知事の記者会見
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平成29年2月14日(火) 午前10時

1 知事発言
(1) 忍者の日(2月22日)PRキャンペーンの実施について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kanko/ninja-day.html)
 おはようございます。2月14日火曜日でございます。午前10時、定例の記者会見を始めさせていただきます。昨日はですね、同じく10時から予算の記者発表させていただきましたので、一日ずれたということでございます。
 2月22日「忍者の日」のPRキャンペーンの実施について申し上げます。本県では、「武将のふるさと愛知」を更に盛り上げるため、「徳川家康と服部半蔵忍者隊」を結成し、日本を代表する観光資源である「忍者」を活用した観光の活性化に取り組んでおります。
 「徳川家康と服部半蔵忍者隊」は、昨年6月から、中部国際空港の協力のもと、「NINJA(にんじゃ)空港プロジェクト」と題して、空港内で土・日・祝日におもてなしやステージ演武を行っております。その一環として、この度、2月22日の「忍者の日」に、中部国際空港において、伊賀上野と、甲賀の観光協会とともに、「忍者の里」のPRキャンペーンを行うことといたしました。
 当日は「徳川家康と服部半蔵忍者隊」や、愛知の「ひでっち」、伊賀の「忍(にん)にゃん」、甲賀の「にんじゃえもん」によるメッセージカード等の配布のおもてなしのほか、忍者隊によるステージ演武も行います。
 「忍者の日」に、愛知の空の玄関セントレアで、外国人観光客を始め、多くの方に「忍者」とふれあっていただき、関心をもっていただくことで、忍者観光・武将観光を更に盛り上げてまいりたいと考えております。
 これ、資料がありますが、これはですね、2月22日を「忍者の日」というかたちに制定をし、そしてですね、「日本忍者協議会」が幹事を務め、事務局をやりですね、様々なイベントをもってですね、盛り上げていると。
2月22日というのは2が三つ続いているので、「ニンニンニン」という意味だそうでございますが、そういった形で愛知県もですね、日本忍者協議会に参画をして、今、PRをしているということでございます。
 開催日時、午前9時から正午、それからキャンペーン内容などなどですね。第1回は9時から10時までメッセージカードを配布をする。第2回がですね、10時から11時まで。そして最後、11時から正午までは忍者ショー・忍者体験ということでございまして、是非、多くの皆様にお越しをいただきますようにお願いをしたいというふうに思っております。

2 質疑応答
(1) 一宮市立中学校の生徒の自殺について
【質問】 一宮市立中学校の生徒が飛び降り自殺した問題に関して、昨夜、当該生徒さんの担任教諭が取材に応じ、いじめは一切ない、学校側が言っている事実も一切ないと、完全否定しました。学校側と教諭とのコミュニケ−ションが上手く取れていないのではないかと思われますが、教育現場での今の状況について、知事はどのように考えますか。
【知事】そういう事実関係があれば、大変残念なことだというふうに思います。
 やはり、学校現場、学校を構成するのは、それぞれの教員、先生方でありますから、そこはやはり、常にコミュニケーションがとれて、一致してですね、同じ方向に向かって、子ども達のためにですね、みんなでね、同じベクトルで頑張っていただくというのが、学校のあるべき姿だと思いますし、そういったことが、みんなが同じ目標、目的に向かって一致しているということで、やはり子どもさん達の信頼、保護者の信頼というのも得られると思いますので、そうあって欲しいなというふうに思いますが。
 ただ、今回の件は、やはりどういう事実関係であったかということについて、その当事者の方、先生もそうだし、担任の方もそうだし、学校の方も市教委も、それぞれ当事者の方の言い分が少しずつと言いますか、違っておりますから、やはり事実関係がどうだったかということについてはですね、これはやはり第三者調査委員会でしっかりと明らかにしていただきたい。調査、検証して、こういうことだったと、事実関係はこうだということを、やっぱりしっかり明らかにしていただきたいというふうに思います。
 まずそこが一番、やっぱり全てのスタートではないかというふうに思いますので、一宮市及び一宮市教育委員会が第三者調査委員会をつくるということでありますから、早急につくって、そして、客観的にですね、そうした形の事実関係を明らかにしていただきたいというふうに思っています。

(2) 来年度予算案に計上した「ながらスマホ」対策について
【質問】 「ながらスマホ」での交通事故に関して、亡くなられた小学生のお父さんが、今日の公判で意見陳述をすることになっています。愛知県は来年度予算案に、「ながらスマホ」対策として啓発のための経費を計上していますが、改めてその意図と、どのようなことをしていきたいか聞かせてください。
【知事】 これは、昨年末にですね、親御さんと一宮市長と一緒に、東京でね、国家公安委員長にも直接、「ながらスマホ」の規制、厳罰化、そして「ながらスマホ」についての取締りの強化、そしてまた、こういったことは違法行為なんだということのですね、周知、広報、そうしたことについてですね、強化を強く要請をしてきたところであります。
 新年度の予算におきましても、そういった形でですね、「ながらスマホ」はとにかく非常に危険な行為だし、違法な行為なので、厳に慎んでもらいたいという形の周知、広報を更に徹底していくということ。そしてまた、取締り等々もしっかり強化をしてやっていくということについて、取り組むことといたしております。
 ですから、こういった悲しい事件、事故が二度と起きないように、やはり関係者みんなでですね、しっかりと県民の皆様に、関係者の皆様にしっかり周知していきたいというふうに思っています。

(3) 日米首脳会談について
【質問】 改めて、日米首脳会談に対する知事の受け止めを聞かせてください。
【知事】 昨日も申し上げましたが、先週の金、土で行われた日米首脳会談。アメリカ、日本のトップが、大統領、首相が胸襟を開いて、率直に意見交換をする、懇談をする。それは身近なことから、世界情勢、それから日米関係、更には世界情勢、それから経済関係から外交・安全保障、様々な分野にわたって意見交換をする。それも直接、通訳のみを交えてですね、二人で直接話をするというのは、大変私は結構なことだと思いますし、丸二日間そういった濃密な時間を過ごしたということは、大変結構なことだというふうに思っております。
 そういう人間関係を作っていただいた上で、やはり何回も申し上げておりますが、日米関係、日米同盟というのは、世界で最も重要な二国間関係、同盟、アライアンスだというふうに思っております。日米がですね、アメリカと日本が太平洋を挟んでですね、この2国がしっかりと同盟関係を結んでいるということが、アジア太平洋の平和と安定、それから自由主義国の経済力No.1とNo.2がしっかり連携をしていくということで、戦後70年の間に、この2国がリードして世界経済の繁栄、発展を進めてきたというのも事実でありますから、今後ともそういう関係であって欲しいというふうに思っております。
 そういう中でね、自由で公正な貿易ルール、貿易、投資のルールにのっとってですね、これから二国間で二国間の経済関係、世界の経済を発展をさせるために、日米で新たな経済対話を行うということが決まりました。
ですから、今後の、特に経済関係については、この新たな経済対話に委ねられるということになったわけでありますし、これは正にこれからだというふうに思います。
 これについては様々な議論、論点があろうかと思いますが、やはりアメリカ側から言われている、漏れ伝わってくるのは、やはり自動車の関係、日米の自動車の貿易、そして自動車産業の関係についてですね、意見交換、議論がしたいというふうに伝わってきますので、そういったことについては日本の企業が、愛知の企業がと言ってもいいですが、日本の企業が、これまでですね、何十年にわたってアメリカに投資をし、アメリカで生産をし、アメリカで雇用を創り、アメリカの経済に貢献をしてきたという事実、そして良きアメリカ企業市民としてですね、アメリカの地域にしっかり根付いて活動しているという実態。そういったものをしっかり話していただいてね、そういった関係が更に将来に向かって発展をしていけるように、二国間でね、しっかり話し合いをして、将来に向かって日米の経済関係、自動車産業の関係が発展をしていって、お互いがウィンウィンでですね、やっていける関係がつくれるように、そういった方向性をもって協議をしていただきたいというふうに思っております。
 ですから、今後の動向等々を我々もしっかり注視をして、その上でですね、必要なチャネル、ルートでしっかりとですね、日米経済関係がうまくいくように、我々も取り組んでいかなければならないというふうに思っております。

【質問】 知事としては、今後の日米二国間の見通しを、現段階ではどう見ていますか。
【知事】 それは正にこれからではないでしょうか。結局、アメリカ側からこういうふうな形の要請とか、ボールも来ておりませんのでね、全くこれからだと思いますし、そういう意味では時間も掛かるんじゃないでしょうかね。
お互い協議をしながら、しっかり事実関係を、お互いの、さっき申し上げた事実関係とか実態とか、今後の展開とかいろんなことを率直に意見交換をして、そしてその上で、より良い方向を見出していくということになるのではないかというふうに思っております。
 ですから、そういう中で、当然、自動車の貿易といえば、日本側は関税ゼロだけどアメリカは自動車が2.5%、ピックアップトラックというか、トラック、商用車については25%という関税があるということ。それからまた別に、国内流通とか、そうしたものについての規制があるわけではなく、むしろ型式認証等々についてはアメリカのそういったものを、むしろ尊重するといったこともTPPで盛り込まれたわけですから、むしろ、むしろね、アメリカ側の要求を入れながらね、そういった自動車の貿易関係のものは作ってきている。
 そういったことは、しっかり事実関係として主張していくということが必要ではないかなと思いますね。その上で、より良い、お互いが納得できるウィンウィンの関係ができるような形のね、方向性をしっかり見出していただきたいというふうに思います。
 ですから、まだ議論が始まってもいませんし、論点もまだ出てきておりませんから、向こうから要請もまだ来ていないので、そういう意味では、これからこれからね、十分議論をしていただきたいというふうに思います。それも、分野横断的に幅広くと言っていますから、自動車だけでなく様々な分野がいろんな議論になろうかと思いますけども、昔と言いますか、これだけインターネットが発展をして、アメリカの企業ももちろん多国籍企業、国際化しておりますけれど、日本企業もこの何十年間で本当にグローバル化しましたから、そういう意味では、もうアメリカだ、日本だということはなく、世界のマーケットでそれぞれの企業がビジネスをしておりますから、そういうことを踏まえてね、何がいいのかと、何が一番アメリカ経済にとって、日本経済にとって、そして世界経済にとって、何が一番良いのかということを見出していただきたいなというふうに思います。
 そういう中で言いますとね、アメリカ経済がこの、日本はバブルが弾けてから、この20年間ね、失われた20年と言われですよ、国内もなかなかデフレも脱却できずに、日本経済全体がたそがれみたいな雰囲気がありですね、日本の経済、産業の稼ぎ頭は自動車の一本足打法とも言われつつ、何とか持ちこたえているわけですけれども、その一方でアメリカ経済はね、デジタル化、インターネット普及の波に乗りですよ、IT産業はどんどん勃興し、そして世界中から人材を集め、人口も増えですね、グローバル化の波に乗ってアメリカ経済全体としては伸びてきていると、成長しているというのが事実ですよね。アメリカ経済が非常に強いので、リーマンショックの後の金融緩和を脱却して、金利も上げようかということを、この1年ね、FRBがずっとタイミングを見てみて、ということでやってきているわけです。
 ですから、そういう意味で、アメリカ経済が強いから、金融緩和の出口を探ろうかと、金利も少し上げようかというようなこともできるので。だからこそ、ドルが強くなっているんですよね、間違いなく。ですから、そういった実態をね、しっかり踏まえた上で議論をしていけば、おのずとお互いがウィンウィンになる方向性というのは、私は見出せていけるのではないかというふうに思っておりますし、そういうふうに期待をしたいというふうに思います。いずれにしても、全てはこれからだというふうに思っております。

(4) 名古屋市長選挙について
【質問】 名古屋市長選挙に関して、先週、河村市長が事実上の出馬の意向を示したとの報道があり、これで、二人が市長選挙へ出馬する方向になりつつありますが、現時点での、知事の名古屋市長選挙に対するスタンスはどうですか。
【知事】 これまでも何度も聞かれても同じようなことを申し上げておりますが、報道では、そういった報道は聞いてと言いますか、拝見をしておりますが、河村さんが直接そういった発言をされてるわけでもありませんし、私もそうした件について何も聞いてるわけでもありませんので、現段階では、来てない話についてお答えするというのはですね、控えたいなと。ですから、仮定の話にはお答えしないということで、コメントは控えたいというふうに思います。

(5) 瀬戸市定光寺町地内における違法開発について
【質問】 定光寺の違法開発に関して、先週、本山の方が県に事実確認に訪れたとのことですが、その後の進捗はどうなっていますか。
【知事】 先週ですね、本山の方、妙心寺派ですね、本山の方が来て、うちの担当部局に事実関係の確認等々をされていったというふうに、報告は私のところにも来ております。その時に取材にも答えられているようでありますから、どういうことであったかは、それはそちらの方に取材をしていただければいいと思いますが。
状況はですね、本山の方としては、こういう報道がされているけれども、今回の定光寺がやったこと、その事実関係といったのはいかがですか、どういうことですか、というその事実関係の確認というのが中心ということでありました。ですから、県側からはですね、かくかくしかじかのこういう事実関係と経過があります、ということを申し上げたというふうに聞いております。

【質問】 その後、抗議をするなど、県としての対応の動きはありますか。
【知事】 前も申し上げたように、現在これは様々に、砂防の条例だとかですね、それから森林法でありますとか、自然公園法でありますとか、土壌汚染対策法といったような、法律、条例に基づいて許認可等が必要なものがしていないということでありますから。そういったことについてのですね、是正の指導と、あとそういった手続等々についてのですね、指示といいますかね、そういった許可の申請等々の指導も、それぞれに、まだやれてないものもありますが、やっているものもあるので、それは2月の16日までに森林法関係とかいくつかのものはですね、報告をするようにというふうにしておりますから、それを踏まえてですね、また適切に指導・対応をしていくということになろうかと思っております。
 ですから、まだ今、県で言えば、建設部関係、農林水産部関係、環境部関係とこう三つの部局にまたがる法律、条例についてのものについて、それぞれの部局から、その事実関係の確認なり、もう先行しているやつはこういったことをやらないとだめだよという指示をして、その書類の提出を待っているとか、書類を受け付けて今審査しているとか、いろんな対応がありますが、そういう法令、法律と条例に基づいた指導、是正、そしてそうした監督、それから書類等々の審査、様々な手続き及び事実確認、そういった対応を今やっているところという状況でございます。ですから、今後とも必要な指導をしっかりとやっていくということでございますし、今回の一連の行為、経過等々についてですね、この定光寺側の真意をただしながらですね、しっかりと指導をしていきたいというふうに思っております。