知事の記者会見
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平成25年11月27日(水) 午前10時00分
1.

知事発言

(1)

中国渡航の成果について

【知事】  おはようございます。11月27日水曜日でございますが、定例の記者会見を始めさせていただきたいと思います。
 今週は昨日まで中国、香港に行ってまいりまして、今日、水曜日の会見でございますので、ご理解をいただきたいと思っております。
 11月24日から26日までの3日間、中国の広東省と香港特別行政区を訪問してまいりました。その結果につきましてご報告をさせていただきたいと思います。
 24日から25日午前中までの広東省への訪問では、広東省の政府要人と会談いたしまして、愛知県と中国・広東省との友好交流及び協力関係を今後、発展させていこうということについて合意してまいりました。
 広東省は中国国内で人口、経済規模ともに最大の省でありまして、自動車産業の一大集積地となっております。広東省にはトヨタ自動車を始め多数の県内企業が進出しておりまして、本県とも係わりの深い地域でございます。
 昨年11月に広東省で国際交流合作ウイークというのがありまして、そこにも実は招待されておりまして、ちょうど同じ時期でございまして、広東省さんが世界中の40幾つの地域と友好交流を結んでいる。そこに愛知県もぜひ来てほしいという話であったんでございますが、例の昨年9月に起きた尖閣問題などの諸般の事情により、それが見合せということになりまして、その後、なかなかあちらのほうに行く機会、私もなかったんでありますが、今回、「愛知フェアin香港」ということで香港まで行く用がございましたので、その前後でどうかということを打診しましたところ、ぜひ来てほしいという話になりまして、私の訪問に合わせて、両地域の友好交流、協力関係を発展させるように進めたらどうかという話がありまして、それを確認、合意をさせていただいたわけでございます。
 広東省政府との会談では、私からは、経済面など両地域の特性を生かす連携・協力を申し上げ、広東省側からは、とにかく私が申し上げるよりも広東省側のほうが、私の何倍も話をされましたけれども、経済に加え、科学技術でありますとか、環境、観光、文化、教育、いわゆる大学とか、そういった面での交流だとか、文化面での交流、それから環境面で、水質、大気、そうしたものについてのいろいろな協力について様々にぜひ幅広く進めていければというような話をいただきました。今後、どういった形で交流ができるのかということについて、これはまた、これから十分協議、議論をしていきたいというふうに思っております。
 ということでしっかりと進めていきたいと思いますが、3枚目に参考資料がございますがご覧いただきたいと思いますけど、合意内容としては、愛知県と広東省は相互理解と友情を深め、互恵かつ持続可能な協力関係を発展させるために、経済、環境、科学技術など様々な分野で、広範な交流と協力を積極的に推進するということでございます。
 広東省の概要はここに書いてあるとおりでございますが、人口が1億を超え、人口では中国で1番、そして経済規模も中国で1番というところでございます。私ども愛知県からは、企業数として118社179の拠点、トヨタ自動車の現地の責任者とも会ってきましたが、特にトヨタグループのトヨタ自動車が今年は、3年ぶりに30万台の生産にのると言っておりました。広東省では日本車のシェアは50%ということでありまして、そういう意味では地元の広東省政府も、日本車メーカーは地元でつくっているんだということをPRしてくれるということで、非常に友好的だということで、これからもそういった点で、ここを拠点にやっていきたいということを言っておられました。
 ただ、ここは、ほかの会社も、特に世界を代表する自動車コンプレックスになっておりまして、日系では、トヨタ以外にも、ホンダ、日産、それからフォルクスワーゲンも巨大な工場をつくっておりますので、そういう意味では大変、競争厳しいところだと思いますが、そういったところでございます。
 それから次の、その裏の資料は、大学の連携もこういった形で、名古屋工業大学と中山大学など、こうした交流もございます。
 広東省は、先ほども申し上げた人口も1億人を超え、GDPも85兆円ということで、巨大な中国経済、昔から、やはり中国の貿易の中心でありますから、海のシルクロードの起点ということでもありますし、ここが中国の国際的な窓口、それからまた経済の中心ということでもございますので、今後、こういった形で友好交流を進めていければというふうに思っております。それから現地、広州では伊藤総領事やトヨタグループの責任者の皆さんと、トヨタさんとかデンソーさんとかトヨタ紡織さんと意見交換もさせていただきました。
 それから2ページ目でございますけど、香港でございますが、一昨日、昨日と香港へ行ってまいりまして、愛知県の農林水産物、そして加工食品、それから県内の地場産品の輸出を促進するため、「愛知フェアin香港」を11月25日から12月1日まで、月曜日から日曜日まで開催するということで、その初日に現地でそういった販促に携わっている皆さんを激励するとともに、私自身も販促、販売促進もやってまいりました。大変多くのお客さんで賑わっておりまして、いちごや抹茶などの試食を勧めながらPRをしてまいりました。お客さんからの反応も非常によく、実りのある「愛知フェア」になると確信いたしております。
 また、会場である香港の香港そごうコーズウェイベイ店の責任者や香港に3店舗展開しているユニー香港の責任者とも会談し、県産品の取扱いのお願いをしてまいりました。また、香港の総領事館、またジェトロの香港事務所なども訪問し意見交換もしてまいりました。今日の午後には現地で、ジェトロと共催で商談会も予定しておりまして、そうした中から一つでも二つでも定番の商品が出てくるとありがたいなというふうに思っております。
 今後とも、可能性があれば積極的にこうしたアジア諸国への販売促進、展開をしていきたいというふうに思っております。
 なお、参考資料の、広東省との後のところに、「愛知フェアin香港」の開催状況も載せております。写真もございますが、それから出展者及び販売商品につきましても、15出展者129品目ということでございまして、あいち海部農協さんから始まって、小笠原製粉、金トビ志賀、南山園、平松食品など、ずっといきまして、農産物と、あと瀬戸の陶磁器、湯飲みといったものも販売させていただきました。
 特に大粒で甘いいちご、これは愛知県農業試験場が開発した「ゆめのか」といういちごを販売いたしました。また、抹茶を飲みやすくした「グリーンティー」、砂糖入りの「グリーンティー」というものとか、また、ピリッと山椒の味が効いた「ちりめん」などが人気であり、地場産品では瀬戸焼の湯飲みが大変良く売れていたということでございます。
 25日月曜日の1日でいきますと、目標5万香港ドルでありましたが6万香港ドルということで、2割以上、上回ったということでございます。今、1香港ドルが13円ということでございますので、5万香港ドル、65万円だったのが80万円近く売れたということでございます。今後ともしっかりと取り組んでいければというふうに思っております。
  
(2)

フィリピン共和国の台風30号被害に対する支援について

【知事】  フィリピン共和国の台風30号被害に対する支援について申し上げます。
 このたびのフィリピン共和国を襲った台風30号により、レイテ島を中心に甚大な被害が発生いたしました。心からお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
 お手元の資料にありますとおり、愛知県ではフィリピンへの支援といたしまして見舞金の贈呈を行うとともに、物資の提供につきましてもフィリピン政府に申し出をしましたので、お知らせをいたします。
 見舞金につきましては、金100万円をフィリピン大使館を通じましてお届けいたします。ちょうど12月に私、上京予定がございまして、12月17日の火曜日にフィリピンの大使館を訪問し、見舞金の目録をお届けしたいと思っております。また、物資の提供につきましては、フィリピンの大使館が緊急支援物資の受入れを表明しておりまして、県職員用に備蓄している食料5,000食と飲料水2,000本を、合わせて130万円相当の提供が可能であると申し出ております。フィリピンの被災者の皆さんのため、少しでもお力となれるように、現在、大使館と受け入れ数、輸送方法などについて調整を進めておりますが、調整によっては数字が変動する場合もございます。
 いずれにしても、これ、現地にまで送るというのは、なかなか大変でございまして、はっきり言って、今、現段階では自衛隊に輸送の依頼をしておりまして、そういったことも含めて、具体的にどうするかをこれからしっかりと詰めていきたいというふうに思っております。
 ちなみに、私ども愛知県とフィリピンとの関係でいきますと、実は、日本国内におられるフィリピン国籍の方が約20万人おられるわけでございますが、そのうち一番多いのが東京都で2万8,000人、2番目が愛知県でございまして2万6,000人強ということでございます。第3位が神奈川県の1万7,000人ですから、愛知県はそういう意味では非常につながりも深いということ、それから、愛知県からフィリピンに進出している企業さんは33社47拠点ということでございます。そういうことで、非常にそういった関係も深いということもございますので、これはこういう形で、お見舞金も含め支援をしてまいりたいというふうに思っております。
  
(3)

第51回技能五輪全国大会、第34回全国障害者技能競技大会(全国アビリンピック)の成績について

【知事】  この週末、千葉で開催されました第51回の技能五輪の全国大会と第34回の全国障害者技能競技大会におきまして、もう既に、この月曜日に記者の皆さんにご報告をさせていただいておりまして、もう既に各紙で書いていただいておりますが、技能五輪全国大会では金賞の受賞者が全国一でありましたし、賞をとられた方が、金賞の11名を含め、86名の方が入賞されるということで、これで9年連続、最優秀技能選手団賞を獲得いたしました。大変ありがたいことでございます。それから、障害者技能競技大会におきましても、入賞者数も全国1位と、13名の方が入賞されたということでございます。
 今のところ、両団体の皆さんに12月16日の月曜日に私のところにお越しいただき、私のほうからお祝いを申し上げるという段取りで、今、日程を調整しておりますので、また決まりましたら、ご報告をさせていただきたいと思います。大変、立派な活躍をしていただきまして、技能王国愛知の名をさらに高めていただいたと思っておりまして、心からお祝いを申し上げ、感謝したいと思います。
 来年はいよいよ我が愛知で技能五輪全国大会、8つの市で、14会場で開催いたします。14会場とか会場を分散して、これだけの分散をして開催するというのは初めてのケースでありますので、運営に当たっては、各市には本当に、ご理解とご支援、ご協力をいただくわけでございますが、技能五輪全国大会9連覇ですから、来年ぜひ、地元で10連覇という偉業をぜひ達成したいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
  
2.

質疑応答

(1)

特定秘密保護法案の衆議院での可決について

【記者】  特定秘密保護法案が昨日衆議院で可決されました。大村知事は先日の記者会見で、もう少し時間をかけて議論すべきだとおっしゃっていましたが、昨日の衆議院可決を受けて、改めて所感をお聞かせ下さい。
【知事】  私は先週、ちょうど10日ぐらい前ですかね、先週の月曜日の記者会見で質問を受けましてね。今回の特定秘密保護法案につきましては、内容について、私がああだこうだと申し上げるのは、今の私の立場では控えたほうがいいかなと思いますが、ただ、新聞・テレビ報道、マスコミの皆さんが様々なご意見を出されておられると。これだけ紙面を割かれているということなどを踏まえれば、私は、より十分ご理解いただくために、さらに慎重に、慎重に十分な審議を尽くしていくべきだというふうに思います。
 その議論の経過の中で、とにかく、より広く意見を聞くというときに、委員会審議の中で参考人質疑とか公聴会とか、様々な国会議員以外の意見を聞く機会というのがたくさん、そういった場合があるんですね。今回は参考人質疑は1回と、地方公聴会を福島でやったということでありますけれども、私も厚生労働委員会の筆頭理事3回やって、国対もずっとやってきましたからあれですけれども、そういうことを言うと怒られますけど、相場観的にいって、やっぱり参考人質疑は、例えば1日、1回だけじゃなくて、2回3回とやる場合とか、参考人と公聴会と別に、名前が違うだけで、そうあれはないんですが、やはり公聴会のほうがより重いと。やはり予算委員会なんかを、予算なんかは公聴会、それも中央公聴会を必ずやるということが慣例になっているわけですね。ですから、これだけの国民の関心が高い重要広範議案であれば、私は、やはり福島での地方公聴会、地方公聴会も、重要案件であれば大体、東と西という感じで2か所やる。その上で中央公聴会をやるということも本来あるべきだと思いますし、例えば参考人質疑を1回ではなくて、2回3回とやるとかね、という形のいろんなことがあると思いますし、あと、例えば今回、特別委員会ですので毎日やれるし、全ての閣僚も呼べるということではありますが、例えば関連する委員会との連合審査とか、合同の審査とか、いろんなやり方があるわけです。ですから、私は、これだけの関心事、国民の皆さんの大きな関心、それも、やはり憲法で認められた、憲法で保障されている国民の知る権利、それから報道の自由といったようなところに関連する案件でありますから、そういう意味では、最後結論がどうかというのはあれかもしれませんが、やはり議は尽くすと、審議は尽くすということが必要ではないかというふうに思います。
 したがって、政府与党の皆さんは十分審議を尽くしたというふうに、こういうふうに言われるんでしょうけれども、これだけの新聞報道、マスコミ報道が時間を割いているということと、今日の論調でも非常に厳しい論調が多いということを踏まえれば、私は、さらにさらに審議を尽くしていく必要があるのではないかというふうに思います。
 これから参議院の審議が始まるわけですから、そこで十分時間をとって、そして衆議院段階で野党側から要求されていた中央公聴会とかそういったことも含めて、参議院においてはさらに審議を尽くしていっていただきたいと、そのことを私としては申し上げたいなというふうに思っています。
(2)

第二青い鳥学園及び県立愛知総合工科高校の工事入札の不調について

【記者】  先日の12月議会の議案発表の中で、第二青い鳥学園の工事入札不調による開園延期の説明がありましたが、先週金曜日には、県立愛知総合工科高校の工事入札不調による開校延期の発表がありました。入札不調が相次ぎましたが、原因と今後この二つの案件についてはどうされるのか、また、県として入札に関しての対策があれば聞かせて下さい。
【知事】  我々、県だけではなくて、国、県、市、それぞれ行政が物品を購入する、そして建物を建てるといったような場合は公募入札というのが、オープンにやっていくというのが原則でありますから、それにのっとって、決められた予算の範囲の中で公募入札という形でオープンにやってきたわけでありますけれども、今回、岡崎の第二青い鳥学園の入札が調わなかったと、受けるところがなかったということ、それから、これもかねて懸案でありました、東山工業高校の跡地に新しく愛知の総合工科高校をつくって、短大の2年分を入れて、そして、こちらの愛知工業のほうにはステップアップハイスクールということで、夜間だけでなく、昼間のそういった定時制、単位制の高校もつくるということでやってきたわけでありますけれども、これも、こちらのほうは2回にわたって入札が調わなかったということでありまして、正直言って、我々としては、決められた手続にのっとってやってきておりますので、そういった形で、受けていただけるところがないということは、正直言って、スケジュールどおりに進めていこうというふうに思ってやっている我々にとっては大変残念でありますし、正直言って困惑しているという状況でございます。
 ただ、ご案内の、最近の建設資材の高騰とか労務費、人件費の高騰といったような状況を踏まえれば、相場的に、相場観が相当上がっているというのは事実でありますから、我々としては、そういう中で常にオープンに入札でやっていくしかないので、そうなりますと、今回、重度心身障害児の、障害者のための施設である第二青い鳥学園につきましては、これは平成27年度中のオープンをどうしてもしたいということでありまして、大変恐縮でございますが、その分、12月議会にその予算を増やす、そうした議案を今回出させていただいたということでございます。
 総合工科高校も、本来であれば、そういった手続を踏むかどうかというのはちょっと検討したんですが、学校の場合は、その途中の、6月開校とか8月オープンというわけにはいかないものですから、そうなりますと、もう27年春の開校が間に合わないということなので、これは1年送らざるを得ないということで、今回、もう1回これ、2回不落になっておりますので、もう1回、しっかり精査をして、また次の議会、2月議会になろうかと思いますが、次の議会に何らかの対応を提案していきたいというふうに思っております。
 今回、建設の関係の皆さん言われます、単価はもちろんなんですが、やっぱり、これは人工さん、人手ということなんでしょうね。建設期間をちょっと延ばしてくれと。今までだったらこれでやれたと、1年半でやれたというのが、ちょっとこれはあと3か月とか4か月とか、もうあと5、6か月、要は期間を、もうちょっとくれと、延ばしてくれというご要請が結構あるんですね。ですから、そういう意味では、そういったことも含めて、今回そういった形にいたしますけれども、非常に困った事態だなというふうに思っております。
 ただ、そうはいっても、我々、そういった障害児・者のための病院、それから学校、そういったものは何としても着実に整備していかなきゃいけませんので。世の中の経済状況が変わってきたということでしょうから、それに合わせて、やっぱり対応していかないかんということで思っております。
 いずれにしても、適切に、しっかりと対応していきたいというふうに思います。
(3)

猪瀬東京都知事の徳洲会からの金銭の受領について

【記者】  東京都の猪瀬知事が徳洲会から5000万円を受け取って、選挙資金報告書に掲載していないという状況になっています。大村知事が海外渡航中の出来事ですが、この件についての所感をお願いします。
【知事】  猪瀬さん自身、知らない仲ではありませんから、こういった形の報道がされて、私もその新聞、テレビの報道でしか見る立場でありませんで、それを見ているものでありますけれども、個別具体的なことは私が知る立場にないので、知るよしもないので、それについてああだこうだというか、とやかくというのは、ちょっとコメントする、突っ込んだコメントする立場にないのかなと思いますが、いずれにしても、こういった政治と金の話というのは、有権者の皆さんから見て、ご理解がいただけるように、やはり説明責任を果たすということだと思っております。
 私は、政治がすべてボランティアで一切お金を使うなと、何もなしでやれるという、そういうことではないと思っておりましてね。事実、例えばビラ一枚つくるにしたって、ただではできないわけでありますし、例えば、街宣車を回すにしたって、街宣車の車のペイント代、それから油代をどうするか、運転手さんの日当をどうするかとか、選挙時にはウグイスさんの手振り隊とかね。最近はウグイス嬢だけじゃなくて、男でカラスボーイというのも非常に出ておりますけれども、いずれにしたって、そういった中で公職選挙法は決められた、こういう選挙では日当は幾らで、こういうことでと決められた費用がありますよね、法定費用。そういう範囲の中でお金がある候補も、あまりない候補も含めて平等に、公明正大に選挙をやりましょうということになっているわけでありますから、それは全て、有権者の皆さんにそういった形でなっていますよということを説明するということだと思っております。
 したがって、猪瀬都知事が5,000万円というのは、それもお一人から、お一人からの5,000万円というのは、そう小さなお金ではないので、大変、大きなお金だと思いますから、それをどういう経過でどういう形で借りたのかと、それについてどうだったのかということについて既にご説明されておられると思いますが、より有権者の皆さん、国民の皆さんが、特に都民の皆さんがご納得がいただけるように、さらにさらに説明責任を果たしていくということだというふうに思っております。
 ただ、選挙時に近い、間際での借り入れということについて、そこのところをどういうか一番の、何といいますか通常時と違いますからね、ご自身出馬表明をされて、もう選挙期日も決まった中での、これだけの巨額なお金のやりとりということでありますから、選挙との絡みというのはあったのかなかったのか。ないとは言っておられますが、その辺についてさらにしっかりとご説明をされる、そして説明責任を果たされるべきであるし、果たされる必要があるというふうに私は思います。
【記者】  先日知事は上京し、東京都や大阪府と一緒になって地方法人課税に関する国への申し入れを行いました。こういう足並みを揃えなければいけない時に、都知事の問題で手足をとられるような影響は出そうですか。
【知事】  正直言って、地方法人課税の話と、この猪瀬さんのお金の話とは全然別の話なんですけど、確かに今、言われたように、猪瀬さん自身が国に向かって「何やってんだよ」というような感じの、「おかしくないか」というような感じで、先般、私が東京へ行く前にですから2週間前、先々週ですかね、猪瀬さん自身が記者会見をし、この地方法人課税のやり方はいかがなものかと。大体、国だってこんなに予算を使い残したり何とかして、財政規律緩んでいるんじゃないかと言って、国のあり方を攻撃されたというような、その対応はなかなか難しいというか、やりづらくなったんではないかというのは事実かなという気がいたします。
 そういう意味では、ちょっとそれは、非常に我々にとっては痛いなという感じはしないでもありませんが、ただ、それはそれですから、この地方法人課税の話はね、私は、いわゆる、4月から皆さんご案内のように、釈迦に説法ですが、4月から地方消費税が上がると1人当たりの消費額が違うので、大都市部と地方ではやはり消費税額、消費税による税収が、みんな増えるんですけれども、みんな増えるんですけれども増え方が違うと。だから、それを少し調整してほしいという、そこのところ、私はわからんではないんですよ。わからんではないんですが、ただ、そのやり方としてね、やり方として、こういう本来、地方の税収を一旦ひっぺがして国のものにして、それで配り直すというのは、そんなの地方分権でも何でもないわけでありますから、むしろ地方分権に真っ向から反する措置でありますから、それは私は、そんなこと、今、法人事業税でも6年前からやっているわけですが、だから、法人事業税もいいから、次は法人市民税だと、県民税だということで、次から次へと侵食をされてくるということになると、地方分権って一体何なんだと。口では地方分権、地方分権って、各政党の皆さんみんな言われるけど、全然やってることは間逆じゃないかと、違うじゃないかということを言わざるを得ないというふうに思うんですね。
 ですから、今回の猪瀬さんの件は、それはもう猪瀬さん個人の問題として、しっかりと、公人としてしっかり説明責任を果たしていただくということだと思います。それはそれとして、今回、地方法人課税については、これはやはり、何てたって東京都は何たって地方自治体の右代表でありますから、東京都さんとしっかり連携しながら物申していきたい。何としてもこれは食いとめたいというふうに思っています。
【記者】  大村知事は徳洲会と何かしらのお付き合いはありますか。
【知事】  私はないね。
 愛知県だと、春日井にあるんだなたしか。選挙区も違うしね。それはやはり。徳田毅さんという議員さんは知っとるよ、個人的にはね。自民党にいましたからね。だけど、それ以上のことはありませんね。