知事の記者会見
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平成28年8月29日(月) 午前10時

1 知事発言
(1) 「FIFAフットサルワールドカップ2020」招致ロゴマークについて
【知事】 おはようございます。8月29日月曜日の午前10時、定例の記者会見を始めさせていただきます。
 FIFAフットサルワールドカップ2020の招致のロゴマークについて申し上げたいと思います。
 FIFAフットサルワールドカップ2020につきましては、今年12月のFIFA評議会におきまして開催国が決定される予定ということでありますが、今月初旬、8月の5日までにということでありましたので、FIFAフットサルワールドカップ2020日本招致委員会、小倉純二元サッカー協会会長が委員長で、私が副委員長を務めておりますが、その日本・愛知での開催についての招致ブックをFIFAに提出いたしました。
 ロゴマークはですね、招致委員会が作成したものでありまして、日本サッカー協会のホームページで先週末から掲載をされております。それがこれでございまして、「BIDDING NATION JAPAN2020」ということでございます。これはですね、12月の開催地決定までの間、日本への招致をアピールする様々な場で用いるものであり、私からも紹介をさせていただきたいというふうに思っております。
 デザインのコンセプトはですね、ピッチ上の5名の選手を表現した五角形が円として描かれた、世界に広がっていく様子を表しておりまして、FIFAフットサルワールドカップの日本開催を機に、フットサルのすばらしさがアジア、世界へと発信されていく、そういう様子を表現しているということでございます。我々立候補している、BIDDING NATION JAPANということで、フットサルワールドカップ2020もしっかりと12月まで私ども、サッカー協会と一緒になってアピールをしていきたいというふうに思っております。
 ちなみに、昨日までの金、土、日、26・27・28の3日間、テバオーシャンアリーナでフットサルのプロリーグ、Fリーグの12チーム全部がこの名古屋に集まってリーグ戦の、それぞれ各チーム2試合ずつ行ったということでございまして、私もですね、これにつきましてはおととい土曜日ですね、激励の挨拶と、そしてまた小倉委員長と一緒に拝見いたしました。またしっかりとアピールをしていきたいというふうに思います。
 引き続き、日本サッカー協会とともにFリーグの試合会場始め様々な場でこのロゴマークを使ってFIFAフットサル2020を積極的にアピールしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

(2) ステップアップハイスクールの開校について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kotogakko/step-up-high-school.html)
【知事】 ステップアップハイスクールの開校について申し上げます。
 今年の4月にですね、愛知県の工業教育の中核となります愛知総合工科高校が開校いたしました。この総合工科高校は、愛知工業と東山工業を統合し、それを大きくしたというものでございまして、名古屋市千種区の東山工業高校の跡地に新設をした学校でございます。一方、名古屋市北区の愛知工業高校につきましては、現在在校生2学年、3学年を最後に、平成29年度末で閉校となりますけれども、あわせまして29年4月からですね、新たに二部制単位制の定時制高校、いわゆるステップアップハイスクールを開校する予定といたします。この度、ステップアップハイスクールの学校名を「愛知県立城北つばさ高等学校」といたしまして、これは、学校の名前は、県の施設は条例にしなきゃいけませんので、9月定例議会に関係条例の改正案を提出することといたしました。
 この名称は、地域の皆さんになじみのある名古屋城の北、「城北」という言葉に、この学校で学ぶ生徒が未来や世界に羽ばたくようにという思いを込めて「つばさ」をつけたというものでございます。
 今回新設をするステップアップハイスクールは、昼間部と夜間部の二部制でありまして、学年による教育課程の区分けをせず、決められた単位数を修得すれば卒業が認められる単位制の定時制高校であります。昼間部は、普通科として120名、夜間部は現在の県立愛知工業高校の夜間定時制ものづくり科を引き継ぎ、40名を募集する予定でございます。
 大きな特色は、午前中心の普通科と夜間のものづくり科の間の午後の時間帯に、双方の生徒が受講できる共通の時間を設けるということでございまして、定時制の学校は1日4時間の授業で4年間が一般的でありますが、城北つばさ高校では午後の時間に余裕のある生徒が共通の時間で頑張って授業を多目に受けることで、3年間での卒業も可能になるということでございます。そのほかにも、校長が認めた事業所等におけるアルバイトを一定の条件のもとで卒業のために必要な単位として認定することや、中途退学者などへの対応として秋季入学、秋の入学を実施することなども特色でございます。
 不登校経験のある生徒や外国人の生徒、心ならずも高校を途中で退学してしまった生徒など、さまざまな学習歴を持つ生徒が学ぶ学校として、昼間定時制高校のニーズは大変高まっております。城北つばさ高校では、個々の状況に応じた多様な学びの場を提供することで、生徒の皆さんの学ぶ意欲にしっかりと応えてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
 資料がありますので、また御覧をいただければということでございまして、こういった形で多様な学びの場を提供していきたいというふうに思っております。
 単位制高校はですね、1年ごとの進級とかいう概念がなくて、留年はないと。だから、単位で決められた、通算で決められた単位数ですね、74単位、これを修得すると卒業できるという仕組みでございまして、不登校など様々な事情を抱える生徒がじっくりと、自分に合ったペースで学習できるというものでございまして、愛知県内では現在、刈谷東高校と起工業高校の昼間定時制課程が単位制をとっております。
 今回はですね、城北つばさ高校は昼間部、夜間部ともに単位制の定時制高校であって、共通の時間をつくるということが特色でございます。刈谷東高校も昼間部、夜間部ありますが、夜間部は学年制でありまして、また、昼夜間部双方が学べる共通の時間はないと。起工業高校は夜間部がないということなので、昼夜間あって、単位制で共通の時間があるというのは初めてということでございます。共通の時間では、高校卒業に必要な科目である必修科目、必履修科目全てを学び直せる体制を整えているほか、基礎的な学習、発展的な学習ができる科目などを選択できるようにしております。
 ちなみに、愛知県内の定時制高校は、夜間の定時制高校は30校、昼間の定時制高校は、今言った刈谷東と起工業のほか、名古屋市立と豊橋市立の二つを入れて4校ということで、全て単位制ということでございます。
 ということでございまして、共通の時間はですね、昼間と夜間の間の時間帯、13時25分から15時15分の間に双方が科目選択できる共通の時間を設けるということにしているというものでございます。
 また多くの子供たちにこういった多様な場でしっかり学んでいただきたい、自分の可能性にチャレンジしていただきたいというふうに思っております。特に最近は昼間定時制の入試倍率が高いということでもございますので、ニーズは大変高まっているというふうに思っております。
 昼間定時制、28年度の倍率は、前期が1.62倍、後期選抜は2.10倍ということで、大変高い。夜間のほうはちょっと1に届かないということですが、昼間は2倍。前期が1.62、後期選抜が2.10なので、2倍前後ということなので、人気が高いということで、今回こういう形で、愛知工業の跡をこういった形にするということにさせていただきました。

(3) 平成28年度第1回「大村知事と語る会」の開催について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/koho/280920katarukai.html)
【知事】 平成28年度第1回「知事と語る会」の開催についてでございます。
 今年度も知事と語る会を3回開催いたします。これはずっと前からやっているものでございまして、県政懇談会ですね、そういった学識経験者等々と語り合う会でございます。第1回目となる今回は、今年3回のうち第1回目でございますけれども、9月20日の火曜日、正庁におきまして、「芸術・文化の振興―『芸術・アート』のあいち―」をテーマに開催いたします。
 今年は、8月11日から「あいちトリエンナーレ2016」、そして10月29日から「第31回国民文化祭・あいち2016」、そして12月9日から「第16回全国障害者芸術・文化祭あいち大会」と、大規模な文化行事を連続して開催する、芸術・アートの年でございます。
 そこで、今年度の第1回目は、芸術・文化の発展に取り組まれている方々から日々の活動状況や活動を通じて普段感じておられることをお聞きし、これからのあいちの芸術・文化の振興について語り合うものでございます。多様で豊かなあいちの芸術・文化に多くの方々に親しんでいただくともに、更なる発展に向けた取組についての新たな気づきやアイデアが得られればと考えております。
 また、開催に当たりまして、傍聴者30名を本日から募集いたしますので、県民の皆様からの御応募をお待ちいたしております。
 内容は2枚目の資料でございますが、9月20日火曜日、1時30分から3時30分、2時間ですね。メンバーはですね、4にありますが7名の方にお越しをいただくということでございます。
 その後の意見交換者のプロフィールというところがございまして、御覧いただきますとね、1番目が稲葉伸行さん、株式会社RWの代表取締役であり、今年の「第16回全国障害者芸術・文化祭あいち大会」のキュレーターをお願いいたしている方でございます。それからですね、2番目加藤絢香さん、県立芸大音楽学部作曲科の4年生ということでございます。愛知県芸術劇場の舞台技術インターンとかトリエンナーレオペラの制作補助等、舞台にかかわる仕事を経験中ということでございます。それから3番目は小島祐未子さん、編集者・ライターでございます。ぴあにずっとおられたということでございます。今はフリーランスの編集者・ライターとして活動されております。それから4番目は斉と公平太さん、オカザえもんをつくられた方でございます。それから5番目が寺田恭子さんで、名古屋短期大学の現代教養学科の教授で、車いすダンス名古屋ビバーチェの代表、障害のある子供たち、障害のある方、そういった車いすダンスの普及をされておられるということでございます。それから6番目が西川流お家元の西川千雅さんということで、様々な形でこの愛知・名古屋の文化芸術に携わっていただいておりますが、今年は第31回国民文化祭2016総合プロデューサーということで大いに御支援をいただいております。それから7人目が堀田勝彦さんということでございまして、長者町の活性化を目的とした「えびす祭り」の立ち上げなどなど、あいちトリエンナーレのまちなか展開に大変御支援いただいている方でございます。そういった方々に今回は芸術・アートについて語っていただきたいというふうに思っております。

(4) 神奈川県で発生した障害者支援施設殺傷事件を踏まえた本県の対応について
【知事】 7月26日に神奈川県相模原市で発生した障害者支援施設の殺傷事件を踏まえた対応でありますが、事件発生から1か月が経過をいたしまして、発生後直ちにですね、愛知県内の障害者支援施設69か所につきまして自主点検を行っていただいて、この自主点検に基づいて、8月9日から現地調査を行ってきました。本日29日までに、この69か所のうち60施設の調査が終わりました。現地確認の調査ですね。これは県の所管のものもありますが、あと、名古屋市、それから中核市の所管のものもありますので、そういったところは御同行といいますか一緒に行って、そして地元の警察署も入ってもらって、合同で点検を行ったということでございます。
 現在その点検結果を取りまとめておりますが、その施設ヒアリングの意見では、例えば、これまでは施設が地域に出ていくこと、開かれた施設づくりを進めていたんだけれども、今回の事件のように外部から侵入し利用者に危害を及ぼすような事態は想定していなかったと。開かれた施設にしたいと、障害者施設ということで地域との融合といいますかね、そういった形でやっていたけれども、今回のように入所者に危害を及ぼされるということは想定していなかったという意見でありますとか、防災訓練はやっているけれども防犯訓練はやってないという御意見とか、警察署への通報方法とか防犯カメラの設置にどういった対応ができるのか検討していきたいと、こういう御意見等々があったと聞いております。
 点検、ヒアリングの状況を踏まえまして、我々としては防犯訓練を実施、他施設における取組事例の紹介を行うなど、施設の状況に応じた防犯体制が構築できるように、県警と連絡をし、必要な助言ですね、アドバイス、指導を行っていきたいというふうに思っております。まだ取りまとめ中でありますが、大体69か所のうち60か所まで現地確認を行ってまいりましたので、今の現状はそういう状況でございます。

(5) ダイコー(株)に保管されている廃棄物の撤去等について
【知事】 ダイコーですね、産廃の横流し問題でありましたが、8月26日にダイコーの本社工場駐車場で不審火が発生したということでございましたが、これはもちろん地元警察等々が今捜査中ということでございますけれども、こういうことはもう二度とないようにですね、しっかり対応していただきたいというふうに思いますが、あわせて現在の状況を申し上げますと、6月8日から県の事務管理による撤去を開始し、愛知県が主導した撤去としては、排出事業者が不明な廃棄物を合計約291トン撤去いたしました。これは26日の金曜日までの期間でですね。これは、腐敗性の高いものなど緊急性を要すると思われる廃棄物から優先して撤去しておりまして、御案内のように梅雨時にとにかく腐敗性の高いものはまず真っ先に工場から撤去したということでございます。そして排出事業者による廃棄物の回収は、これまでに83社で合計1,446トンが回収されました。したがって、この両者を合わせますと、これまでに約1,737トンの廃棄物が撤去されましたと。これを体積で見ますと、当初の保管量が8,900立方メートル、県内4か所でね8,900立方メートルでありましたので、大体約6割程度が撤去をされたと推定をされております。
 なお、県による撤去は、稲沢市内3か所の保管場所におきまして毎日、毎日ですね今やっております。
 ですから、腐敗するものはもう全部除きましたが、もちろんこれは一日も早くね、撤去を完了して、周辺住民の皆さんの不安を取り除きたいと思いますが、なかなかですね、廃棄物の保管状況が非常に悪いと。要は、その辺にぽこんとほって積んであるだけというようなこととかですね、ということもありまして、分別とか積み込みに多大な労力を要しておりまして、なかなか時間がかかっているというのが状況でございます。保管状況も大変悪いと、悪質だということが、改めて撤去する中でもそういったことだったということで、極めて遺憾だというふうに思っております。
 今回のこの撤去はですね、廃棄物処理の、産廃業者の皆さんに大変協力を、ボランティアで協力をいただいているわけでありますが、それでもね、県民の皆さんの税金も使っているということでありますから、大変遺憾だというふうに思っております。この業者がこういった形で、あとはつけ回しをですね、公共といいますか行政にやることで、その間相当な利益を得たということをあわせて考えますと、極めて遺憾だというふうに思っております。厳正にこれは対処していただきたいというふうに思いますが、我々としては、とにかく地域の皆さんに不安をこれ以上広がらないようにですね、一日も早く撤去を完了していきたいというふうに思います。

2 質疑応答
(1)MRJ のトラブル等について
【質問】 MRJについて、空調トラブル等で渡米中に引き返すなど、順調に進んでいない印象が強いのですが、知事はどのように報告を受けていますか。また、納入の遅れも懸念されるのではないかと思いますが、知事の見解を聞かせてください。
【知事】 御案内のとおりでございますが、私も三菱航空機からは予定等々については逐一報告を得ておりまして、当初はね、最初は、8月の、先週の週初めに飛ぶ予定だったんですけど、台風が北海道を直撃したので延期しますという話でありましたが。で、土曜日飛んで、ようやく飛んだと思ったら、また引き返してきたと。昨日もう一回飛んだんで、よしよしこれでと思ったら、また帰ってきたということなんで、大変残念だなというのが率直な感想でございます。
 ただ、今回のトラブルは機体とか飛行のシステムとかそういったものではなくて、空調のところの一部不具合というふうに聞いておりますので、これはですね、できるだけ早く原因を突きとめて改修をしてですね、また一日も早くアメリカに向かって飛んでいただきたいというふうに思っております。
 9月上旬に予定されておられる現地での、いわゆるモーゼスレイクのグラントカウンティ国際空港でのオープニングセレモニーに間に合うように是非飛んでいただきたいと思いますし、これは日本の航空産業の期待を一身に集めているプロジェクトでありますから、今回のことをまたいい教訓にしてね、これを糧にして、更に前進をしていただきたいというふうに思っております。
 我々も、何回も申し上げておりますが、あそこの県営名古屋空港の整備、それから周辺の整備、環境整備等々でやれることは全力でやっておりますので。MRJの量産工場も、あの土地も我々が用意をして、もう今量産工場もできて、中に設備を入れていると、今塗装工場をつくっているというところまできましたし、名古屋空港のターミナルビルをあらかた三菱航空機さんにスペースをお渡しして、もう1,700人かな、あそこに入っていると。国道41号から空港に行く道路についても、4車線化の事業をもう今やっていると。あと空港もですね、延々とMRJが、出荷待ちのMRJが20機ぐらい駐機できるようにですね、そのエプロンも整備していると。延々と工事をやっておりましてね。またこれからMRJの工場もね、工場見学もできるとなれば、それをあわせてね、我々、こっちのエアポートウォークのところに近いところにあいち航空ミュージアムも建設いたしますので、来年秋ぐらいオープンめどにやっていきたいと思いますので、そういう意味では、ここを、やっぱり愛知を、そして県営名古屋空港周辺を航空機産業のメッカにするということで取り組んでおりますので、このMRJのプロジェクトはそのシンボルなので、是非これは一日も早く不具合を解消して、アメリカに向けて飛び立っていただきたいというふうに思っております。
 とにかく1号機だけじゃなくて、4機行かないかんのでね、そういう意味では、今回やはりきちっと万全を期してね、万全を期して改修して、成功させていただきたいと思っておりますし、そういった面で期待をいたしております。

【質問】 受注減少の懸念について、知事はどのように捉えていますか。
【知事】 三菱航空機側がですね、この納入には影響はない、納入のスケジュールに影響はないというふうに言われておりますので、我々はそれを受け止めるということではないかというふうに思います。ですから、納入期限といいますかね、納入スケジュールが予定どおりということであれば、今の受注ですね、447機ですか、この受注は確保できるというふうに思いますし、更にこの受注、それが受注が積み重なっていけば、やはり実績が積み重なっていけばね、その受注も上積みが期待できるんではないかというふうに思っています。
 我々としては、我々がやれる範囲のことで、先ほど申し上げたインフラ整備とか条件整備、そうしたことを含めてやれることを全力でやるということだと思っておりますし、三菱さんもですね、今回の様々な不具合等々については早急に原因を突きとめて解消して、一日も早くですね、アメリカに向けて飛び立っていただきたい、そのことを大いに期待したいというふうに思っています。

(2)第20回アジア競技大会の財政規模等について
【質問】 アジア大会について、財政規模はどのくらいになるのか、また名古屋市との負担割合はどの程度を想定しているか教えてください。
【知事】 アジア大会につきましては、9月25日のOCA総会ですね、ベトナム・ダナンでのOCA総会に行ってプレゼンテーションしていきたいという形で、今、JOC、OCAと調整をしております。それまでの間に、それまでに事業計画等々をつくり上げるということでございまして、これは大体、大方のものはできておりますが、ただ、それぞれのポイントとなる数字的なところはですね、これは今もまだ作業をやっております。
 もともと3月にOCA、JOCからそういう話があってからスタートいたしております。我々、2年ぐらいかけてと思っておりましたのが、はっきり言って、突貫工事を今やっておりますしね、あわせて、今年はもう一つ要因があるのは、オリンピックイヤーなので、相談するJOCの皆さんがいなかったと、7月から8月。戻ってこられたのが先週の8月24日なんです。正味ね、御案内のように。それまでは彼らも向こうに行って、目の前のオリンピックの段取りをやらないかんので、相談できる状態じゃなかったんで、正直言って、事業計画、それで数字等々にまつわるものにつきましては今も動いております。今も調整をいたしている最中ということでございます。
 で、そういう中でありますから、名古屋市との協議も並行的にもちろんやっていますけど、これは共催でやるということはもうお互い決まっているわけですから、その中でどういう形で折り合いがつくか、これはおのずと落ちつくところに落ちついていくということだと思いますよ。ただ、全体の枠組みが固まらないので、そういう意味では並行的にやっているということでございます。
 一方で、こういうアジア大会とかオリンピック、国際的な大会をやるときに、当然そういったところと契約せないかんですが、そういったいろんな条項等々についても、OCAからも英語でどーんと分厚いやつが来てますよ、順次。ただ、その中でも不明確なところが非常に多いのでね、多いんですよ結構。ですから、そういう意味では、そこら辺の調整もやっぱりJOC通じてやらないかんですけど、JOCの皆さんが帰ってきたばっかなので、ですから、そういう意味では引き続き並行してやっていくということでございます。
 ですから、現段階でこういった公の場でお示しできるような固まった数字はありません。今現在も作業中ということでございまして、確定したものは現段階ではないということで御理解をいただければというふうに思います。
 いずれにしても、精力的に作業を進めて、9月25日のOCA総会にはプレゼンできるようにしっかりやっていきたいというふうに思っています。

【質問】 アジア大会の費用の内訳や名古屋市との負担割合は、9月25日のOCA総会でのプレゼンテーションで明らかにされるのですか。それとも候補地として決まった後に決めていくのですか。
【知事】 それはわかりません。今申し上げているように、全体的な、前提条件になるところがですね、OCAのほうからいろいろ文書が順次来ていますけど、まだ全部来てないので、そういう条件面といいますかね、そういったものが。ですから、そういった、そこが前提条件のところができてこないと、我々もつくり、最後、いろんなシミュレーションはやりますよ、想定してのシミュレーションはやりますが、固まったものになるかどうかはわかりません。それは作業次第ということで、今作業をやっているということです。
 で、さっき申し上げたように、本当にJOCの皆さん、OCAの皆さんも一緒だと思いますがね、7月から8月の20何日までおらんわけですよ。連絡がとれんかったというのがありましてね、そういう意味では、今作業中だということでございます。だから、その作業次第じゃないでしょうか。
 ただ、今の段階でスケジュールからすれば、9月25日にOCA総会があるのは決まってて、そこにJOCを通じて我々に御案内もいただいておりますので、そこで、行ってプレゼンテーションをするという予定で段取りは組んでいるということでございます。ですから、内容はそれまでに詰めれるところまで詰めると。全部が詰めれるかどうかはわかりません。多分無理だと思いますねきっと。全部100%、パーフェクトに詰めるというのは。ですから、詰められるところまで詰めて、そこでプレゼンテーションをするということじゃないかなというふうに思っています。物事って大体みんなそんなものだと思いますがね。