね。消防団の詰所というか分団の詰所が、夜中の9時過ぎると明かりも外へ漏れないようにして窓も閉めてですね。確かにちょっとOBが来て賑やかかったというのもありますが、そういうのもいかんという世知辛い世の中なので、そういうことも含めて大いに、やっぱり地元のために頑張っているということをぜひPRしていければというふうに思っています。
(2)

設楽ダムについて

【記者】  設楽ダムについて、昨日知事は賛否先送りの理由として、さらに専門家や地元の意見を聞きたいと発言しました。ダムの見直しは知事選の公約にもあったと思いますが、これまでどのような検証が行われてきましたか。また、昨日の知事の発言以降、地元では、いずれにせよ早く結論を出してほしいという意見があります。このような意見についてどのように思われますか。   
【知事】  まず1点目についてですが、私、選挙のときに設楽ダムについては触れておりません。ダムについては触れておりません。
 私、長良川河口堰の話と導水路の話については検証、見直しといいますかね、長良川河口は開門調査ということを申し上げておりますが、設楽ダムについては触れておりません。
 これにつきましてはいろいろ御意見を、いろんな方の御意見をお伺いしたいということは常々申し上げております。そういう中で昨年度ですね、この設楽ダムについて、より多くの県民の皆さんにその情報を知っていただきたいということで、連続公開講座ということでやっております。ですから、それはもちろん賛否というよりも、こういった事業があってこういう状況なんですよということを多くの方に知っていただきたいということでやっておるのが今の状態ということでございます。
 今後ですね、昨日も申し上げましたが、4月19日に中部整備局から文書をいただいて、5月20日までにということでございますけれども、その間、1カ月ということでありますとね、なかなかちょっと時間的には短い期間だというふうに思いましたので、引き続きいろんな方、専門家の皆さんとかいろんな、県議会の皆さんも含めてでありますけれども多くの皆さんのいろんな御意見をお伺いしていきたいというふうに思っております。
 ただ、昨日も申し上げましたが、その120数戸の移転の方々とか、あと、この間道路の付け替えとかいろいろなことが止まっていたとか、そういった関連事業、生活再建対策などなどにつきましてはね、これはやっぱり引き続き粛々とやっていくということだと思っています。ただ、全体の事業をどうするかにつきましてはね、またいろんな多くの方の御意見をお伺いしていきたいというふうに思っております。
 また、昨日も申し上げましたが、時期につきましては、現段階ではこうした時期に、いつ頃をめどにということは特に考えておりません。いろんな方の御意見をお伺いしてよくよく考えていきたいというふうに思っております。
 ただその中で、昨日も申し上げましたけれども、やはり全体事業費が3,000億円、本体2,000億、関連事業1,000億ということでございますが、その3,000億円の事業費の中で県の負担が1,400億円ということでございまして、これは大変大きな事業でありますから、そうした事業費も考えながら、そのことについて特に議会の皆様にもいろいろ御意見をお伺いできればというふうに思っています。
 とにかくちょっと回答を求められる時期といいますか、ちょっと期間が短いのではないかという気がいたしますが、いずれにしても、多くの方の御意見をお伺いしながら、よくよく考えていきたいというふうに思っています
(3)

国からの職員給与削減要請について

【記者】  国からの国家公務員に準じた職員給与削減要請については、愛知県はどうなりましたか。   
【知事】  いや、変わっておりません。まだ、現段階ではまだ検討中ということでございます。
【記者】  地方交付税の削減により、やむなく検討に入ったという自治体もあるようですが、どう思いますか。    
【知事】  それぞれの自治体のお考えだというふうに思っております。
 ただ、職員給与につきましてはそれぞれ労使交渉を経て、議会の同意もいただいて決めていく話でありまして、そういう中でそのことについて国が地方の自主財源である地方交付税を上げたり下げたりしてそういったことを強要するということは、私は、この地方交付税制度、地方の自主財源、これは法律で決まっているわけですね。法定五税の一定割合を自主財源にするということを決めている中を、それを削減して給与の抑制を強要するということは、私は地方自治制度の根源を揺るがすことではないかというふうに思っておりますので、2月議会でも、県議会の皆さんからは全会一致でとんでもない話だと、国に厳重にこれは抗議するんだという議決もいただいておりますが、私も2月議会で、これは地方自治制度を揺るがすことだということで極めて遺憾だということは申し上げております。その考え方は変わっておりません。
 ただ、どうするかにつきましては、現段階では検討中ということでございます。 
(4)

風しん予防接種の助成について

【記者】  風しん予防接種について、昨日河村名古屋市長が接種を受けた人の一部の人について全額補助の考えを表明しました。名古屋市の対応をどう考えますか。また自治体によっては対応に差が出ると思いますが、いかがでしょうか。    
【知事】  名古屋市さんはね、素早い決断ということで、これは大いに評価したいというふうに思っております。
 いずれにしてもですね、あさって23日に臨時県議会に予算案を上程させていただきますが、その翌日、24日に県下の市町村の皆さんをお招きいたしまして説明会をやることにいたしております。
 予防接種は、改めて申し上げるまでもなくこれは、Aという市がやって隣のBという市がやらないとなりますとね、これは人が行き来しますから、まさに社会防衛ということなので、ぜひ県下全域でこれは取り組んでいただくとありがたいなというふうに思っておりますので、ぜひぜひ市町村の皆さんにはそういった意味でのお願いしていきたいというふうに思っています。
 お願いをするときに、こっちはお金も用意してなくてお願いするというのはできませんので、やっぱりこれは県も予算を用意して、そして市町村の皆さんにぜひ、6月議会がありますので、急なことでありますけれども、ぜひお願いさせていただきたいということでお声がけをしていきたいなというふうに思っております。
 市町村でいろいろばらつきが出る。これは、それぞれの市町村の皆さんの御判断なのであれですが、県としては全体の市町村の助成の2分の1、全体の4分の1をめどとして助成していく中で、県下全域でこれに取り組めればありがたいなというふうに思っています。
 ですから、我々がこういう形で決断したということを含めて、ぜひ国のほうにも、とにかく全国的にこれを取り組んでもらいたいということをもう既にいろんな話もしておりますが、これはしっかりと要請していきたいなというふうに思っています。 
【記者】  国への要請とは、現在国においても小さい子どもへの補助は行っています。大人についても負担してほしいということでしょうか。    
【知事】  そうそうそう。だから、今小学校に上がる前の子どもさんは、だから1歳のときと保育園、幼稚園の年長さんのときの2回、これはやっているわけですね。市町村が実施をして、市町村の自治事務として負担しているということなんですが、今回私どもが決定したのは、妊娠初期の女性の方が風しんにかかりますと、先天性風しん症候群という障害を持った赤ちゃんが生まれる可能性があるということなので、そうした女性の方、そしてその夫の方、だんなさんに受けていただくということを推奨していきたいというふうに思っていますから、それをぜひ国の方もそういった形で応援していただけると一気に全国に広がっていくので、これはぜひそうしてもらいたいなというふうに思っています。 
(5)

橋下大阪市長の発言について

【記者】  橋下市長の従軍慰安婦に関する発言が波紋を広げています。従軍慰安婦についての知事の認識をお聞かせください。また橋下市長のその後の対応について知事はどのようにご覧になっていますか。     
【知事】  従軍慰安婦の問題につきましては、政府見解、河野談話というのがありますから、私は、これは日本政府の見解ということでありますから、その見解に従うということでございます。もちろん私も国会議員を15年近くやりまして、与党の国会議員をやっておりましたから、そういう意味ではその見解に従っていきたいというふうに思っております。
 そういう中で、今回橋下さんの発言でありますけれども、御本人はいろんな思いがあってのことだろうと思いますけれども、連休の谷間か沖縄に行ってそういった発言があったというのはその時点で聞きましたけど、まあちょっとこれは発言としては適切ではなかったというふうに思っております。
 ですから、私は先週の金曜日に大阪に行きましてね、橋下さん、松井さんと前からちょっと話がしたいという話がありましたので行って、いろんな話を、愛知と大阪の連携だとか、今後のいろんな政治向きの話なども含めていろいろ話ができればということで行ったんですけれども、本当は3人、あと沖縄の下地さんと来ると4人でちょっと食事でもしながらということであったんですが、当日西村代議士の発言がありまして、橋下さん夜、何かぶら下がりを1時間以上やったんですね。で、急遽橋下さん来れなくなったんですが、その際にも松井さんには早く事態を収拾すべきだと。私は撤回と謝罪と、もうはっきり言ったほうがいいということを申し上げたんですけれども、私なりの考えを申し上げたんですが、どうするかは、それは維新の会、そして橋下さん自身、御本人が決めることなんですが、橋下さん自身の発言なので橋下さんが、本人がやっぱりこれは事態を収拾するしかないと思っておりますから、ぜひ一日も早く、多くの皆さんが納得する形でおさめていただきたいなというふうに思います。 
【記者】  この発言に関連して、みんなの党渡辺代表が維新の会との選挙協力を解消すると発言しており、愛知選挙区でも維新の会とみんなの党が分かれる模様です。このことは知事の参議院選挙への関わりに影響ありますか。    
【知事】  いや、特にそれはないんじゃないかと思います。
 みんなの党さんがどういうふうな政治行動されるかというのは、それは渡辺代表始めみんなの党の関係の皆さんの御判断ですから、それについて私がとやかく言うといいますかね、コメントする立場ではないというふうに思っております。それぞれお考えがあったということだと思っています。
 ただ、先ほど申し上げましたが、やっぱり今回の従軍慰安婦の問題、やっぱりこれは女性の人権に関する問題なので、私はこれは、この問題を決して容認することは、これはできないというふうに思っていますので、そういう意味では、このことについて私はやっぱり御本人の、橋下さんの発言でいろいろ誤解を生むことがあったとすればね、それは撤回し、やっぱり素直に謝罪されたほうがいいのではないかというふうに思っています。
 また、やっぱり、さきの大戦における歴史認識の問題にも絡みますので、これについてもそれぞれのお考えはあると思いますが、私はやはり、さきの大戦で中国、韓国始めアジアの国々の皆さんには、日本は大変な迷惑をかけたということだと思いますから、そこはやはり、そういう事実は事実として、歴史の事実としてそれは認めた上で、やっぱりしっかりと謝りながら、やはり将来に向かって平和と安定をアジアにつくっていくということが大事ではないのかなというふうに思いますね。
 ですから、そういった二つの観点から、私は率直に橋下さんがね、私は今回の発言はやっぱり撤回、謝罪されて、率直に言われてね、早く事態をおさめたほうがいいということは申し上げてきました。今もそういうふうに思っております。
【記者】  大村知事は松井大阪府知事や下地氏と話をしたとのことですが、地方の政策連携についての協定などについて大村知事の考えはありますか。   
【知事】  いや、特に考えておりません。
 もともと大阪維新の会の皆さんとはいろんな政策の議論、協議もさせていただきましてね去年ね。政策的にはほとんど一致していると思いますから、改めてまたお話しするあれはあまりないのではないかと思いますが、特に今私のほうから具体的なアクション、何らかのことをするということは考えておりません。
 ただ、いろんな成長戦略の中でね、東京、愛知、大阪、やっぱり大都市圏で規制を緩和して民間投資を引き出す、民力を引き出す、いわゆるアベノミクス戦略特区というのを産業競争力会議で提案、私も竹中先生始め関係の皆さんに、民間議員の皆さんに申し上げて提唱いたしておりますから、そういった点でのやっぱり大都市での連携、愛知と大阪の連携。連携協力してやっぱりしっかりと国に物申して、日本の成長戦略をつくっていくということは、これはやっぱり大事なことだと思いますから、そういった点も十分話をさせていただきました。