知事の記者会見
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平成27年8月17日(月) 午前10時
1.

知事発言

(1)

愛知万博10周年記念「インタープリター愛・地球ミーティング」の開催について

【知事】  皆さんおはようございます。8月17日月曜日の午前10時、定例の記者会見を始めさせていただきます。
 日本の夏の風物詩でありますお盆休みも明けまして、今日からまた日本列島再起動という感じではないかと思っておりますが、最近は夏休みも交代交代でとっておりますから、まだまだ夏は続いております。ぜひ多くの方に夏休みを計画的にとっていただいて,
楽しんでいただければと思います。
 愛知万博10周年記念の「インタープリター愛・地球ミーティング」の開催についてということでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000084915.html
 インタープリターというのは、「森の案内人」とも呼ばれまして、自然の発するメッセージや魅力を楽しくわかりやすく伝える、いわば自然と人との橋渡し役のことで、愛知万博で実施された「森の自然学校」でも活躍いたしました。本事業には、「インタープリター愛・地球ミーティング」と、関連事業として実施する自然体感プログラム「おかえり!森の自然学校」の二つの催しがあります。
 「インタープリター愛・地球ミーティング」につきましては、10月11日の日曜日に愛知県立大学長久手キャンパス講堂を会場として、コスタリカ、ドイツ、ケニア、スリランカ、アメリカの5か国及び日本で活躍するインタープリターによるトーク・セッションを行います。当日は、それぞれのインタープリターが、各国の自然の魅力や次の世代に豊かな自然を残すためのメッセージを伝えるほか、会場参加者との意見交換や交流などを行います。翌12日の月曜・祝日には、前日のミーティングに参加をいただきました国内各地で活躍をしているインタープリター約50名が、愛・地球博記念公園全体を利用して、「インタープリターと歩くもりのツアー」、自然素材を使った「あそび工房」など、自然を体感できる多彩なプログラムを提供いたします。このプログラムのうち、「インタープリターと歩くもりのツアー」には、海外から招待したインタープリターにもご参加をいただく予定でありまして、ここでも交流を深めることができればと考えております。
 次に、関連事業として行う自然体感プログラム「おかえり!森の自然学校」についてであります。全国都市緑化あいちフェア開催期間中の9月12日から11月8日の土・日・祝日に、地元で活躍するインタープリターによる自然体感プログラムを、モリコロパークの中の「もりの学舎」とその周辺で実施いたします。愛知万博の「森の自然学校」を思い出していただけるような、たくさんのプログラムを用意いたしております。こうした催しを開催することにより、県民の皆様方には「自然の叡智」に学ぶことの大切さを改めて思い起こしていただきますとともに、次の世代を担う「人づくり」につなげていきたいと考えております。
 この「インタープリター愛・地球ミーティング」と「おかえり!森の自然学校」は、どなたでも参加いただけます。また、10月11日のトーク・セッションでは、子育て世代の皆様にも気軽にお越しいただけるよう、託児所もご用意をいたします。多くの皆様に、これらの事業に参加していただいて、世界の「自然の叡智」を「見て」「感じて」欲しいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 ちなみに、インタープリターというのは「森の案内人」ということでございますが、特別な資格があるわけでありませんけれども、環境教育を行っております公益社団法人の日本環境教育フォーラムでありますとか、公益財団法人キープ協会とか日本インタープリテーション協会などでは、インタープリターの養成講座を実施しておりまして、そういった講座を受講された方がインタープリターとして活躍をされております。愛知県でも、モリコロパークの「もりの学舎」におきましてインタープリターの養成講座を実施しているところでございまして、本県でもこれまでに88名のインタープリターを養成している実績がございます。
 5人の海外からのインタープリターにつきましては、それぞれ五大陸、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、北米、中南米といった地域的なバランスを踏まえて、先進的な取組を行っている国々の方にお声がけをさせていただきました。ドイツからは、幼児が見たり触ったりと、五感を使って自然体験の場を提供する「森の幼稚園」の方をお招きいたします。ケニアからは、現代の私たちの生活に様々なヒントがいただけるマサイ族の方をお招きいたします。スリランカからは、フィールドでの環境教育を重要視して活動する大学教授の方をお招きいたします。また、インタープリター発祥の地と言われているアメリカからは、山から海までの多様な地域の自然をフィールドに活動している方をお招きいたします。また、コスタリカは、エコツーリズムで有名でございますが、自然保護のために地域の人々と一緒に取り組んでいる方をお招きする、こういうバランスをとっておりまして、こういった世界のインタープリターの方に集まっていただいてミーティングを行うのは、多分初めてだろうと思っておりますので、またこれを機会にしっかりと盛り上げていければと思っております。
 ちなみに、10年前の愛知万博の「森の自然学校」で色々なプログラムを行いましたが、そのプログラムに参加いただいた人数は全部で50万人ということでございまして、万博10周年でこうしたものもしっかりと継承し、盛り上げていきたいと思っております。
  
(2)

知事始め「あいちワーク・ライフ・バランス推進協議会」構成団体トップによるイクボス宣言署名式の開催について

【知事】  「あいちワーク・ライフ・バランス推進協議会」構成団体トップによるイクボス宣言署名式の開催についてということでございます。(https://www.pref.aichi.jp/0000085711.html
 愛知県では、「人が輝くあいち」を目指して、ワーク・ライフ・バランスの推進や、女性の活躍促進、産業人材育成などの取組を進めております。その中で、ワーク・ライフ・バランスの推進につきましては、県が中心となりまして、労使団体や他の行政機関等とともに設置をいたしました「あいちワーク・ライフ・バランス推進協議会」におきまして、県内一斉ノー残業デーなどの取組を、官民一体となって進めております。昨年度には、協議会のもとに「あいちイクメン応援会議」を新たに設置し、働きながら育児や家事を積極的に行う男性「イクメン」の普及拡大にも力を注いでおります。
 こうした取組を更に前に進めていくためには、経営者を始め職場の上司や管理職の、部下のワーク・ライフ・バランスに対する理解が不可欠ということでありまして、男女を問わず、部下の子育て、介護など、仕事と家庭との両立を応援しながら、組織としての成果も挙げていく経営者、管理職等を「イクボス」といいます。まだイクメンほど認知度は高くないかもしれませんが、「イクボス」はこれからのキーワードでございます。「イクボス」の普及拡大を図り、ワーク・ライフ・バランス推進の気運を高めていくために、私を始めとして、協議会を構成する団体トップの皆様で、自ら「イクボス」宣言をすることとし、その署名式を8月25日に愛知県公館で行うことといたしました。
 このイクボス宣言を機に、県内企業等に「イクボス」の周知をし、その拡大に向けて啓発を進めるとともに、ワーク・ライフ・バランスの一層の前進に向けた取組を推進して、誰もが生き生きと働き活躍できる、「人が輝くあいち」の実現を目指して参りたいと考えております。
 資料に趣旨が書いてありますが、その裏に参加者、出席者でございます。経済界、そして連合、組合の皆さん、それから名古屋市長、労働局長さんということでございまして、こうしたメンバーで共同署名をしていきたいと思っております。
 これは、昨年「あいちワーク・ライフ・バランス推進協議会」のもとで、「あいちイクメン応援会議」の委員からも、働いている人だけでイクメンになりたいと思っても難しいので、イクメンを支える管理職が理解を持ってイクボスになってもらわないといけないというご意見もいただきましたので、今回このイクボス宣言を行うというものでございます。
 イクボス宣言は、今年の1月に広島県知事が宣言をして、これは単独で宣言をしたということでございます。これまで12県においてイクボス宣言が実施されておりますが、大体単独という方が多いですね。鳥取県が経済団体、労働団体ですかね、そういった方も入れてということでございますが、そういう意味では、経済界、労働界、そして関係の部署、名古屋市も入れてということでありますから、今回のイクボス宣言は相当広がりが、仕掛け、構えが大きいと思っております。これをきっかけといたしまして、さらに今年度「あいちワーク・ライフ・バランス推進運動2015」では、これで4回目の運動ですが、8月から賛同事業所の募集を開始しておりますので、このイクボス養成についても新たにこの運動に加えていきたいと思います。
 それから、今年は11月18日の水曜日が県内一斉ノー残業デーでありますが、そこで県内3か所で街頭活動を行うことになっておりまして、金山、豊橋、一宮ということでありますが、金山総合駅には私も参加をする予定でございますが、そうした形でやっていきたいと思います。それから、中小企業の経営者や管理職の方を対象に、県内4か所で「イクボス養成講座」を行います。また、「あいちイクメン・イクボス応援企業賞」というものも作りましてアピールをしていきたい、応援をしていきたいと思っております。
  
(3)

あいちの離島及び周辺地域情報発信事業について

【知事】  あいちの離島及び周辺地域情報発信事業についてということでございます。
https://www.pref.aichi.jp/0000085727.html
 愛知県では、地方創生の取組の一つといたしまして、国の「地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金(地方創生先行型)」を活用し、プレミアム付き宿泊券・観光券の発行、松平健さんにPRをしていただいているものでございますが、それと山村振興の取組など、この地域の活性化に向けた様々な取組を展開しております。
 この度、こうしたものに加えて、新たに佐久島、日間賀島、篠島の3島及びその周辺地域の更なる活性化を図るため、「あいちの離島アジト化計画」をキャッチコピーに、様々な事業を幅広く展開することといたしました。
 まず1つ目は、9月19日の土曜日から来年1月末までの間、離島及び周辺地域を舞台に、「宝探しイベント」を開催いたします。
 最近若い方々にも大変人気があると聞いておりますが、各島や渡船場等で宝の地図を入手していただいて、実際に島に隠された宝箱を探し出すという企画であります。宝箱にはIDコードが入っており、これを応募いただくと賞品を手にすることができます。参加費は無料、事前申込みも不要でありますので、ぜひ、たくさんの方にご参加いただきたいと思っております。
 2つ目は、「地域ブランドの創造」であります。
 専門家の皆様にご参加をいただき、3島が持つ観光資源の磨き上げや、3島の魅力を表すコンセプトやキャッチコピーの制作、特産品の高付加価値化など、地元の皆様が主体となって「地域ブランドの創造」に取り組んでいただきます。この取組には、地域ブランドプロデューサーの川合靖之氏にアドバイスをいただくとともに、若者の目線に立った「地域ブランドの創出」として、高校生、大学生の皆さんに「あいちの離島わかものサポーターズ」として参加をしていただきます。
 3つ目は、「キックオフツアー」でございます。
 9月12日の土曜日、3島いずれかの島とその周辺地域の魅力を満喫できる日帰りツアーを実施いたします。今回は「キックオフツアー」ということで、特別に1人5,000円と格安の料金で、3コースそれぞれ40名として、参加者を募集いたします。各コースとも定員になり次第締め切りますので、お早めにご応募いただきたいと思います。
 なお、イベントの詳細につきましては、明日からオープンするインターネットの特設キャンペーンサイトやフェイスブックでご覧いただけます。また、8月25日火曜日には、イベントの開催に先立ちまして、開催者の皆様にお集まりいただいて、県公館で結団式を行います。当日は、この事業を盛り上げるPR隊「知多娘。」の皆さんにも来ていただく予定でございます。
 今回のイベントはまず第1弾でありまして、今後も、外国人留学生参加イベントの開催、ツーリズムEXPOジャパンや各種イベントへの出展、その他のモニターツアーの開催など、年間を通じて、幅広く「あいちの離島アジト化計画」を展開してまいります。第2弾以降のイベントにつきましても、内容が決まり次第、随時発表いたします。
 そして対象地域は佐久島、日間賀島、篠島の3島とそれぞれのゲートウェイ、渡船場があります西尾市、田原市、南知多町、美浜町全域といたします。
 この3島は、観光客は平成17年度と25年度を比べますと、10年前から2年前まで比べるとほぼ横ばいでございます。佐久島が増えているんですね。もともと少ない佐久島がほぼ倍増ぐらいに増えているのですが、日間賀島がほぼ横ばいで、篠島が1割ぐらい減っているということですかね。それから人口は、佐久島が一番減り方が大きい。そういう状況でありまして、しっかりとサポートをしていきたいと思っております。
 これまでも、佐久島は、売りとしては「癒しとアートの島」ということで観光客が最近増えております。日間賀島は何といったって「タコ、フグ」、篠島は風光明媚とか漁業の島、シラスですね。しらっぴーというキャラクターもいるということでございますが、その魅力をさらにアピールしていきたいと思っております。
             
2.

質疑応答

(1)

総理の戦後70年談話について

【記者】  先週金曜日に安倍総理が戦後70年談話を発表しました。この内容について、知事の評価もしくはご所見をお願いします。    
【知事】  私が評価するという立場ではないかなとは思いますが、感想を申し上げさせていただきますと、昨年来からずっと、戦後70年の節目だということで総理談話を出すということでございました。その有識者会議もやり、色々なご意見を踏まえる中で、安倍総理としては、ご本人の色々な思いもあったのでしょうけれども、私の感想としては、これまでの戦後50周年の村山談話、それから小泉談話と過去の総理談話を引き継いだという形のところと、これまで色々なご意見をいただく中で言われてきた要素を大体盛り込んだということではないかと思っております。そういう意味では、色々考えられた上での総理の談話ではなかったかと、率直に受け止めさせていただいております。
 そういう中での8月15日の終戦の日の戦没者追悼式での総理のご発言、それから何といっても、我々も愛知県戦没者追悼式を8月15日にやっておりまして、そこでもちょうどお昼に黙祷し、その後天皇陛下のお言葉をライブ中継でといいますか、武道館でのお言葉をお聞きするということでありました。むしろ陛下のお言葉の中に先の大戦に対する深い反省というお言葉があったということは、私も率直に、陛下のお言葉の中で深い反省とあるんだと、その場でも思いましたし、後々各新聞の報道を拝見いたしましても、そのことは本当に、何といいますか、私も全く同じ気持ち、思いでございますから、本当に、今回のこの70年の節目の終戦の日には、陛下のお言葉は特に重く受け止めさせていただきました。
 私も、おととい土曜日の戦没者追悼式では、特に戦後の日本が先の大戦の深い悲しみ、反省の上に立って、日本の国是として平和国家を建設すると、新生日本の国是として平和国家の建設に全力を挙げて取り組むんだということで、この70年やってきたということを、追悼式の直前に私自身で書き加えさせていただきまして、申し上げさせていただきました。
 多くの国際情勢が70年で大きく変わり、色々なことがあったということでありましょうが、やはり改めて、戦後の我が日本の国是というのは何であったのかと。それは平和国家の建設ということではなかったのかと。それは全く変わらない。私はそのことをしっかり踏まえた上で、日本という国づくり、そして1億2,700万人の国民の皆様の幸福を考えるということではないかと。そのためには、やはり戦後70年で日本国憲法が果たしてきた大きな役割を今一度踏まえた上で、我々、政治の立場にある者はしっかりやっていかなければいけないということだと思っております。そういう意味で、この8月15日の戦後70年の節目の終戦の日は誠に、大変意義深い日であったのではないかと思っております。
(2)

前県議会議員の政務活動費について

【記者】  前県議会議員の半田晃士さんの政務活動費を巡って、オンブズマンが今週の水曜日に住民監査請求の手続きをすることになったとのことですが、支出元の知事として、調査名目での900万円の支出の妥当性をどのようにお考えになっていますか。
 また、住民監査請求が棄却された場合、知事を相手取って返還命令を求める訴訟を起こす構えでいるということですが、その場合の対応をどのように考えているかお伺いします。
【知事】  議会の政務活動費については、議会の中で自主的に、こうした形でとルールを決めて、実際に支出といいますか実行していただいているということでありますから、それに照らして適正かどうか、妥当かどうかが判断されるということだと思っております。
 従いまして、これについて監査請求ということになるのであれば、それはその監査請求を受ける監査委員、そこのところの部署、つかさつかさでそれを精査して判断することになるのではないかと思っております。その判断を注視したいということであります。
 その後の手続がどうなるか私はよく分かりませんが、その後、仮に訴訟ということであれば、またそれはそれで、その所属の判断がそのときにあるということでしょう。ですから、そういったものを私としては注視をしていきたいと思っております。
(3)

県内の大雨の被害状況について

【記者】  今日未明に、県内でも大雨がかなり降りましたが、今現在、河川など県内の被害状況の報告はありますか。 
【知事】  今のところ、私の手元にはまだ、現段階では来ておりませんが、あればまた第1報という形で報告があると思います。それはしっかり、迅速に対応していくことになると思います。