知事の記者会見
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平成28年9月20日(火) 午前10時

1 知事発言
(1) 台風16号の接近について
【知事】 皆さんおはようございます。9月20日火曜日ですね、敬老の日明け、3連休明けの火曜日の定例記者会見を始めさせていただきます。
 まずはですね、台風16号でございますが、現在四国の沖合を東に向かってということでございますが、今日の夕方6時尾鷲ぐらいという予想でございますけれども、今夕から夜にかけてこの東海地方に最接近ということでございまして、大変大雨等々予想されるというか危惧されるということでありますので、台風情報にはお気をつけいただいてですね、安心安全にお過ごしいただきたいというふうに思っております。我々も全部局挙げて万全の体制をとっていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

(2) リオ2016パラリンピックでの愛知県ゆかりの選手の活躍について
【知事】 パラリンピックについて申し上げたいと思います。
 日本時間で9月8日から12日間にわたりまして熱戦を繰り広げられました2016パラリンピックが、昨日閉会式を迎えました。我々しっかりとね、期間中応援をしてまいりましたが、日本全体のメダル獲得数は、金銀銅合わせて24個。残念ながら、金メダルがなかったということでありますが、ロンドンが16個でありますので、大きく増えて、すばらしい活躍でありました。
 愛知県ゆかりの選手7人も大活躍をしていただいて、見事に二つのメダルを獲得していただきました。
 メダリストとしては、柔道男子60キロの廣瀬誠(ひろせまこと)選手が見事銀メダル。日本選手団のメダル第1号でありまして、日本全国に大きな感動と元気をいただきました。廣瀬選手は愛知県立名古屋盲学校の教員でもありまして、生徒さんたちにとっても大変うれしい銀メダルではなかったかというふうに思います。子供さんが非常に印象的でございました。またこれからも大いに御活躍をいただきたいと思います。
 そして、男子400メートルリレーの佐藤圭太(さとうけいた)選手が力強い走りを見せての銅メダル。日本選手団にとって今大会陸上競技初めてのメダル獲得でありまして、すばらしいチームワークでの4人の姿に大きな勇気と希望をいただいたということでございます。
 また、惜しくもメダル獲得こそなりませんでしたが、前川楓(まえかわかえで)選手が走り幅跳びで見事4位、そしてまた100メートルでも7位ですね。それから、パワーリフティングの男子88キロの大堂秀樹(おおどうひでき)選手は2大会連続の入賞となる8位、そして、女子1,500メートル出場の蒔田沙弥香(まきたさやか)選手も2大会連続入賞の6位、同じく女子1,500メートルの山本萌恵子(やまもともえこ)選手が7位と見事に入賞を果たされて、すばらしい活躍でございました。また、まだまだお若いのでね、これから東京パラリンピック目指して、また更に頑張っていただければというふうに思っております。
 なお、トライアスロンの佐藤圭一選手におかれましては、入賞は逃したものの、世界の舞台で大いに健闘いただいたわけでありまして、心より敬意を表します。
 こうした愛知ゆかりの選手の活躍は、愛知県民はもちろん、日本国民全員が大きな勇気と希望をいただきました。心から感謝申し上げたいと思います。
 後日、愛知県ゆかりの選手の健闘をたたえまして、7名全員を表彰していきたいと考えております。
 いよいよ東京オリパラ2020でありますので、それに向けてしっかりと引き続きですね、この障害者スポーツ、我々しっかり応援をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

(3) 中国・東南アジア渡航の成果について
【知事】 先週まで東南アジア、中国を訪問してまいりましたその結果を、成果等々を御報告させていただきたいと思います。お手元の資料を御覧いただきながらお聞きいただきたいと思います。
 毎日ですね、若干ちょっと、時差の関係で報告等々は翌日というのがあったかもしれませんが、大体リアルタイムで写真等々含めて御報告をしておりますが、改めて総括的に御報告をしたいと思います。
 9月7日から15日まで、16日の朝帰ってきましたので、その間、マレーシアのクアラルンプール、中国・広東省、江蘇省、ベトナムのハノイ、ホーチミン、そしてシンガポール歴訪をしてまいりました。今回の渡航では、県議会議員の皆様、名古屋商工会議所の岡谷会頭始め経済界の皆様にも御同行いただき、現地で活躍する皆様と一緒に様々な交流を行ってまいりました。
 まず最初は、8日は、マレーシアで「愛知フェアinマレーシア」とジェトロが開催する「日本産農水産物・食品輸出商談会inマレーシア」へ行ってまいりました。愛知フェアの会場は大変にぎわっておりまして、アールスメロンなどの県産農林水産物、また青じそ揚げ等の加工食品の試食を勧めながらPRを行いました。お客さんからの反応も非常によくて、本県産品の魅力を十分感じていただけたものと考えています。また、商談会は県内から4事業者が出展されまして激励をしてまいりました。今回の成果が品質の高い本県の食品、農産物の輸出につながるよう期待をいたします。
 なお、商談会も大変盛況だったと聞いておりますが、商談会として商品の即売会もやはり、きしめん、つるつるしたきしめんが事前の想定を上回る売れ行きで即完売ということでありました。それから赤みそも非常に好評だったと。それから、抹茶製品全般も知名度が上がり、健康志向の食品ということで大変好評だったと聞いております。そういうことでこうした商談が更に進んでいくことを期待いたします。
 そして午後はですね、8日午後はエアアジアXのベンヤミン・イスマイルCEOを始めとする役員と面談をし、今運休となっております中部―クアラルンプール線の復活を要請いたしました。エアアジアXからは、次の日本の就航先として中部を検討しており、今後も収益性等について分析を行い前向きに話し合いを進めたいということで、大変前向きな御返答でございまして、引き続き中部空港会社を始め協議をしてもらうということにいたしております。
 9日はですね、広東省に参りまして、2013年11月相互協力の覚書を締結いたしておりましたが、今回、広東省側から国際旅游産業博覧会のブースを用意するから来てくれということでございまして、そのオープニングセレモニーにも参加をし、会場内で愛知県のPRを行いました。大人気の忍者隊とともにですね、本県の知名度向上を図ったほか、愛知県ブースで現地メディアへ本県の武将観光や名古屋めし等を紹介をいたしました。
 昼はですね、広東省の朱小丹(しゅしょうたん)省長と3年ぶりに再会し、今後も両地域の協力関係を一層強化していくことを確認いたしました。朱省長からは、先進的な製造業の分野で愛知県のハイテク技術を持った企業から経験を学んでいきたい。そして観光、教育、青少年分野でも協力を深めていきたいとの発言をいただきました。私からは、覚書締結以来広東省から高校生の友好交流団が来県し高校生同士の交流を行っているほか、現在では、愛知県企業が200社を超える拠点を設けて事業を行っているなど経済の結びつきが強い。今回の訪問を契機として更なる交流の拡大を推進したいということを申し上げました。
 そして午後はですね、中国からの旅行者の誘客を促進するため、現地の旅行会社を対象に観光説明会を開催し、本県の観光魅力をPRするとともに、本県の観光事業者との商談会を開催いたしました。中国側は、現地旅行会社、メディア、35社49名が参加をし、商談会では、本県から参加した観光事業者等18団体22名との間で、当地域の観光地めぐりやショッピングなどを組み込んだ旅行商品の造成に向けて活発な商談が行われました。
 また、中国南方航空の張子芳(ちょうしほう)書記を始めとする役員と面談し、地元企業からの要望も強い中部−広州間の直行便の再開を地元経済界の皆さんと強く要請をいたしました。
 今はですね、上海経由の広州なんだな。中部−上海―広州、やっぱりそうするとそこで大分待つので、そうすると何時間くらいかかる。7時間ぐらいかかるというのかな、たしか。やっぱり直行便があるとないとでえらい違いだということなので、是非ですね、そうした形で要請をいたしました。中国南方航空からは、中部への路線には課題も多いが、まだまだ産業面、観光面でのニーズがあることは理解をしていると、今後も協議を進めていきたいとの発言がありました。
 要は、これだけトヨタ自動車始めグループ企業がどんと出ていてビジネス需要もあると、人口もあると。ところが、何でこんなに搭乗率が悪いのかということが不思議だということなんで、これはお互いもうちょっと突っ込んで意見交換しないかという話を、のようなやりとりもやりましてね、ですからこれも中部空港会社を中心に、南方航空とよく協議をしてもらいたいと思います。
 今や南方航空は中国最大のエアラインになりましてね。何か北方航空を合併したんだな。東方航空が大きかったと思ったけど、いやもっと大きいということなので、そういう意味では、ここが一番人を運んでいる。アジアで最大のエアラインですね。700機持っているって言ったかな機材を。JALとANNが250機だでね。ですから、そういう意味では、ここをやはりしっかりと協議をし、さらにそういった路線を増やしていけるようにやっていければと思っております。
 そして広州市で夜は県主催の交流会を開催し、何忠友(かちゅうゆう)副省長を始めとする広東省人民政府関係、現地企業の関係など130名の方に御参加いただいて、名古屋めしや愛知の地酒の振る舞い、また七宝焼、有松絞りなどの伝統工芸品の展示、そしてステージでは服部半蔵忍者隊によるショーも披露し、愛知の魅力をアピールしてきたということでございます。
 広州で、ほかにも銀行の方々とか商社の方々も来ていただきましたが、この5年ぐらいで日本主催のこういう交流会があったのは初めてだと、大変うれしいと。普通、広東省の人民政府は来ないと、来てくれたと。にぎやかだったでよかったと、こういう話でございまして、どんどんこういった形の交流は、やはり経済関係が相当太くなっていますから、更につなげていければと思っております。
 そして翌日はですね、10日は土曜日でありましたが南京市に参りまして、江蘇省の石泰峰(せきたいほう)省長にお会いいたしました。石省長は今年5月、連休明けに愛知・名古屋に来ていただいておりまして、それ以来の会談ということで、大変終始和やかなものでありまして、石省長からは、科学技術や知的財産権、文化、観光等の分野での交流、民間交流も進めていきたいとの発言がありました。私からは、友好交流を深めていくことで日中関係の発展につなげたいということを申し上げました。
 引き続き歓迎夕食会が開催されまして、私から愛知県では書道が盛んであるということを紹介いたしますと、石省長から共同で書道展を開催してはどうかという提案がありましたので、これから具体化をしていきたいというふうに考えております。
 私の書も作品で出したらどうかと言われたんですが、ちょっと、それはよくよく考えるということでありますが、この石省長というのは中国共産党の中央党校の副校長をやった方で学者さんですかね、教授、学者さんということでございますが、会食しながら話を聞いておりますと書道に詳しいので、何ですかと言ったら、弟さんが書道の先生をやっているということなので、そりゃ並べると分が悪いなということを申し上げて大笑いでございましたけれども、大変和気あいあいということで、こういった交流はやっぱり進めていければというふうに思っております。
 それから、12日の午前はですね、次はベトナムに参りまして、ベトナム航空のタン副社長を始めとする役員と面談し、中部空港からのベトナム線の拡充を要請いたしました。中部―ホーチミン線が今、週4便をデイリーにしてほしい、それから中部―ハノイ線を機材を大型化してほしいということを要請し、具体的に検討を進めていきたいとの発言があり、ホーチミン線につきましては来年1月から週4便を5便にするということで、直ちに、先日16日に発表していただきました。
 続いてベトナム政府を訪問し、5月サミットでフック首相が来ていただいたので、フック首相と私、5月は2日、丸2日御一緒いたしまして都合、会談も含めて、会談、会食と農家にお連れしたことも含めると3回、面談、会談等々やりましたが、たまたま首相は中国出張中だったので、そのかわりというかあれですが、クアン国家主席、ビン副首相、ロン司法大臣、そしてドン交通運輸副大臣と面談をし、中部空港との路線拡充やアジア大会への支援、また両地域の経済連携の強化と人的交流の深化に対する協力を要請してまいりました。
 クアン国家主席からは更なる愛知の企業進出を期待すると、ベトナム国家としてもビジネス・投資環境の整備に努めることを約束するという発言、それからビン副首相からは愛知からベトナムへのビジネス活動を更に活発にしていただける取組をお願いすると。ビン副首相はホーチミン出身なので、この後私がホーチミンに行くということを知っておりましたので、大変友好裏な会談でございました。それからドン副大臣からは、今後も両地域の交流拡大を図れるように、両地域を結ぶ航空路線の拡充に努めていきたいという発言をいただきました。また名古屋大学大学院で博士号を取っているロン司法大臣からは、日系企業のベトナム進出に当たっては司法省としても協力を惜しまないという発言がありました。ベトナムでの名古屋大学の同窓会長でもありますので、また是非ですね。ただ、日本語じゃなくて彼は英語で取ったらしいので、そういう意味で、日本語がぺらぺらというわけではありませんが、是非これからも大いに盛り上げてもらいたいということを申し上げてまいりました。
 それから、13日ホーチミンに参りまして、ビントゥアン省のハイ人民委員会委員長と面談。それから続いてホーチミン市ではフォン人民委員会委員長、これは市長さんですね、と友好交流及び相互協力に関する覚書を締結いたしました。これは、4年前に私がベトナムを訪問したときにベンチェ省の書記をやっておられたんですね、フォンさんが。彼、フォン委員長から今度、今年の頭かな、1月にホーチミン市の委員長に、これは昇格なんでしょうな、昇格されたので、早速友好提携したいというレターをいただいて、それに応えたということでございます。双方にとって有益な交流を長く続け、更なる発展を目指し協力していきたいとの発言がありました。私からは、覚書の締結を機に、愛知県とホーチミン市の双方が更に発展していけるよう、経済面に加え、文化、人的交流を含めた地域レベルの友好関係を構築し、関係の強化を図っていきたいとお伝えいたしました。
 ホーチミンはベトナム最大の経済都市で、人口800万人を超えます。それでもって外国企業も多くがホーチミンに進出をし、日本企業も、愛知県の企業も一番多いということでもありますし、ビジネスチャンスも多いということもあるので、これから大いに交流をし、深めていきたいというふうに思っております。
 そしてその後、14、15でシンガポールを訪問し、シンガポール国立大学で、日本一の産業集積を生かした愛知の取組、愛知の成長モデル、愛知モデルを中心に講演をしてまいりました。
 そして15日はシンガポール国立大学のタン総長と面談をいたしまして、日本の大学やシンガポール国立大学のようなアジアの大学、研究機関や産業界が連携して研究開発を進めることが大事だという認識を共有し、今後、連携を前提に協議することといたしました。また、アメリカの経済金融調査シンクタンク、ミルケン研究所のアジア支部が開催するアジアサミットに参加をし、投資先かつ観光地としての愛知の先進性、魅力をしっかりとPRをしてまいりました。
 今回はですね、6か所を駆け足で訪問するということでありましたが、様々なプロジェクトを進めることができ、実りの多いものだったというふうに思っております。今後とも地域を挙げて中国、アジアとの交流を推進し、成長著しいアジアの活力を取り込み、お互いの発展につなげていきたいというふうに考えております。

(4) 「あいちの山村・離島へGO!キャンペーン」の実施について
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/chiiki/sansonrito-go.html
【知事】 「あいちの山村・離島へGO!キャンペーン」の実施について申し上げます。
 ポケモンGOの国内配信からおよそ2か月がたちました。今もなお日本各地では毎日のように、性別年齢を問わず、たくさんのプレーヤーが様々なスポットに足を運んでポケモン探しをやっていただいているという現象であります。
 そうした中で、愛知県ではポケモンGOが生み出す集客効果を山村・離島地域の振興に活用したいということで、10月から「あいちの山村・離島へGO!キャンペーン」を実施することといたしました。
 具体的には、キャンペーンの期間中に離島、佐久島、日間賀島、篠島の美しい風景等をバックに、ポケモンと一緒に撮ったスナップ写真をSNSに投稿していただいて、島の特産品等をプレゼントする企画。これは資料の、今回この事業二つになっておりまして、まず一つ目が、あいちの離島でポケモンスナップという事業でありまして、この離島3島でこういうものを撮って、これが日間賀島ハイジのブランコにこう、この辺にいると。たまたま乗っかっていますけどね、こんなイメージで一緒に撮っていただいたものを投稿していただきたい。いただいたものの中から抽選で30名様に島の旅館等の宿泊券や特産品等をプレゼントするという、そういう企画が一つでございます。
 もう一つが、ポケストップ等に設定されている地元の観光名所などをめぐりながら、三河山間地域や離島の魅力を体験できるバスツアーを実施するということでございます。これが資料の2でバスツアー。これ、あいちの山村・ハイキングdeポケモンゲットツアーで、山村のほうは10月から12月中に3回実施をいたしますということで、三河山間地域でポケストップ等に設定されている観光名所をめぐるツアー、奥三河地域で2回、愛知高原地域で1回、参加者にポケモンGOの攻略法やゲームの仕組みなどを解説するポケモン・コンシェルジュが同行ということでございます。それからもう一つは、離島ポケモンゲットツアーで10月中に3回実施をすると。各島1回ずつで計3回ということでございます。このバスツアーの要領は10月初旬ごろに発表して、募集を開始したいと思っております。
 あいちの山村・離島地域でのゲームプレーは、都市部から離れた車の少ない、安全に歩ける地域で存分にポケモン探しを楽しんでいただけるだけでなくて、それぞれの土地の美しい自然景観や、おいしい海の幸、山の幸のグルメを楽しんでいただけることも大きなポイントだと思っております。
 キャンペーンの実施に当たりましては、地元市町村、観光協会へも連携を打診しておりまして、地域と一体となって取組を盛り上げていきたいと考えております。
 また、今後の展開として、開発者であるナイアンティック社へは、ポケモンGOのゲーム機能と連携をいたしまして、ポケストップ等の追加、それから地域限定ポケモンの出現といった地域限定特典などを付与できないかとかですね、そういったことで山間地域や離島といった条件不利地域などの振興につながる仕組みを導入できないかといったような投げかけも今行わせていただいております。是非そういった形でね、これは私ども愛知県だけではなくて、むしろ日本全国でほかにもっといっぱいあると思いますが、そういった形で。どうもこういうポケストップとかジムとかいったところは、ポイントは都市部のほうが多いというふうには言われておりますので、是非ですね、今後そういった山村、離島、それからそういった条件不利地域の振興に、そういったところに人がたくさん集まっていただけるような、そういう仕掛けができないかということをナイアンティック社さんには投げかけをさせていただいております。是非そういった形でやっていただけるとありがたいなと思います。
 是非愛知県内外の多くの方にこの「あいちの山村・離島へGO!キャンペーン」に参加をしていただいて、山村・離島地域の魅力を発信、発見していただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 ということで、これから山村地域、秋の行楽シーズンになりますし、離島は夏休みの後はちょっとお客さんが落ち込みますので、そういった意味でも、そういった地域の振興に使えないかということでやっていければというふうに思っております。

(5) ダイコー(株)に保管されている廃棄物の撤去状況について
【知事】 稲沢のダイコーについてですね、今の状況だけ、数字だけ申し上げたいと思います。
 9月16日の金曜日までに排出事業者が不明な廃棄物は合計約392トンを撤去したと、県の事務管理による撤去ですね。で、排出事業者による廃棄物の回収はこれまで83社で合計1,594トンが回収されたと。合わせてこれまでに約1,986トンの廃棄物が撤去されたと。体積で見ると、当初保管量8,900立方メートルの約6割程度が撤去されたと推定されるということでございます。

(6) 神奈川県で発生した障害者支援施設殺傷事件を踏まえた本県の対応について
【知事】 神奈川県で発生した障害者支援施設の殺傷事件を踏まえた対応の中で、愛知県内の障害者支援施設69か所につきまして直ちに自主点検を行って、さらに、自主点検結果に基づいて愛知県、愛知県警、名古屋市、中核市と協力して8月9日から現地調査を始め、69施設全ての調査が完了いたしました。
 災害対策につきましては、連絡体制の整備や防災訓練は実施されているが、防犯訓練を実施している施設はなかったということなので、早急に地元警察と連携し防犯訓練を実施するよう助言、指導を行ったと。要は、災害対策とか防災訓練はやっていますけど、防犯訓練をやっている施設は69か所になかったということなので、地元の警察署と連携をし防犯訓練もやってちょうだいということで助言、指導を行いました。
 防犯対策については、施設によって状況が異なりますので、一律というのは難しいということでありますが、それぞれの現地調査を踏まえてですね、行政、それから警察からしっかりとアドバイスをし、引き続き防犯対策の参考となるような指針の策定をしていければというふうにも思っております。

2 質疑応答
(1)「あいちの山村・離島へGO!キャンペーン」の実施について
【質問】 「ポケモンGO」を愛知県として観光に利用するのは初めてですか
【知事】 そうですね。観光にこういった形で利用するのは初めてでございます。
 各地でいろいろ取組をやっておられると思いますけどね、是非そういった形、大体多くはナイアンティック社に対する投げかけという形でね、本当に提携しているのは、今マクドナルドぐらいですかね。ですから、あとはいろいろ投げかけをしているということなので、それに向けてですね、また我々もしっかりこういった形で投げかけをして、また御返事がいただければありがたいなというふうに思っています。

【質問】 費用は発生するのですか。
【知事】 いや、今回のこの事業はね、もともとこういう山村地域の振興とか離島の振興でもともとバスツアーを、都市部の人に来てもらうバスツアーをやる予算がもともとあったやつを、今回ちょっとポケモンGOツアーにということで、ちょっと衣がえしてやるということなので、既存の予算を活用してということでございます。ちょっと組みかえてという感じですかね。

【質問】 ナイアンティック社に対してのスポンサー料は必要ないのですか。
【知事】 会社には、要は、うちからこういう形でこういうのも検討していただけませんかって、まだレターを出して投げかけをしている状態なので、向こうもそういう申出は山のように殺到、来ているので、さばき切れない状況じゃないですか。ですから、まだ投げかけだけなので、これからもしそういった形でやれればね、またいろいろ予算面なんかも組んでいければと思っていますけど、これからですね、これは。

【質問】 この事業に関しては、ナイアンティック社等に対して費用が発生しないということですか。
【知事】 関係ない、関係ない。
 これは、こういう今あるやつを利用して、我々はある意味で勝手にこうやってツアーを組んでるということです。
 最初のポケモンスナップだって、これも撮ったやつを投稿してもらって、いい作品に商品券とか宿泊券をあげますという話ですから、そういう意味で、我々が独自にやっているということで。という事業ですね。

【質問】 ポケモンスナップやポケモンゲットツアーという名前をつけていますが、商標権の問題はクリアしていますか。
【振興部長】 この程度であれば構わないです。
【知事】 この程度であれば構わないそうです。
ビラか何かにぱっと使うといかんのだろ多分。

【質問】 知事はポケモンGOを実際にプレイされましたか。また、各地でプレイヤーが入り込んではいけない所に入ったりしていろいろ問題が生じていますが、それについて、県として何か対策を考えていれば教えてください。
【知事】 ポケモンGOにつきましては、残念ながら、私ちょっと忙しくて、そこまでやっている間が今現段階ではありません。したがって、やっている人とかテレビとかの報道等々で、こういう形でということで知っているということでございます。
 それから私、日本で配信になったのが7月22日の金曜日だったと思いますが、私、7月25日付で、翌週直ちにポケモンGOへの何だったかな、お願いという文書を出しまして、県のホームページ、それから各学校とかね教育委員会を通じてそういったところに、各市町村とか全部お届けをさせていただきました。要は、公共のルールと交通ルール、ルールとマナーを守って安全に楽しんでいただきたいということを文書でお願いをさせていただいております。
 特に、7月の終わりでしたので夏休みに入っているということもあって、保護者の皆さんには、子供さんたちが、要はあれはスマホに夜中でも、ぱっとここの近くの公園にこういうのが、レアなものが出たというとみんなとりにいくわけですね、とっとっとっとっと。そういう、夜中とかそういったときに子供さんが外へ行くようなことはやめさせてねというようなことも含んだ、そういう注意文書といいますかお願い文書を早速、配信してすぐに出させていただきました。それは学校関係者、それから警察、それから行政、さまざまな団体の皆さんにもお願いをさせていただいて、機会ある度にですね、楽しんでいただくのはいいんですが、公共のルール、マナー、それから交通ルール、マナー、これはしっかりとですね、守って楽しんでいただきたい、そのことは当初からお願いをさせていただいております。これからもそういうことを申し上げていきたいと思います。

(2)中国・東南アジア渡航について
【質問】 知事は就任以降、東南アジアを重視して数多く訪問していますが、その狙いと、10年後にアジア大会がありますが、東南アジアとの関係におけるアジア大会の位置づけを教えてください。
【知事】 アジア大会そのものはね、これからまたOCAの総会でプレゼンをやって是非確定をと、決定していきたいというふうに思っていますが、それはアジアの平和とスポーツの祭典なんで、大いに盛り上げていければというふうに思っていますし、大変いい機会だと思いますからね、アジアの人、世界の人にやっぱり愛知・名古屋に注目していただきたい、そういう機会にしたいというふうに思っております。
 で、それとはまた別でですね、私が中国も東南アジアも、やはりアジアは今どんどんどんどん成長しているということで、今新興国経済、中国も含めて少し減速ということでありますけれども、これから見据えればですね、世界の成長センターであることは間違いないわけでありますから、そういったところとやはりしっかりと経済も文化も、人的交流も含めて交流を深めてね、この地域の発展に結びつけていきたい。そういうアジアの活力を取り込んでいきたいというふうに思っています。
 具体的には、あれですよ、こちらからも企業も進出しますが、アジアの人にどんどん来てもらってね、この愛知・名古屋に。来ていただくことが、知っていただけばね、また来ていただくことにつながると思いますし、そういった形でどんどんどんどん、もっともっと多くの方に来ていただく、そして交流を深めていく。それがこの地域、愛知・名古屋、日本の活性化にもつながると、そういう思いで、できるだけこういう交流をできるだけ多元的に、いろんな分野でいろんなところとやっぱり交流を深めていきたいなというふうに思っています。これはこれからもやっていければというふうに思います。
 現に、愛知県内の今外国人の方21万人で、東京が46万人ですから、2番目に多いんですね。大阪も21万ですが、大阪の場合は御案内のように特別永住権の方が大変多いので、そういう意味では実質的に愛知県が2番目に多いと。もちろん一番多いのは日系ブラジルの方ですし、次は中国の方、次は在日韓国系の方ですが、ほぼそれを今フィリピンの方が抜くぐらい多いと。3万5,000人ぐらいあるのか。ベトナムの方がもう1万4,000人に近いぐらいいますし、この4年間で倍以上になっていますので、そういう意味では、もう既に。それもあれです、やはり働いている方が多いんですね、技能実習という形でね。ですから、そういう形で今もう既にどんどん来ていただいている。ですから、そういった方にね、やはり働くことはもちろんですが、生活者としてもね、この愛知に溶け込んでいただくことも必要だと思いますし、そういった形でまた行ったり来たりの交流、往来、交流がさらに活発になるということがこの地域のグローバル化と発展につながると思っておりますので、これからもそういった形で友好交流を更に進めていきたいというふうに思っています。

(3)第20回アジア競技大会開催のメリット等について
【質問】 アジア大会の関係ですが、費用の問題がクローズアップされており、これだけ大きな地元からの負担がある中で、愛知県がアジア大会をやるメリットはどういうところが一番大きいのか改めて教えてください。
【知事】 経済効果はね、これだけ大きな大会ですから多くの方、選手、関係者のみならず、応援も含めてですね、本当に多くの方に来ていただき、そして発信ができるということで、はかり知れない経済効果、メリットはあるというふうに思います。
 最近、やっぱりアジア大会はマスメディア等の注目度も非常に高いので、そういう意味では、その期間中様々な種目をずっとリアルタイムで報道していただけるということなので、相当な発信効果もあるというふうに思っております。その上でですね、やはり4年に一回のアジアのオリンピックですから、先ほど申し上げたようにアジアは人口も増え、経済もぐっと大きくなって、かつて始まった昭和26年ですね、1951年のインドのネルー首相の提唱から始まった平和とスポーツの祭典というところの当時の、理念は変わっていませんけど、当時のものからすると、やっぱりアジアの地位は圧倒に世界に大きくなっていますね。ですから、そういう意味では、その4年に一度のアジアのオリンピックをこの愛知・名古屋で、日本で3回目やることができるということは、私はやっぱり愛知・名古屋のステータスを上げるという意味で、やっぱり知名度を上げる、認知度を上げるという意味で相当大きいのではないかというふうに思っています。
 やっぱり海外、特にアジアも含めてですが、海外に行ったときに、愛知・名古屋の認知度、知名度というのは、はっきり言ってそんなに高くないというのが現状ではないでしょうか。それを一遍に私は上げていくことができる。ああ、あのアジア大会をやった場所、やったところですねということは、私、相当大きなメリットがあるというふうに思いますね。
 ですから、それも含めて、確かに日本国内の大会とかね、ほかのスポーツ大会に比べれば大変大きな費用がかかることにはなろうかと思いますが、それをはるかに上回るやはり経済効果、それから知名度の向上、その地域のステータスのアップということも含めてですね、未来に向けてのまさに投資だと、未来に向けての投資だということで御理解がいただけるのではないかというふうに思っております。
 もちろん我々、今こういう時代でありますから、とにかく日本経済、バブル経済のいけいけどんどんみたいなときのようにですね、どんどんどんどん大会の規模を大きくして予算をかけても、あと回収すればいいやというような時代ではないので、ある意味で私いつも申し上げていますが、愛知らしい簡素で質素で合理的な、機能的な、そういう大会にしていきたいというふうに思っています。

【質問】 先週の名古屋市との大枠合意から変更はありませんか。
【知事】 先週から特に変わってはおりません。