知事の記者会見
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平成29年10月11日(水) 午前10時

1 知事発言
(1)日のり子様への「LOVEあいちサポーターズ」委嘱について
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/koho/love-aichi-happyou2910.html
 おはようございます。
 10月11日水曜日、3連休でありまして、昨日は衆議院の総選挙スタートということもありましたので、また1日ずれまして、今日水曜日、午前10時の会見ということでございます。
 日のり子様への「LOVEあいちサポーターズ」委嘱についてであります。
 この度、愛知県では、アニメ「タッチ」の浅倉南役や「となりのトトロ」の草壁サツキ役を始め、多くの人気アニメの声優として、また、女優、ラジオパーソナリティ、ナレーターとしても幅広く活躍をされておられます、日のり子さんに、愛知県のPRを行っていただく「LOVEあいちサポーターズ」の「あいち緑と仲良し大使」を委嘱することといたしました。この大使名は、日のり子さん御本人からの御提案により命名をさせていただきました。
 委嘱をお願いするに当たりまして、日さん御本人から「自然が大好きな私。2005年に開催された愛知万博「愛・地球博」は3日間、家族と共に楽しみました。サツキとメイの家では、小さなお子さんがサツキやメイのセリフを話している様子に温かい気持ちになりました。「となりのトトロ」でも、人と自然が仲良く暮らすことの大切さが描かれております。そんな県内の風景を、多くの方にお伝えしていければと思っております。」とのメッセージをいただいております。
 これから日のり子さんには、テレビ、ラジオへの出演や舞台・ライブ活動など、様々な機会に愛知県をPRをしていただくことをお願いをしてまいります。
 委嘱式は、10月20日金曜日午後4時から、愛知県公館で行います。
 現在、LOVEあいちサポーターズは、日のり子さんで25組目となります。今後もLOVEあいちサポーターズの輪を広げていきたいと思っております。
 ということで、あとはですね、資料に今私が申し上げたことが書いてありますので御覧をいただければというふうに思っております。その資料の裏面に日のり子さんからのメッセージを載せております。そしてプロフィールは別紙ということでございまして、アニメ、ゲーム、人形劇、キャラクター、そして、吹き替え、ナレーション、テレビ、ラジオなどですね、大いに御活躍をいただいている方でございます。
 これで25組目ということで、最初が哀川翔さんでありましたが、25組目ということでございまして、また20日に委嘱式をやりますので、よろしくお願いをいたします。

(2)最近の報道について
 感想めいたことをちょっと申し上げさせていただくと、この間いろいろ、いろんな記事が書かれている。この日本は何を書いても自由なんで、どんどん書いていただければいいんだと思いますが、やはり、ちょっと大分トーンが違うような感じのね、記事がそれぞれ見比べるとあるので、やはり、少しきちんと取材をされて事実を正確につかんだ上でといいますかね、書かれた方がいいのではないかと。
 皆さん筆が立つのは分かりますけれどもね、少し、ちょっと筆が立ち過ぎるような受け止めをするところも時々ありますのでね、その点は、ちょっと私の感想ですけれども、そんなことを思いましたので、少し申し上げさせていただければと思います。
 しかしね、日本は何を、何を言っても何を書いてもね、何をやってもということはありませんけどね、やっぱり法律に触れることはできませんが。自由なんで、そういったことは当然ね、何を言われてもいいと思いますが、そこのところは少しね、事実というのはやはりしっかり取材されて、押さえて書かれた方がいいのではないか。
 あまりにもトーンがこう、違うのを拝見すると、私自身が戸惑うときも多々ありましたので、そういったことも申し上げさせていただければというふうに思います。
 感想ですけどね。

2 質疑応答
(1)第48回衆議院議員総選挙について
【質問】 3大都市圏連合について、7日の東京・銀座での河村名古屋市長を含めた小池知事、松井知事の3人の街頭演説は、政党色が極めて強かったため、大村知事は参加しなかったと推察しますが、先日、大村知事は、衆議院議員総選挙の公示後に、東京・名古屋・大阪で知事3人が並んで街頭演説をしたいと言いました。今後のことをどのように考えていますか。
【知事】 先週の7日土曜日ですね、東京・銀座で演説会があったということでありまして。これにつきましてはね、その前の日かな、金曜日の午後、小池さんの、都知事のね、定例会見でも言われてきたとおりでございますが、これは希望の党の政党演説会ということでありましたので、私は遠慮させていただいたということであります。
 まあこの3都連合ですね、これについては、要は地方分権をしっかり進めていこうと。9月30日、私も大阪で申し上げたとおりでありますから、これからもそれはですね、やっていきたいというふうに思っております。そういう認識は一緒ではないかというふうに思っておりますので。先週金曜日にね、小池都知事が会見で言われたということと同じということでございます。それ以上でも以下でもないということで申し上げていければというふうに思っております。
 ですから、これでもう選挙が始まりましたから、そういう意味ではね、政党のこういう演説会という形に当然なりますわね。なりますので、そういったところは私は遠慮していきたいなというふうに思っております。
 まあ3都連合、いわゆる3大都市圏が3大都市圏連合でね、地方分権をしっかりと国に物申していくという活動は引き続きやっていくということで、認識は一緒だというふうに思っております。

【質問】 昨年の参議院議員通常選挙において、安倍総理が消費税の先送りに言及した際、知事は評価するという発言をしました。今回の衆議院議員総選挙でも消費増税が一つの争点になり、野党側からは、ストップすべき、延期すべきという声が出ていますが、知事の消費増税に関する所見を聞かせてください。
【知事】 前からずっと私は申し上げておりますが、もう選挙戦が始まっておりますんでね、そこのところは、どちらかがどうのこうのということはちょっと控えたいと思いますが。
 いつも、前から申し上げているとおりですね、やはり与党の側はですね、政権を担う与党の方は説明する責任、野党の方はですね、ただす責任ということだと思っております。ですから、お互いがしっかりね、論点を明確にして国民に分かりやすく議論をしていくということが必要だというふうに思います。
 ですから、さまざまな論点がありますよね。
 憲法改正、自民党は第9条というのを書き込んでいるわけですから、その第9条に関わる憲法改正についてどうなんだということ、それから、私なんか、前から地方分権というのをもっと書き込んでもらいたいということで、それを主張される政党ももちろんあるわけでありますから、そういった憲法の問題。
 それから原発、エネルギー・環境の問題。それからまた、今回のね、選挙戦でも必ず全ての方が、全ての党が触れられておられる、ああいう森友学園、加計学園の問題。これは政治の姿勢といいますか、在り方としてですね、安倍政権のありよう、在り方としてのですね、テーマでもありますから、それは説明する責任、そしてただす責任ということだと思います。
 それから、そういう中で消費税の問題もあります。消費税についてはですね、これは上げて使い道を変えるんだという、一部を変えるんだという主張もあればですね、一方で、今のこの時点では、消費税の増税は一旦立ちどまって考えるんだという御意見から、現状では反対だという御意見まであるわけでありますから、そこは是非ね、しっかりと説明する責任、そしてただす責任という中でね、議論をしていただければというふうに思います。
 ただ、私は、ですから、そういうことだと思いますが、私は前から申し上げているように、このことはですね、消費税の使途については、基本的にはやはり社会保障の基盤の安定というところに使っていく。あれを全部社会保障の費用に突っ込んでも足らないわけですよね。社会保障の国費って今30兆円ですからね、ですから、足らないわけなんで、そういう意味で、毎年予算の、毎年年度の予算でこの使い道を決めているわけですね。もちろん地方の取り分があるわけですから、その地方の取り分をですね、どうするんだということが今回触れられていないので、まだ明確なことはあれですが、そこの部分、10パーセントにしてもですね、全部入れても社会保障の部分には足らないということであればですね、結局、毎年の予算で決めているので、ここであえてですよ、使途をこうするんだと言っても言わなくても、それは実態には変わらないということは事実なんですね。
 ですから、そのことは私も、私は前から申し上げていますが、そのことは申し上げたい。ですから、そういう意味では、何か消費税を上げる分で、こう使い道を変えますよと言われても、少しそれは実態とは違うのかなと。たとえそれをしなくても、使おうと思えば毎年の予算で決めれば使えるわけですから、毎年の予算の話ではないか。少しその論点としてはですね、かみ合わないのではないか。そういう主張はうまく、ピンとこないのではないかということは、私はそう思っております。
 ただ、それはそれぞれの政党間でですね、政党及び候補者の間でしっかり議論をしていただければいいのではないかというふうに思っております。

【質問】 前回の定例会見で、知事は、積極的に衆議院議員総選挙に関わり、街頭にも立つ予定であると言いましたが、その時と、少し、衆院選での関わりについての考えに変化があったということですか。
【知事】 今回の選挙はですね、私の対応としては、申し上げたいのは、特定の政党というよりも、個々に、個人的に関係のある方々にはエールを送っていきたいというふうに考えております。
 ということでありますので、特定のところに応援に入るかどうかは、現段階は特に考えておりません。これが今の、現段階での判断ということであります。

【質問】 知事は、先ほど、銀座の街頭演説については、遠慮しますとの表現をしましたが、小池知事から、演説の依頼があったが、今回は遠慮しますということですか。
【知事】 ちょっと認識にいろいろ、ちょっと違いがあったのかもしれませんが。
 はっきり言って、その演説会のね、段取り等々は相談をしてやってきて、3人で相談をしてね、小池さん、松井さん、私3人で相談して全部段取りしてきたというのは事実でありますが、政党の、希望の党の演説会ということでありましたので、それは少し違うのかなということなので遠慮させていただいたということであります。
 申し上げていたように、これは前から申し上げたように、小池さん、松井さん、私で、3人でね、相談をしながら話を進めてきましたが、少し、認識に少し違いがあったということもあったので、今回、私は少し。希望の党のね、演説会ということでありますので、遠慮させていただくということを申し上げたということであります。

【質問】 衆議院議員総選挙について、知事は前回の定例会見では希望の党の候補者を中心に応援すると言っていました。判断が変わったと思うのですが、理由は何ですか。先週から何か状況が変わったのですか。
【知事】 理由というかですね、今私が申し上げていることが全てでありますので、今回の選挙はね、特定の政党というよりも個人、個々に関係のある方にエールを送るという形にさせていただく。それが今の、今現在考えているということ、それが今の判断だということであります。
 そこはいろいろ、何ていいますかね、何ていうんだろう、途中経過のことは申し上げなくてもいいのではないかと思います。
 今、私がそう考えているということなので、そういうふうに見ていただければいいのではないかということであります。

【質問】 知事は前回の定例会見では希望の党の候補者を応援すると言っていましたが、党としての希望の党を応援はしないということですか。また、選挙期間中は小池知事や松井知事と街頭演説に立つことはないということですか。
【知事】 特定の政党、政党のですね、演説会ということなので、先週は御遠慮したということでありますから、特に、もう選挙が始まっていますからね、そういうことになるのではないかというふうに思っております。

【質問】 北朝鮮情勢などもありますが、知事の安全保障関連法等のスタンスを教えてください。
【知事】 いや、もう選挙戦が始まっていますから、私が今ここでどうこう言ったとこで、言うことで、何か価値があるかどうかよく分かりませんが。
 私は、あれですね、集団的自衛権なり安保法制といったところの議論のあったときもですね、私はたしかですね、国会で、まだまだ時間があるので十二分に議論をして国民の皆さんにね、やはり論点を明らかにしていただいて進めていく必要があるのではないかということを申し上げたかと思っております。
 あの限定的なケース、想定されるケースであれば、安保法制でなくても個別的自衛権と現行法制の中でも十分対応可能ではないかということを申し上げた記憶があります、あります。ただ、私が今ここで申し上げてもあんまり意味がないのではないかと思いますけど。まあ十二分に議論をしていただければいいのではないか、進める側、そして説明する責任、それからただす責任ということだと思っております。
 ただ、ちょっと、だから何ていいますか、安保法制というのは非常に限定的なケースで限定的なものに対応しようということであったはずなんですね。ですから、そこで議論し出すと、個別のちょっとマニアックとまでは言いませんが、個々具体的なところまで踏み込まないと議論にならないと思いますが、私は当時ですね、これは現行法制の中で個別的自衛権でも十分やれるのではないかということについて与党側はどういうふうにお答えする、答えるのかと、そこはやはりもっともっと議論をね、積み重ねていただく必要があるんじゃないか。
 ですから、例えばこの法律を通すにしても、じゃあ、この概念はこうなんだというもっと定義付けをきちっとやるとかね、いうことでないと、何か何を目的にするかという対象があやふやといいますか、フワッとしているのでは、やはり国民から見て理解しにくいというか分かりづらいということになるのではないか。そのことを申し上げたかと思いますが、今ももちろんその考え変わっておりませんので、そこは十分議論をしていただければいいのではないかというふうに思っております。

【質問】 先日、希望の党の公約が発表されました。地方分権もうたわれていますが、道州制などは自民党と同じであり、知事が主張している税の偏在是正などは盛り込まれていません。3大都市圏連合の共同公約をつくった知事としてはどのように評価しますか。
【知事】 私は、3大都市圏連合のですね、共通政策というのを先般9月30日にね、出させていただいたのは御案内のとおりでありますから、あれは東海道メガロポリス、それから3都連合というような形でね、経済の成長とそしてまた地方分権ということをベースにですね、しております。
 ですから、共通認識はもうそこのところということでありますから、それぞれにそれを超えるというか、それ以外のね、公約の部分は、それはそれぞれの政党が考えられることでありますから、それはそういうこととして受け止めるということではないかというふうに思っております。
 ただ、この際ね、やはり地方分権、分権も更に進めていくということはね、しっかりと議論をし、進めていただければいいのではないかというふうに思っています。

(2)神戸製鋼所の強度検査データの偽装について
【質問】神戸製鋼所の強度検査データの偽装について、偽装された部品等が自動車や航空機に幅広く使われているとのことですが、知事は、MRJ等について、どの程度まで影響が及んでくると思いますか。
【知事】 MRJというかですね、航空宇宙産業、ロケットにも使われていた、そして鉄道にも使われていたということでありますが、一番多いのはやはり自動車ではないでしょうか。ですから、そういう意味ではね、やはり製品の品質に責任を持つ、製品の品質を保証する、特にこの強度といったですね、一番大事なポイントに品質保証、責任を持つというのは、これは企業さんにとっては、ものづくりの企業さんにとっては、これはまさにですね、一番大事なところ、生命線だと思いますので、それがですね、偽装されていた、ゆるがせにされていたということは大変遺憾なことだというふうに思います。
 ですから、今後ですね、それがどういうふうにこう、事実関係がどうだったかということをしっかり把握をして、それがどういうふうに影響していくのか、それはしっかり注視をしていきたいというふうに思っております。
 ただ、今の段階ではですね、そういう航空宇宙産業、MRJも含めてですね、この点については影響はないというふうに、それぞれのメーカー、企業さんが発表されておりますので、その点をですね、受け止めたいというふうに思っております。
 今後どうなっていくかはですね、注視をしていきたいと思いますが、まずはやはりその当事者である神戸製鋼所さんがですね、しっかり事実関係を把握、解明、把握して、そして顧客の皆さん、そしてまた取引先、そしてまた国民の皆さんにね、しっかり開示をしていくという責任があると思います。その上でまた対策を講じていくということではないかというふうに思います。そのことを注視をしていきたいと思います。