知事の記者会見
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平成27年9月24日(木) 午前10時00分
1.

知事発言

(1)

あいちアール・ブリュット展(障害者アート展)の作品募集について

【知事】  皆さんおはようございます。9月24日木曜日でありますが、昨日まで5連休、シルバーウィークということでございましたので、今週は木曜日でありますけれども、定例記者会見を始めさせていただきます。
 「あいちアール・ブリュット展(障害者アート展)」の作品募集についてでございます。
https://www.pref.aichi.jp/0000086672.html
 障害者アート展「あいちアール・ブリュット展」の作品募集について、お知らせをいたします。昨年度に続き、2回目となります「あいちアール・ブリュット展」を12月1日の火曜日から6日日曜日まで、名古屋市民ギャラリー矢田で開催いたします。今回の「あいちアール・ブリュット展」は、来年12月に開催いたします「第16回全国障害者芸術・文化祭あいち大会」のプレイベントとしても位置付けまして、大会の開催に向けて盛り上げを図っていきたいと考えております。
 作品募集の概要でありますが、応募資格は、県内に在住、在学または在勤で障害のある方、応募部門は、記憶に基づいて自身の内側から湧き上がる衝動を表現する「記憶のアート部門」と「自由部門」です。応募の申込期間は、10月13日火曜日から10月31日の土曜日までということでありまして、応募作品のジャンルは絵画、書道、写真、陶芸、オブジェ、刺繍の6つとしております。
 昨年度の第1回アート展では835点もの多くの応募をいただきまして、その全てについて会場いっぱいに展示させていただきましたが、作品のより細部まで鑑賞していただけるように、一人1点までの応募とさせていただきたいと思っております。去年は、正直こんなにたくさん応募いただけるとは思わなかったので、応募いただいたものはとにかく全部展示するという前提で始めましたので、会場の中に全部入れましたら、本当にきゅうきゅうになりまして、せっかくの作品がじっくり見ていただけないというような声もありましたので、今回は、一人1点の応募とさせていただければと思っております。
 応募作品は、出品申込書に必要事項をご記入の上、あいちアール・ブリュット展事務局までファックスか郵送で申し込みいただきたいと思います。
 あいちアール・ブリュット展の概要でありますけれども、お手元の資料を見ていただけますと、今申し上げたことがずっと書いてありまして、1ページの1が作品の募集。応募資格、応募部門、それから応募期間といったものがあります。そして2ページの2の(1)のように、平成27年の12月1日から12月6日まで、名古屋市東区の名古屋市民ギャラリー矢田で開催いたします。さらに、展示作品の中から優秀作品を選考し、(2)にありますように来年3月に愛知芸術文化センターで優秀作品特別展を開催する予定でございますので、よろしくお願いいたします。これは、26年度もそういった形で優秀作品展をやりましたということでございますので、よろしくお願いをいたします。
 資料の2ページの下から一つ上の参考1というところがあります。アール・ブリュットというのは、加工されてない生(き)の芸術、伝統や流行・教育などに左右されず自身の内側から湧きあがる衝動のままに表現した芸術を示す、こういう意味でございまして、障害のある人・子ども、素人芸術家らの作品を示す言葉として、1947年頃から用いられているということで、アール・ブリュット展は大体世の中には障害者の方の芸術という形で広く知られております。
 去年はこういった形で10月にやりましたが、これは来年の障害者芸術・文化祭のプレイベントということで、12月ということにさせていただきます。去年との違いは、プレイベントと位置付けて12月に持っていったということと、去年は事業委託で県が主催しましたが、愛知県と県内の障害者団体による実行委員会方式とさせていただくということ、それから応募作品のジャンルに刺繍を加えたということでございます。刺繍はご要望があったということで、加えさせていただきました。
 前回が835点の作品を展示ということでございますが、今回、一人1点という形にいたしますので、大体500点ぐらいかなと想定をいたしております。
 優秀作品特別展は、去年も33点を展示させていただきまして、今年もそのくらい、30点ぐらいかなと想定をいたしておりますが、今後ということでございます。
 ちなみに、資料の3ページが来年の「第16回全国障害者芸術・文化祭あいち大会」。開催期間が平成28年の12月9日から11日ということで、そのプレイベントとして「あいちアール・ブリュット展」第2回を盛り上げていければと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 この「障害者アート展」は「障害者芸術活動参加促進事業」の一環として実施するものでありまして、アート展のほか、絵画教室の出前講座であります「芸術活動支援事業」というものも行っております。
 これは、今年の10月から来年2月まで、県内の芸術大学の講師や学生さんらが障害者の支援施設に赴きまして、絵画教室の出前講座を行うというものであります。施設利用者と一緒に絵画や陶芸などの作品の制作を行って、芸術活動の素晴らしさを施設利用者や職員の方にも感じ取っていただくということでありまして、具体的な日程や場所といったことにつきましては、施設と調整のうえ、今後決定してまいります。昨年度は県内で5つの障害者の施設に芸術大学の講師さんや学生さんに行っていただいて、そういった出前講座をさせていただきまして、大変好評でございました。今年も予算は同じぐらいなので、同じぐらいの規模でやれればと思っております。実施希望を今照会中ということでございますので、よろしくお願いをいたします。
 こうした形で「アール・ブリュット展」を芸術の秋にやってまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
  
(2)

愛知県における女性管理職の割合について

【知事】  この連休中の日本経済新聞の新聞記事で、都道府県職員の女性管理職の全国平均が7.8%になったという記事がありまして、私ども愛知県にもアンケートがありましたので答えております。県全体で愛知県の場合は、管理職比率が7.2%ですが、知事部局でいえば8.8%でございまして、何で下がっているかといいますと、これは警察関係が0.8%、教育委員会が3.3%、この二つが非常に低いということで、平均で7.2%ということでございます。これは、やはり警察関係が女性の職員がそもそも少ないということもあるのでしょうね。
 県の知事部局の女性の管理職比率については、平成25年の4月が6.7%、平成26年4月が7.3%、平成27年4月が8.8%という形で、毎年1%ぐらいずつ上がっておりますので、そういう意味では、女性の職員の皆さんにも頑張っていただいているし、人事当局も努力しているということではないかなと思っております。若手の職員の男女比は女性の職員が非常に増えておりますから、数値的には段々改善されていくということにはなると思っておりますが、警察の関係、それから教育委員会の関係も頑張ってもらいたいなと思っております。
     
2.

質疑応答

(1)

高潮、洪水対策について

【記者】  今月26日で伊勢湾台風から56年となりますが、この間、高潮、洪水等の対策はどの程度進められていますか、また、知事として足りていないところや課題がどんなところに残されていると考えられていますか。
【知事】  9月26日は伊勢湾台風の襲来日ということでありまして、愛知県民の方、特にこの地域の方は、大きな被害がありましたので記憶にとどめている方が多いのではないでしょうか。愛知県だけではなくて、愛知県・岐阜県・三重県の東海3県ではそういった形で記憶にとどめている方が多いかと思います。
 愛知県も三重県もそうなんですが、特に高潮で海岸沿いのところが大きな被害を受けたということでありますから、その後、海岸堤防、河川堤防を急ピッチで整備したということはご案内のとおりであります。伊勢湾台風に耐えられるように堤防を整備いたしましたので、その堤防がしっかりしていれば、言われているような南海トラフの巨大地震で最悪の場合の大きな津波が来たとしても、一部、例えば愛知県でいえば渥美半島の先端部のところを除けば、伊勢湾、三河湾の内湾のところの堤防は、十分高さはもつ。今回の想定でも、あれ以上のものは来ることはないということでありますけれども、何にせよ、あれから50年以上が経っているということで、はっきり言って、その当時作ったものはもう老朽化しておりますので、そういうのは計画的にやりかえて整備をしているということで、それは着実に進んでいると思っております。
 ただ、この数年、東日本大震災以降、愛知県として独自の被害予想などをやりましたところ、東日本大震災級だとか、想定されるのは東海・東南海が輻輳(ふくそう)して起こる南海トラフの巨大地震などというような場合に大きな揺れがありますと、堤防が沈下するということも想定される。そうなりますと、津波より前にそこから水が入ってくるということが危惧されるわけでありますので、そういう意味で、昨年の春の頭ですけれども、1年半前に河川海岸堤防の地震対策のために強化をしていく協議会もつくらせていただきました。従って、そういったことも含めて、これは急ピッチで整備をしていく必要があると思っております。
 当面、伊勢湾台風以後のものはきちっとやって、それも順次やりかえていますので、そのことについて遅れがあるとか、そういったことではないと思っております。予定したものはほぼ、今年度、来年度ぐらいで大体できますが、さらに別の想定で、大きな揺れが来ると堤防地が沈むということについては、東日本大震災以降の色々な調査で分かってきたことでありますから、それに対する対応は今後、引き続き急ピッチで、特にゼロメートル地帯がたくさん広がっている、そういったところを重点的に対策をしていきたいと思っています。
(2)

ラグビーワールドカップについて

【記者】  知事は、昨日のラグビーワールドカップの日本代表とスコットランド代表の試合をご覧になりましたか。知事の感想はいかがですか。
【知事】  初戦の南アフリカ戦も、土曜日の夜中でしたけど、キックオフが午前1時前ぐらいでしたかね。最初見て、前半ぐらいで差がついたら寝ようかなと思ったのですが、非常にいい試合で、ずっと寝られずに午前3時まで、全部、最後まで見ましたけどね。あの試合は大変素晴らしい試合でありまして、よくここまでやれたなと、本当に感動しましたね。
 昨日は、ちょっとやはり疲れが見えてたかなと思いましたけど、前半見ていてミスが多かったのでね。せっかく流れを呼び込めてきたのだけど、ほとんど力の差がないところは、ミスをするとやはりどうしてもそこで押し込まれるというか、そこで点を取られるし、また後半は少し緊張の糸が切れてしまったという感があるかなという感じがしますね。
 ただ、非常に懐かしい思いで拝見いたしました。私は国会議員のときにラグビーチームをやっておりまして、今から16年前、99年のウェールズのラグビーワールドカップがあったとき、我々もウェールズに遠征して試合をやりましたので、非常に懐かしい思いがいたしました。
 そのときの思い出話としては、当時は平尾ジャパンでしたけど、イギリスの大使館の公邸で我々とイギリス大使と、日本大使と平尾ジャパンの面々とで激励会もやりましてね。そのときは勝てると思いましたけど、あれで全敗でしたからね。こんなに差があるのかと思いましたけれども、それに比べると、昨日のスコットランド戦も前半ははっきり言って押してましたからね。ここまで力が拮抗してくるのかという思いがいたしました。だから、普通にやれば勝てるという感じで見てましたけどね。
 ぜひ、あと2試合ありますから、勝ち切って、可能性は十分あると思いますから、決勝ラウンドへ行っていただきたいなと思いますし、我々は何といっても4年後、2019年に日本でラグビーワールドカップがありますし、豊田スタジアムでやりますしね。スタジアム的にも、地域の規模からしても、4年後の2019年ラグビーワールドカップで色々な試合、12会場ありますけれども、メインになるのは東京都と神奈川県とうちですから。そこは地元の負担金のお品書きが違って、高いわけですよ。そういう意味で集客も含めて期待をされている。日本戦ならみんな来ますし、例えばニュージーランド戦、オールブラックスならみんな来ますけど、日本でやって、そうでないところで本当にスタンドが埋まるかという話は、日本ラグビー協会もWR(ワールド・ラグビー)も昔から本当に大丈夫ですか、という話をずっと言われていたので。そんなことであってはいけないので、とにかくもっともっと、まだまだ4年先なのであれですけれども、盛り上げていって、やはり世界三大スポーツの祭典ですから、本当に多くのお客さんに来ていただいて、敵も味方も、勝者も敗者も、みんなで良いプレー、素晴らしい戦いがあれば褒めたたえるというような、そういう風土を盛り上げていければいいなと思っています。