知事の記者会見
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平成25年12月16日(月) 午前10時
1.

知事発言

(1)

名古屋競馬の収支見込について

【知事】  皆さんおはようございます。12月16日月曜日の定例記者会見を始めさせていただきたいと思います。
 名古屋競馬の収支見込みについてご報告をいたします。
 名古屋競馬を運営する愛知県競馬組合は、平成21年度以降、実質的な赤字が続いてきましたけれども、今年度に入りましてからは、経営努力に加えまして、中央競馬会、JRAとの相互発売が見込みを上回って推移しておりまして、25年度は約2億7,800万円の黒字となる見込でございます。このため、今月25日の愛知県競馬組合議会におきまして、馬券売上の収入の増と、それに伴う払戻金の増、さらには、黒字分を財政調整基金に積み立てるための補正予算案を提出し、ご審議をいただくことといたしております。
 なお、基金への積立金は、累積赤字の削減や、名古屋競馬経営改革委員会からも指摘がありましたスタンドの耐震改修も含めて、今後、使い道を詰めていきたい。そして、また3月の終わりに競馬組合議会がありますから、そこにかけて、新年度から使えるようにしたいというふうに思っております。また、今年度の黒字が確実になりましたことから、構成団体の名古屋市、豊明市とも協議をした結果、26年度も引き続き名古屋競馬を行うことについて合意をいたしましたので、構成団体を代表して発表させていただきたいと存じます。
 2枚目に、名古屋競馬の収支見込というのがございますが、上半期の実績と、それから、その次の欄に年間見込みというのがございます。年間見込みが166億3,100万円でございまして、これは去年が、平成24年度が151億3,200万円でありますから、15億円ぐらい増えたということでございます。その主な要因は、大体、上半期の実績のところを見ていただきますと、ほとんど、ずっと伸びておりますが、これは特にネットのIPATというのが、これはJRAの馬券の発売システムで、これは去年の10月から、このIPATで結んでやっておりますので、これが、去年は10月だからこの半分もないんだね。全然ないので、それがドーンと、いきなり14億円あるということなんで、やっぱりJRAの販売網というのは大したもんでございまして、ほぼ、これが皆増とは言いませんけれども、大幅なプラスというのが14億4,400万円のネットのところ。それからJRAの手数料というのは、これは、今、JRAの場外馬券の金山のやつがね、ウインズ、あれが今、改修しておりまして、改修工事をやってて使えないので、今年の4月から名古屋競馬場、土日にJRAの馬券を大きなビジョンでもってスタンドで見ながら買ってもらうということで、非常に、その手数料収入が、見込みの倍とは言いませんけれども、相当上回ってきておりまして、この3億1,200万円というのは皆増、まさに全増といいますか、すべてプラスということでありますので、ネットのIPATとJRA手数料が今回15億円売り上げが伸びたのの、ほぼ大宗といいますか、一番大きなところだというふうに思っております。
 もちろん、その他、当然、これまでやってまいりました人件費カットや関係者への賞金手当のカットなどの経営努力ももちろんありますけれども、そういったものでプラスを確保したということでございます。
 これでもって2億7,800万円の黒字ということでございますが、今後は、累積赤字が39億7,500万円ありますので、これを減らしていくということと、スタンドの耐震改修というのも課題になっておりますので、これを両々にらみながら、とりあえず財政調整基金を積んで、3月までに議会のご理解、ご了解もいただきながら、意見も伺いながら、どう対応していくかを詰めていきたいというふうに思っております。
 この競馬組合の黒字は平成20年度が1億5,000万の実質収支黒字でありましたが、その後はずっと実質収支が赤字でございましたので、5年ぶりの実質収支の黒字ということになりました。引き続き関係者のご理解いただけるようにしっかりと努力をしていきたいというふうに思っております。
  
2.

質疑応答

(1)

名古屋競馬の収支見込について

【記者】  ネットでの馬券販売「IPAT」というシステムはどういったものですか。また、名古屋競馬は平成21年度以降実質的に赤字とのことですが、具体的な数字を教えて下さい。  
【知事】  IPATは、これは中央競馬会がネットで販売する、そういう会員を募ってね、登録した人にネットで販売ができる。昔は電話投票券ってありましたよね。それがテレビ電話の、ファミコンからの投票券になって、それで今、インターネットの投票システムになっているものでございまして、これは、今まで中央競馬と地方競馬というのは土日開催と平日開催でそれぞれ別々だ、別ものだということになっておりましたんですが、やっぱり順次お互いが相互乗り入れをして、両方で販売できるようにしようということで、3年ぐらい前から順次、システムをつなげることをやっていましたが、名古屋競馬は順々、順繰りにきて、大体、真ん中ぐらいだったですかね、ようやく昨年の10月からこの中央競馬会の販売システムとつながりましたので、名古屋競馬でも中央競馬会のものはもちろん買えますし、特に、このIPATですから、中央競馬会の販売網で名古屋競馬の馬券も買えるということになったのが、このIPATということでございます。
 そういう意味で、中央競馬会の昔の電話投票券システムに加入している人はやっぱり競馬のファンの方ですから、中央競馬もいいけど、たまには、こういう地方競馬も投票してみようという方も多かったということではないかというふうに思っております。
 それから、これまでの収支でありますけれども、実質収支はこれまでも、23年度、24年度と一応基金を取り崩して黒字にはしておりますけれども、実質収支はね、平成20年度が1億5,000万の黒字。150ですね、100万円単位で。平成21年度が2億2,800万円の赤字。平成22年度が3億5,000万円の赤字、平成23年度が7,300万円の赤字、それから平成24年度が4,700万円の赤字と、今年が実質収支が2億7,800万円の黒字ということになりました。
【記者】  上期の実績は出ていますが、年間で黒字の見込みとなる理由はどういうことからですか。  
【知事】  開催の日程ずっと決まってますから、これまでの上期というか、この11月までの実績がもう出てますのでね、ですから、そういったものを踏まえて、あと、今後の開催予定にこれまでの、今年の傾向値を掛けて、大体、このぐらいの見込みだろうということで。それも堅めに見た数字ということでございます。もちろん見込みですけどね。
【記者】  来年度は名古屋競馬は存続とのことですが、来年度赤字になった場合は、存続問題は浮上してくるのでしょうか。
【知事】  もうこれはご案内のように競馬組合議会のほうからも、それから経営改革委員会のほうからも、両方から、実質収支が赤字になるようなことが、そういった事態が生じたならば、災害などといった特殊な要因を除けば、速やかに競馬事業の廃止を決断するような提言をいただいております。したがって、来年度はまずは、今回、これだけいい成績といいますか、収支が出ましたので存続いたしますが、来年度途中で、もし事態が変わってくるということであれば、それはその時点で考えざるを得ないというふうに思っています。
 ですから、常に緊張感を持って、この名古屋競馬については運営をしていきたいというふうに思います。
(2)

名古屋港の浚渫土砂について

【記者】  今日の朝刊で、名古屋港で発生する浚渫土砂の新たな処分場の建設に向け、中部国際空港沖で漁業影響調査を行うことを国土交通省が決めたと一部報道されました。これについて知事には連絡は入っていますか。
【知事】  これはですね、かねてから名古屋港における航路の浚渫を国のほうが責任を持ってやっているわけですね。浚渫船を持ってね、ずっと。その浚渫の土砂の土捨て場が、名古屋港の沖にあるポートアイランドで、ずっと捨ててるわけでありますが、もうこれ使って30年ぐらいたって、だんだん、もう平面いっぱいで、今、土盛りをして2段、3段ぐらいになっているのかな。なかなか、ほかにないので、積んでるという感じでありまして。やはり名古屋港を使っていくために、そしてこれから船舶が大型化してきますんでね。つい最近までマイナス12メートルぐらいだったところが今、マイナス16メートル、航路はマイナス17メートルとか18メートルというところまで今、必要になっていますから、当然そうなれば、浚渫船で土砂を、航路のところを掘っていくわけですね。それは当然、土砂がたまりますので、それをどこかに確保しなきゃいけないということで、かねてから、どこかないかということでやっておりまして、この中部空港の隣接のところでどうかということで、まずは環境影響評価の調査をしたいということで国のほうが、私どもにも、もちろん話があって、そして漁業関係者にも申し入れを行っておりましたが、これがこの秋、10月ぐらいですかね、調査はやむを得んだろうというような話になりそうだ、ということの話は聞いておりました。ただ、これはまだまだ、これからということだというふうに思っております。
 ですから、そういう意味では、これは国がやる調査でありますから、我々、もちろん地元としてしっかり協力をしていきますが、今日の新聞紙面をちょっと拝見いたしましたが、いきなり、この空港と結びつけるというのはちょっと気が早いのではないかという気がしますね。そういうことではなくて、まずは名古屋港の土砂の、浚渫土砂の捨て場がないということなんで、それを何とかしなきゃいかんということの調査ということですから、それでちょっと時間かかると思いますんで、その上で、それは粛々とやっていっていただきたいなというふうに思っています。
 この名古屋港の浚渫土砂の捨て場、9月までは私が管理者やっておりまして、今は河村さんと交代しておりますけども、名古屋港は県と名古屋市で対対で、折半でやってる、運営しているもんでありますから、あそこはどうしても木曽三川が流れ、噴き出しのところがあるので、あと庄内川とか日光川とかいろんな河川の噴き出しのところもあるもんですから、どうしても宿命的に土砂がたまっていくということがありまして、常に浚渫をしていかないと、今風の大型化に対応していくためにはなかなか大変だと。常に浚渫というかそういったことが必要になってくるわけでありますけれども、残念ながら、あのポートアイランドができた後、そういった大きなところが確保できなかったので、当面は、ポートアイランドにどんどん積んでいくかということでね。大地震とかそういったことがあったときには、本当に崩れてしまったらどうするかとか、いろんなことがありますので、できるだけ早く確保したいというのは、港からすれば悲願かなというふうに思います。
 ですから、当面、それが確保できなかったら、とりあえず、僕は名古屋港管理者のときはどんどん積んで、あそこに富士山でもつくってやったらどうかというようなことを冗談めかして言ったことがありますけど、やっぱり、そういうのを確保するというのは大事なことかなというふうに思っております。
(3)

日本維新の会の東国原議員の辞職について

【記者】  先週、日本維新の会の東国原議員が突然辞めました。知事のところには辞めるとの連絡はありましたか。
【知事】  会派の離党届を出して、辞表を出して、パッと先週、朝からずっとマスコミ、テレビに出られて、それが一段落したときに会ってお話しまして、2人で話しましたけど、彼はちょっと前から、もうそろそろ自分、なかなかこの先厳しいのではないかと、限界ではないかということを言っておられましたんで。
 僕は「何だね、急にどうしたんだ」と言ったら、「何言っているんですか、大村さん、前から私、やめたいって言ってたじゃないですか」と言ったから、「そうだよね。あなた前からやめたいって言ってたよね」と。夏ぐらいから言ってましたからね。そういう意味では、そうだなという話をちょっとしましたけどね。「この後どうするの」と聞いたら、「いや全く白紙です。年末年始こういうことだから、パッと日程あいてます」と。「どうせ、また、いろいろオファーが来て、また、いろんなテレビとかいろんなところに出るんでしょうね」って言ったら、「そりゃオファーが来たら考えますけど」っていう話をしてました。
 それで、たけしさんに報告したかと聞いたんですけどね。笑って「いや、師匠には報告しました」「何て言ってた」って言ったら、「いや、おまえらしいなって笑ってました」と言ってましたけど。
 今後どうされるか、東さんの考えだと思いますが、いろんな経過があって、私も友人としてお付き合いさせていただいておりますので、これからもいろいろ、いろんな局面でまた連絡、ご相談させていただいてやっていければというふうに思ってます。
【記者】  知事が上京した際に東国原氏と食事でもしたということですか。
【知事】  いや飯は食べない。議員会館で話しました。