知事の記者会見
メインメニュー
知事のマニフェスト 知事の発言・寄稿 知事記者会見 県議会知事提案説明 知事からのメッセージ 知事交際費の執行状況 プロフィール トップページ 写真で見る主な活動


平成28年9月26日(月) 午前10時

1 知事発言
(1) ベトナム・ダナンへの渡航の成果について
【知事】 皆さん、おはようございます。9月26日月曜日、午前10時の定例記者会見を始めさせていただきます。
 ベトナム・ダナンへの渡航の成果について申し上げます。
 金曜日の夜といいますかね、土曜日の朝、未明から24日、25日、そして26日、今朝帰ってまいりました。
ベトナム・ダナンでのアジア・オリンピック評議会、OCA(Olympic Council of Asia)の総会におきまして、私を始め愛知県、そして河村市長始め名古屋市とでですね、開催構想の内容、愛知・名古屋の魅力を存分にアピールいたしまして、万雷の拍手で愛知・名古屋が開催都市として選定されました。25日日曜日、午前10時からのOCA総会でございました。
 ちょうど30分ぐらい経過したところぐらいで、JOC竹田会長が皮切りに発言をいただいて、その後、私を始め関係者ですね、愛知県、名古屋市、そして名古屋商工会議所の岡谷会頭、中経連の藤原理事ということで行きまして、そして鈴木県議会議長、そして名古屋市の福田副議長が行きまして、私から右代表でプレゼンテーションをさせていただいたということでございます。そして、愛知・名古屋が開催都市として決定されました。
 この開催都市の決定で、とりあえず一安心ということでございますが、もちろんずっとこれに決めれるようにですね、当初3月から、手を挙げたときから、9月25日のOCA総会で決定をするんだということで、様々な段取りを含めて、根回し、段取りしてまいりましたので、そういう意味では、プレゼンテーションをさせていただく、そしてOCAから評価委員会のインスペクションが来るというのは私どもだけでありますから、そういう意味では、私どもだけがプレゼンをさせていただいて、そのビッド候補のですね、立候補の権利をいただいたということでありますが、とにかく開催構想をしっかり説明して、愛知・名古屋の魅力をアピールして、そして拍手で決定していただいたということで、大役を果たせてほっとした感じがございます。とりあえずここまではですね、大きな大きな一区切りをつけれたんではないかというふうに思っております。
 ただ、昨日も今日も申し上げておりますが、この大きな、愛知・名古屋開催都市決定というこの大きな一区切りではありますが、それ以上にむしろ今日からといいますかね、昨日25日ですが、昨日のOCA総会からスタートと、新たにスタートしたという感のほうが強いかなというふうに思います。
 と申しますのは、今後1年間ですね、JOC、OCAとしっかり詰めて、最終的にはオリンピックもアジア大会もそうなんですが、主催者となるIOCとかOCAと開催都市契約というのを結ばなきゃいけませんので、それに向けて、それはきちっと条件が書き込んでありますので、それを、これからしっかり調整してそれをつくるという大きな作業がありますので、それに向けて今後1年間急ピッチで仕事する、詰めていくということ。
 そして、さらにあわせてですね、当然のことでありますが、この2026年までの10年間のこのタイムスケジュールをどういうふうに組み立てていくかということで、大変大きな役割を担ったというふうに思っております。2020年東京オリンピック・パラリンピック、オリパラの次の日本のスポーツ界の大きな目標になれるように、我々としてはしっかりと頑張っていきたいというふうに思います。
 開催都市は愛知・名古屋でありますが、アジア大会ですからね、今後10年間アジアの存在感はもっともっと世界の中で大きく、重くなるでしょう。人口も伸び、経済も躍進をしていくということでありますから、そういうアジアのオリンピック、アジアのスポーツの殿堂でありますので、それを我々が担う。まさにオールジャパンでそれこそ担っていきたい、アジア中からオールジャパンで多くの皆さんにお越しいただける、そういう魅力ある大会にし、そして魅力を大いにアジア中に、そしてアジアから通して世界に発信できるように頑張っていきたいというふうに思っております。
 そのためにも、これもかねがね申し上げておりますが、愛知らしく簡素で質素で機能的で合理的な大会にしていきたいというふうに思います。大規模な国際的スポーツ大会がややもすると大変規模も大きく肥大化しているのではないかという御意見、御批判もあるわけでありますので、そうしたことがないようにですね、まさにアスリートファーストの観点から機能的で合理的な大会にしていきたい、それこそが国際的なスポーツ大会の愛知・名古屋モデルをつくりたいというふうに思っております。その旨をJOC竹田会長にも申し上げておりますし、OCAのほうにも申し上げております。したがって、今後しっかりとJOC、OCAと連携しながらやっていきたいと思いますが、ダナンでは、OCAのアハマド会長にはですね、これから10年の間、長いお付き合いになろうかと思いますが、よろしくお願いしたいということをしっかりと申し上げてまいりました。
 また、アハマド会長は、来年2月後半に札幌でアジア大会の冬季大会がありますのでそこに来ると、その前後に必ずこちらのほうに訪問したいと、していただけるということで発言をいただきましたので。それは一昨日ですな、24日土曜日に、私がOCA理事会が終わった後に御挨拶に、表敬訪問した折にそういうふうに言っていただきましたので、今後そういった形で具体的な日程等々を詰めていきたいというふうに思っておりますが、いずれにしても今後の協力関係について確認をさせていただいたということでございます。
 今後はですね、OCA、JOC、そして共催であります愛知県・名古屋市はもちろんでありますが、国内外の競技団体、そして県内の市町村等々関係の、そして経済界、様々な団体等々としっかりと開催準備を進めてまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 さて、その次には、もう既に報道等なされてございますが、改めて参考までに様々、昨日のプレゼンの写真だとか基本契約の署名、その後の4者の写真等々もお配りをしてあります。そして、昨日はちょうど午前中といいますか、午前中で総会が我々の分が終わり退室をし、その後その総会が休憩になったところで、アハマド会長始め、フォック副会長始め、ウェイさんとか様々な、7月に視察といいますかインスペクションに来ていただいた皆さんにお礼を、いわゆるOCAの評価委員会の皆さんにお礼をしたのが大体1時近く、1時ぐらいだったかな、でございましたが、その後はですね、ちょうどやっておりましたアジアビーチゲームズのビーチサッカー、ちょうど日本戦がやっておりましたので、これを激励してまいりました。ちょうどゴールキーパーが愛知県の出身の方でありましたのでね、しっかりと激励をさせていただきました。ということでございます。御覧いただければと思います。

(2) 第20回アジア競技大会推進本部及びアジア競技大会推進室の設置について
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/sposhin/280926-asiangames.html
【知事】第20回アジア競技大会推進本部及びアジア競技大会推進室の設置について申し上げます。
 今後、全庁を挙げて準備に取り組む必要がございます。このため、大会準備を全庁横断的に取り組むための庁内組織として、私を本部長とする第20回アジア競技大会推進本部を設置いたします。
 第1回会議は、10月3日月曜日、午前9時からの部長会議終了後に開催いたします。よろしくお願いいたします。
 また、この競技大会の招致から準備に取組が変わりますので、10月1日土曜日付で振興部スポーツ振興課アジア競技大会招致推進室を廃止し、衣替えをいたしまして、アジア競技大会推進室といたします。これはですね、現在のこの業務を引き継ぎ、競技大会開催の機運醸成、競技会場、選手村等の計画づくり、組織委員会の設置に向けた関係機関との調整などを行ってまいります。設置場所は本庁舎6階の現在の場所、人員も現在と同じ10人ということでございまして、全庁挙げて精力的に推進してまいりますので、よろしくお願いいたします。資料等々はお手元にお配りしております。
 ということでございまして、名古屋市さんはアジア競技大会招致推進本部というのをこれまでにつくっておられますので、これを更に全庁的、横断的な推進体制にされるというふうにもお聞きをいたしておりますが、我々はそういう形で推進本部と推進室をつくっていきたいというふうに思います。
 今後ですね、この組織委員会はですね、これは開催都市契約を締結後、競技大会の準備、運営を行うための組織委員会を設置するというふうにOCA憲章で決まっておりますので、この開催都市契約をまず詰めて、それを契約した後に組織委員会を立ち上げるということでございますが、もちろん、ですから組織委員会はその後になりますが、その前の準備作業はですね、これはしっかりと県市連携をして、共催でしっかりとやっていきたいというふうに思っております。

2 質疑応答
(1) 第20回アジア競技大会の開催準備について
【質問】 組織委員会の設置は1年後ぐらいかと思いますが、招致委員会のほうはどうなるのですか。また、県・市の合意に基づいて、市と連携した組織を立ち上げるのですか。
【知事】 招致委員会はこれで招致ができましたので、一度どっかで報告をして区切りということではないでしょうか。ただ、当然その体制がベースで組織委員会という形になってこようかと思いますので、そこは関係の皆さんとよくよく相談をして進めていければというふうに思っております。
 また、県市合同、これはですね、組織委員会ができたらそこに事務局をつくりますので、そこの事務局は県市合同で、県からも人が行く、市からも人が来るという形での、万博とかCOP10とかああいうのをやったもちろん経験がありますのでね、そういった形でのやり方になろうかというふうに思っておりますが、どのタイミングでどういうふうにするか。ですから、正式に発足する前に多分、準備段階でそういった段取りをしていくということになるんじゃないでしょうか。ただ、まだまだ、この1か月2か月でそこまでいくということにはならないというふうに思いますね。
 ですから、まずはですね、開催都市契約を結ぶためにOCAと十分協議、詰めていくということになろうかと思います。そのいわゆるひな形の、そういう契約条項みたいなやつが全部来てないのでね、私らのところに、この段階で。ですから、当然英語でこんな分厚いやつになりますから、それを我々、しっかりですね、いただいて、また協議をしていくと。当然我々は、契約を結ぶわけですから、こちらの日本の法律、法体系にあわせて法務相談もやらないけませんのでね、法務照会といいますかね。そういった形でやっていきますので、これは別に我々の本邦初公開ではなくて、オリンピックとちょっとあれかもしれません、オリンピックというひな形もありますし、これまでアジア大会をやってきた広島の経験、そして来年2月は札幌でアジア冬季大会ですから、夏季大会と冬季大会では大分規模が違いますけれども、それでも同じアジア大会、Asian Gamesですからね、そういったことの、経験されたところからよくよくお話も聞きながら、またよく協議をしてやっていければというふうに思っています。

【質問】 当初、開催経費などは不確定要素が多いため、混乱を招くということで発表されず、その後いろいろあった後に発表されました。このことで、県民への説明を果たし、キャップをはめたという強い意思も示せたと思いますが、これまでの経緯をどういう思いで対応し、どういう決断をしたのか教えてください。
【知事】 御覧いただくとおりの経過ですから、その間に特段の感想めいたことはありません。結果がこういう形でね、9月25日日曜日、昨日の日曜日にOCA総会で予定どおりにですね、我々が愛知・名古屋でプレゼンテーションをしっかりとさせていただいて、そして拍手でもって御承認、そして選定いただいたということでありますから、関係の皆様に大いに感謝をしたいというふうに思っております。
 途中段階で様々な意見、議論、紆余曲折があったということは、それはそのとおりだと思いますが、それはこういう大きな大会をやるということでありますから、それも一つの組織だけでやるんであればあれですけれども、共同開催、共同でやろうということであれば、やはりそれぞれに主張があって当たり前だと思いますし、それは真剣にやればやるだけ、それだけぶつけ合うということだと思っておりますので、そういう意味ではそういったことを踏まえながらも、私は最後はまとまると思っていましたから、そういう意味ではそういう形で、想定とか予定の範囲内でしっかりと議論が収れんしてまとまっていったということだと思っております。
 ですから、そういう意味では、一生懸命努力をいただいた、汗をかいていただいた関係者全ての皆さんに感謝したいというふうに思っております。

【質問】 瑞穂競技場の観客席3万5,000席は名古屋市が整備するとのことですが、OCA総会では、3万5,000席で足りるかどうかのやり取りはありましたか。
【知事】 それはありません。これからです。

【質問】 3万5,000席を超える分は、行政が負担する600億円の枠外ですか。
【知事】 それは枠外ですね。枠外。だから、600億というか850億ですね。850億は、例えばそこで3万5,000をちょっと、5,000増やして4万にすると、じゃあ5,000を仮設でやるといったらその850億の中に入ってくる、仮設はね。あと、要はアジア大会をやるためにこういう施設をつくれと、それも恒久的だというと、それは県が受けてねという言い方ですから、それはよく相談だというふうに思っています。

【質問】 多くの人がよく分かっていないと思いますが、600億円に入らず、かつ仮設ではないものは、何があるか想定はありますか。
【知事】 600億というか850億ね、何度も申し上げますが。
 850億は、運営経費と仮設経費、それから選手村の仮設経費ということですね。もう御発表したとおりでございます。

【質問】 恒久的なものは、現時点で何かありますか。
【知事】 恒久的なものはやっぱり施設面ではないでしょうか。ですから、いろんな県の施設もそうだし、あと名古屋市以外でも市の、名古屋市以外の市の施設もお借りしますね。そこが、市の施設がこの際常設で、要は仮設であれしてあと取っ払うというのはもったいない、この際、何年もたってるから少し直そうかというようなものについては、それはその枠外という部分になろうかと思います。

【質問】 他の大会の例を見ると、大会にかこつけて大きいものを作り、それがその後の財政的な負担になる場合がありますが、そうした懸念について知事の考えを聞かせてください。
【知事】 それはあるかもしれませんね。だけど、今回はありません。何でかというと、そんなもんつくらないですよ、きっとみんな。つくるんだったら、それはその市がこの際ということというのはあるかもしれませんね。それはその市の判断でしょう。でも、つくらないですよ、それは。
 だから、平成6年に国体があったときにね、やっぱり施設整備をやって、国体のためにねというようなことでつくったというのはあったんでしょう。改修とか何とか、県もそれは一部補助したという歴史がありますけどね。ただ、もちろん限度額があるので、そんなにたくさん補助できないので。全部で3、40億だったんじゃないかな、確か。だから、それはそれですけど、そんな、この際何か新しいものをぼんとつくっちゃおうという、そんな太っ腹な市はないと思いますけどね、きっと。
 ただ、例えば碧南市でね、この際ビーチバレーのコートをつくろうというのはありますよ。これは御案内のようにトヨタ自動車が衣浦工場に東京オリンピックチームをつくろうと、オリンピックに向けてね。ということで衣浦工場を拠点にしたビーチバレーチームをつくったわけですよ、もう既に。だもんですから、工場の中の練習場にお客さんを入れるわけにいかないので、やっぱりそういうのを見せれるところをつくってくれって、碧南市、って言ってって。じゃ、うち、衣浦港の中央ふ頭のところに県の公園があるので、そこを何とかできませんかって言うから、そこを少し。古い昔からの生垣みたいなやつがあるだけの公園なので、そこを少し改修して、土地は、更地にするまでは県がやって、上物は市がやるっていったって、それだってそう大したお金じゃないです。そういうのはあると思いますがね。

【質問】 OCAの幹部は、弊社の取材に対して、開催を2027年にずらすことを検討の余地ありという趣旨で回答しましたが、愛知県にとって2027年はどういう位置づけですか。また、開催年の変更をいつ頃までに判断されますか。
【知事】 今後よく相談だと思いますが、今すぐという話にはならないと思います。もうちょっと状況を見ないといけないのかなというふうに思っていますけどね。ですから当面は、今回、2026年ということで昨日決めていただいたわけなので、開催都市契約においては2026年でですね、様々な状況を詰めて開催都市契約を結んでいくということになるんだろうというふうに思っています。
 また、2027年のリニア云々の話はその先じゃないでしょうかね。だって、まだ10年あるんですからね。10年あるので。

(2)清須市の県道(アンダーパス)で発生した車両水没事故について
【質問】 先日、台風16号の接近に伴って、清須市の県道(アンダーパス)において女性が車両の水没で亡くなる事故がありましたが、これを受けて、今後、県としてどのような対策を考えていますか。
【知事】 愛知県内にアンダーパス、冠水が想定されるアンダーパスは現在27路線30か所あるということなので、路面の冠水状況をもとに通行規制を行っているというのが現状でございます。
 ですから、そのときにやっているのは、冠水状況を常に監視するとともに、防災安全業者と、そこの場所ごとにですね、防災安全業者、いわゆる建設業者さんと協定を結んで、冠水状況に応じて交通規制を実施しております。出水期前に管理システムの点検を実施、必要な修繕を適宜行うとともに、交通規制についても必要な強化策をとっているということでございます。
 今回の9月20日のこのアンダーパスで亡くなられたということにつきまして、私この間の本会議でも申し上げましたが、大変痛ましい事件、事案でございまして、心から御冥福をお祈り申し上げたいというふうに思っております。
 一方でですね、この件につきましては、事故発生の1時間半前には交通規制を開始していたということでございます。今後はですね、この27路線30か所のアンダーパスにつきまして、緊急対策として管理システムの緊急点検、そして交通規制体制の強化体制、対策を実施することといたしております。
 27か所については、出水期前の点検と同内容で緊急点検を9月中、9月内を目標に作業を進めまして、おそくとも10月上旬にはもう一回。いつも大体出水期ですから梅雨の前に一斉点検をやりますけど、もう一度改めて点検をするということを1点やります。
 それから、今後はですね、交通規制の強化を行うということでございまして、交通規制体制の早期立ち上げということで、台風の接近により豪雨のおそれがある場合には、大雨警報の発令等をもって防災安全協定業者に現場巡視を指示するなど、交通規制体制を早期に立ち上げて冠水区間への誤進入の防止を図るということでございます。
 そして、アンダーパスでの従来の交通規制の断面に加えて、民地や市道から冠水区間への誤進入、誤った進入を防止するために、アンダーパスの入口に交通規制断面を追加して二重の規制を実施するといったことも、これも取り組んでいきたいというふうに思います。今回の件をしっかりと踏まえまして、体制、対策を強化したいということでございます。

【質問】 名古屋市守山区や大阪府豊中市など、空気式の遮断機を取り入れている自治体があります。空気式遮断機とは、雨が一定量になり、水位が上がると自動で空気で膨らむ遮断機です。栃木県が導入を検討している一方、愛知県ではまだ一機も導入されていませんが、今後、導入の予定はありますか。
【知事】 そういうものがあればですね、それはどういうものかということも含めて情報を入手して検討はしたいと思いますが、当面は今申し上げたようにですね、冠水していなくても、大雨警報等があれば現場巡視をして、その現場巡視に基づいて規制をかけるということですから、そのことで当面十分対応できるのではないかと思っています。

【質問】 8月2日に、同じアンダーパスで車2台の冠水事故がありましたが、電光掲示板が故障しており、冠水情報が出ていなかったということに関して、県の責任等についてどのように認識されていますか。
【知事】 それはそういうことで、冠水したところに突っ込んだということであれば、その点はですね、県の道路管理者としての責任はあるということだと思います。

【質問】 一方、県の担当者レベルでは、当社の取材に対して、対策は十分しており不備は無かったという説明をしていますが、知事はどのように認識していますか。
【知事】 だから、そこであれでしょ、その表示板が動いてなかったんだろ。
【道路維持課長】 はい。
【知事】 で、突っ込んだんだろ。
【道路維持課長】 はい、そうです。ただ、8月2日の場合…。
【知事】いや、だから事故の8月2日のときは突っ込んじゃったんだろ。そりゃ責任あるよ、それは。責任あるから、それは大変申し訳ないということですよね。
 だから、そういうことを、そういう事案とか事故を踏まえて、それをしっかり受けとめて、そうでないように対策をするというのが役割だと思いますから。さっき言った8月2日は突っ込んじゃったと。そのときには大事にはならなかったんだな、これはな。
 だから5日にということだけど、結局今回それがあったから早目に規制はかけたけど、その規制の内側のところからあれしちゃったというのが事案だと思いますから、そういったことはね。
 ただ、そうはいってもやっぱり人一人亡くなられているので、そういうことは我々真摯に受けとめて、やっぱりしっかり対策を組んでいくということだと思っています。

【質問】 9月20日の事故の件ですが、1時間半前に規制がされて、入れない状態になっていたということですが、現場を見ると、規制の内側に駐車場がいくつかあって、そこから入れてしまう状況であったと思います。それでも管理者として県の責任はないとお考えですか。
【知事】 その点はですね、私は、そこまで想定をして対応するのかということの判断だろうと思います。ですから、そこは我々としてはその時間、県としてはその時間の前にそこで規制をしてやったということなので、それをどういうふうに評価されるかということについては、また様々な御指摘、御意見を受けとめたいというふうに思っております。我々が判断することではないのではないかと、こうだと、我々としてはやれることはやったということを申し上げるということだと思います。

【質問】 9月20日の件に関しては、そこまで想定しきれるものではないという考えですか。
【知事】 普通はそういうふうに思うのではないでしょうかね。だから、それをどういうふうにとられるかは、いろいろ様々な御意見、御指摘を受けるというのが我々の立場ではないかと思います。