知事の記者会見
メインメニュー
知事のマニフェスト 知事の発言・寄稿 知事記者会見 県議会知事提案説明 知事からのメッセージ 知事交際費の執行状況 プロフィール トップページ 写真で見る主な活動


平成30年4月9日(月) 午前10時
知事発言
(1)高畑勲監督の訃報について
 今日はですね、改めておはようございます。今日は、4月9日月曜日のですね、午前10時、定例会見を始めさせていただきます。
 先週お亡くなりになられました高畑勲監督につきまして、私から一言申し上げたいと思います。
 アニメーション映画監督の高畑勲さんが4月5日に82歳でお亡くなりになられました。謹んでお悔やみを申し上げます。あわせて、宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサーを始めスタジオジブリの皆様の深い悲しみをお察しをいたします。
 高畑監督は、宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサーと共にですね、スタジオジブリを設立され、日本のアニメーションを引っ張ってこられました。
 また、「火垂るの墓」を始め、「かぐや姫の物語」、「おもひでぽろぽろ」、「平成狸合戦ぽんぽこ」などですね、素晴らしい作品を手掛けられ、日本のみならず海外からも高く評価をされております。テレビアニメではですね、「アルプスの少女ハイジ」でありますとか「母をたずねて三千里」など素晴らしい作品を残されました。私も高畑監督の作品は毎回楽しませていただいておりまして、高畑監督の訃報は本当に残念でなりません。
 大変感動的な作品からですね、「火垂るの墓」はちょっと、悲し過ぎてあんまり見てられないという感じのような作品だと思っておりますが、そうした作品を創られた高畑監督にはですね、心から御冥福をお祈り申し上げたいと思います。
 現在愛知県では、2020年代初頭の開業を目指しまして、スタジオジブリと話し合いながら、ジブリパーク構想を進めております。高畑監督の作品と同じように、子供から大人まで家族そろって楽しんでいただけるジブリパークにしてまいりたいと思います。そのことが、高畑監督の御遺志に報いる道だと考えております。
 改めて高畑監督の御冥福を心からお祈りを申し上げます。

(2)「ノーベル賞受賞者顕彰施設 基本計画」の策定について
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/san-kagi/nobel-basicplan.html
 ノーベル賞受賞者の顕彰施設の基本計画の策定について御報告をいたします。
 愛知県と名古屋市では、県・市の共同事業として、愛知・名古屋ゆかりのノーベル賞受賞者の業績などを分かりやすく伝えるノーベル賞受賞者顕彰施設を名古屋市科学館の中に整備することといたしております。
 この度、施設の展開イメージを取りまとめた基本計画を策定をいたしました。
 お手元に配布しておりますA3横の概要版に沿ってポイントを説明をしたいと思います。御覧をいただきたいと思います。
 あと、詳しいことはまたですね、御覧いただいて部局のほうに質問していただきたいと思いますが、まず、1ページ、1のですね、施設の目的・コンセプトでございます。
 三つございましてね、この一番上の四角のとこで、一つはですね、次世代の科学技術を担う人材の育成や愛知・名古屋の先進性・魅力の発信を図るものということでございます。それが1点。それから2点目は、特に子供たちを対象にですね、この当地ゆかりの受賞者の「科学する心や発想の元」、「研究成果の結実」を伝えることで、科学技術に対する好奇心や探求心、夢を触発する展示を展開をしたいと思います。それから三つ目はですね、科学館の中に点在する既設のノーベル賞関連の展示との連携を図ることによりまして、受賞者顕彰の趣旨の最大化を図っていきたいというふうに思っております。
 そして、二つ目、整備場所・規模はですね、この同じページにありますが、2でありますけれども、この施設は名古屋市科学館の生命館地下2階のサイエンスホールを改修して整備をいたします。展示室内の面積は約300平方メートルを予定をいたしております。全部でですね、720平方メートルですが、展示面積は300平方メートルということでございます。
 そして、3、施設で顕彰する受賞者は、資料にありますように2001年に化学賞を受賞された野依博士から2016年に生理学・医学賞を受賞した大隅博士まで、県内の大学・研究機関に在籍実績のある7名の受賞者を対象といたします。
 7名、これだけゆかりのある方7名ですね、ノーベル賞のですね、方がおられるというのは、多分世界中探してもそうないのではないかと。日本ではうちだけだと思っておりますが、対象にいたします。また、展示は、五つの受賞テーマ別に展開することといたしております。
 そして、4、展示ゾーンの概要・レイアウトでありますが、左下の図にありますように、展示は四つのゾーンに分けて展開をいたします。四つのゾーンに分けて展開をいたします。
 それでは、2ページを御覧をいただきたいと思います。
 まず、ゾーン1の大型映像展示であります。
 壁一面に展開するダイナミックな映像により、受賞者の偉大さや受賞研究の内容・成果などを直観的かつ分かりやすく伝える映像を上映することにより、科学技術に対する興味・関心を引き起こす展示空間を演出するものでございます。
 本編映像四、五分と待機映像数十分を作りましてね、イメージはここにありますように、プロローグ「ノーベル賞とその歴史」とか「不思議に思う気持ちと研究過程」、「研究成果の発展と人類への貢献」、そしてエピローグとして「愛知・名古屋から世界へ」という形になります。見応えのある映像を作っていきたいと思います。
 続きまして3ページを御覧をいただきたいと思います。
 ゾーン2の受賞者ユニット展示ということでございます。
 ハイユニットと島ユニットというのを作りましてね、ハイユニットでは、「研究者人生を紹介し、受賞者への親しみを感じられるストーリー立てた展示」と。これは下村先生の図でありますけども、そうした形で、これまでの生い立ちから科学との関わり、それから研究の途中の成果等々。これ全体で下村先生の人生とかその受賞へのストーリーが分かるものということにしたいと思います。そして、島ユニットでは、受賞研究の一端に楽しみながら触れることができる体験展示をですね、ゲーム性のあるものも含めてですね、どういった内容なのかというのが分かるような、そういった体験展示をしたいと思います。
 体験展示につきましては、受賞研究分野の基礎的な原理、受賞研究の内容、研究成果の社会的な貢献の三つの視点を効果的に学ぶことができるように展示内容を検討し、先進的な情報通信技術なども活用しながら、子供たちが楽しみながら、分かりやすく受賞研究の一端に触れられるよう双方向性のある展示を具体化をしてまいります。
 次に、4ページを御覧ください。ゾーン3の体験交流展示でございます。
 受賞研究をテーマとした実験教室や様々な企画展示、ノーベルウィークの疑似体験など、体験や交流の場を提供するものでありまして、可変性のある展示や話題性のあるプログラムを展開をしてまいりたいというふうに思っております。実験コンテナとか企画展示コンテナとかノーベルウィーク体験コンテナ。要は、こういうブース、ミニブースみたいなのを作ってね、それぞれテーマごとに体験をしていただきたいというものでございます。
 そして、ゾーン4。ゾーン4はですね、ノーベル賞の解説展示でありまして、ホールのホワイエを活用して展開するものでありまして、ノーベル賞の概要や著名な受賞者を紹介する本施設のガイダンス機能を担う展示も行ってまいりたいというふうに思っております。
 そして、5ページを御覧をいただきたいと思います。ホール機能の確保であります。
 この施設は、可動式展示ユニットと壁面収納式座席を活用することにより、科学技術関係の講演会などを行うホールとしての機能も確保していきたいと思っております。
 ふだんは、さっき言った4コーナーに分けてですね、置いておいて、これは元々ホールにも使っておりましたので、このホールのですね、椅子をこう壁に収納しておいて、その物を置いて、ホールとして使うときはそのユニットをどけて、出して、こういうホールとしても使う、ホールとしては250席程度のホール。これまでと同様でございますけれども、そうした形で両々使っていくという形で進めていきたいというふうに思っております。
 最後に7、概算整備費・整備スケジュールでございます。
 概算整備費は約9億円程度を見込んでおります。今後のスケジュールにつきましては、2018年度に設計を行い、2019年度から施工、そして2020年度内のオープンを目指していきたいと考えております。なお、整備費・オープン時期は今年度の設計で精査をしていきます。
 基本計画の概要は以上でありまして、愛知・名古屋が日本の産業首都として、我が国経済の牽引役を果たしていくためには、イノベーションを担う人材の育成が大変重要であります。世界的な都市間競争が激化する中で、愛知・名古屋の魅力を広く発信していくことが重要です。
 ノーベル賞受賞者顕彰施設が、子供たちの科学者や技術者への夢を醸成する、世界に誇れる科学技術の学習・観光拠点になるよう、名古屋市との連携の下、しっかりとした整備を進めていきたいと考えております。
 ということでございまして、この、もう一つお手元に簡単な資料をお配りをしてございますが、この施設に対する、7名のですね、ノーベル賞受賞者の皆様にこうしたものを作りますということを御報告をし、そして御協力を要請をさせていただきました。それのコメントをですね、少しまとめたものでございますが。
 野依先生はですね、大変いいことだと。子供たちにメッセージを届けられるような展示ができるといいというコメントでありました。
 小林先生は、また展示内容が具体化した際に相談をしてほしいと。いろんな方法があるのではないかということでございます。
 下村先生は、少しでも協力できればと思いますと。
 赤ア先生は、前向きに検討すると、協力するということで、他の施設の展示にも協力しているので、そうしたもの等も参考にして活用してほしいと。
 天野先生はですね、愛知・名古屋のイメージアップに向けてですね、県と市が協力して進めていくことはいいことだと。LEDは分かりやすいので展示へも協力していくと。
 大隅先生はですね。生命はオートファジーによる分解と合成のバランスの上に成り立っていると。分解は一見無駄でネガティブなものに思えるが、そうではないことを伝えていきたいという、こうした意欲的なですね、前向きなコメントをいただいております。
 また、それぞれの受賞者の先生方とよくよく御相談しながらですね、またしっかりと進めていきたいというふうに思っております。
 なお、この経緯はですね、これはノーベル賞の顕彰施設をですね、是非進めていきましょうということで、まだ大隅先生が受賞される前のですね、時に、6名の先生方がおられるということで、私ども愛知県から平成27年、3年前ですね、名古屋市の方にですね、この共同で作っていこうということをですね、打診をさせていただいて、名古屋市においては、平成28年2月の市議会においてノーベル賞受賞者を顕彰する施設の整備について質問がされて、県・市の関係課室により検討していく旨の答弁がなされております。そして、2年前の5月、平成28年5月に県・市のプロジェクトチームを設置し、県と市で共同で整備をしていこうということで検討を進めてきたということで、今回、こうした形で考え方、基本的な方向がまとまったというものでございます。
 イノベーションを生み出す人材育成に向けて、子供の頃から科学技術に親しむ機会を設け、その楽しさ、面白さを伝えていくことが重要だと考えております。特に小中学生をターゲットにノーベル賞の受賞者顕彰施設を具体化をしていこうと、子供に分かりやすい体験型エンターテイメント型の施設にしていこうということで、年間140万人の来館者が名古屋市科学館にはありますので、そうした子供たちにね、是非たくさんの方に見ていただきたいなということでございます。
 基本的に事業スキームはですね、名古屋市科学館でありますから、名古屋市さんを事業主体とし、県は補助を行うという形にしたいと思います。そして、今後の整備・運営に係る費用については、基本的には県・市で1対1、折半という形で進めてまいります。
 引き続きですね、県と市の共同事業として協議の場を設置をして、相談してやっていきたいというふうに思います。
 そしてですね、さらにこの地域にはまだ有力な候補がたくさんおられますので、これ、更に増えたらどうするんだって。増えたら追加していこうというふうに思っており、大変有り難いことだと思います。
 それから、こうしたですね、ノーベル賞の方々を一堂に会した施設、展示施設というのは、それぞれ名古屋大学と名城大学で関係者の受賞コーナーですね、ということはあります。あとですね、東京の国立科学博物館の中には、日本の科学者というコーナーがあって、自然科学系の全ての日本人ノーベル賞受賞者がパネル展示、パネル展示というものはありますが、こういった形で一堂にですね、それぞれの人生から生い立ちから、そしてそういったことを体験できる、そういったエンターテイメント性、そして何て、何て言いますかね、アトラクション的な、そういったものがあるものはですね、そして7人のノーベル賞受賞者を一堂に紹介する施設は本邦初公開ということになろうかと思っております。またしっかりと整備をし、多くの皆さんにね、喜んでいただきたいというふうに思います。

(3)県内企業における更なる女性の活躍に向けた「知事メッセージ」の発信について
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/danjo/joseikatsuyakuchijimessage.html)
 県内企業における更なる女性の活躍に向けた知事メッセージの発信について申し上げます。
 少子高齢化の進行に伴いまして生産年齢人口の大幅な減少が見込まれる中、社会・経済の活力を維持・発展させるためには、女性の活躍が不可欠です。
 現在、中小企業を中心に、人材不足が深刻な問題となる中、本県がこれからも持続的に発展をし、「日本一元気な愛知」、「全ての人が輝く愛知」を実現するためには、更なる女性の活躍が必要です。
 そのため、本日、私から企業経営者の皆様に対しまして、更なる女性の活躍を促すメッセージを発信することにいたしました。
 次のページのメッセージを御覧をいただきたいと思います。
 本県ではこれまで、「女性の活躍促進宣言」の募集、「あいち女性輝きカンパニー」の認証など、企業の皆様に御協力をいただきながら様々な取組を行ってまいりました。企業の皆様におかれましても、女性の採用・就業継続・職域拡大・登用などの取組を積極的に進めていただいているところであります。
 現在、中小企業を中心に人材不足が深刻な問題となる中、本県がこれからも持続的に発展をしていくためには、更なる女性の活躍が必要であります。県としましては、今後も様々な施策を通じて女性の活躍促進をより一層図ってまいります。企業の皆様におかれましても、このメッセージをきっかけとして、女性が働き続けられる環境の整備はもとより、女性の職域拡大、役員や管理職への登用に向けて、各企業の実情に応じた形での取組を進めていただきたいと考えております。
 このメッセージは、今後、宮本副知事が携えて、4月16日月曜日の愛知県経営者協会を皮切りに、順次、県内の5つの経済団体を訪問し、メッセージの趣旨をお伝えするとともに、傘下企業への働きかけをお願いをしてまいりたいと考えております。
 ということで、最初は4月16日に愛知県経営者協会に宮本副知事が訪問し、順次、経済団体にこのメッセージを、別紙のメッセージを携えてまいります。是非ですね、企業経営者の皆様におかれましても、女性が働き続けられる環境の整備、女性の職域拡大、役員や管理職の登用に向けて、各企業の実情に応じた形での取組を進めていただきますようお願い申し上げますという形で、このメッセージを結ばせていただいております。
 これはですね、何でこういうものを作ったかと言いますと、昨年12月から今年1月にかけまして、宮本副知事と愛知労働局長と合同でですね、経済5団体を訪問し、女性の活躍促進について意見交換を行いました。その際ですね、女性の活躍に向けた取組について、私どもの方から傘下企業、各団体の傘下企業に働きかけをお願いをしたところですね、それぞれの団体から、女性活躍の必要性はみんな理解をしておりますが、個別企業への伝達や働きかけはどうしたもんですかねという話でありました。
 そのためですね、そういった団体を通じて傘下の企業さんに私の方から明確なメッセージを発信し、更なる女性の活躍を促していきたいと考えたというものでございます。ですから、このメッセージを各団体から各企業さんに広げていただいてですね、もう傘下企業全ての皆さんに女性の活躍に対する我々の県としてのメッセージをお送りをしたい、お届けをしたいと思います。
 こうした形で企業へ知事メッセージを発信するのは、本県では初めてでございます。しっかりと取り組み、できるだけこうした形で女性の活躍ということを広げていきたいというふうに思っております。

2 質疑応答
(1)愛知県立岡崎商業高等学校で発生した火災について
【質問】愛知県立岡崎商業高等学校で発生した火災について、県として、今後どのように調査し、対応していきますか。
【知事】 これはですね、私も昨日報告をもらいましたが、昨日の朝ですね、未明と言いますか、午前5時17分に火災報知器が火災を感知をしたと。午前6時59分に鎮火をしたということで、正午過ぎまで消防、警察による現場検証を実施をしたということで、今、その何が原因かということはですね、建物の中から火が出ているということだそうでありますので、そうしたことも含めですね、消防、警察で今検証しているということであります。あわせましてですね、これは人的被害は無いということでありますが。
 なお、消防による現場検証においては、火元は1階と見られることと、また、出火の原因としては外部侵入は考えにくいとの見解が示されておりますが、いずれも現時点では正式な発表ではなくて、そういったふうに聞いているということで、今検証しているということであります。
 これは、この学校、特別教室ということでありまして、これは入学式はですね、もう既に済んでおりまして、今日から始業式ということでありますので、始業式前に臨時集会を行いまして生徒に状況を伝達するとともに、生徒を通じて保護者宛てに文書を配布するということにいたしております。
 これは一般教室というか普通教室ではないので、そういう意味では学校のですね、通常の、これからの授業等々に影響は無いというふうに思いますので、これは通常どおりやっていって、特別教室が今回火災になりましたので、今後は他の教室を代替教室として使用していくということでありまして、授業への影響は無いということなので休校措置はとらないということでございます。
 できるだけ早く原因を究明をした上でですね、学校は通常どおり運営をしてまいりますが、ただ、特別教室なんで、そうした特別な授業でありますとか、あと部活等々に影響があることは否めないので、それは代わりの教室等々を確保してやっていきたいというふうに思っております。
 いずれにしても、こうしたことがですね、二度と起こらないようにしっかりと、管理体制をですね、しっかりとやっていきたいということでございます。

(2)文部科学省からの名古屋市教育委員会への前川前文部科学事務次官の授業内容の報告要求について
【質問】文部科学省からの名古屋市教育委員会への前川前文部科学事務次官の授業内容の報告要求について、先日名古屋市側が真意をただす質問状を文部科学省に送りました。林文部科学大臣は謝罪の必要はないという認識を示しましたが、名古屋市側は納得できないと反論しています。知事はどのように見ていますか。
【知事】 私は最初から申し上げているとおりですね、こういった形で文部科学省、国の方が直接、それもどんな状況だったですかねぐらいのね、ことならあれですけども、あれだけ、2回にわたってですね、微に入り細に入りですね、はっきり言って非常識極まりないようなですね、ああいうぶしつけな、無礼なああいうですね、文書で、詰問調で、上から目線で言っていくということは、極めて非常識だというふうに思います。
 何か法律に基づいて聞いただけだと言っておられますけど、こんなものがまかり通るんだったらですね、教育基本法、地方教育行政法ってのは何なんだと。教育基本法のね、不当な支配に屈することなくって、あの文言は何なんだということになりますね。
 ですから、私はですね、それは極めて不適切だと思いますので、改めてですね、そのこのことをよくよく検証してですね、事実関係、事実関係をもっともっと明らかにしてもらったらいいんじゃないでしょうか。その上で、このことは極めて不適切だということを早く文部科学省は認めた方がいいと思いますよ。認めるべきです。と思っております。
 そのことはまた、聞かれれば折に触れて申し上げたい。最初から申し上げてるとおりであります。

(3)日本レスリング協会による栄監督の伊調選手等へのパワハラの認定について
【質問】至学館大学の栄監督が伊調選手等にパワハラをしていたということを日本レスリング協会が認定したことについて、知事はどのように考えますか。
【知事】 テレビ、新聞等の報道で拝見をいたしておりますが、日本レスリング協会が委託をした弁護士さんを中心とした第三者がそれぞれ聞き取りをしてですね、事実関係等々はこうだったということを報告、発表されたということで、そういう意味で、第三者の調査ということで、私は率直に拝見をしているところでございます。そのことについてはですね、率直に受け止めると、大変重大なこれはことだなという思いをしながらですね、受け止めるということだと思います。
 その上でですね、併せて申し上げれば、日本の女子レスリングがこれだけ世界をですね、席巻するような力を発揮をし、オリンピック、世界選手権等々、そうしたところでほぼ全ての階級で金メダル、メダルを独占するようなね、強さを発揮をする、そうした今日の隆盛はですね、それはやはり私は卓越したリーダーといいますかね、指導者である栄監督のですね、力、それから貢献があったことは、私はこれは間違いない事実だというふうに思います。
 ただ、だからといってそうした形でですね、パワハラ等々が許されるというものではないのはそのとおりだと思いますので、栄さんにはね、今回の一連の経過、そうしたことについては私は真摯に受け止め、真摯に反省をしていただいた上でね、やはりあれだけの実績を残した指導者、卓越した指導者だと思いますので、一旦真摯に受け止め、真摯に反省していただいた上でね、私はやはり、またいずれしかるべき時にですね、またそういったレスリング界の指導者としてね、私はカムバックしていただける機会が来るのではないかと、そういう面ではね、栄さんのね、また指導者としてのカムバックを期待したいなというふうに思います。
 ですから、今回の件は、反省することはしっかり反省していただいた上でね、相手方である伊調さんにもおわびをしていただいた上でね、その上で、やはりあれだけの指導者はそう出てこないと思います。ですから、私はね、しっかり、すっきりした形でね、もう一回栄監督には、栄さんにはね、再起をしていただきたいなというふうに期待をしたいなというふうに思っております。