知事の記者会見
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平成26年8月11日(月) 午前10時
1.

知事発言

(1)

台風第11号の被害等について

【知事】  皆さん、おはようございます。8月11日月曜日の定例記者会見を始めさせていただきます。
 台風11号につきましては、一昨日から昨日にかけまして、日本列島を縦断したわけでございますし、本県にも、そして東海地区にも大変接近をいたしまして、特に三重県では、大変な大雨が降ったということでございます。
 私どもも災害対策本部を設置して対応いたしましたが、警報の解除によりまして、今日の午前8時5分に、愛知県災害対策本部は廃止をしたということでございます。
 また、午前7時現在の台風による被害につきましては、愛知県では、人的被害が重傷2人、軽傷9人、住宅被害が一部損壊14棟ということでございます。なお、追ってですね、道路とか河川とか、また公共施設、そして農作物などの被害については出てくると思いますので、集計を急ぎまして、しっかりと対応していきたいというふうに思っております。
  
(2)

第59回愛知県消防操法大会について

【知事】  大変な悪天候でございましたが、一昨日、8月9日の土曜日に、毎年1回やっております県内の消防団の操法大会、「第59回愛知県消防操法大会」が小牧市総合運動場におきまして開催されました。
 大変な雨でございまして、併設のイベントなどは中止をいたしましたが、何か月間も朝晩訓練をしてきた消防団の皆さんの大会で、私も国会議員の折から毎年参加をいたしておりますが、今年も、若い消防団員の勇姿を拝見できて大変うれしく思っております。
 ポンプ車操法と小型ポンプ操法、合わせて36の消防団の参加をいただきました。ポンプ車操法では知多市消防団が優勝、刈谷市が準優勝、犬山市が3位ということでございました。小型ポンプ操法では豊田市が優勝、大口町が2位、安城市が3位という成績でございました。(https://www.pref.aichi.jp/0000043280.html
 小型ポンプ操法の部で優勝した豊田市消防団が、11月8日に東京都で開催される全国消防操法大会に愛知県代表として出場するということでありますので、大いに期待をしたいと思っております。
  
(3)

技能五輪・アビリンピックあいち大会2014「カウントダウンパネル」の設置について

【知事】  技能五輪・アビリンピックあいち大会2014「カウントダウンパネル」の設置についてでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000075220.html
 今年の11月に迫りました「技能五輪・アビリンピックあいち大会2014」に関しまして、開催機運の更なる盛り上げを図るため、本庁舎の1階に「カウントダウンパネル」を設置いたします。
 パネルはデジタル表示のものとし、その製作にあたりましては、県立愛知工業高校の生徒さんにご協力をいただきました。
 この「カウントダウンパネル」の設置に際しまして、8月18日の月曜日、来週の月曜日の午後3時10分から、本庁舎1階エレベーターホール付近におきまして、点灯式を行います。県庁にお見えになる方々への周知を図るとともに、県庁一丸となって大会を盛り上げ、モノづくり王国愛知にふさわしい大会となるよう、全力で準備を進めてまいりますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。
 2枚目にその資料がございまして、こういう図柄の「カウントダウンパネル」でございまして、LEDのデジタル表示がございます。愛知工業の皆さんにデザインをしていただいたということでございます。その裏にですね、技能五輪全国大会とアビリンピックの会場とスケジュールが書いてありますので、よろしくお願い申し上げます。
 なお、カウントダウンパネルはですね、会場を設営していただきます各市におきましても、既に設置していただいているところでございまして、岡崎市、それから碧南市、刈谷市におきましては、それぞれ市ごとに工夫を凝らしたカウントダウンパネルを設置して、盛り上げていただいております。こうして皆さんと一緒になりまして、しっかりと頑張っていきたいというふうに思っております。
 ちなみに、8月18日から11月21日のアビリンピックまでは95日ということになりますけれども、そういった形でカウントダウンパネルを設置し、盛り上げていきたいと思います。
  
(4)

陶磁美術館「高麗・李朝の工芸」展の開催について

【知事】  陶磁美術館での「高麗・李朝の工芸」展の開催についてでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000075227.html
 愛知県陶磁美術館では、8月23日から10月26日まで、企画展「高麗・李朝の工芸−陶磁器・漆器・金属器−」を開催いたします。朝鮮半島の工芸を紹介する大規模な展覧会は、中部圏では初めてとなります。
 朝鮮半島では、高麗王朝と朝鮮王朝の時代に、陶磁器、漆器、金属器などの工芸が高度に発達し、愛知の陶磁器を始め、日本の工芸全般に強い影響を与えました。今回の展覧会では、この時代の作品の中から、今回初めて一般公開される作品や、美術館等ではほとんど紹介されたことのない名品を始め、130点余りを一堂に展覧いたします。
 例えば、記者発表資料にあります白い壺は、朝鮮時代の磁器の名品で日本でも有名な壺でございましたが、長い間、所在不明でありまして、今回、20数年ぶりに展覧会に出品されるわけでございます。これが資料@の朝鮮時代18世紀の青花秋草文瓜形壺ということでございまして、20数年ぶりに展覧会に出品されるというものでございます。
 その前の、手前の茶色の器は、高麗時代の螺鈿の漆器の名品でありまして、この展覧会で初めて公開をされるものでございます。高麗時代14世紀の黒漆螺鈿花唐草文八角合子というものでございます。高麗螺鈿は世界でも数十点が現存するのみでありまして、今回の出品作品は、専門家の間でもその存在を知られていなかった新発見の作品でございます。
 いずれも陶磁美術館学芸員の調査により発見され、今回出品が実現したものでございます。ぜひ多くの皆さんにお足を運んでいただいて、日本にも影響を与えた高麗・李朝の美意識を感じていただければというふうに思っております。
 2枚目以降に資料がございまして、またご覧をいただければと思いますが、チラシを見ると、この白い壺と高麗螺鈿が、今回の一番の注目ということでございますので、よろしくお願い申し上げます。
 陶磁美術館は昨年、ちょうど35周年ということもございまして、「陶磁資料館」から「陶磁美術館」に名前を変え、さまざまな企画展などなど、常設展も含めて力を入れておりまして、昨年度の来館者は総数で10万9,000人でございまして、一昨年度より7,000人増えております。多くの皆様にまたお越しをいただけるように、しっかりとPRをしていきたいと思います。
  
(5)

新日鐵住金の黒煙発生問題に係る県からの要請に対する対応について

【知事】  先週ですね、新日鐵住金さんに、黒煙問題につきまして、私から申し入れをさせていただきました。先週の火曜日でございます。名古屋製鐵所の所長さんに3点の申し入れをさせていただきました。
 電源系統の総点検、電源の2系統化、そして外部有識者等を加えた検証組織の設置という要請をさせていただき、それを含めて、原因究明、再発防止を徹底してほしいということを申し上げましたが、早速ですね、新日鐵住金さんには対応していただき、先週の金曜日8月8日に、新たに、事故対策の検討委員会と受配電設備の調査委員会、2つの委員会を設け、外部有識者も入れて検討すると、県にも報告をいただきましたし、その上で発表をされたわけでございまして、早速、私どもの申し入れに対応していただいたというふうに思っております。
 いずれにしても、この事故対策の原因などの調査については10月末で報告、それから受配電設備の調査委員会では12月末で報告ということになっているとお聞きいたしておりますが、適宜、中間段階で報告をいただきながら、検討状況を、しっかりと注視、フォローをしていきたいというふうに思っております。二度とこういった形の事故が起きないようにしっかりと対応し、そして県民、市民、住民の皆さんに十分に説明をし、ご納得をいただけるように、ぜひ対応をしていただきたいというふうに思っております。
2.

質疑応答

(1)

危険ドラッグに係る「薬物の濫用の防止に関する条例」の改正について

【記者】  危険ドラッグについて、警察官が県内の販売店に立入調査できるように条例改正を目指すとの報道がありましたが、これについて、今の知事の考えをお聞かせください。  
【知事】  これは、薬事法の仕立てといいますか構造もそうなんですが、いわゆるこういった薬物についてはですね、こういったものの使用、所持、そうしたものは禁止をするということで、立入調査は、行政のそういったものについての立入調査ということで、その立入調査権限は犯罪捜査のために認められたものではないというふうに、薬事法にそう書かれているわけでございまして、それに基づいて、2年前の9月議会で条例をつくって、当時は東京都だけだったやつに、私ども愛知県と大阪でやってつくったということでありまして、そういう仕立てでありましたので、薬事法で間に合わないものを県条例で指定し、そしてそれを押収といいますか、購入、手に入れて、調べてチェックするという仕立てでやってきました。
 ですから、立入調査権限というのは県の職員ということにしておりましたが、あわせて、薬事法に基づいて権限を持っている、東海北陸厚生局の麻薬取締部と一緒に行くと。当然、我々、県としてはね、県の職員、それから国の麻取部の職員と、県警の警察官と、三者一体で、これまでずっと、各店舗への立入調査をやってきました。
 そういう意味では、実態的にはこれまでもやってきましたが、今回、あわせて警察官にも、こういった形での立入調査をするということを、9月議会で、条例で改めて明記をして、より機動的に、こうした調査を進めるようにしていきたいというふうに思っています。
 そのことでね、とにかく危険ドラッグは、絶対に、これはもう根絶をするんだという形で、強力に取り組んでいきたいと思っております。
【記者】  この条例が可決された後の運用としては、県警単独で立入をして行くということなのか、実質的には、これまでどおり、県や東海北陸厚生局麻薬取締部と一緒に調査、立入をするのか、どのような運用をお考えなのでしょうか。
【知事】  基本的には、これまでどおりですね、三者一体で対応していくということにしようかなというふうに思っています。
 というのはですね、結局、立入調査を単独でもできることになりますが、実際、そこの疑わしいドラッグを買って分析する機械は県ですので、そういう意味ではね、警察官が行って、それをこっちに回してくるというのは、それはできないことはありませんけど、基本的には、どこにどういう店があるか、どういう店で取り扱っているかっていうのは、それはわかってますから、そういう意味では、やはり、これまでと同じように三者一体で、そしてまた機動的に、そして的確に対応していければというふうに思っています。 
【記者】  今の想定では、条例改正で、特に新しく捜査等の手法が変わるものではないのですか。  
【知事】  捜査手法は今までどおりの手法でね、強化をしていきたいというふうに思っています。
 条例の改正内容で1点だけ。薬事法に基づいたもの、それから知事指定薬物につきまして、そうしたものをみだりに使用するなど、場所を提供し、あっせんする行為を、立入ではなくて、警察職員がそういったものを見つけた場合には知事に通知できるというような条項も入れたいなというふうに思っておりまして、そういう意味では、立入捜査については三者一体でやりますが、そういった警察職員も、危険ドラッグについてより注視をしていただくという意味も込めて、条例改正ができればと思っています。